麻雀のスジ『振り込まないための7つの読みと実践防御方法』
筋(スジ)、麻雀初心者にとっては「とても重要そうだけど、イマイチ理解していない」というのが正直なところだと思います。麻雀で強くなるためにはスジの話は避けて通れません。スジを覚えることで、振り込まない打ち方を身に着け、逆に振り込ませるための戦術を組み立てることも可能です。
直ぐ確認したい方!
[スジ早見表] をご覧下さい。
安全牌を読むスジ
- 表スジ(オモテスジ)
- 中スジ(ナカスジ)
- 片スジ(カタスジ)
- 壁(カベ)=ノーチャンス
危険牌を読むスジ
- 裏スジ(ウラスジ)
- 間4軒(アイダヨンケン)
- 跨ぎスジ(マタギスジ)
筋(スジ)とは
スジとは両面待ちで対になる関係の事で、スジとフリテンの考え方を組み合わせて、より具体的にどの数牌が危険牌なのか、または安全牌なのかを読み取る考え方をスジ読みと言います。
スジ
例えばに対するスジはとの2つになります。下記の様に牌を並べると分かりやすいかと思います。
と手牌ある場合、その両面待ちはとになります。これが、両面待ちで対になる関係の事で、すなわちスジの事です。同様の考え方でともスジの関係にあることが分かります。
スジの組み合わせは6つ
先にも述べましたが、スジとは両面待ちで対になる関係の事で、組み合わせは全部で6つあります。下記は萬子の例ですが、筒子でも索子でも当然同じ組み合わせです。
繋げて3スジ
数牌の中央よりにある4・5・6の牌はそれぞれ左右にスジがあります。その左右の筋を繋げて見てみましょう。そうすると、下記の3つのラインが見えてきます。
「イー・スー・チー」「リャン・ウー・パー」「サブ・ロー・キュー」はそれぞれの数字の事です。
- イー・スー・チー = 1・4・7
- リャン・ウー・パー = 2・5・8
- サブ・ロー・キュー = 3・6・9
麻雀をしていればよく聞く語呂かと思います。この語呂で3スジをしっかりと覚えると、スジを考える時に迷うことがなくなるので、しっかりと覚えましょう!
スジ読みとは
前述した通り、スジとフリテンの考え方を組み合わせて、より具体的にどの数牌が危険牌なのか、または安全牌なのかを読み取る考え方をスジ読みと言います。
また、スジ読みは両面待ちに対する防御という大前提がありますので、しっかりと頭に入れておいてください。
スジ読みをすると、テンパイしたと思われるプレーヤーがを捨ている場合、スジにあたるとは安全牌の可能性が高いと推測できます。
なんだか難しそうと思うかもしれませんが、そのロジックは意外と単純ですので順を追って説明しましょう。
まず、スジ読みをする際に見るべきところは、テンパイが疑われるプレーヤーの河(ホー=捨て牌置き場)です。ここに捨てられている牌を元にスジを読むことになります。
これがテンパイが疑われるプレーヤーの河だとします。いくつか数牌が捨てられていますが、ここではに着目しましょう。(もちろん実戦では全ての数牌に対してスジを読みます)
のスジにあたる牌はとです。これを安全牌と推測するためには、ある一つの仮定が必要になります。
それは、テンパイをしている相手は両面待ちで構えているという仮定です。スジ読みは両面待ちに対する安全牌または危険牌を読む技術なので、こう仮定しないと話は始まりません!
