リーチ(立直) について一から学ぶ。即リーに勝機あり!【1翻役】
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リーチ(立直) について一から学ぶ。即リーに勝機あり!【1翻役】

リーチとは漢字で書くと立直です。麻雀で最も頻繁に出現し、日常会話でも使われる言葉、それがリーチです。麻雀のルールの基本中の基本、それがリーチです。なんていったって、日本の麻雀は別名・立直麻雀、そう、リーチは日本独自の麻雀ルールなのです。リーチの得点は1翻。たかが1翻、しかしされど1翻、声高々とリーチを宣言して、すがすがしい気分でアガって、より麻雀を楽しみましょう!

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リーチと麻雀の基本ルール

立直(リーチ)初心者必修!
リーチ棒 リーチ棒(1,000点棒)を供託として卓の中央に置く
テンパイの形
待ち
1翻 門前役 出現率:43%

門前でテンパイの形(あと1枚揃えばアガりの形が揃う状態)になっている場合、リーチと宣言して1,000点棒を場に出すことで成立。リーチの宣言後は手牌を入れ替えることが出来なくなります。リーチをしてアガると裏ドラをめくることが出来ます。

リーチとは、1翻の役で、メンゼンでテンパイしている手配でリーチを宣言してアガることが条件の役です。

麻雀のルールがわからない人にはまったく意味不明かと思われるので、細かく説明しましょう。

アガりの形

麻雀の手牌(自分の手元の牌)はツモをした時点で14枚となります。その14枚が4つの面子(メンツ)1つの雀頭(ジャントウ)という構成になるとアガりの形となります。

アガりの形
面子

面子

面子

面子

雀頭

「面子」というのは、三枚一組のグループのことです。面子には2種類あり、同じ種類の数牌でと連番になるものを順子(シュンツ)、全くの同一牌でと3枚揃えるものを刻子(コーツ)と呼びます。順子は数字の連番なので数牌のみ、刻子は数牌でも字牌でも構いません。

「雀頭」は通称・アタマと呼ばれるもので、同一牌二枚で構成されます。例えばなどで、数牌でも字牌でも構いません。

上の牌姿のように、4つの面子と1つの雀頭がそろった時、アガりを宣言できます。

しかし、また複雑なことに、麻雀でアガるにはこの4つの面子と1つの雀頭という条件に加え、アガり役、というものが必要になります。アガり役は通常、、と呼ばれ、全部で37種類あります。

麻雀のネットゲームなどで役がないのでアガれません、という表示が出て「なんでアガれないんだ!?」と思ったことがある人がいるかもしれません。それは、つまり、4つの面子と1つの雀頭がそろっていてもアガり役がないからアガれない状態というワケです。

この「役」については下記の記事で詳しく説明されているのでそちらをご覧ください!麻雀ではとても重要な要素なのでしっかりと覚えましょう!

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実は、上の例の場合だと役は何もついていないのでアガる事はできません。しかし、リーチをすることによって1翻の役があるのでアガることが可能になります。翻とはそれぞれの役で決まっているポイントのようなもので、翻数が多いほど高得点に繋がります。

もうこれで、アガるという部分はクリアですね。次はテンパイの意味を紐解いていきましょう。

テンパイ

麻雀におけるリーチというのは、我々が日常生活で使うリーチと同じ意味です。そう、ビンゴゲームと同じです。ビンゴだとあと1つで1列そろう状態がリーチですよね?麻雀も同じく、あと1枚でアガり形になった時、リーチをかけることが出来ます。

お分かりでしょうか。つまり、テンパイしたとき、というのは、アガりの一歩前の状態を指します。ちなみに、漢字で書くと聴牌です。画数が多くて難しそうなので、カタカナで説明させて頂きます。

まずはテンパイ時の牌姿をみてみましょう。

両面待ち

面子

面子

面子

雀頭

現在の状態だと3つの面子と1つの雀頭がそろっています。そして、残りの1つの面子は後一枚で揃います。そう、これがテンパイです。このようにアガりまで残り1枚の状態で初めてリーチをかけることが出来ます。

