四暗刻(スーアンコウ) 【役満】麻雀役徹底解説!


四暗刻(スーアンコウ)とは
- 四暗刻(スーアンコウ)
- 役満門前のみ出現率:0.05%雀頭と暗刻のみで4面子を揃える
4つの面子を全て暗刻で揃えます。※雀頭単騎待ちの和了はダブル役満とする場合あり(ローカルルール)
四暗刻は役満の中では最も出現率の高い役です。とは言え、役満なので簡単にアガれる役ではありません!大抵は、途中で鳴いてしまってトイトイなどに落ち着くことになります笑
もちろんトイトイでしっかりとアガりきることも大切ですが、何となくトイトイにするのではなく、四暗刻に向かうべきか、トイトイに向かうべきかのポイントを少し考えてみましょう!
四暗刻はアガり方に注意
四暗刻のテンパイは必ず単騎待ちかシャンポン待ち(シャボ待ち)のどちらかになります。
シャンポン待ちの方が待ち牌が多くて有利と思うかもしれませんが、シャンポン待ちでアガる場合は注意が必要です。
それぞれの待ち方を確認してみましょう。
四暗刻 単騎待ち














四暗刻の単騎待ちは、既に4つの暗刻が揃っている状態で、アタマ部分を単騎で待つ形となります。
この状態で四暗刻の条件である4つの暗刻が揃っているので役満は確定しています。
ちなみに、単騎待ちでアガった四暗刻は『スッタン』と呼ばれ、一般的にスッタンはダブル役満となります。
アタマの単騎待ちなので、待ちを自由に変える事が出来ます。場の状況を見て、より出そうな牌をツモったら、待ちを変えてみましょう。
四暗刻 シャンポン待ち















シャンポン待ちは待ち牌が2種類あるのでアガれる可能性が高くなります。
しかし、シャンポン待ちはテンパイの時点で暗刻の数が3つしかないので、四暗刻が確定していないということに注意が必要です。
アガりと同時に4組目が揃うから問題無いと思うかもしれませんが、それは違います。ロンでアガった場合、そのロンで完成した刻子は明刻として扱われます。つまり、四暗刻のシャボ待ちはツモでアガらないと四暗刻が成立しないのです。
四暗刻でのフリテン
四暗刻はシンプルな牌姿なのでフリテンになりにくいですが、いくつかの形で注意が必要です。
単騎待ちでのフリテン
下記のケースはシンプルにの単騎待ちに見えますが、ちょっと注意が必要です。













を雀頭と考えると、の両面待ちが出現します。つまり、も待ち牌になるわけです。
つまり、を捨てている場合はフリテン状態となり、でのロンアガりは不可となります。
シャンポン待ちでのフリテン
なかなか稀なケースですが、下記のようなシャンポン待ちでもフリテンに注意が必要です。













