跳満の点数から作り方まで、高得点で状況を変えよ!

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跳満の点数から作り方まで、高得点で状況を変えよ!

  1. 跳満(ハネマン)とは、跳満の意味
  2. 跳満で逆転を狙う
  3. 跳満手を作ってハイスコア獲得する!
    • リーチやドラ、一発、ツモを絡めて跳満確定を狙う
    • 三色同順(サンショクドウジュン)の複合で跳満を目指す!
    • ホンイツで跳満を狙う!
    • 1つの役で跳満を狙う!
    • 役と翻数
  4. まとめ

跳満(ハネマン)とは、麻雀で和了(ホーラ=アガる)した場合に取得できる点数のことを示しています。跳満点数は、子の場合は12,000点、親の場合は18,000点ととても高得点です。

跳満が出現するのは稀でしょう。実際じっくり跳満を狙うより満貫(マンガン)で素早くアガる方が良いと言えます。ですが、上位者との逆転を狙ったり大きな点数がどうしてもほしい場合、跳満手は力強くあなたをサポートをしてくれます。跳満直撃一発逆転チャンスを見逃さないために跳満を徹底的に理解してみましょう!

跳満(ハネマン)とは、跳満の意味

  • 跳満(ハネマン)は点数のこと
  • 跳満:子は12,000点、親は18,000点
  • 跳満は6翻-7翻の点数

跳満(ハネマン)とは

跳満(ハネマン)とは、和了(ホーラ=アガり)時に手役(和了形やアガり形のこと)に応じて獲得できる点数のことです。跳満は子の場合12,000点で、親の場合18,000点となります。跳満はとても高得点で強力な点数と言えます。

『 和了(ホーラ) 』
決められたルールに従って揃えた手牌をツモかロンを宣言して全員に見せアガること=和り(アガり)

跳満(ハネマン)
子の場合親の場合
12,000点
(親:6,000点 子:3,000点)
18,000点
(子:6,000点)
※( )内はツモでアガった場合の親/子の支払点数

跳満は満貫(マンガン)の1.5倍の点数になっています。満貫は跳満の1つ下の点数で子8,000点、親12,000点です。戦前の古い麻雀では満貫が最高得点として設定されており、点数の上限とされていました。ですが、古典麻雀から現在のリーチ麻雀へ移る流れで、満貫が最高得点ではなくなり現在のような点数計算となりました。

6-7翻で跳満確定

跳満は6翻-7翻で成立します。5翻以上から満貫が確定し符計算が必要なくなります。満貫以上の点数は、跳満(ハネマン)、倍満(バイマン)、3倍満(サンバイマン)、役満(ヤクマン)[ 数え役満(カゾエヤクマン)、4倍満 ]、となります。これらの点数は満貫が基準となって、満貫点数の1.5倍、2倍、3倍、4倍の点数となっています。満貫についての詳しい説明は『満貫は高得点!その意味と満貫手を作るための有効な手法』をお読み下さい。

『 符(フ) 』
待ちの種類や刻子(コーツ)の種類などによって点数を計算する場合の単位。

『 翻(ハン、ファン) 』
役やドラなどの点数を数える場合の単位。リーチ1翻、ドラ2枚で2翻など。

親 アガり の場合
5ハン
満貫
6,7ハン
跳満
8,9,10ハン
倍満
11,12ハン
3倍満
13ハン
数え役満
12,000
子(4,000)
18,000
子(6,000)
24,000
子(8,000)
36,000
子(12,000)
48,000
子(16,000)
満貫
(基準)
跳満貫
(満貫の1.5倍)
倍満貫
(満貫の2倍)
3倍満貫
(満貫の3倍)
4倍満貫
(満貫の4倍)

 
※( )内はツモの場合の各自負担点数

子 アガり の場合
5ハン
満貫
6,7ハン
跳満
8,9,10ハン
倍満
11,12ハン
3倍満
13ハン
数え役満
8,000
子(2,000)
親(4,000)
12,000
子(3,000)
親(6,000)
16,000
子(4,000)
親(8,000)
24,000
子(6,000)
親(12,000)
32,000
子(8,000)
親(16,000)
満貫
(基準)
跳満貫
(満貫の1.5倍)
倍満貫
(満貫の2倍)
3倍満貫
(満貫の3倍)
4倍満貫
(満貫の4倍)

