大四喜(ダイスーシー) 【役満】麻雀役徹底解説!

大四喜(ダイスーシー)とは?
- 大四喜(ダイスーシー)
- 役満※鳴きOK出現率:0.01%雀頭雀頭と3面子を風牌で揃える鳴きOK
風牌の全てを刻子や槓子で揃えます。又は、風牌のいずれかを雀頭とし、残り3つの面子を刻子で揃えます。※難易度の高さからダブル役満として採用されるケースも多い。
大四喜はダブル役満?
正式なルールでは役満が麻雀での最高得点ですが、ローカルルールとしてダブル役満(役満の倍の点数)を認める場合があります。ダブル役満となる役はいくつかありますが、大四喜もその内の一つです。大四喜のダブル役満は比較的採用されるケースが多いので、覚えておきましょう。

兄弟役の小四喜
大四喜に対して、小四喜(ショウスーシー)という役があります。小と付くくらいなので下位役かと思いきや、実は小四喜も同じく役満なのです。そもそもこの二つの役は、合わせて四喜和(スーシーホー)という役名で呼ばれています。四喜和は風牌の4種類全てを面子または雀頭に含むと完成する役で、全てを面子(つまり刻子)で集めると大四喜、一つを雀頭にすると小四喜と呼び分けているのです。
大四喜をダブル役満とするローカルルールがあるのも、同じ役満の小四喜よりも大四喜の方が難しいからだと言われています。ですので、当然のことながら小四喜をダブル役満をすることはありません。

大四喜をアガるには
小四喜も役満なので、大四喜がダブル役満になるルールでなければ、無理に大四喜を狙うメリットはありません。それを踏まえた上で、大四喜をアガる為に意識したい事はなんでしょうか?
配牌が良く無きゃ始まらない
配牌で相当な数の風牌が揃っていないと大四喜は難しいです。配牌の時点で風牌が7枚以上は欲しいですね。対子と刻子合わせて2組以上あるとありがたいです。













これくらい揃っていれば、大四喜を意識して手を進めていって良いかと思います。が一枚ずつというのが心もとないですね。大四喜は小四喜と違い、風牌の4種類を全て刻子にする必要があるので、序盤から中盤にかけて4種全てがトイツにならないと難しいと思います。
鳴きは避けられないけど慎重に
門前(メンゼン)で大四喜をアガるのは非常に難しいです。どれほどの運があれば門前で揃うのでしょうか!?やはり鳴きは避けられないでしょう。
2鳴きであれば、大四喜への警戒度はさほど上がらないと思います。ただし、役にならないオタ風(場風牌、自風牌以外の風牌)を2鳴きすると、深読みされるので注意が必要です。












上は2回鳴いたところです。東場や東家であればの刻子で役となるので、それほど違和感が無いと思います。












にオタ風を2鳴きすると、とても違和感があるので深読みされる恐れがあります。捨て牌の状況次第では狙いがバレるかもしれませんね。











3回鳴くともうバレバレですね(笑)
一気に警戒度マックスです、大四喜狙いは確実にバレているでしょう。そうなると、「北」はツモる以外に無さそうです。
どうしても大四喜をアガりたいのであれば、3回目のポンも必要になる場合があるでしょう。しかし、ダブル役満でもアガれなければ意味がないので、無理して狙うよりもまずは小四喜をアガることを考えた方が良いでしょう。
混一色(ホンイツ)も視野に
どんなに配牌に恵まれても、大四喜は出現率の低い役満です、そうそうアガれるわけではありません。やはり、大四喜の目がなくなった時の事も考えておく必要があります。
大四喜からの手変わりといえば、やはりホンイツでしょう。ホンイツは、字牌と1種類の数牌で成立する役です。風牌以外の牌にも気を使い、ホンイツにいつでもシフトできるように準備しておきましょう。
- 混一色(ホンイツ)
- 3翻喰下り2翻出現率:7%数牌のどれか1種類と字牌で揃える
萬子、筒子、索子のどれか一種類と字牌だけで面子と雀頭を作る。