つまり、リーチというのは自分がテンパイであることを周りに宣言する行為、という言い方も出来ます。そして、テンパイしていない状態、それをノーテンと言います。

しかし、門前(メンゼン)でないといけません。はいはい、また意味不明な言葉が出ました、なんて風に思わないでくださいね。そんなに難しいではないので、メンゼンについて解説します。

門前(メンゼン)

リーチをかけるにはメンゼンの状態であるのが絶対条件です。メンゼン、漢字で書くと門前です。

どういうことかというと、麻雀にはポンチーカンといった「鳴き」といったルールがあります。人が捨てた牌で面子を作り自分のものにする行為、それが「鳴き」です。鳴いて作った面子は自分の手牌の右側に他のプレイヤーに見えるように表示します。

ポン、チー、カンのそれぞれの違いについてはこちらのページをご覧ください

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このように、鳴いてしまったら他のプレイヤーに手牌の一部分を見せていることになります。自分の手牌の全てが自分にしか見えていない状態、それがメンゼンなのです。理屈でいうとそういう事になります。

一言でシンプルに言うと、鳴いていない状態、それがメンゼンです。

もうこれであなたはリーチをかける準備は出来ました。メンゼンテンパイを迎えたとき、リーチを宣言できるのです!

さて、では実際にリーチをする時のことを考えてみましょう。

リーチをかける時

まず、先ほどのおさらいとして、リーチをするための条件として、

  • メンゼンである
  • テンパイしている

この状態の時に、リーチをすることが出来ます。これがリーチをする時の前提条件です。

リーチをする時の作法

そして、実際にリーチをする時にしないといけないことがあります。

  • 自分が牌を引いた後にリーチを宣言する
  • 牌を捨てる時に、牌を横向きに捨てる
  • リーチ棒を卓の中央に置く

言葉でいうとわかりにくいですね。画像で見てみましょう。

この状態がリーチをかけた時です。捨て牌が横向きにおかれ、卓の中央にリーチ棒が置かれています。

さらっと、リーチ棒なんていう言葉を使いました、ごめんなさい。

リーチをかけたときに、1000点棒を供託金として場に置きます。それをリーチ棒と呼びます。

そんなことを言われても私は点棒が何なのかわからないです、なんて人もいるかと思います。点棒というのは、各プレイヤーが持つ、点数の代わりをする棒の事です。

リーチ_点棒

このように4種類あり、赤い丸が一つの1000点棒をリーチ棒とし卓に置きます。このリーチ棒をリー棒と略して呼ぶこともあります。

ということは、自分の持ち点が1000点以下で1000点棒を持っていない状態の場合、リー棒を出すことが出来ません。基本的にはその場合、リーチをすることが出来ないです。もちろん、仲間内で麻雀をしていて、1000点棒を誰かに借りてリーチをする、という事は出来ますが、原則的に1000点棒がない場合はリーチは出来ないのです。

そのリーチ棒はアガったプレイヤーが獲得することが出来ます。リーチをしてないプレイヤーがアガった場合でも、そのリーチ棒を獲得することが出来ます。もし、誰もアガらず流局した場合には、リーチ棒は次に持越しされます。

以上の要素がリーチをする時にしないといけない行為です。そしてリーチをした後にも変化があります。それについて考えてみましょう。

リーチをした後に起こること

リーチをすることによって何が起きるか、というと

  • 自分の手を変えられない
  • アガったら1翻付く
  • 裏ドラを見ることが出来る

自分の手を変えられないって、どういうこと?という感じですが、例えば、

待ち

面子

面子

面子

雀頭

リーチをすると、プレイヤーは自分の手牌を変えることができません。
ツモ番がまわってきたら牌山から1枚ツモり、アガり牌でなければ捨てることしかできなくなります。
当たり牌であるまたはツモる(=自分で牌山から引き当てる)か、ロン(=他のプレイヤーが捨てた牌をロンと宣言してアガること)を待つのみになります。つまり、自分の当たり牌以外のものはツモっても、その牌が当たり牌でなければ捨てることしかできません。よって、自分が相手にロンされる危険性も高くなります。そして、リーチを宣言している以上「自分がテンパイである」と周りに宣言しているので、周りの警戒度も上がり、自分の捨て牌から自分がどの役を待っているのかを周りに警戒されてしまいます。