両面待ちのテンパイだと仮定すると、もしまたはがアガり牌だった場合、それぞれの両面待ちの対の関係、すなわちスジとなるもまたアガり牌になります。ところが、は既に捨てられているわけですから、それではフリテンとなってしまいますよね。
フリテン状態ではロンができないので、やは安全牌だと推測できるわけです。
もちろん両面待ち以外のケースもあるので、100%安全牌だとは断定できませんが、これがスジ読みの基本的な考え方です。
フリテンとは
フリテンとはロンでアガることが出来ない テンパイ のことです。
- 自分の捨て牌の中にロンでアガるための牌がある場合
- 立直(リーチ)後に他家の捨て牌をロンせずに見逃してしまった場合
- 同巡内(ドウジュンナイ)にアガり牌が捨てられている場合
これらの場合はフリテン状態で、ロンでアガることが出来ません。
なぜスジが大切なのか
守備はもちろん攻撃にもメリット
振り込み率の低下
スジを覚えるメリットの第一は、スジ読みによる振り込み率の低下です。スジ読みは万能ではありませんが、スジ読みが出来るか否かで振り込みの確率が変わってくるのは間違いないでしょう。
麻雀は4人で行うゲームなので、非常に単純に考えるとアガれる確率は1/4です。逆に自分以外の人がアガる可能性は3/4です。そう考えると、振り込まないという事がいかに大事かが分かります。
スジひっかけ
スジひっかけとは、スジ読みを逆手にとって相手に振り込ませる戦略のことです。例えば、の単騎待ちでリーチをかけるとします、その際が捨て牌にあれば、他のプレーヤーは、のスジであるは安全牌なのではと推測し、を優先的に切ってくる可能性があります。これが、スジひっかけです。
かつて、スジひっかけは卑怯な手段、マナー違反だと言う風潮があったようで、今でも一部の雀荘ではメンバー(雀荘の従業員)が打つ際にはひっかけを禁止している所もあるそうです。しかし現代では、卑怯な手段やマナー違反といった否定的な意見はごくごく少数で、通常の戦術の一つと捉えられています。
スジ は麻雀において1つの道理と言えます。スジとそれから成るスジ読み戦術を考えることは、麻雀のメカニズムを考えることになります。これらを知れば、麻雀への理解が深まりさらに雀力をUPさせることが出来るでしょう。初心者の方は中級者への第一歩となります!
両面待ちへの対策
スジは両面待ちへの対策として活用できるという点が大きなポイントです。守備にも攻撃にも応用できるスジの考え方ですが、それも使いどころが少なければそれ程重要視されないでしょう。しかし、面子を揃える為のセオリーともいえる両面待ちは非常に多用される待ち方なので、それ故にスジが活きる場面もとても多いのです。
と搭子(ターツ=連番の2牌)があった場合、これが順子(シュンツ=連番の3牌)になるには、かが必要です。1種類の牌につき4枚あるので、とで、合計最大8枚の待ちがあるわけです。
待ち方 | 待ち牌の種類と最大枚数 |
リャンメン待ち | 2種8枚 |
カンチャン待ち | 1種4枚 |
ペンチャン待ち | 1種4枚 |
シャンポン待ち | 2種4枚 |
単騎待ち | 1種3枚 |
このように両面待ちは断然有利な待ち方なので、面子を揃える時は両面待ちで構えるというのがセオリーになります。そのセオリーに対して有効なスジ読みは非常に重要というわけです。
スジで安全牌を読む!
スジ読みとはの項目でスジ読みの基本的な考え方を説明しましたが、スジ読みには見方によっていくつかの名称があります。とは言え、両面待ちへの対策という考え方はどれも同じなので、基本的なスジ読みの考え方が理解できていればすんなりと覚えられると思います。理解していない方は、スジ読みとはの項目をもう一度読んでみましょう!
- 表スジ(オモテスジ)
- 中スジ(ナカスジ)
- 片スジ(カタスジ)
表スジ(オモテスジ)
表スジとは、4・5・6 に対してのスジのことです。4に対しては1と7、5に対しては2と8、6に対しては3と9、それぞれが表スジにあたり、安全牌の可能性が高いと推測できます。
繋げて3スジの項目で紹介した「イー・スー・チー」「リャン・ウー・パー」「サブ・ロー・キュー」のスジの流れを覚えていれば簡単ですね。
この表スジは、4・5・6に対してそれぞれ2つのスジを見る事ができるのが特徴です。
中スジ(ナカスジ)
表スジが分かれば、中スジは簡単です。表スジが、中央寄りの4・5・6から見たスジなのに対し、中スジはその逆で外側の1・2・3・7・8・9から見たスジにあたります。
ただし、ひとつ注意が必要なのは、1と7の両方が捨て牌にあって初めて4が安牌だと推測できるという点です。これは、2と8、3と9の組み合わせでも同様です。何故そうなるのかは、次の片スジの項目で説明します!
