清一色(チンイツ) 【6翻役】麻雀役徹底解説!


清一色(チンイツ)とは
- 清一色(チンイツ)
- 6翻喰下り5翻出現率:1%数牌のどれか1種類で1雀頭4面子を揃える
萬子、筒子、索子のどれか一種類で面子と 雀頭 を作る。
清一色と書いて正式にはチンイーソーと読みますが、チンイツと省略して呼ぶことが多いです。また、清一色は麻雀役で唯一の6翻役です。
「色」とは、数牌の種類(萬子、筒子、索子)のことを指します。萬子、筒子、索子のどれか一種類、つまり一色のみで構成される役なので、清一色というわけです。
ちなみに、この清一色や混一色(ホンイツ)のように同じ色を集めることを「一色手」または「染め手」と呼びます。
清一色のいろいろな呼び方
清一色に色々な呼び方があるのはご存知ですか?対局には関係ありませんが、麻雀仲間と話す際に知っていると初心者だと思われないかもしれません(笑)
チンイツ
チンイツは、清一色(チンイーソー)の略称として一般的に使われますが、鳴いて作った清一色の事を指す場合もあります。
メンチン/タテチン
メンチンは門前(メンゼン)でのチンイツの事です。鳴いたらチンイツ、門前ならメンチンというわけです。タテチンも門前でのチンイツのことで、牌が全て立っている(すなわち門前)なので、タテチンです。
ムリチン/無理染め
ムリチンは役の名称でなく、同色の牌が少ない状態から無理矢理清一色を狙う事を言います。無理して一色に染めようとすることから、無理染めと呼ぶ場合もあります。
清一色を狙うポイント
配牌で色が偏った場合、清一色を狙うかどうか迷いますよね。そんな時は、下記のポイントを参考にしてみてください!
- 配牌時に同色牌が7枚以上、字牌が3枚以上
- ホンイツを経由する
- 鳴く際は他の役も視野に
配牌時に同色牌が7枚以上、字牌が3枚以上
配牌時にこのような同一種類の数牌で偏ったとします。













配牌時に同色牌が7枚以上、字牌が3枚以上程度揃った状態です。目安ではありますが、清一色に向かうのでしたら、これくらいの偏りは欲しいですね。しかし、清一色では字牌は使いません、何故字牌があった方が良いのでしょうか?
ホンイツを経由する
字牌が欲しい理由は一つ、ホンイツが狙えるからです。ホンイツの正式名称は混一色(ホンイーソー)と言い、清一色の下位役にあたります。ホンイツの成立条件は、一種類の数牌と字牌を使って手牌を完成させることです。
- 混一色(ホンイツ)
- 3翻喰下り2翻出現率:7%数牌のどれか1種類と字牌で揃える
萬子、筒子、索子のどれか一種類と字牌だけで面子と雀頭を作る。
配牌時の同じ色の牌が7枚だった場合、そこから一直線に清一色を狙うのはかなり厳しいです。しかし、字牌が3枚あれば、ホンイツを目指すことができます。
つまり、配牌時で同色牌が7枚、字牌が3枚であれば、ホンイツを意識して手を進め、運よく1色に染められそうであれば、そこから清一色を狙うといった感じです。
もちろん、最初から同色牌が10枚もあれば、一直線に清一色を目指すのもありですが、なかなかそういう配牌に恵まれることは少ないですよね。
鳴く際は他の役も視野に
清一色に限ったことではないですが、あまり鳴き過ぎすぎるのはよろしくありません。鳴くという事は手牌の一部を公開するという事なので、狙いがバレ易いですし防御力も下がります。特に清一色は狙いがバレやすいので、鳴きは1回、多くて2回ほどに抑えたいですね。
また、他の役への移行も考えておきましょう。例えば、いきなりの順子をチーしたとしましょう。がある事で喰いタンの可能性が無くなります。またチーなのでトイトイの可能性も消えます。
こうなると、清一色やホンイツなどの染め手が警戒されてしまうので、ロンでのアガりが難しくなります。他の役の可能性を残し、染め手への警戒心が高くなりすぎないように上手に鳴きましょう。
また、清一色は6翻、喰い下がり5翻の役です。鳴いてしまうと、跳満から満貫へ降格してしまいます。とは言え、門前(メンゼン)で清一色をアガるのはなかなか大変です。ある程度鳴くのを前提に考える必要があると思います。ちなみに、ドラが1枚でもあれば鳴いても跳満になるので、門前を崩す際の判断材料の一つになるでしょう。
清一色は多面待ちに注意!
清一色のテンパイが多面待ちになるケースが多いのは、清一色の良いところです。清一色は狙いがバレ易い為、ロンでアガるのは難しいですが、多面待ちになればツモの可能性がグンと高まります。
しかし、多面待ちでも両面や三面程度なら良いですが、それ以上の多面待ちになると待ちを見落としてしまう言うリスクが高まります。清一色で難しい多面待ちを幾つか紹介すしますので、待ちの見落としが無いかチャレンジしてみてください!答えは下の方に記載します。
第一問

















