ホンイツ(混一色)は染め手の入門役!アガるコツ4箇条【3翻役】
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ホンイツ(混一色)は染め手の入門役!アガるコツ4箇条【3翻役】

混一色(ホンイーソー/通称:ホンイツ)は、一種類の数牌と字牌のみで成立する、いわゆる染め手と呼ばれる役です。比較的出現率が高くアガり易い役ではありますが、染め手ならではの大きなデメリットもあります。これらをしっかり知って、メリットを最大限生かせるコツをご紹介します。

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ホンイツの基本情報

混一色(ホンイーソー/ホンイツ)初心者必修!
数牌のどれか1種類と字牌で揃える
3翻 喰下り2翻 出現率:7%

萬子、筒子、索子のどれか1種類と字牌で面子と雀頭を作る。

ホンイツは染め手の入門編

ホンイツのように、三種類(萬子、筒子、索子)ある数牌の内の一種類のみ使う役を染め手と呼びます。

このような染め手と言われる役は他に、清一色(チンイツ、チンイーソー)、字一色(ツーイーソー)、緑一色(リュウイーソー) があります。

ホンイツは染め手の役の中では最も出現率が高く、初心者でも比較的狙い易い役です。配牌が数牌の一種類に偏った場合はチャンスなのでしっかり覚えておきましょう!

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ホンイツのメリット・デメリット

メリット

比較的アガりやすい

アガり易さ
数牌を一種類しか使えないので難しいと感じるかもしれませんが、逆に言うとそれ以外に厄介な条件はありません。刻子でも順子でも良いですし、鳴いてもOKです。(ただし2翻に下がります)

出現率もおおよそ7%と、一翻役の一盃口(イーペーコー)の出現率(おおよそ4%)を上回っています。

複合で高得点も狙える

高得点
ホンイツはアガりやすい役の割には、門前(メンゼン)で3翻、鳴いても2翻と、なかなかお得な役です。

また、ホンイツは他の役との複合もしやすく、満貫(子8,000点/親12,000点)以上の手になるケースも多いです。複合に関しては、後ほど紹介します!

良形の待ち

多面待ち
ホンイツは1種類の数牌を多く集める事になるので、必然的に多面待ちになるケースが多くなります。待ちが多ければ、当然それだけアガり易いわけです。

デメリット

狙いがバレやすい

バレる
ホンイツは一種類の数牌と字牌を集めるため、どうしても捨て牌に偏りが出てしまいます。

萬子でホンイツを狙っていると、こんな感じの捨て牌になりがちです。萬子の染め手狙いなのが透けて見えますね。

防御力に不安が残る

防御力の低下
捨て牌の偏りは、狙いがバレ易いだけでなく、振り込みの危険が増す事にも繋がります。ホンイツで使用しない数牌は例え危険牌であっても捨てる必要があります。特に終盤においては、かなりの危険牌であっても、役を成立させるためには切り出さなければならないでしょう。

ホンイツのコツ、四箇条

ホンイツはメリットもデメリットも大きい役です。しっかりとアガりきる為に必要なコツを覚えましょう!

  • その1. ホンイツの形を見逃すな
  • その2. 不要牌の整理に注意
  • その3. 鳴きは最小限に
  • その4. フリテンに注意

その1. ホンイツの形を見逃すな

最初の牌姿をしっかり見る
まずは、ホンイツの形を見逃さないのが第一です!下記の配牌を見てください。

一九字牌が多く、ピンフ、タンヤオ狙いは厳しそうな手牌です。一見すると、高い点数は狙えないかな、と思うかもしれません。とりあえずのみでアガれればいいやなんて思う初心者の方も少なくないのではないでしょうか。ですが、ホンイツを意識すれば『筒子と字牌』で染め手の可能性が見えてきます。

ホンイツを狙う目安としては、同種の数牌が最低でも6枚は欲しいところです。それに加えて字牌が3枚、出来ればその中にトイツが一組あるとベターです。

その2. 不要牌の整理に注意

狙いの露見を遅らせる

この中で最初に捨てる牌はどれが良いでしょう?なんかは危険牌になりそうなので、さっさと切りたいと思うかもしれません。もちろん、危険牌を早めに捨てるという考えは間違いでは無いのですが、1巡目でを捨てると、染め手またはチャンタ系を狙っているのではないかと警戒されてしまいます。まずは警戒されないように、から切るのが良いでしょう。

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その3. 鳴きは最小限に

副露(フーロ)のタイミングや回数を考える
ホンイツは捨て牌から読まれやすい役です。鳴く事で牌を晒すと更に情報を与えてしまい、ホンイツを読まれる確率がぐんと上ってしまいます。

