三色同順(サンショクドウジュン)【2翻役】麻雀役徹底解説!


三色同順とは?
- 三色同順(サンショクドウジュン)
- 2翻喰下り1翻出現率:3.5%萬子、筒子、索子で同じ数字の順子雀頭と1面子
3種類「萬子、筒子、索子」の全てで同じ数字の順子を作る。
麻雀では数牌の種類である萬子(マンズ)、筒子(ピンズ)、索子(ソウズ)を「色」と表現します。
三色同順とは萬子、筒子、索子の三種(三色)で同じ順子を作るという意味ですね。
三色同順はどう狙う?
まず、配牌または序盤で、三色同順に絡む牌が6枚程度は欲しいところです。下記の赤線のような感じでしょうか。














こんな配牌だったら、三色同順を意識したいですね。6枚と言うのはあくまで目安です。当たり前ですが、6枚あってもそれ以外の牌で面子が揃いそうな場合は、無理に三色同順に拘る必要はありません。どんな役でもそうですが、まずはその可能性を見逃さないことが大事という事です!
この後、6巡目くらいの中盤に入るあたりまでに、搭子がもう一組または2色確定していたら、そのまま三色同順を狙っても良い状況です。とは言え、意識しすぎて自分の手が縛られないように気を付けましょう!
鳴く時は良く考えよう
三色同順を門前で揃えるのはなかなか難しいので、チーを活用する場面も多いと思います。
しかし、三色同順を目指して鳴く場合に気をつけなくてはならないことは、食い下がりで1翻になってしまうというところです。三色同順は門前でリーチやピンフ、タンヤオなどと複合させると非常に攻撃力がありますが、副露してしまうとリーチやピンフを複合できなくなり旨味がありません。
また、鳴いたは良いものの三色が揃わずに役無しでアガれないなんてこともあります。
いかにスピード重視の現代麻雀と言えど、役の複合などで満貫や跳満まで見据える事が出来る三色同順を、序盤で鳴いてしまうのは勿体ないような気がします。状況にもよりますが、タンヤオや役牌との複合で2翻、出来ればドラを加えて3翻以上が確定してから鳴きたいものです。
フリテンに要注意
三色同順の時に気をつけたいのがフリテンです。
例えば、序盤で浮いていたを捨てたら、中盤以降で「1・2・3」の三色同順が狙える形になって、フリテンになってしまうなんて凡ミスが意外とあったりするんです。
中盤以降で三色に気付くと「お!三色行けるじゃん!」と喜び勇んでしまい、序盤に何気なく捨てた牌の事を忘れてしまうわけです。

黄金の一向聴(イーシャンテン)
黄金のイーシャンテンとは、一気通貫と三色同順の双方を見据えるイーシャンテンのことを言います。













上記のイーシャンテン、一気通貫のイーシャンテンであることはすぐに分かると思いますが、実は三色のイーシャンテンでもあります。
三色のテンパイに必要なのは、またはですね。
これが黄金のイーシャンテンです。
一気通貫の形が見えた時は、黄金のイーシャンテンを思い出して三色同順への道も探ってみましょう。
かつての花形、三色同順、そのワケ
かつて、三色同順は麻雀役の花形だと言われていました。
「雀聖」と呼ばれた小説家の阿佐田哲也さんは「配牌を見たら三色を探せ」という言葉を残しています。つまり、「最初に牌を配られた時点で三色同順を狙えるか考えろ」という意味です。
三色同順は門前(メンゼン)であれば2翻、リーチやピンフなどが合わされば4翻、順子が多い役なので、ドラの期待値も高いです。比較的出現率が高い役で、高得点も望めるとあれば、注目されて当然ですね。
また、「三色上手は床上手」と言う格言があり、三色同順を上手く扱えるかどうかで麻雀の腕が分かるとも言われていました。初心者でありがちなのが、三色同順に気付かずに見逃す、三色同順に固執しすぎてアガれない、などのミスです。そういう所も、三色同順が花形だと言われていた所以かもしれませんね。
ところが、現代では三色同順を花形役とする見方はだいぶ少なくなったようです。それは、現代麻雀では特にスピードが重視されるからです。
現代麻雀でスピードが重視されるようになった理由の一つとして、1970年代に発案されたと言われる赤牌の存在が上げられます。その名の通り柄が赤い牌で、一般的には五萬、五筒、五索の各1枚が赤牌となり、ドラと同じ扱いとなります。ドラが増えたことにより点数アップが容易になり、よりスピードが求められるようになったと思われます。
とは言え、三色同順の価値が下がったわけではありません。スピード感を意識しながら、狙う時は狙う、手を変える時は変える、と言う見極めがより大事になってくると言うことでしょう。花形とは言われなくなっても、「三色上手は床上手」という格言は今でも変わらないのかもしれません。
まとめ
三色同順については、上級者ほど上手く使うと言われたり、下手な人ほど三色に固執するなんて言われたりします。つまりは使い勝手の良い役で、この役を上手く使いこなせるかが、勝利へのカギとなるのは間違いないでしょう。
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