最後に考える 片スジ(カタスジ)
中スジでは「1と7」「2と8」「3と9」の組み合わせを見ますが、各組合せの片方のみが捨て牌にある場合を片スジと言います。片スジは、表スジや中スジよりも信頼度が落ちるスジです。
例えば、中スジでの組み合わせであるとの内、だけが捨て牌にあった場合、での両面待ちはフリテンになりますが、での両面待ちはフリテンにならないので、での待ちは否定できず、が安全だとする推測が弱まります。
まさに片手落ちと言えるスジ読みですが、表スジや中スジが捨て牌の中にない場合、更にそれ以外にも安全牌を推測する材料がない場合は、当てずっぽうで牌を捨てるよりも、多少でも安全牌である可能性があがる片スジを見て牌を捨てた方が良いでしょう。
スジで危険牌を読む!
これまでは、スジで安全牌を読む考え方を解説してきましたが、ここでは危険牌の読み方を解説します。両面待ちに対する防御と言う点では、安全牌の読みと基本的には変わりませんが、仮定を少し変えることで危険牌が見えてきます。
- 裏スジ(ウラスジ)
- 間4軒(アイダヨンケン)
- 跨ぎスジ(マタギスジ)
裏スジ(ウラスジ)
裏スジは、捨てられた数牌の隣の牌から成るスジのことです。言葉だと分かりにくいので、数牌の9つの各数字の裏スジを見てみましょう。例では萬子ですが、当然筒子や索子でも同じ考え方です。
捨 = 捨て牌 ス = 裏スジ
一見すると、覚えるのが大変そうに思うかもしれませんが、基準となる捨て牌の隣の牌とそのスジというだけです。中央に位置する5のみ、裏スジが4枚存在しますね。しかし、この裏スジが危険牌だと推測できるのは何故でしょうか?
不要牌の整理で裏スジが出来る
例えば、手牌にがあるとします。かが入れば順子が完成するのではあまり必要の無い牌です。仮にが入って、とで両面が2つ出来たとしてもが同じ待ちとなり、無駄になります。そう考えると、このは序盤で早々に切られる可能性が高いわけです。特に真ん中に近い牌は後々危険牌になる可能性が大きいので、その傾向がより強くなります。
に対する裏スジはですね。これはの両面待ちにあたるので、危険牌と推測するわけです。序盤から中盤の早い段階で、特に真ん中に近い牌が捨てられた場合、このような理論から裏スジを読んでみましょう。
裏スジには、手牌にのような形があるという大前提があります。ちょっと前提が強引な気もしますが、カンチャン待ちから両面待ちへの切り替えと考えると、なるほど良くある気がしてきます。
つまり、のカンチャン待ちがある時にをツモったので、を切っての両面待ちに切り替えたという事です。これはよくある流れなので、確かにしっくりきますね。
裏スジでの推測例
例えば以下のような捨て牌の場合、どのように裏スジを考えるのでしょうか?