門前(メンゼン)で揃えられるのがベストなのは当たり前ですが、そうは言っても鳴きが必要なケースも多々あると思います。そんな場合でも牌の残り枚数を良く見て、すぐ鳴くべきなのか否かを判断する必要があります。

手牌

捨て牌

こんな場合、ここぞとばかりにポンをしたくなりますよね。しかし、捨てられたが1枚目であればグッと我慢して2枚目のが出るのを待つといった判断が必要になります。国士無双というレアな例外はありますが、通常字牌は1枚では何の役にも立ちません。なので、残り1枚のが捨てられる可能性はかなり高いはずです。

鳴いた後に手が詰まるようでは、ただ防御力や柔軟性を下げただけで、放銃(ロンされる)のリスクだけ背負う形になってしまうでしょう。できれば、イーシャンテンまでは鳴かずに門前(メンゼン)で進めるように心がけましょう!

その4. フリテンに注意

多面待ちでのフリテンに注意
メリットの項目でも書きましたが、ホンイツは1種類の数牌を多く集める事になるので、必然的に多面待ちになるケースが多くなります。下記のテンパイを見て何待ちかがパッと分かりますか?

答えは・・・

当然、これらの牌を一つでも見逃せばフリテンになります。上記の待ちもじっくり考えれば初心者の方でもちゃんと分かるはずです。テンパイするまでに、どういった待ちになるかをしっかり考えながら打つ事を心掛けましょう!

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役の複合で高得点!

ホンイツは比較的 役の複合が狙い易い役です。副露や役の複合を組み合わせ、スピードや点数を調整することが可能で、状況に応じた対応を狙ってみましょう。

ホンイツ(3翻)+役牌(1翻)

ホンイツでは必ず字牌を使うので役牌との複合はよく起こります。鳴いても成立するので、中盤以降でホンイツが難しいなと思ったら役牌だけでのアガりに切り替える事も簡単です。

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ホンイツ(3翻)+ピンフ(1翻)

 

待ち

待ちは1-4待ちです。アタマの字牌以外は全て同種の数牌、アタマも役牌以外の字牌でなければならない、となかなか厳しい条件ですが、意外と見落としがちなので注意しましょう!ですが、ここまで揃っているならアタマも数牌にして清一色(チンイツ)を狙った方が良いですね(笑)

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ホンイツ(3翻)+一盃口(1翻)

門前(メンゼン)でホンイツを狙う際、一盃口や二盃口とも複合が可能です!

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ホンイツ(3翻)+七対子(2翻)

ホンイツは数牌が偏る為、順子ができやすく七対子との複合を見落としがちです。門前役なので難しいですが、迂闊に鳴いてしまう前に七対子との複合が狙えないかの確認は怠らないようにしましょう!

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ホンイツ(2翻)+トイトイ(2翻)

役牌を含めた対子が多くあれば狙いたい複合ですが、あまり鳴くと打点が高く見えるため他家が容易に字牌や染め手の色を出してくれなくなり、アガりにくくなるという難点があります。上記の例は鳴いているのでホンイツは喰い下がりで2翻となります。

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ホンイツ(2翻)+三暗刻(2翻)

こちらも役牌を含めた対子が多くあれば狙いたい複合です。三暗刻は刻子を3組揃える必要があるので、ホンイツ+トイトイよりは難易度が高いと言えるでしょう。ホンイツ+三暗刻に加え、トイトイも作れば跳満クラスが見えます。上記の例は鳴いているのでホンイツは喰い下がりで2翻となります。

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ホンイツ(3翻)+一気通貫 (2翻)

一気通貫が成立する時点で1種類の数牌が9枚ある訳ですから、思ったよりも複合しやすい役です。どちらかというと、ホンイツに一気通貫を複合と言うよりも、一気通貫にホンイツを複合と考えた方が分かり易いかもしれません。ちなみに、一気通貫も鳴くと喰い下がるので、ホンイツ(2翻)+一気通貫(1翻)の3翻となります。

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ホンイツ(3翻)+チャンタ (2翻)

配牌時に端牌が多く、かつ字牌が複数ある場合はホンイツにチャンタを絡めると良いでしょう。ホンイツもチャンタも喰い下がるので、字牌に役があると満貫クラスが見込めます。

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編集部から実践アドバイス

ここがポイント!

鳴いても2翻になるかなりお得な役。
役牌と絡めて高打点も狙いやすい!
同じ種類の数牌が多い時に狙うのが基本だが、手が悪い時に無理矢理染めてしまうのも有効。
自然と字牌を残していくので、中張牌が多く残っている手より受けやすく、攻め返しやすい手バラで仕掛けて相手にプレッシャーを与えられることも大きな利点になる。

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