混全帯么九(チャンタ)【2翻役】麻雀役徹底解説!

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チャンタとは?

混全帯幺九(チャンタ)
2翻喰下り1翻出現率:1.1%
1萬
1萬
1萬
7萬
8萬
9萬
1索
2索
3索
西
西
西
發
發
全面子と雀頭に一九字牌を含ませる

全ての面子と雀頭に1・9・字牌(=ヤオチュウハイ)を絡ませる。

チャンタは全ての面子(メンツ)と雀頭(ジャントウ=頭)に1・9・字牌(=ヤオチュウハイ)を絡ませると成立する役です。

チャンタの正式名称は「ホンチャンタイヤオチュウ 」ですが、一般的には「チャンタ」と呼ばれています。チャンタの上位役は純全帯么九(ジュンチャンタイヤオチュウ)と言いますが、こちらは「ジュンチャン」と呼ぶのが一般的です。漢字表記を見ると分かりますが、「混全帯么九」は字牌が混ざっているチャンタ、「純全帯么九」は字牌が混ざっていない・純粋なヤオチュー牌のみのチャンタという区別がされているようです。

元々は字牌のあるなしに関わらず「全帯么九」という役でしたが、日本では戦後に「純全帯么九」が考案されたことから、後に区別する目的で字牌を含むチャンタを「混全帯么九」と呼ぶようになったそうです。

チャンタはタンヤオの逆

タンヤオとは、中張牌(チュンチャンパイ=2~8の数牌)のみで作る役です。なので、中張牌を一切使わずに作るチャンタはタンヤオとは真逆の役ということです。

中張牌を残して一九字牌を序盤から捨てていくのが麻雀のセオリーなので、タンヤオはそのセオリーに沿った基本的な役と言うことになります。一方、成立条件が真逆であるチャンタはセオリーに沿わない出現率が低い役ということになります。

ちなみに、タンヤオの出現率は20%~23%、チャンタの出現率が0.9%~1.3%と、出現率の差はなんと20倍です。

断么九(タンヤオ)初心者必修!
1翻鳴きOK出現率:21%
2萬
2萬
雀頭
3萬
4萬
5萬
5索
5索
5索
3筒
3筒
3筒
7筒
8筒
一九字牌の無い面子

幺九牌(ヤオチュウハイ=数牌の一と九と字牌のこと)を一つも使わず、中張牌(チュンチャンパイ=数牌の二~八のこと)のみを使って手牌を完成させた場合に成立する。面子は刻子(コーツ)、順子、槓子の何れでも良い。※一般的には鳴いても成立するが、門前のみとするルールを採用する場合もあり。

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チャンタの欠点と対応策

チャンタは麻雀のセオリーに反した役なので、正直大きなメリットは見当たりません。

だったらチャンタは狙わないし覚えなくて良いやと思うかもしれませんが、配牌によってはチャンタが第一の選択肢になることもあり得るので、チャンタの欠点と対応策は頭に入れておきましょう。

  • 面子に必ず一九字牌が絡む為、柔軟性が無い
  • 真ん中の牌を切っていくため、振り込む確率が高い

以上が、チャンタの主な欠点になります。成立しづらく、振り込みやすい、その上2翻しかつかない、、、なかなか厳しい役ですね。

柔軟性の無さに対応する

面子に必ず一九字牌を絡ませなけらばならないというのが、柔軟性に劣る理由なのは明白ですね。4面子1雀頭ということは、一九字牌が最低でも6枚は必要だという事です。

なので、配牌時に端に近い牌がいくら多くても、肝心の一九字牌が少ない場合は、迂闊にチャンタに走ってはいけないという事です。門前(メンゼン)ならまだ良いですが、一度鳴いてしまうと柔軟性の無さが仇になり戦略の変更がとても難しくなります。

1萬
2萬
3萬
2筒
3筒
7筒
8筒
4索
9索
9索
南
西
北

例えば、こんな配牌だとチャンタがよぎりませんか?一九字牌は6枚ありますし悪い選択ではないように思えます。

しかし、一九字牌の枚数が多い割には、一九字牌が絡んで完成している面子は一つしかありませんね。そして、シャンテン数は、4シャンテンです。序盤から鳴きまくって、上手くアガれれば良いですが、アガり切れなかった場合、終盤での防御力低下がかなり不安です。