数牌は全部で4つ、があります。それぞれの裏スジを見てみましょう。
結構な数がありますね。これでは、スジを読む意味が無いように思えます。しかし、この中でとは既に捨てられている牌なので安全牌と考えて良いでしょう。また、は安全牌であるのスジにあたるので、比較的安全な牌だと言えます。(単騎待ちの可能性は否定できません)
これでもまだ絞りきれていませんが、実際には他のプレーヤーの捨て牌や鳴いた牌、自分の手牌、ドラ表示牌など、情報は他にもあるので、それら全てを総合的に判断すれば更に絞り込めるでしょう。
間4軒(アイダヨンケン)
間4軒とは裏スジが重なったスジのことです。これも言葉では分かりにくいので実際に見てみましょう。
例えばとの裏スジを見ると、上記の様に同じ牌が裏スジになっています。これを、裏スジが重なっていると言います。捨て牌にとの両方があれば、危険牌と推測される裏スジが重なるので余計に危険だということです。との間は4つ開いていますよね、なので間4軒と言うわけです。
間4軒になる組み合わせは全部で4つです。中央に位置する5には間4軒になる組み合わせがありません。
跨ぎスジ(マタギスジ)
跨ぎスジ(またぎスジ)とは、ある捨牌を跨ぐスジのことです。これも早速見てみましょう。
このように、ある捨牌を跨ぐようなスジの組み合わせの事です。1つの牌に対して最大で4つの牌が該当します。1と9は端に位置し、スジが跨ぐことが出来ないので跨ぎスジはありません。
跨ぎスジで危険牌を推測する考え方
前提が少し違うだけで、跨ぎスジの考え方は裏スジとよく似ています。
跨ぎスジでは、手牌にこのような形があることを前提としています。この形はが両面待ちであり、はアタマとしても使えるし刻子への発展も見込めるとても良い形です。
手が進み、他のメンツが揃ってくればいずれかのどちらかを切る場面が出てきます。確率を考えればを1枚切ってと両面で構えてとを待つのが自然です。このように考えると、が捨てられた場合、その跨ぎスジであるとが危険牌と推測できます。
ここで忘れてはならないのが、もう一組の跨ぎスジです。推測する側から見えるのはが切られたという事実だけです。これがの形から切られたという可能性も考慮する必要があります。そう考えると、と両面で構えてとの両面待ちという可能性も推測できるわけです。
また、跨ぎスジは中盤以降から終盤にかけての捨て牌に対して特に有効だと考えられます。という形は冒頭でも述べたようにとても良い形なので、他の面子が揃う中盤以降までこの形を維持することが多いからです。
ソバテンに要注意!
ソバテンとは、リーチ宣言牌の傍(ソバ)の牌を待つ形で聴牌(テンパイ)しているという意味です。つまり、リーチ宣言牌がの場合、その傍の牌であるのどれかで待つテンパイの事です。
そうです、ここまで説明してきた裏スジや跨ぎスジに該当する牌です。裏スジは序盤から中盤にかけての捨て牌に特に注意が必要ですが、終盤のリーチ牌に対して無意味なわけではありません。テンパイしていても形の悪いカンチャン待ちの間はリーチをせずに、リャンメン待ちへ変化してからリーチをかけるケースもあるからです。
壁(カベ / ノーチャンス)で安全牌を読む!
壁とは場に同種の数牌が4枚全て見えていること、または、その事で成り立つスジ読みの事です。別名、ノーチャンスとも言います。
これまで解説したスジは、特定のプレーヤーの捨て牌を見て、そのプレーヤーに対する安全牌または危険牌の読みでしたが、壁は全てのプレーヤーに対して安全牌を読むスジとなります。
同種の数牌が4枚全て見えていることが壁の条件ですが、これは河(ホー=捨て牌置き場)だけに限りません。河はもちろん、自分の手牌、鳴いた牌、ドラ表示牌、と全ての場所が対象で、とにかく4枚全てが見えていれば壁を利用することができます。
壁の仕組み
例えば、が4枚全て場に出ているとします。誰かがをポンをすれば3枚が場に出ます。更に河にが1枚あれば、4枚全てが場に出ていることになりますね。
このように全てが場に出ていればが絡んだ搭子(ターツ=連番の2枚)を作ることが出来なくなります。これが、壁が出来ている状態です。
四筒が絡んだ搭子
このようにが絡んだ搭子が作れないということは、当然この形での両面待ちがあり得ないという事です。