尚且つ、自分の手を変更することが出来ないので、他の役を狙ったり、あっ、もっと高得点を狙えたのに……、なんて後悔することもあります。これがリーチのデメリットです。

その一方、リーチはアガれば1翻の役として成立します。

もちろん、リーチのみならただの1翻の役です。周りからは「リーのみかよ」なんて罵られることもあります。しかし、他の役と組み合わせて、プラス1翻つく、と思えば、効果的な手であるのは間違いないです。

さらに、リーチのメリットとして、裏ドラを見ること(乗ればドラをプラス)が出来るのです。

裏ドラに関しては、こちらで詳しく説明しています。

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さらに高得点をねらう!裏ドラの条件と確率

裏ドラというのは、王牌(ワンパイ)にあるドラ表示牌の下に隠れているドラです。

裏ドラ

リーチをしてアガると、その裏ドラを見ることが出来ます。もし、ドラや裏ドラにあたる牌を持っていた場合、更なる得点アップを狙うことが出来るのです。

リーチの手順のまとめ

さあ、ここまでリーチをする手順を説明しました、複雑そうで意外と単純ではないでしょうか。では、その手順をまとめてみましょう。

リーチの前段階

  • メンゼンである
  • テンパイしている

自分の手牌は門前(メンゼン=鳴いていない)であり、テンパイ(アガリの一歩手前)でないとリーチを宣言することはできません。

リーチをする時

  • 自分が牌を引いた後にリーチを宣言する
  • 牌を捨てる時に、牌を横向きに捨てる
  • リーチ棒を卓の中央に置く

リーチ棒である1000点がなければリーチをかけることが出来ません。

リーチをした後

  • 自分の手を変えられない
  • アガったら1翻付く
  • リーチをかけてアガった後に裏ドラを見ることが出来る

自分の手は変えられないので守備力は下がりますが、リーチで1翻、裏ドラもつけばさらに得点力がアップします。

リーチに関する細かいルール

ここまでで説明したのはリーチに関する大まかなルールです。

が、しかし、奥の深いリーチ、まだまだ細かいルールがあるのです。

  • リーチをした後、場合によっては暗槓(アンカン)だけは許される
  • リーチをした事によってフリテンの扱いが変わる
  • 誰もアガれずに流局した場合、自分の手牌を公開する必要がある
  • 4人全員リーチをした場合、流局になる
  • 流局までの残り枚数が4枚以上ある

以上の4点はあまり知られてはいないですが、知っているとお得なリーチに関する細かいルールです。これを忘れていると痛い目にあうので覚えておきましょう。

リーチをした後、場合によっては暗槓だけは許される

まず、暗槓(アンカン)とはなんぞや、という説明からすると、

4つの同じ牌を集めること、それを槓(カン)と言います。その中の一つである暗槓というのは、自分の手牌にすでに3枚そろっている刻子があり、自分がツモした牌で4枚同じものがそろいカンすること、それが暗槓です。

いやいやいや、それって鳴きでしょ、と思ったあなた。違うのです、暗槓は鳴きにならないのです。

カンの一種である明槓(ミンカン)の場合は鳴きです。明槓は相手が捨てた牌でカンと宣言し4枚揃える行為なので、人のものを取ったため、鳴きになるのです。暗槓の場合、自分のもので成立しているので、鳴きにはなりません。なので、暗槓の場合は許されるのです。という事はです、暗槓した状態は鳴きにはならないので、リーチ前でも暗槓は関係ないです。暗槓していても、リーチをすることは可能です。

しかし、リーチをしたら手を変えられないのは大前提です。この「場合によっては」というのは、自分の待ちやアガリが変わらない限り、暗槓は許されるわけです。

また複雑な条件が我々の前に立ちふさがりました。さて、どういうことか、以下の例を見てください。

雀頭

待ち

面子

面子

面子

このケースの場合、当たり牌は、またはですが、もしを暗槓してしまうと、待ちはのみに変わってしまい、待ちがなくなります。この場合は待ちが変わってしまう為、暗槓をすることは出来ないのです。