もう一つ心配なのがフリテンです。上記のケースだとが両面(リャンメン)になっています。チャンタと決め込んで、を鳴いてしまった後に、をツモ(自摸)ってしまったらちょっと厄介です。の面子にするとチャンタは不成立ですし、を切ったら、でのロンが出来なくなります。

以上を踏まえると、柔軟性の無さに対応するには以下の対策が必要になるでしょう。

  • 門前(メンゼン)で2面子は揃えてから鳴く
  • フリテンにならないように両面に注意
  • 役牌で保険をかける
  • 最悪、諦める

急に役牌の話が出ましたが、これはいたって簡単な話です。役牌はそれだけで1翻になるので、万が一チャンタの成立が難しくなった場合は、役牌のみでのアガりに切り替える事が可能だからです。勿論、役牌は字牌なのでチャンタとの複合も可能です。

最後の諦めるという選択も冗談ではありません。チャンタは一九字牌を多く使う役です。一九字牌が必ずしも安牌なわけでは無いので注意は必要ですが、しっかり考えれば比較的降りやすい役と言えます。いざという時は数少ないチャンタの利点を生かして降りる事も考えましょう。

振り込みの危険に対応する

これはもう、チャンタに使用しない牌は早めに切っていくしかありません。しかし、そうするとチャンタの決め打ちになるので、よっぽど配牌の時点でチャンタに近づいていないと難しいですよね。これはチャンタの柔軟性の無さに繋がってきます。

そこで必要になるのが、チャンタに行くか行かないかの見極めです。難しい上に2翻しかないチャンタはそうそう狙っていく役では無いので、チャンタに向かう条件をちょっと考えてみたいと思います。

  • 2鳴き以内でテンパイが見込める
  • 鳴いても2翻以上となる
  • 役牌の刻子が見込める

狙うとすれば、この条件が最低でも2つの条件重なった時でしょうか。

2鳴き以内でテンパイが見込めるのであれば、その時点でリャンシャンテンなので素直にチャンタに向かって良いと気がします。しかし、チャンタは喰い下がり1翻なので、それだけでは狙う気になりません。やはり、役牌かドラで2翻以上、出来れば3翻以上付く場合のみ狙いたいです。

役牌に関しては1翻追加出来るという理由の他に、先程書いた通りチャンタが厳しくなった場合の保険という理由があります。ただ、役牌でアガれる目があるのであれば、無理にチャンタに向かわずに別の手作りをしても良い気がします。役牌を確保しつつ、あわよくばチャンタも成立すればOKと言ったところです。

これらの条件は振り込みの危険に対応できるものではありませんが、振り込みのデメリットとアガるメリットを天秤にかけて、どちらに進むかを決める判断力が必要になるということです。

アガる自信が無ければ素直にベタ降りをしてしまいましょう。これが最も有効な対策です。

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まとめ

編集部からから一言!

赤などの懸賞が多い現代麻雀では割に合わない役。牌効率上、手牌は自然と内側に寄せていくものなのに、外側ばかり、、、
門前(メンゼン)で進行しても受け入れが限定されてしまい崩れやすいので、よほど材料が揃っているか、仕掛けても満貫クラスになるときに狙ってみよう。

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  1. ここのサイトで日々スキルアップを図っています。ありがとうございます。

    >ちなみに、タンヤオの出現率が0.9%~1.3%で、タンヤオの出現率は20%~23%です、その差はなんと20倍!

    この部分ですが、一つ目のタンヤオはチャンタの誤植ではないでしょうか。
    よろしくお願いします。

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >ここのサイトで日々スキルアップを図っています。
      ユーザー様にそのように言っていただけると編集部としても嬉しい限りです…(^-^)!今後もよりよいコンテンツを作成するよう努力致します!

      >一つ目のタンヤオはチャンタの誤植ではないでしょうか。
      大変失礼致しました。
      どちらもタンヤオの出現率となっておりましたので、1つ目を「チャンタの出現率」に修正致しました…m(__)m
      ご指摘いただき、ありがとうございます!!

      コンテンツに間違いないよう
      より一層の注意を払いたいと思います。
      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します!

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
      >清老頭の牌が違います
      ご指摘ありがとうございますm(_ _)m
      清老頭の牌姿画像を修正致しました。
      今後とも麻雀豆腐を何卒宜しくお願い申し上げます。

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