つまりは、の待ちであると、更にはの待ちであるとは安全牌と推測できるわけです。が、ここで一つ注意が必要です。
安全牌と推測した-、-の中で、 の2つは 両面待ちの対象牌 となっている可能性があります。 が4枚使用されている場合でも、
の塔子(ターツ=連番の2枚)を作ることが出来るので、その場合、 と は両面待ちの待ち牌になっているケースが残っています。
すなわち、の壁で安全牌と推測されるのはの2つということになります。
壁7種
上述した壁理論で考えられる安全牌 壁スジ7種です。2~8のそれぞれが壁になった(4枚全て場に出た)時のスジです。1と9は両面待ちにならないので壁スジはありません。
その他スジ
暗刻スジ [危険牌読み]
暗刻スジ とは、自分の手牌にある暗刻のスジのことです。例えば、筒子の2を暗刻で持っているとします。
この場合、のスジ、つまり、とが暗刻スジとなり危険牌と推測されます。
なぜ危険なのかというと、自分がを抑えていることで、他家がを引けず、終盤まで、の塔子での両面待ちをしている可能性があるからです。
ドラスジ [危険牌読み]
ドラスジとは、ドラが絡むスジのことで、危険牌とされています。これは様々な場合が考えられますが、基本的には、どのプレイヤーもドラに絡む牌をなるべく手牌に残すであろうという考えからドラスジを危険な牌とします。
例えば、ドラがの場合のスジは、、つまり、イー・スー・チー[1-4-7]です。
ドラであるを積極的に絡めようとした場合、下記のような待ちが考えられます。待ちはどれものスジですね。
両面待ち
ノベタン待ち
ノベタン待ちは4枚ある牌のの両端のどちらかをアタマにする待ちです。これも待ちは両面待ちと同じのスジになりますね。
ロンを回避する実践防御方法
ここまで、スジによる安全牌や危険牌の読み方を解説してきましたが、ここからはもう少し踏み込んで実践的なロン回避の防御方法を解説します。
ベタオリ
ベタオリとは、アガることを完全に諦めて降りに徹することです。アガることは全く考えないので、例え揃っている面子でもその牌が安全牌であればそこから優先的に切り出していきます。
ですが、ただ何も考えずに安全牌を捨てれば良いというわけではありません。ベタオリにはしっかりとした手順があります。
- 1 合わせ打ち
- 2 現物
- 3 完全安全牌
- 4 スジや壁
上記の順番で安全牌を切るのが最も効率の良い安全な降り方とされています。それぞれの意味については下記で解説します。
合わせ打ち
合わせ打ちとは同巡内で上家が捨てた牌と同じ牌を捨てる事を言います。同巡内とは、ツモ番が一周するまでの間の事です。
もし、あなたのツモ番の直前に上家がを捨てた場合、あなたはを確実な安全牌として切ることが出来ます。上家のがロンされなかった時点で、が同巡内フリテンの対象となるからです。
同巡内フリテンとは、故意か否かにかかわらず、同巡内でロンを見逃した牌と同じ牌でアガることが出来ないというルールです。
重要なのは、上家の捨て牌に合わせるという事です。上家の捨て牌に合わせ打ちをすれば、あなた以外の全てのプレーヤーに同巡内フリテンが効いているので、その牌は現物となりどのプレーヤーもロンをすることができません。
しかし、対面のプレーヤーに合わせ打ちをした場合、上家のプレーヤーは自分のツモ番が来たことにより同順内フリテンが解消されるので、あなたからロンをすることが可能になります。これを俗に「山越し」と言います。
一巡すると安全牌ではなくなってしまうため、オリるさいは合わせ打ちを出来る牌を最も優先的に捨てるようにしましょう。
現物(ゲンブツ)
現物とは、他家の捨牌にあるのと同じ種類の牌のことを言います。例えば、Aさんがを捨てていたとします、その場合はAさんに対しての現物となり、Aさんはでロンをすることが出来ません。つまり、Aさんに対しての安全牌になるということです。
これは自分が捨てた牌ではロンができないというフリテンのルールを利用した戦術です。同順内フリテンとは異なり、このフリテンは解消されることは無いので、現物の牌はずっと安全牌となります。ただし、現物でもツモではアガれるので、振り込みはしなくともそのプレーヤーが現物をツモしてアガることはあり得ます。
現物の例