 
※( )内はツモの場合の各自負担点数

麻雀の点数についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をお読み下さい。

なぜ満貫や跳満などのような点数が用意されたのか

通常点数は基本点となる翻数によって算出されます。この符と翻数による点数計算を正確に行うとアガり手によっては数十万点という大きな点数にまでなることがあります。このような点数ではゲームがやりにくくなるので、上限点数を設けてコントロールするために満貫や跳満などの点数が用意されました。

跳満で逆転を狙う

跳満手が出来るのはでしょう。跳満でアガれば状況は一変します。残り5,000点しかなく箱(0点となり勝負終了)が間近の場合でも、親の跳満を作れば18,000点となり合計23,000点にまで回復します。23,000点あれば上位を目指すことも可能でしょう。また、1位が40,000点で自分が17,000点で3位だったとします。もし1位に子の跳満を直撃させれば1位は28,000点、自分は29,000点となり逆転となります!この場合、1位を12,000点下げて自分を12,000点上げるので合計24,000点分の働きをすることになります。

麻雀には平均打点といってアガったときの点数の平均点を算出する指標があります。この平均打点は低くて 3、4,000点 ~ 高くて 6、7,000、程度でしょう。跳満は和了点(ホーラ点=アガり時の点数)において高い部類の点数です。その分作るのは難しく頻繁に出現する手ではありません。一発やツモの偶然が重ったり、高い翻数の役を狙って組み込み意図的に出す手です。跳満を確定させるには6翻必要になります。

それでは跳満手を紹介していきます!

跳満手を作ってハイスコア獲得する!

リーチやドラ、一発、ツモを絡めて跳満確定を狙う

出現率の非常に高い役であるリーチタンヤオ役牌をベースに、比較的出やすい基本役のピンフドラ一発ツモを絡め跳満手を作ります。ここでの跳満のポイントはリーチで1翻付けることです。また、ツモや一発などは偶然性の高い役ですが、複数のアガり牌を待つ多面張(タメンチャン)であれば可能性がグっと上るでしょう。多面張については『多面張のパターン解析。コツを掴んでアガり牌の見分けろ!』をお読み下さい。

リーチ、タンヤオ、ピンフ、ドラ2、ツモ

リーチ、タンヤオ、ピンフは各1翻でドラ2枚で2翻となり、ツモアガりをした場合、合計で6翻となり跳満確定です。

ドラは とします。

2萬2萬4萬5萬6萬3索4索5索5筒6筒7筒3筒4筒2筒アガり牌


リーチ、東、發、ドラ2、一発

リーチと役牌の東、發は各1翻でドラ2枚で2翻となり、一発ロンアガりをした場合、合計6翻となり跳満確定です。

ドラは は風牌とします。

3索4索5索7筒7筒1萬1萬東東東發發發1萬アガり牌


リーチ、タンヤオ、ドラ2、一発、ツモ

一発、ツモの偶然役が重なると、4翻の満貫手が跳満手になります。リャンメン待ちなどの良形ではアガり牌が複数あるので一発ツモなども比較的出やすくなります。リーチ、タンヤオは各1翻でドラ2枚で2翻となり、一発ツモで2翻加算され、合計6翻で跳満確定です。

ドラは とします。

2萬2萬4萬5萬6萬3索4索5索7筒7筒7筒3筒4筒2筒アガり牌


リーチ、タンヤオ、ピンフは比較的出やすい役なのですが、一方でこれらの役は翻数が低い役でもあります。跳満は6翻と高い翻数が必要なので低い翻数の手を複合させても翻数が足りなくなります。足りない分を一発、ツモなどの偶然性の高い役やドラ、裏ドラで補い成立を狙いましょう。

各役について詳しく知りたい方は以下の記事をお読み下さい。

三色同順(サンショクドウジュン)の複合で跳満を目指す!