大四喜に振り込まない為に
役満に振り込むなんて考えただけでも恐ろしいですが、それがダブル役満だったらもう気が遠くなります。風牌を2鳴きされたら、油断せずに十分警戒してください!
まず確認すべきは、残りの風牌の行方です。がポンされた場合、残りのが場に出ているかどうかをしっかり確認します。もしかのどちらかが場に3枚出ていれば、大四喜の可能性が無くなるので、一安心です。
一安心ですが、安心しきってはいけません!大四喜が目がなくなったことでホンイツに切り替えている可能性があります。捨てられた数牌の種類が偏ってないかも、しっかり確認しましょう!
- 残りの風牌の行方を確認!
- ホンイツも警戒!
大四喜の責任払い
大四喜には責任払いというルールが適用される場合があります。責任払いとは、「大三元」や「大四喜」、「四槓子」を確定させてしまう副露を許したプレイヤーに対する罰則で、包(パオ)とも呼ばれます。
下記のように、既に風牌のポンを3回行ったプレーヤーAさんがいるとします。











ここからをポンすれば、Aさんの大四喜が確定します!
そこであなたが、ついうっかりとを捨ててしまったとします。
Aさん「ポン」









なんて事でしょう、あなたが捨てたをポンされて、大四喜が確定しました!(この時点ではアガってはいません)
実は、これであなたに包(パオ)、すなわち責任払いのペナルティーが発生したことになります。つまり、大四喜が成立するのに必要な最後の刻子を与えてしまった人に対してパオというルールが適用されるんです。
実際に責任払いのペナルティーが実行されるのは、Aさんが大四喜をアガった時だけです。Aさんがアガらずに終わった場合は、この責任払いは無かった事になります。では、責任払いの具体的なペナルティーを見てみましょう。
Case 1Aさんがツモでアガった場合
なんと、全額あたなの支払いとなります。
Aさんが親なら48,000点、子だとしても32,000点の支払いです!
Case 2あなた以外の誰かが振り込んだ場合
流石に振り込んだ人の方が責任が重いだろうと思ってしまいますが、この場合でもなんと半額の支払いとなります!
つまり、Aさんが親なら24,000点、子だとしても16,000点の支払いです!
Case 3あなたが振り込んだ場合
同情の余地はありません、責任払いは関係なく、普通にあなたが全額支払います。
かなり厳しいルールのようですが、コンビ打ちという不正を防ぐ為にこのようなルールが発生したと言われています。コンビ打ちとは、2人以上のプレイヤーが手を組み、あらかじめ決めたプレイヤーを勝たせるために他のプレイヤーが必要牌を鳴かせたり、意図的な放銃を行うような手助けをする行為です。
大三元(ダイサンゲン)や四槓子(スーカンツ)という役満にも責任払いが発生することがあるので要注意です!

大四喜和了の瞬間
元Mリーガーの朝倉康心プロが、麻雀最強戦2020で松本吉弘プロから大四喜をアガった局です。配牌時、西と北がトイツ、東と南が1枚ずつでしたが、その後すぐに東もトイツとなりトントン拍子で大四喜をテンパイ。3段目で松本がリーチ後、南を掴み放銃となりました。
まとめ
大四喜は風牌4種類をすべて刻子で揃えるという極めて難易度の高い役満であり、ダブル役満に設定されることもある特別な役です。狙うには配牌の段階から強い風牌構成が必要で、鳴きのタイミングや順序も非常に重要です。
また、他家に対しても大四喜の警戒は怠れません。風牌が複数鳴かれた場合は、残りの牌の枚数を必ず確認し、安易な放銃を避けるようにしましょう。さらに、ポンのアシストをしてしまった場合は「責任払い(パオ)」の対象になることもあるため、状況把握は常に冷静に行いたいところです。
極めて運要素の強い役ではありますが、配牌・進行・周囲の動きといった情報を冷静に判断することで、奇跡のようなアガリも現実になる可能性があります。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
責任払いの説明でAさんが上がったのになぜ「支払い」なのでしょうか。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>責任払いの説明でAさんが上がったのになぜ「支払い」なのでしょうか。
役を確定させる牌を捨てたからです。
お役に立てますと幸いです。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。