下記の図は西家(画像だと上のプレーヤー)に対する現物を示しています。ポイントは、西家の河(ホー=捨て牌置き場)だけでなく、西家から鳴いた牌や西家のリーチした後の全員の捨て牌も現物となる所です。
鳴かれた牌も対象
現物は鳴かれた牌も対象となります。上図では南家が西家からをポンしていますが、そのも西家の現物となります。
立直後、他家が打牌した牌も現物
立直した後に捨てられた牌は全て現物となります。上図では西家がでリーチした後に捨てられた全ての牌(東家、南家、北家を含む)が西家の現物となります。これは、立直後に捨てられた牌を一度でも見逃すと同じ牌ではロンが出来ないというフリテンのルールがあるからです。
完全安全牌
完全安全牌とは、他のプレイヤー全員が共通して捨てている牌のことです。どのプレイヤーからも絶対にロンされることのない安全な牌となります。この完全安全牌は何時捨てても安全が保証されるので、合わせ打ちなどで安全牌や現物が捨てられる場合は、そちらを優先して捨てましょう。
スジや壁
これまで解説してきた通り、スジや壁は両面待ちに対する安全牌や危険牌を推測する技術です。つまり、両面待ち以外で待たれている場合は、確実に安全牌を捨てることが出来ません。
回し打ち→現物→完全安全牌と捨てていき、もう確実な安全牌が無くなった際にスジや壁の技術をつかい振り込みの可能性を少しでも下げるようにしましょう。
合わせスジ打ち
これは、他家が打牌した牌からスジを読んで打牌する、スジ読み戦術と合わせ打ちを複合させた防御方法です。
例えば、リーチを掛けているプレイヤー以外の他家がを打牌した場合、その 表スジ であるとを安全牌と推測し、リーチのプレイヤーに対してまたはを切るという具合です。
リーチしたプレイヤーの捨牌だけでなく、他家の捨牌にも注目することで、スジ読みに慣れていないと少々大変かもしれませんが、ここまで出来るようになれば振り込み率はきっと下がると思います。
スジ 早見表
捨牌 | 表スジ=安全牌 |
---|---|
4 | 1-7 |
5 | 2-8 |
6 | 3-9 |
捨牌 | 中スジ=安全牌 |
---|---|
1・7 | 4 |
2・8 | 5 |
3・9 | 6 |
捨牌 | 片スジ=安全牌 |
---|---|
1 | 4 |
2 | 5 |
3 | 6 |
7 | 4 |
8 | 5 |
9 | 6 |
捨牌 | 原形 (残る形) | 裏スジ =危険牌 |
---|---|---|
1 | 3・4 | 2-5 |
2 | 4・5 | 3-6 |
3 | 5・6 | 4-7 |
4 | 6・7 | 5-8 |
5 | 7・8 | 6-9 |
2・3 | 1-4 | |
6 | 3・4 | 2-5 |
7 | 4・5 | 3-6 |
8 | 5・6 | 4-7 |
9 | 6・7 | 5-8 |
捨牌 | 間4軒=危険牌=裏スジ複合 |
---|---|
1・6 | 2-5 |
2・7 | 3-6 |
3・8 | 4-7 |
4・9 | 5-8 |
4枚見えている | 壁(カベ)=安全牌 |
---|---|
2 | 1 |
3 | 1-2 |
4 | 2-3 |
5 | 3-7 |
6 | 7-8 |
7 | 8-9 |
8 | 9 |
捨牌(切り順) | 跨ぎスジ=危険牌 |
---|---|
2 | 1-4 |
3 | 1-4 と 2-5 |
4 | 2-5 と 3-6 |
5 | 3-6 と 4-7 |
6 | 4-7 と 5-8 |
7 | 5-8 と 6-9 |
8 | 6-9 |
まとめ
麻雀で ロン されないことは非常に大切なことです。せっかくチャンスを掴んで高い点数でアガれたとしても、その分、他のプレイヤーに振り込んでしまっては、最終的に1位になることは難しいでしょう。
麻雀では1位と2位の差が大きく、1位が総取りとなるゲームです。1位になるには、なるべく大きな手に振り込んではいけません。
勝負事での共通点は、「勝ちを多く」「負けを少なく」です。少ないチャンスを生かし、チャンスがない場合には、負けないようにすることが大切です。
勝負を降りる場合は、スジを読んで防御方法を駆使し、ロンされないようにしっかりと オリ を実行しましょう!