カンをして待ちが変わった状態
待ち

面子

面子

面子

暗槓

このように、待ちとアガリの牌が変わる場合、リーチ後の暗槓は出来ないのです。そうすると、チョンボ=ルール違反になってしまいます。

それだったら考えるのも面倒だし、何のために暗槓する必要があるんだかわからない気もしますね。ですが、もちろん、暗槓をするメリットがあるからそのルールがあるのです。

まず、暗槓をした場合、即座に再びリンシャンハイと呼ばれる牌山から再びツモをすることが出来ます。

リーチ

そのツモでアガった場合、さらに嶺上開花(リンシャンカイホウ)という役が付き、さらに1翻追加されます。*漫画「咲-Saki-」の主人公が得意なやつですね。

もし、それでアガれない場合でも、槓ドラと言ってドラの右隣の牌に新たなドラが追加されます。その槓ドラは新ドラとも呼ばれ、対象は場の全員になるのでまさに諸刃の剣になりますが、自分がアガる自信があれば、更なる得点アップにつながるのです。

リーチをした事によって、フリテンの扱いが変わる

フリテンについて説明すると長くなってしまうので、あまりフリテンに詳しくない方はこちらの記事を読んで頂ければと思います。

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フリテン3種 覚えれば怖くない!! フリテンの条件や回避方法

ここで理解してほしいのは、自分の当たり牌を相手が捨ててそれを見逃した場合、フリテンと呼ばれる状態になってロンすることが出来なくなってしまう、という事です。

そのフリテンについてですが、リーチをするのとしないのでは扱いが変わってしまうのです!

まず、役ありでテンパイしていて、かつリーチを宣言していない状態で、自分の当たり牌を相手が捨て、それを見逃した場合、同巡内フリテンと呼ばれる状態になります。そして1巡回って自分のツモ番が来るまではロンすることは出来なくなります。

しかし、リーチをかけた後では、1巡分だけでなく流局するまでずっと、当たり牌を見逃したらロンすることは出来なくなってしまいます。

見逃すケースとしては2通り考えられます。

1つはただ単にリーチして、その後、ぼーっとしていた。もしくは、自分の当たり牌だと気がつかなかった、などによる自分の過失。

もしくは、ツモでアガるとさらに1翻付くため、より高い得点を目指す戦略的理由が考えられます。フリテンになると、相手の捨て牌でアガるロンアガりはできませんが、自分で牌山から当たり牌を引くツモアガりは出来ます。

とにかく、うっかり自分の当たり牌を見逃してしまうとロンすることが出来なくなってしまうので要注意です。

誰もアガれずに流局した場合、自分の手牌を公開する必要がある

リーチというのは、宣言した時点では自己申告でしかありません。なので、もしかしたら間違っている場合があります。

そのため、リーチしてアガることが出来ずに流局した場合、リーチしたプレイヤーは手牌を公表する必要があります。

もし、その場合テンパイしていなかったら、誤リーチとして、チョンボの対象になります。もちろんチョンボになった場合、罰符(バップ)として点数の支払いの義務が生じてしまいます。*罰符の支払いは麻雀店や大会、お仲間内のルールにより様々ですが、他家に3,000点ずつ支払うのが一般的です。競技麻雀の場合は罰符ではなく成績に対してマイナスポイントを付けるやり方が主流です。

4人全員リーチをした場合、流局になる

4人のプレイヤーが全員リーチした場合に、途中流局とするルールがあります。それを四家立直(スーチャリーチ)と呼びます。4人目のプレイヤーがリーチをかけ、誰もロンを宣言しない場合、全員の手牌を公開し、本当にテンパイの状態であることを確認した後、流局になります。ちなみに、4人目のリーチで誰かがロンした場合、アガリの方が優先されます。

