三色同順(サンショクドウジュン)は雀力を測るバロメーター!【2翻役】

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三色同順(サンショクドウジュン)は雀力を測るバロメーター!【2翻役】

三色同順(サンショクドウジュン)は雀力を測るバロメーター!かつて花形と言われた役で、三色同順をうまく作れるかでその人の雀力が測れるとまで言われている役です!かつての花形という事は今は、、、と思うかもしれませんが、現代麻雀においてその重要性や奥深さに変わりはありません!三色同順の基本はもちろん、花形と言われなくなった理由、そして三色同順の何が雀力を測るバローメーターなのかを解説します!

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三色同順とは

まず最初に、三色同順の条件を紹介したいと思います。

三色同順 (サンショクドウジュン)
萬子、索子、筒子の全てで同じ数字の順子
アガリの形
2翻 喰下り1翻 出現率:3.5%

3種類(萬子、索子、筒子)の全てで同じ数字の順子を作る。

これが三色同順です。通称、サンショクまたはサンシキとも呼ばれます。ご存知のように、数牌は萬子(ワンズ/マンズ)索子(ソーズ)筒子(ピンズ)の3種類ありますが、その種類の事を"色"と表現します。つまり、三色というのは、萬子(ワンズ/マンズ)索子(ソーズ)筒子(ピンズ)の三種類全てという意味です。この三色で同じ順子を揃えるので、三色同順と言うわけですね。

ちなみに、三色同順を英語でいうと、「three color runs」と言います。つまりは3つの連続した色、という意味です。日本語でも英語でも、役の条件とリンクしたわかりやす名前ですね。

三色同順、どう狙う?

まず、配牌または序盤で、三色同順に絡む牌が6枚程度は欲しいところです。下記の赤線のような感じでしょうか。

 

 

 

 

 

 

こんな配牌だったら、三色同順を意識したいですね。6枚と言うのはあくまで目安です。当たり前ですが、6枚あってもそれ以外の牌で面子が揃いそうな場合は、無理に三色同順に拘る必要はありません。どんな役でもそうですが、まずはその可能性を見逃さないことが大事という事です!

この後、6巡目くらいの中盤に入るあたりまでに、搭子がもう一組、または2色確定していたら、そのまま三色同順を狙っても良い状況です。とは言え、意識しすぎて自分の手が縛られないように気を付けましょう!

鳴く時は良く考えよう!

三色同順を狙う時に気を付けないといけないのは、三色の形が不確定な状況で副露する場合です。例えば、下記の牌姿で234の三色同順を目指しているとしましょう。筒子はを鳴いたことで234が完成しています。

三色同順を完成させるには、が必要です。しかし、をツモってしまうと三色同順が確定しないどころか、タンヤオもつかないので役がなくなってしまいます。仮にを引けたとしても、下記のように三色同順が付かない・タンヤオのみのテンパイになります。

先程の牌姿でテンパイした後、をツモったとしましょう。そうなると、牌効率的にはを切り、が出ればタンヤオ・三色同順でアガれる形に待ち替えができます。しかし、をツモってしまうと役がない上にツモ切れば今度はが出てもフリテンとなってしまいます。

このように、三色同順が不確定な状況で副露してしまうと役が付かなくなるリスクがあるので、副露する場合はなるべく三色同順が確定できる/三色同順が成立しなくても役無しにならない牌姿で副露するよう心がけましょう。

その他に三色同順を目指して副露する場合に気をつけなくてはならないことは、食い下がりで1翻になってしまうというところです。三色同順は門前でリーチやピンフ、タンヤオなどと複合させると非常に攻撃力がありますが、副露してしまうとリーチやピンフを複合できなくなり旨味がありません。

いかにスピード重視の現代麻雀と言えど、役の複合などで満貫や跳満まで見据える事が出来る三色同順を、序盤で鳴いてしまうのは勿体ないような気がします。状況にもよりますが、タンヤオや役牌との複合で2翻、出来ればドラを加えて3翻以上が確定してから鳴きたいものです。

フリテンに要注意!

三色同順の時に気をつけたいのがフリテンです。まあ、フリテンはどんな時でも気をつけたいものですが・・・。

例えば、序盤で浮いていたを捨てたら、中盤以降で1・2・3の三色同順が狙える形になって、フリテンになってしまうなんて凡ミスが意外とあったりするんです。

中盤以降で、三色に気付くと「お!三色行けるじゃん!」と喜び勇んでしまい、序盤に何気なく捨てた牌の事を忘れてしまうわけです(笑)これは三色に限らず、イーペーコーや一気通貫などの順子系の役にはありがち(雀力が足りない人は^^;)なので、初心者は注意しましょう!

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黄金のイーシャンテンを見逃すな!

