手作りの道しるべ!塔子(ターツ)はアガりへの下ごしらえ
麻雀で、何を切ったらいいか迷った経験はないですか?塔子(ターツ)は、麻雀で手を作る上でキーポイントとなるものであり、捨てる牌の選択肢も増えていきます。初心者は役を覚えることはマストですが、この塔子の種類や仕組みも合わせて覚えたほうが良いでしょう。手作りを進めるためにとても役立ちます。
塔子は(トーコ)ではありません。『イナズマイレブン』の登場人物の財前塔子 (ざいぜんとうこ)でも、『サーバント×サービス』の登場人物の一宮塔子(いちのみやとうこ)でもありません。正式な漢字は「搭子」ですが、多くの場合「塔子」となっています。
役だけは知っているがなかなかアガれない…そんな悩みの解決の助けとなってくれます!初心者に役立つ塔子の基本を理解し種類を覚えて迷わない麻雀をうてるようになろう!
1. 塔子のいろは
1-1. 塔子の基本
麻雀にはいろいろな用語があり、その中にこの「塔子」があります。まずは簡単に塔子の仕組みをご紹介します。
2枚連続した 数牌(シュウパイ) の組み合わせ。後1枚で 順子(シュンツ) になる状態。
※ただし、連続していない数字でも1つ飛びであれば塔子になる
言葉で書くとこのようになります。2枚の牌の組み合わせのことを指していることはなんとなくわかると思います。実際の牌でみてみましょう。
このように連続した数字の2枚の組み合わせまたは、1つ飛ばした数字の牌の組み合わせが塔子です。数字に関係した組み合わせなので、言うまでもなく字牌では塔子はつくれません。
そして、この塔子がなぜ重要かというと、上にも書いてある通り「あと1枚で順子になる」というところがポイントなんです。麻雀でアガるためには面子を揃えなくてはいけません。その面子を構成する順子を作るために塔子がとても重要なんです。手牌の中の塔子部分を活かして面子を揃えていくのです。どのようにいかしていくか後述します。
面子(メンツ)・順子(シュンツ)と刻子(コーツ)
麻雀は4面子(メンツ)+1雀頭(ジャントウ=アタマ)を揃えることによってアガりになります。
実際の牌で見てみましょう。
4面子+1雀頭でアガった形です。
面子をよくみると「東・東・東」や、「1・2・3」「1・1・1」「7・8・9」となっています。これら面子は順子と刻子があることがわかります。
・同じ柄で数字の連番3枚を集める ⇒ 順子(シュンツ)
上記の例を当てはめてみると、
となります。これは覚えるしかないのでしっかりと覚えてしまいましょう。
1-2. 塔子の種類
塔子の基本を理解したところで、さらに塔子の種類をみていきましょう。3種類の塔子があります。
塔子は順子1歩手前ということを念頭において読んで理解しましょう。
両面塔子(リャンメンターツ)
順子にするための待ち牌が2枚ある塔子。すなわち、1か9が入らない塔子。
■例 筒子(ピンズ)の4と5の両面塔子
辺張塔子(ペンチャンターツ)別名:辺塔子(ペンターツ)
1・2または8・9の塔子のこと。辺張塔子はこの2種類のみ。
■例 萬子(マンズ)の1と2の辺張塔子
嵌張塔子(カンチャンターツ)別名:嵌塔子(カンターツ)
[3と5]や[6と8]のように真ん中の牌がくれば順子になる塔子。
■例 索子(ソーズ)の4と6の嵌張塔子
塔子には3種類あるので覚えておきましょう。
また、待ち牌の枚数からみると「両面塔子」にすることが一番有利ということもわかったと思います。
2. 塔子は面子への手掛かりだったのだ
上記で示した例のように、待ち牌がピタッときてくれれば御の字です。しかしそう甘くはありません。現実とは厳しいものです。
そこで、塔子があった場合の順子への伸ばし方について少しみていきましょう。塔子は順子をつくる元です。ピタッと待ち牌がくる以外のことも考えてみましょう。
待ち牌の枚数からみると「順子を作るには両面待ち」ということは基本なので、そのことを踏まえてよみすすめてください。
2-1. 塔子の変化とスジ
嵌張塔子から両面塔子への変化
このように、嵌張塔子は有利な両面塔子へと1回のツモで変化することができます。
辺張塔子から嵌張塔子へて両面塔子への変化
こちらの場合は2回のツモで両面塔子へと変化しました。嵌張塔子をへている分すこし動きが重たくなります。しかし、単純に辺張塔子で牌を待つよりも有利な局面は多いです。
以上のことを踏まえて塔子の強さを考えると、
となります。