三色同順は2翻役であり、イーペーコーピンフなどの順子系役を狙う延長線上で狙うことが出来ます。三色同順を狙って出そうとするとなかなか作れませんが、ピンフなどの基本役を作成する中で自然と揃ってきた場合などには意識して三色同順を作り跳満まで育てみましょう。

リーチ、タンヤオ、ピンフ、イーペーコー、サンショク

リーチ、タンヤオ、ピンフ、イーペーコーは各1翻でサンショクドウジュンは2翻なので合計6翻で跳満確定です。お手本のような綺麗な手です。

2萬2萬4萬5萬6萬4萬5萬6萬4索5索6索4筒5筒6筒アガり牌


三色同順はなかなか作ることが出来ない役なのであまり無理をして狙う類のものではありません。ピンフやイーペーコーなどの基本役を狙う延長線上でチャンスがあれば狙ってみましょう。

リーチ、イーペーコー、チャンタ、サンショク

三色同順と同じ2翻役であるチャンタも複合させてみましょう。チャンタは1・9・字牌のヤオチュウ牌ですべての面子を作ると成立します。リーチ、イーペーコーは各1翻でチャンタと三色同順は各2翻なので合計6翻で跳満確定です。

北北一萬二萬三萬一索二索三索一筒二筒三筒一筒二筒3筒アガり牌


チャンタも三色と同様に非常に出にくい手です。チャンタとサンショクなんて作れたらちょっとカッコいいですね!

ホンイツで跳満を狙う!

ホンイツをご存じですか?漢字では混一色と書きます。字牌と萬子、索子、筒子の何れか1種類で揃えると成立します。中級者以上の方は必ず意識的に利用します。初心者の方はあまり作らないかもしれませんが、利用すべき時に利用しなければならない非常に大切な役です。ホンイツはメンゼン(=鳴きなし)で3翻あり、鳴いても2翻で成立します。この役は字牌を使用するので役牌と頻繁に複合し、ドラなどが絡めば6翻の跳満も十分狙える役となります。

リーチ、ホンイツ、役牌

リーチと役牌の中と東が各1翻でホンイツがメンゼンで3翻なので合計6翻となり跳満確定です。

は風牌とします。

一萬一萬4萬5萬6萬9萬9萬9萬東東東中中中アガり牌


一気通貫、ホンイツ

リーチが1翻、一気通貫は2翻でホンイツがメンゼンで3翻なので合計6翻となり跳満確定です。

一萬二萬三萬4萬5萬6萬7萬8萬9萬西西西北北アガり牌


ホンイツ、中、東、ドラ2(鳴き)

鳴きでもドラが絡めば跳満まで翻数を上げることが出来ます。役牌の中と東は各1翻でホンイツは鳴きがあると食い下がりで2翻、ドラが2枚なので2翻となり合計6翻で跳満確定です。

ドラは を風牌とします。

4萬4萬一萬二萬三萬7萬9萬東東東中中中8萬アガり牌


小三元とホンイツ

小三元(ショウサンゲン)は4翻でとても高い役で鳴きによる食い下がりがありません。この役は 白・發・中 それぞれで刻子を作り何れか1組が雀頭(ジャントウ=アタマ)になります。これにホンイツを絡めると鳴きで2翻となっても合計6翻となり跳満確定です。

6筒7筒9筒9筒9筒白白白中中發發發8筒アガり牌


トイトイと三暗刻とホンイツ

対々和(トイトイホー:通称トイトイ)や三暗刻(サンアンコ)は鳴いても成立するので鳴きのホンイツとは相性が良い役です。また、トイトイと三暗刻は刻子(コーツ)形の役なのでこちらも相性が良いです。トイトイ、三暗刻、ホンイツの各役は鳴きで2翻となります。2×3で合計6翻となり跳満確定です。

4萬3萬3萬3萬7萬7萬7萬西西西北北北4萬アガり牌


※三暗刻に絡む面子は自力で揃えなければならないので、この部分は鳴いたりロンで揃えてはダメです。

1つの役で跳満を狙う!