上記のイーシャンテン(テンパイの1つ手前)は、黄金のイーシャンテンと呼ばれる形なのですが、一体何が黄金何でしょう?一見すると、ピンフそして一気通貫のイーシャンテンの様ですが、実は三色のイーシャンテンでもあります。

三色のテンパイに必要なのは、またはです!パッと見で分かりましたか?

順子(シュンツ)の集まりであるイッツーはピンフや三色同順など、同じ順子を使用する役と非常に近しい関係にあります。イッツーへ向かうテンパイと、三色同順へ向かうテンパイを比較してみましょう。

イッツーへ向かうテンパイ

をツモったテンパイです。待ちで、が来れば、イッツー+ピンフ成立します。それ以外だと、ピンフのみですね。

  • 高め ・・ ピンフ(1翻) + イッツ―(2翻)
  • 安め or  ・・ ピンフ(1翻)

待ちが3種で、高めで2翻、安目で1翻のテンパイという事です。

三色同順へ向かうテンパイ

をツモったテンパイです。待ちで、が来れば、三色同順+ピンフタンヤオが成立します。だと、ピンフタンヤオのみがつきます。

  • 高め ・・ ピンフ(1翻) + タンヤオ(1翻) + 三色同順(2翻)
  • 安め ・・ ピンフ(1翻) + タンヤオ(1翻)

こちらは待ちが2種で、髙目で4翻、安目で2翻のテンパイという事です。

アガり易さはイッツ―、点数は三色同順の方が上ですが、どちらが良いかは、捨て牌や点差の状況によるでしょう。大事なのは、このように変化できる状況を見逃さない事です。しつこいようですが、「三色上手は床上手」という格言はやはり言えて妙だなと感じますね!

他の役との複合

三色同順の魅力は先にも述べた通り、他の役との複合で高得点を狙えるところです!しかも、三色同順が確定していれば、複合の難易度はそれほど高くはありません。ここでは、代表的な2つの複合を紹介します!

  • タンピン三色(タンヤオ+ピンフ+サンショク)
  • 純チャン三色(純チャン+サンショク)
  • 純チャン三色イーペーコー

タンピン三色

タンというのはタンヤオ、ピンというのは平和(ピンフ)を指します。麻雀の2大基本役と言っても過言ではないのが、タンヤオピンフです。

断么九(タンヤオチュー)初心者必修!
中張牌(チュンチャンパイ = 数牌の2~8)のみ
雀頭
1翻 鳴きOK 出現率:21%

中張牌(チュンチャンパイ = 数牌の2~8)のみを使って手牌を完成させた場合に成立する。面子は刻子でも順子でも良い。
一般的には鳴いても成立するが、門前(メンゼン)のみとするルールを採用する場合もあり。


平和(ピンフ)初心者必修!
順子のみ
両面待ち
雀頭
アガリ
1翻 門前役 出現率:20%

4面子を順子のみで作る。アタマは役牌以外、待ちは両面待ちでなければならない。

この二つと三色同順を組み合わせて、タンピン三色です。では、その実例を見てみましょう。

 

 

 

 

両面待ち

まず2・3・4で三色が成立しています。そして、一九字牌がないのでタンヤオの条件もクリア、尚且つ全ての面子が順子であり、当たり牌も両面待ちという事でピンフも入っています。

三色同順(2翻)+タンヤオ(1翻)+ピンフ(1翻)=4翻

といった得点を得ることが出来るわけです。更にリーチをすれば、もう1翻追加されて5翻で満貫(親/12,000点  子/8,000点)です。

タンヤオピンフの複合なので、必然的に字牌を切っていき、順子系で手牌を伸ばしていきます。2から8の数牌で順子を作る、それは麻雀の基本的な打ち方とも言えます!基本役がギッシリ詰まったこの複合、美しいですね!

動画

youtubeで沢崎誠プロがタンピン三色でアガる映像がありました。とても鮮やかにタンピン三色を決めているので是非ご覧ください。

純チャン三色(純チャン+サンショク)

純チャンは、正式名称・ジュンチャンタイヤオチュウ、という役です。

純全帯幺九(ジュンチャンタイヤオチュウ)
全ての面子と雀頭に一九牌を絡ませる
3翻 喰下り2翻 出現率:0.03%

全ての面子と雀頭に一九牌を絡ませる。

この純チャンと三色同順を組み合わせるとこうなります。

純チャン(3翻)+三色同順(2翻)=5翻

これはなかなかの高得点。そして美しいアガり形なので人気の高い組み合わせです。リーチ
をかけていたら、6翻になりハネ満(親/18,000点  子/12,000点)です。

一九牌に絡む面子でしか成立しないので、この組み合わせは一気に難易度が高まります!