由来としては、4という数字が死を連想するから、という説もあるそうです。が、実情としては、全員がツモ切りになってしまい、面白くないから流局にする、という説もあります。元々、中国でも4のつくものは死を連想するため流局にすることがあります。例えば槓子が4回で流局するのもそれが由来です。リーチは日本にしかないですが、「四家(スーチャ)=死者(スーチャ)」と同音のため、昔々に某麻雀協会が決めたという話も聞いたことがあります。

四家立直を採用する場合、親はテンパイを迎えているので、一般的には親はそのままで点棒もふつうの流局と同じようにそのまま供託されます。もちろん、四家立直を採用せず、そのまま四軒リーチとして続行するルールも存在します。

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四人リーチ

流局までの残り枚数が4枚以上ある

やっとテンパイしてリーチを掛けたいけれど、流局寸前で自分のツモ番が回ってこない・・・という状況があります。

リーチした後に自分のツモ番が回ってこない(残り枚数が3枚以下)場合はリーチが掛けられないというルールを定めている麻雀店や大会があります。ですが、自分のツモ番がなくてもリーチを掛けられるというルールも多数存在しますので、麻雀を打つ際は「ツモ番のないリーチ」についてどういう取り決めになっているか確認しましょう。

ツモ番がないリーチは「一発」でロンすることはできますが、「ツモ」はほぼありません(自分のリーチ宣言牌を上家がポンしてツモ番が回ってくるといったレアケースはあります)。

ツモ番が回ってこないのにリーチする意味ってあるの?と思われるかもしれませんが、例えば自分の待ちに自信があって他家が先制リーチを掛けていて捉えられるかもしれないという読みがあれば有効かもしれません。過去にはMリーガーの多井隆晴プロがツモ番のないリーチを掛けて鈴木たろうプロから一発でロンしたことがあります。

リーチに関連した他の役やルール

リーチに関連した他の役やローカルルールというのが、公式非公式に様々にあります。そのいくつかを紹介したいと思います。

ダブルリーチ

一般的にはダブル立直と表記されます。二重立直、W立直、両立直といった表記をすることもありますが、それはダブルリーチの事です。呼び方としては、ダブリーと呼ぶのが最も一般的です。

ダブルリーチは、一言で言えば一巡目にリーチをかける事がダブルリーチです。つまり子の場合は第一ツモでテンパイを迎えリーチをする事、親の場合は配牌時にテンパイを迎えリーチをする事、それがダブルリーチという役です。

ダブルリーチ成立の条件をまとめると

子の場合

  • 配牌時にイーシャンテンまたはテンパイを迎えている
  • 第一ツモでテンパイの状態となる
  • ダブルリーチを宣言し、リーチ棒を置く

親の場合

  • 配牌時の14枚の手牌がテンパイを迎えている
  • 最初の打牌でリーチを宣言し、リーチ棒を置く

以上の事柄がダブルリーチをするための条件です。

しかし、自分の順番の前に、ポン、チー、カンの鳴きがあった場合、ダブルリーチは無効になります。自分が暗槓してからリーチを掛けてもダブルリーチは成立しません。

ここまで読んでお分かりいただけたと思います。ダブルリーチとは、運です。運だけでしか成立しえないのです。そして、アガったあかつきには、2翻付きます。

リーチ(1翻)+ダブルリーチ(2翻)の3翻にはなりません。実際は、

リーチ(1翻)+ダブルリーチ(1翻)の事実上2翻となります。という解釈です。

運でしか発生しない、そしてかなりの運がないと成立しない割には2翻という、あまりお得感がある役ではないですが、貴重感は大いにあります。もし機会があったらダブリーと宣言したいものですね

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一発

リーチをかけて、同巡内にアガった場合、つまりリーチをかけて自分が再びツモるまでの1巡以内にロンかツモでアガった場合に、リーチの他に一発という役がつきもう1翻追加されます。例えば、リーチ一発タンヤオ、といったように呼びます。それは、リーチをかけて同巡で、もしくは次巡の自分のツモ番でタンヤオでアガったということです。ということは、この場合リーチ(1翻)+一発(1翻)+タンヤオ(1翻)というように最低でも合計3翻付くということです。