役満以外の一般役で一番点数の高い翻数の役が清一色(チンイツ)です。メンゼン(=鳴きなし自力)で6翻あり、鳴いても5翻あります。メンゼンであれば跳満確定ですね。非常に難易度の高い役ですが、一気通貫やホンイツ狙いからチンイツへレベルアップさせることができるかもしれませんので、覚えておきましょう。

清一色

清一色(チンイツ)は門前で6翻あり、鳴いても食い下がりで5翻なので1つの役で満貫確定です。

役と翻数

翻数がカウントされる役は1翻~6翻までの役あります。

1翻役
11種
【立直(リーチ)】[メンゼン役]-[1翻]
【一発(イッパツ)】[メンゼン役]-[1翻]
【門前清自模和(メンゼンツモ)】[メンゼン役]-[1翻]
【断幺九(タンヤオ)】[食い制限なし]-[1翻]
【平和(ピンフ)】[メンゼン役]-[1翻]
【一盃口(イーペーコー)】[メンゼン役]-[1翻]
【役牌(ヤクハイ)】[食い制限なし]-[1翻]
【海底模月(ハイテイ)】[食い制限なし]-[1翻]
【河底撈魚(ホウテイ)】[食い制限なし]-[1翻]
【嶺上開花(リンシャンカイホウ)】[食い制限なし]-[1翻]
【槍槓(チャンカン)】[食い制限なし]-[1翻]
2翻役
9種
【ダブルリーチ】[メンゼン役]-[2翻]
【七対子(チートイツ)】[メンゼン役]-[2翻]
【三色同順(サンショクドウジュン)】[食い下がり]-[1翻]
[メンゼン役]-[2翻]
【三色同刻(サンショクドーコー)】[食い制限なし]-[2翻]
【三暗刻(サンアンコー)】[食い制限なし]-[2翻]
【一気通貫(イッキツウカン)】[食い下がり]-[1翻]
[メンゼン役]-[2翻]
【混全帯幺九(チャンタ)】[食い下がり]-[1翻]
[メンゼン役]-[2翻]
【対々和(トイトイホー)】[食い制限なし]-[2翻]
【三槓子(サンカンツ)】[食い制限なし]-[2翻]
3翻役
3種
【純全帯公九(ジュンチャン)】[食い下がり]-[2翻]
[メンゼン役]-[3翻]
【混一色(ホンイーソー)】
(ホンイツとも言う)
[食い下がり]-[2翻]
[メンゼン役]-[3翻]
【二盃口(リャンペーコー)】[メンゼン役]-[3翻]
4翻役
2種
【小三元(ショウサンゲン)】[食い制限なし]-[4翻]
【混老頭(ホンロートー)】[食い制限なし]-[4翻]
(実質4翻:
トイトイの分で2翻+)
6翻役
1種
【清一色(チンイーソー)】
(チンイツとも言う)
[食い下がり]-[5翻]
[メンゼン役]-[6翻]

補足
『メンゼン とは、他家(ターチャ)の捨牌でポン、チー、明カン などによる 鳴き をせず、ツモ によって自力で手牌を揃えること。

『食い制限なし とは、他家(ターチャ) の 捨牌 で ポン、チー、明カン などして 鳴き をしても 役 が成立すること。』

『食い下がり1翻 とは、他家(ターチャ) の 捨牌 で ポン、チー、明カン などして 鳴く と1翻(イーファン)下がること。』

まとめ

跳満はなかなか出現しない高得点の手です。ですが、作れれば状況を一変させる逆転の手となるでしょう。跳満手を作る1つのコツは、メンゼン順子系の面子を基本として綺麗に手を揃え、リャンメン待ちの良形で構えることです。そうすることで、リーチを付けることが出来、ピンフやイーペーコーが作り易くなります。さらに、順子系上位役の三色同順の複合も狙えます。また、良形であれば一発ツモの可能性が高くなり、最後の最後で満貫手から跳満にアップすることもあります。

そして、ホンイツです。ホンイツはメンゼンで3翻あり鳴いても2翻で成立します。字牌と数牌の何れか一種類で揃えるこの役は実は意外と出現率の高い役でもあります。役牌や刻子系の役との相性が良いので、複合を狙って6翻まで翻数を獲得できる手となるでしょう。

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