このシャンポン待ちの何が問題かと言うと、実はこれシャボ待ち以外に別の待ちが潜んでいるんです。分かりますか?ちょっと並べ替えてみましょう。













このようにをアタマとして見ると、の順子が見えてきます。そして、その場合の両面待ちがあるのが分かります。この両面待ちを見逃してもフリテンになってしまうので注意が必要です!
ちなみに、上記をでアガった場合は一盃口、でアガった場合はなんと役無しです。四暗刻には程遠いですね。
もう一つ気をつける点としては、リーチ後にを暗槓してしまうことです。暗槓によってとの待ちがなくなることになります。一般的なルールでは、リーチ後に待ちが変わる槓はチョンボとなります!
四暗刻リーチの意味
役満のテンパイではリーチをかけないのが普通です。リーチをかけたところで点数は変わりませんし、相手に警戒されるだけでメリットが無いからです。
しかし、四暗刻ではあえてリーチをかける選択をする場合があります。
四暗刻 単騎待ちでのリーチ
単騎待ちの場合、やなど、安牌になりそう(つまり、安易に捨てられそう)な牌を待つ場合が多いと思います。リーチする事で、それらの牌を積極的に捨てさせるのを狙います。また、筋(スジ)引っ掛けを利用したリーチも考えられます。筋引っ掛けとは、筋(スジ)と呼ばれる振り込みを回避する考え方を逆手に取って、相手に振り込ませる罠のようなものです。詳しくは下記の関連記事をご覧ください。
四暗刻 シャボ待ちでのリーチ
先に書いた通り、シャボ待ちで四暗刻を成立させるにはツモでアガるしかありません。ロンでのアガりを捨てるのであれば、リーチで相手に警戒をされてもデメリットはありません。逆に、リーチによって相手を警戒させ、手の進行を遅らせるメリットが生まれます。
四暗刻を目指すポイント
四暗刻を狙う際に一番悩ましいのが、トイトイや三暗刻で早くアガってしまいたいという誘惑との闘いではないでしょうか?
四暗刻は役満の中では出現率が高いですが、それでも役満ですから簡単にアガれる役ではありません。最終的にアガれないくらいなら、トイトイでも良いからアガった方が得だ思うのは当然ですよね。
とは言え、滅多にない役満のチャンスを逃すのも勿体ないし、悩ましいですよね。そこで、四暗刻に向かうか、はたまた道をそれてトイトイなどに向かうか、道しるべとなるポイントを3つ挙げてみましょう。
- スピードと点数を天秤にかける
- 本当にトイトイでアガれるのか
- 尖張牌(センチャンパイ)はあるか
スピードと点数を天秤にかける
やはり、基本となるのは現状をしっかり把握して、今必要なのがアガる事なのか、リスクを負ってでも高得点を目指す事なのかを見極める事です。
もし自分が親で連荘(レンチャン)を狙いたいのであれば、スピード重視ですよね。更に、役牌やドラの刻子で点数が伸ばせるようであれば、尚更スピード重視に傾くのではないでしょうか。
親であれ子であれ、役満をアガらなければトップを狙えないくらい負けている場合は、気合を入れて四暗刻を狙いましょう。ちなみに、役満は、子で32,000点、親で48,000点です。
本当にトイトイでアガれるのか
四暗刻を捨てて早アガりを目指すのであれば、まず考えるのがトイトイでしょう。しかし、トイトイを目指して1鳴きしたものの、次がなかなか鳴けないなんて事があります。












例えば、上記のように数牌の3~7の対子(トイツ)が多く揃っているような場合、次々と鳴いて行くのは少し難しいかもしれません。それもそのはず、これらの牌は他プレーヤーが順子として使用する場合が多いからです。トイトイを狙うのであれば、数牌の1、2、8、9、またはオタ風など場に出やすいトイツを持っていた方が良いでしょう。
尖張牌(センチャンパイ)はあるか
尖張牌(センチャンパイ)とは、数牌の3と7の事です。尖張牌の暗刻が揃っているかも一つの指標となります。






なぜ尖張牌が重要かと言うと、その理由は尖張牌の利用度の高さにあります。尖張牌は順子の要と言われています。その尖張牌の暗刻を揃えているという事は、他のプレーヤーが順子を作りにくくなり、手作りが遅くなるという事に繋がります。その分、自分がじっくりと四暗刻に向かえるという訳ですね。
もちろんその尖張牌以外の牌で手作りをしている可能性も十分あるので、必ずしも他のプレーヤーの手が遅くなるわけではありませんが、一つの指標として意識してみてください。
編集部から実践アドバイス
ここがポイント!
四暗刻は、国士無双、大三元と合わせて役満御三家なんて呼ばれてるほど、役満にしては出やすい役です!
頻繁に麻雀をしていれば、そのうちチャンスは巡ってくるので、是非トライしてみて!
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
天鳳で四暗刻を狙ってリーチかけたのですが、ロン和了で三暗刻+トイトイになりました。この時リーチ分の一翻が抜けていましたが、トイトイ扱いだとリーチ分は引かれるのでしょうか?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>トイトイ扱いだとリーチ分は引かれるのでしょうか?
引かれません。
お役に立てますと幸いです。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
鳴いて3アンコウ、トイトイを狙うならやっぱり4アンコウ狙いだな
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
実際、四暗刻の出現率はとても高いので、
意識して狙っていけば、一般的に言われる確率よりさらに成立する可能性が高くなりますね!
スリリングで楽しい麻雀になる予感がします^-^
今後とも麻雀豆腐を何卒宜しくお願い申し上げます!
さらに上記の場合はリーチしていないと役が無く、罰符になってしまいます。四暗刻を狙っていたはずが、一転、奈落の底へ落ちるとはまさにこのことですね。
この部分なのですが、どう見てもイーペーコーがあるように見えます。
あと3ピンであるべき部分が2ピンになっています。
麻雀豆腐編集部です。
ご指摘誠にありがとうございます。
仰る通り説明や画像に誤りがありました。
早速訂正致しました。
大変失礼いたしました。