しかし、ダブルリーチと同じように、リーチをかけた後に他のプレイヤーがポンチーカンと鳴いた場合、一発は無効になります。

また、自分が暗槓してから嶺上牌をツモってアガった場合も一発は付きません。一発は付きませんが、その代わり嶺上開花という役が付きます。

一発が付くか付かないかは完全に運によるものですが、リーチをかけた後には心のどこかで期待したいところです。

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フリテンリーチ

初心者泣かせの厄介なルール、それがフリテンです。フリテンについてはとても細かい説明が必要なので、こちらをご覧ください→麻雀のフリテンの意味とは?「フリテンになる2つの条件」と「2つの回避方法」

自分の河に待ち牌のどれかを既に捨てていた場合、待ち牌のすべてはロンすることが出来なくなり、フリテン状態に陥ります。フリテンになっているにもかかわらず、リーチをかけること、それをフリテンリーチと呼びます。もちろんフリテン状態になっているため、ロンすることが出来ず、ツモのみでしかアガることは出来ません。ルール上全く問題ないのですが、ローカルルールとして、フリテンリーチを認めない、という取り決めがあることもあります。理由としては、ロン出来ないのに出来る素振りをして周りにプレッシャーを与えるのがよろしくない、という事ですが、それはルール上問題ないので、やはり、一緒に打つ人たちとの間での取り決めでしかないので、事前に確認することが大切です。

ダブルリーチをかけるときは捨て牌が何もないのでフリテンの危険性は全くないですね。

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オープンリーチ

リーチをかけるときに、手牌を全体に公開してリーチをする事、それをオープンリーチとして特別に2翻つけるルールがあります。

このオープンリーチは正式なルールとして認められているわけでなく、ローカルルールの一種になりますが、とてもポピュラーなローカルルールと言えるでしょう。漫画などでもよく見ます。やはりカッコいいですからね。

通常、オープンリーチは2翻ですが、もしオープンリーチに振り込んでしまった場合、役満払い(=親48000点/子32000点を支払う)決まりがあります。それは手牌を公開しているためによるあからさまな振り込みを防止するために生まれたルールです。なので、他にリーチをしている人が振り込んだ場合は通常通り2翻になります。

基本的に、オープンリーチの考えとしては、ダブルリーチと同じように、リーチ(1翻)+オープンリーチ(1翻)の事実上2翻と考えるのが一般的です。なので、ダブルリーチでオープンリーチをした場合はどうするの?というよくある問に対する一般的な答えとしては、

リーチ(1翻)+ダブルリーチ(1翻)+オープンリーチ(1翻)=合計3翻、ということになります。

しかし、なにぶんローカルルールですので、ダブルリーチ(2翻)+オープンリーチ(2翻)=合計4翻とするルールも存在します。

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そう、ここでリーチ!

リーチのタイミングというのは、古今東西、様々な議論が行われています。何が正しいかわかったもんじゃありません。がしかし、1つの説として、リーチをかけるタイミングを定義したいと思います。

まず、リーチのデメリットというのを理解しましょう。

  • 自分の手が変えられない=降りることが出来ないため、振り込む可能性が高くなる&安い手はそのまま安い手のままになる
  • 自分がテンパイであることが知られる=周りの警戒度が高くなる=警戒して周りは降りる可能性が高くなるが、自分に振り込む可能性が低くなる

この二点がリーチのデメリットです。では、リーチのメリットとは?