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
壁スジの説明で2、3、5、6のうち5、6が片スジになっているとご説明されていますが、5と6は表スジなので片スジになっているのは2と3ではないのではないでしょうか。もし自分の理解不足なら申し訳ありません。ご回答お願いします。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
説明に分かり辛い点がありましたので修正致しました。
より一層みなさまのお役に立てるよう努力致します。
今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。
とても参考になりました‼️
放銃率を下げたかったので、とても良い勉強になりました。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>とても参考になりました‼️
>放銃率を下げたかったので、とても良い勉強になりました。
温かいコメントありがとうございます!!
放縦が減ると勝率が格段に上昇するかと思います!
より一層みなさまのお役に立てるよう努力致します。
今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。
とても参考になりました!
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>とても参考になりました!
ありがとうざいます!
是非他の記事もお読みください!
今後とも当サイトをどうぞ宜しくお願い致します。
分かりやすい説明ありがとうございます!
参考になります!
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>分かりやすい説明ありがとうございます!参考になります!
温かいお言葉ありがとうざいます!
励みになります。
ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも当サイトをどうぞ宜しくお願い致します。
分かりやすい説明ありがとうございます!
参考になります!
めっちゃわかりやすくて助かりました!ありがとうございます
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>めっちゃわかりやすくて助かりました!ありがとうございます
お役に立てますと幸いです。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
繰り返し、繰り返し、フリテン回避すべく読みました。
合わせスジ打ちが実践で成功するところまでになりました。
麻雀が楽しくなりました。
ありがとうございます。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>合わせスジ打ちが実践で成功するところまでになりました。麻雀が楽しくなりました。ありがとうございます。
そう言っていただけますと嬉しいです!
これからもユーザー様の参考になるような記事を作成してまいります。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
ベタオリの項で、「安全な折り方」という記述があるのですが、「安全な降り方」の間違いではないでしょうか?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>ベタオリの項で、「安全な折り方」という記述があるのですが、「安全な降り方」の間違いではないでしょうか?
ご指摘くださいましてありがとうございます。修正いたしました。
コンテンツに誤りのないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
すごく難しい……( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )
でも図での説明や言葉も何処のサイトよりも麻雀豆腐さんのところが見やすくていい。
何度も見直して頑張って覚えたいです\(*°∀°*)/
これからもサイト閲覧させて頂きますので、編集頑張って下さい。m(*_ _)m
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>すごく難しい……( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )
>でも図での説明や言葉も何処のサイトよりも麻雀豆腐さんのところが見やすくていい。
>何度も見直して頑張って覚えたいです\(*°∀°*)/
>これからもサイト閲覧させて頂きますので、編集頑張って下さい。m(*_ _)m
そう言っていただけますととても励みになります!
記事の中で不明点などありましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
上家から鳴いた時の牌の向きはいちばん左が横向きになるのではないですか?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>上家から鳴いた時の牌の向きはいちばん左が横向きになるのではないですか?
ご指摘の通り牌の向きに誤りがあり、下家から鳴いた状態になってしまっていました…m(__)m
牌の向きを修正致しました、申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます!
コンテンツに間違いないよう
より一層の注意を払いたいと思います。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
とても分かりやすく,ためになりました.
しかし,「4-3 跨ぎスジ」の項において,4の跨ぎスジが23 45となっていますが,これは23 56の間違いではないでしょうか.もしもこちらの間違いでしたら申し訳ありませんが,ご確認いただければと思います.
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>「4-3 跨ぎスジ」の項において,4の跨ぎスジが23 45となっていますが,これは23 56の間違いではないでしょうか.
ご指摘いただきました通り、4の跨ぎスジが23・45となってしまっていました…該当箇所を23・56に修正致しました、申し訳ございません。
ご指摘ありがとうございます!
コンテンツに間違いないよう
より一層の注意を払いたいと思います。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
裏スジの意味が分かってスッキリしました!
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
ユーザー様にそのように言っていただけると編集部としても嬉しい限りです…☆今後もよりよいコンテンツを作成するよう努力致します!
只今シドニーで開催される麻雀大会「麻雀マスターズ2017」の無料招待イベントを開催しております!興味がありましたら、心よりご応募お待ちしております(^^)
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
わかりやすかったです!