もちろん、これですべて解決するわけでもなく、そのときどきの場の状況によります…しかし、基本はこの考え方なのでしっかりと覚えましょう。
両面塔子のスジ牌
両面塔子が一番強い有利な塔子でした。次に、塔子を考える上で必ず出てくるものがスジ牌です。スジの考え方はとても奥が深く、この場所だけでは到底解説できるものではありません。ただ、まったく知らないで麻雀をうつのと知っているのでは大きく違ってきます。
この章では有利な両面塔子に対して「スジ牌」なるものがあるということだけ覚えてください。
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これが両面塔子に対するスジ牌です。さらに裏スジや中スジ、片スジなどなど細かく定義されています。
このスジ牌は、自分の手を進めるためにも、振り込まないためにも非常に重要になってきます。せっかくだからスジを知りたい!スジを理解して勝てる麻雀が打ちたい!!という、意識の高い人は別の記事でこれでもかというほど詳しく、また、わかりやすく解説していますので、そちらを合わせてご覧ください。
⇒ 麻雀の筋(スジ)『振り込まないための7つの読みと実践防御方法』
3. 「塔子」絡みのローカルルール役
ここまで塔子のいろはをみてきました。
続いては、せっかく塔子を理解したので、「塔子」がからむ面白いローカルルール役をご紹介しましょう。
ローカルルールですので、採用しているかしていないかはまったくわかりません。
対局前にしっかりと確認するようにしましょう。
七塔子(チーターツ)
1飜25符 | 門前のみ | 待ち指定なし |
7組すべてを塔子で揃える。さらに「嵌張塔子」があってはならないというルールもある。 |
なるほど、七対子(チートイツ)があるんだから塔子だってということでしょうか。チートイツはきれいに揃っている印象がありますが、この七塔子はなんだかバラバラなイメージがしてしまいます。
また、もし万が一、七塔子を採用している場合はフリテンがとてつもなくややこしくなるので注意しましょう。
十三不塔(シーサンプーター)
役満 | 親:配牌時 子:第1ツモ時 | 待ち指定なし |
親の場合は配牌時に、子の場合は1回目のツモが終わった時点で、手牌に順子や刻子、塔子さえ無い状態になったとき。そのとき必ず1組だけ雀頭(ジャントウ=アタマ)がなくてはならない。 |
こちらは役満となります。麻雀に必要な順子や刻子がまったくなく、塔子さえないときています。これであがりというのはちょっと変な気がしますね。
また、この記事で解説してきた「両面塔子・嵌張塔子・辺張塔子」どの塔子があってもダメだということです。
この十三不塔は麻雀のアガりの原則から大きく外れていることや、解釈がいろいろと変わったりしたために、現在ではほとんど採用されていません。塔子をマスターしたからといって狙うようなものでもありません。
4. まとめ
塔子についていろいろとみてきました。塔子はそれ自身ではメンツではないのですが、メンツを作る上でとても重要だということがお分かりいただけたでしょうか。
この基本を忘れずに、変化も考えつつ手作りをしていくと、アガりのスピードアップも可能になります。麻雀はメンツを揃えてアガりを宣言するゲームです。役を作るために有用な塔子という考え方をマスターして勝てる麻雀を打てるようになりましょう!
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
誤字などの報告です。
>なかなかアガれない、、、そんな悩みの解決
→三点リーダー(……)
>そのときどきの場の状況によります、、、しかし
→三点リーダー(……)
>スジの考え方はとてもおくが深く
→奥が(漢字推奨です)
・十三不塔の牌図に塔子として1筒と2筒が入っています。
ルールでは「手牌に順子や刻子、塔子さえ無い状態になったとき。」とのことなので誤植かなと思いまして。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>誤字などの報告です。
申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
いつも誠にありがとうございます!m(__)m
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