第二問


















第三問



















どうでしたか?なかなか難しかったのではないでしょうか?清一色の多面待ちは、麻雀をやり慣れていても苦手とする人がいるくらいなので、難しくて当然です。テンパイに近づいてからではなく、常に何待ちになるかを確認しながら手を進める事が大事です。後は経験を積んで慣れるしかありません!
麻雀プロの清一色ハプニング集
待ちが複雑になりやすい清一色は、プロ雀士でも時には混乱し待ちを見逃してしまうとことがあります。特に、競技麻雀は手牌の中にツモってきた牌を入れることができないので、正確な待ちの把握が難しいのです。神目線だと「なんでこんな待ちを?」と思うかもしれませんが、プロでも間違うこともあるくらい、清一色って難しいんだなと理解して観ましょう。
瑞原明奈プロの清一色〜カン8ソウ見逃し〜
U-NEXTパイレーツの瑞原明奈プロがソウズの清一色で、カン8ソウの出アガりを見逃してしまったシーンです。見逃し後、沢崎誠プロ(当時KADOKAWAサクラナイツに所属)がツモアガりをキメています。
豊後葵プロの清一色〜テンパイ見逃し〜
2015年の麻雀最強戦で、豊後葵プロがソウズの清一色で、8ソウを切りテンパイを見逃してしまいます。第一打で9ソウを切っているため、テンパイ取りに混乱したのかもしれません。しかし、その後見事に茅森早香プロから5ソウで出アガりし18,000を加点しています。
渋川難波プロの清一色〜待ち当てクイズでチョンボ〜
KADOKAWAサクラナイツに加盟する前の渋川難波プロと、既にサクラナイツの選手だった堀慎吾プロによる清一色待ち当てゲーム対決の動画です。最初は順調だった渋川プロですがチョンボを多発し、堀プロがダブルスコアで勝利を収めます。
編集部から実践アドバイス
ここがポイント!
清一色は鳴いても5翻になる、最も高い一般役!
早ければ、一面子落としてでも狙う価値あり!
同じ種類の数牌が多い時に狙うのが基本ですが、手が悪い時に無理矢理染めてしまうのも有効。
自然と字牌を残していくので、中張牌が多く残っている手より受けやすく、攻め返しやすい手バラで仕掛けて相手にプレッシャーを与えられることも大きな利点になります。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
第一問
6p,9pで上がったらチョンボと思いますが、いかがでしょうか。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
第一問ですが、
6pの場合は、「234 556677 789 66」イーペーコーと6pの雀頭で和了形が完成します。
9pの場合は、「234 556677 678 99」イーペーコーと9pの雀頭で和了形が完成します。
多面張は訓練と慣れが必要と良く言われています。
ゲーム中、瞬時に場の捨て牌も考慮した多面張の最適解を導くのは結構骨が折れる作業になると思います。
麻雀豆腐では多面張の代表的なパターンを紹介していますので、是非以下の記事も参考にしてみて下さい!
多面張のパターン解析。コツを掴んでアガり牌の見分けろ!
今後とも麻雀豆腐を何卒宜しくお願い申し上げます。
慣れるしかないって記事中のウィキペディアの説明並みに意味ない結論だな