  • リーチによって1翻つく。さらに裏ドラによって得点がアガる可能性が高くなる。
  • 周りが警戒して降りる可能性がある=周りはアガる可能性が低くなる。

このメリット・デメリットを比べてみると、リーチが諸刃の剣であり、周りへの牽制にもなるということが見えてくるはずです。

そして、ここでデジタル麻雀と呼ばれる確率を重視する考えを頭に入れて考えてみたいと思います。

デジタル麻雀と呼ばれる考えは、麻雀で勝つには、麻雀に勝つには攻撃と降りの判断が大切である、というのが念頭にあります。そして攻めるにはスピードを重視します。

序盤の段階で良形のテンパイなら即リーチ、それが鉄則です。得点が安くても速効(=リーチ)、それがデジタル麻雀の考えとされています。*それが正しいというわけでなく、そういう考えもあります。

例えば、以下の例

待ち

面子

面子

面子

                

雀頭

この場合、またはと、アガリ牌が2種類ある両面待ち(リャンメンマチ)と呼ばれる良い待ちの形を取っています。このままでは役が無いので、リーチをかけなければアガれません。リーチのみの安い手ですが、待ちが良いのでリーチをかけても良い場面なのです。一発(*リーチをかけて1巡目でロンした場合1翻付く)がつく可能性もあり、裏ドラがのる可能性もあります。リーチをかけなければアガれないですが、リーチをかければ1翻、そして運が良ければ、得点も上がります。他の大きな手に代わる可能性を望むよりも、確実にアガる可能性を望む、それも一つの手です。

このように、両面待ちのような良形のテンパイ時には先制リーチをかけるのが得策だと考えられます。ここでポイントなのは、あくまでも先制であることが大切であって、あとからリーチをかける追っかけの場合、振り込む可能性が高くなり、自分がアガる可能性も下がるので、得策だとは言えません。

そして、リーチをかけられるのにあえてしないことを黙ってテンパイするために、黙聴(ダマテン)や闇聴(ヤミテン)と言います。ちなみに、少し古い撮影現場で使われる言葉ですが、ロケ地の許可を取らないで撮影することをダマテンと言います。麻雀が由来しています。麻雀の影響力はすごいですね。

撮影のダマテンは推奨されるものではありませんが、麻雀ではダマテンでアガった方がいい場面もあります。

リーチをかけた場合、周りに自分がテンパイしていることを公表するため、相手は警戒します。なので、ロン出来る可能性は低くなります。もし自分以外の他の3人がリーチをかけると降りやすいタイプだと思ったならば、4翻以上ならばリーチをかけない方が良いでしょう。つまり、セオリーとしては、自分が目指している手が4翻以上であるならば、リーチをかけない方が良い可能性が高い、という事になります。

あくまでも覚えておきたいことは、良形の先制テンパイの場合は安い手でも即リーチ、それが鉄則です。

一発、裏ドラの魅力

リーチを掛けることによって、得点力はアップします。

不特定要素だと切って捨てる人もいるかもしれませんが、リーチをかけることによって、一発、裏ドラが重なる可能性があります。それは得点力アップに大きく繋がります。

競技麻雀のルールでは裏ドラがないこともありますが、一般的なルールでは裏ドラというのは認められているルールです。それを利用しない手はありません。もし、暗刻になっている面子に裏ドラが重なればそれだけで三翻プラスになると考えると、リーチのみの手でも、運がよければ満貫になる可能性だってあるのです。

もちろん、運でしかありませんが、そういった攻撃的姿勢をとるのも、麻雀の一つのスタイルです。リーチにはそういった魅力があります。

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符計算問題【お役立ちツール】

東場・東家/親
ツモ
待ち
アタマ
暗刻(幺九牌)
順子
順子
解答を見る!

ざんねん。不正解です…

3翻40符ツモ-2,600点×3(2600オール)
ホンイツ+一気通貫3翻
副底(フーテイ)20符
ツモ2符
カンチャン待ち2符
暗刻(幺九牌)8符

まとめ

リーチというのは、一番出る確率の高い役であり、麻雀を始めたばかりの人が最初に覚える役です。基本中の基本でありながらも、麻雀をやっているうちに、このリーチという役の使い方が勝負の境目にもなる面白い役です。ただ、自分がテンパイであると宣言するだけで、1翻付きますが、それ相応のデメリットも抱えることになります。日本の麻雀がリーチ麻雀と呼ばれるように、リーチは日本独自のルールです。細かい違いのある世界各国の麻雀のルールの中で独特の存在であるリーチ。このリーチという役を上手く使いこなして、より確実に勝てるようになりましょう。

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