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純チャン三色イーペーコー

さらに難易度を上げて一盃口(イーペーコー)という役を複合すると・・・

一盃口(イーペイコウ)
同じ順子を2組
アガリの形
1翻 門前役 出現率:4.5%

全く同じ順子を2面子を作る。

この一盃口という役と三色同順、そして純チャンが複合するとこういった並びになります。

純チャン(3翻)+三色(2翻)+一盃口(1翻)=6翻

跳満確定ですね!リーチ
をかけていたら、7翻になりますが、7翻も跳満なので点数は変わりません(笑)とはいえ、門前自摸やドラなどで倍満、三倍満まで期待できる素晴らしいアガりです!ただし、イーペーコーは門前でしか成立しないことに注意です!

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かつての花形、三色同順、そのワケ

かつては、「リーチ麻雀の花形」なんて風に表現されていたそうです。注)リーチ麻雀とは日本の麻雀の事を言います。

「雀聖」と呼ばれた小説家の阿佐田哲也さんは「配牌を見たら三色を探せ」という言葉を残しています。つまり、最初に牌を配られた時点でサンショクを狙えるか考えろ、という意味です。

しかし、花形と呼ばれていた理由はなんでしょうか?三色同順は門前(メンゼン)であれば2翻、リーチピンフなどが合わされば4翻、順子が多い役なので、ドラの期待値も高いです。比較的出現率が高い役で、高得点も望めるとあれば、注目されて当然ですね。

また、「三色上手は床上手」と言う格言があり、三色同順を上手く扱えるかどうかで麻雀の腕が分かるとも言われていました。初心者でありがちなのが、三色同順に気付かずに見逃す、三色同順に固執しすぎてアガれない、などのミスです。そういう所も、三色同順が花形だと言われていた所以かもしれませんね。

ところが、時代は流れ、年号も昭和から令和になり、西暦でいえば21世紀になった今、三色同順を花形役とする見方はだいぶ少なくなったようです。それは、現代麻雀では「スピード」と「得点」を重視せよと言われているからです。三色同順は、比較的じっくり手を掛けて揃える役です(もちろん、運よくトントンと揃う場合もありますが)。そのような打ち方は、現代麻雀の流れにそぐわないという事なのでしょう。

ちなみに、現代麻雀でスピードが重視されるようになった理由の一つとして、1970年代に発案されたと言われる赤牌の存在が上げられます。その名の通り柄が赤い牌で、一般的には五萬、五筒、五索の各1枚が赤牌となり、ドラと同じ扱いとなります。ドラが増えたことにより点数アップが容易になり、よりスピードが求められるようになったと思われます。

とは言え、三色同順の価値が下がったわけではありません。スピード感を意識しながら、狙う時は狙う、手を変える時は変える、と言う見極めがより大事になってくると言うことでしょう。花形とは言われなくなっても、「三色上手は床上手」という格言は今でも変わらないのかもしれません!

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もう一つの三色

実は、「三色」の名を冠する役がもう一つあります。それは、三色同刻です。その名の通り、三色を順子でなく刻子で成立する役です。出現率は三色同順より低く、比較するとそこまで馴染がない役ですが、混同しないように覚えてくださいね。ちなみに、三色(サンショク)とだけ言った場合は、三色同順をさすのが一般的です

三色同刻(サンショクドウコウ)
萬子、索子、筒子で同じ数字の刻子
アガリの形
2翻 鳴きOK 出現率:0.04%

3種類(萬子、索子、筒子)の全てで同じ数字の刻子を作る。

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まとめ

三色同順については、上級者ほど上手く使うと言われたり、下手な人ほどサンショクに固執するなんて言われたりします。つまりは使い勝手の良い役で、この役を上手く使いこなせるかが、勝利へのカギとなるのは間違いないでしょう。役の中で最も複合しやすく、リー即ツモタンピンサンショクイーペードラドラ、という可能性もあります。これはリーチ・一発・ツモ・ピンフ・タンヤオ・サンショク・イーペーコー・ドラ・裏ドラが複合した状態のことで、その場合10翻にもなります。なんという事でしょう。ちりも積もれば高得点ですね。三色同順だけでなく、1翻役、2翻役は組み合わせによって相手に大ダメージを与えられる大きな一手になりうるわけです。そう、それはまるで98年の横浜ベイスターズのマシンガン打線のようだとは思いませんでしょうか?三色同順を使いこなし、そしてさらに他の役と組み合わせることによって、今までより勝てるようになるはずです。

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ツモ
待ち
順子
順子
アタマ
順子
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ざんねん。不正解です…

3翻20符ツモ-700点/1,300点
平和(ピンフ)+ツモ(門前清自摸和)+タンヤオ3翻
ピンフ+ツモ20符

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