麻雀の初心者向け役と戦略!

初心者向けの役とは?
この記事では、麻雀初心者のみなさんがまず覚えるべき役と戦略をご紹介します!
初心者向けの役は下記の3つポイントを考慮してピックアップしています!
- 覚えやすい
- 出現しやすい
- 複合しやすい
覚えやすい
麻雀の役は一般的に採用されるもので37種類あります。
麻雀初心者の方はいきなり全ての役を覚えるよりも、まずは簡単に覚えられる役を頭に入れておきましょう。
出現しやすい
麻雀の役には出現率というものがあります。出現率が高い役ほど出来やすいということです。
例えばリーチという役は出現率が43%と言われています。ほぼ2回に1回の確率でリーチという役が出来るということですね。
いくら覚えやすくても出現率の低い役ばかり狙っていては、なかなかアガれません。まずは出現率の高い役を覚えましょう。
複合しやすい
複数の役が同時に成立することを、役の複合と言います。
役が複合すればそれだけ高得点となるので、色々な役と複合しやすい役を覚えておきましょう。
役にまつわる用語
役の紹介に入る前に、役を理解するための用語をいくつかご紹介します。
- 翻
- 全ての役に設定されている数値。翻数が高いほど高得点になります。
- 門前のみ
- 門前(メンゼン=鳴いていない)の時だけ成立する。1度でも鳴いたらダメ。
- 鳴きOK
- 鳴いても成立する。ただし、鳴いて良い面子に条件がある役もあり。
- 喰い下がり
- 鳴いても成立はするが翻数が一つ下がる。これも、鳴いて良い面子に条件がある役もあり。
- 役の複合
- 複数の役が同時に成立すること。複合した全ての役の翻が加算されます。
- 手役
- 手牌の組み合わせによって成立する役。
- 偶然役
- アガった際の状況によって偶然に成立する役。
- 行為役
- プレイヤーのとった行為によって成立する役。
レベル1 基礎中の基礎
- 立直(リーチ)
- 門前清自摸和(メンゼンチンツモ)
まず最初に、2つの”行為役”を紹介します。この2つの役は麻雀の役の中でも最も基本的な役と言えるでしょう。
門前で4面子1雀頭の形になっていれば、手役がなくともこの2つの役でアガることが出来ます。
しかし、麻雀の基本は手役を揃えることです。この2つの役のみでアガるのは、手役を揃えるのが非常に難しい場合のみです!
- 立直(リーチ)
- 1翻門前のみ出現率:43%
リーチ棒(1,000点)を供託として卓の中央に置く門前で1雀頭4面子の上がりの形門前でテンパイの形(アガリの一つ手前の状態)になっている場合、「リーチ」と宣言をして1,000点棒を場に出すことで成立。リーチの宣言後は手牌を入れ替えることが出来なくなります。また、リーチをしてアガると裏ドラをめくることが出来ます。リーチをしたら後はアガりを待つのみ!
初心者向けアドバイス
初心者はテンパイをしたらまずリーチと言われるくらい基本的な役です!また、門前を意識することが雀力アップに繋がります!リーチをする際には、アガり牌が残っているか捨て牌や他のプレイヤーの鳴いた牌をしっかりチェックしよう!- 門前清自摸和(メンゼンチンツモ)
- 1翻門前のみ出現率:18%門前で1雀頭4面子の上がりの形
門前の状態(一回も鳴いていない)で、ツモによってアガった場合に付く役。通称「メンゼンツモ」。
初心者向けアドバイス
メンゼンツモは結果的につく役なので狙うものではありませんが、手役が揃えられなくても門前ならツモだけでアガれることは覚えておきましょう!
レベル2 初心者必修の手役3選
- 役牌(ヤクハイ)
- 断么九(タンヤオ)
- 平和(ピンフ)
この3つは、手役の中でも特に出現率の高い役です。他の役とも複合しやすい基本となる手役なので、手役はまずこの3つから覚えよう。
- 役牌(ヤクハイ)
- 1翻鳴きOK出現率:40%役牌の刻子上がりの形
三元牌(サンゲンパイ)と自風牌(ジカゼハイ)や場風牌(バカゼハイ)の東・南・西・北 で 刻子や 槓子を 作ると成立する 役。役牌の刻子が複数ある場合は、それぞれの刻子に1翻がつきます。
初心者向けアドバイス
手役の中で最もお手軽なのが、この役牌です。配牌時に役牌が1枚しかなくても、すぐには捨てないで様子をみよう!2枚目が手に入れば、3枚目はポンでもOK!お手軽だけど役牌だけだと点数が伸びにくいので、役牌に依存しすぎは注意です!- 断么九(タンヤオ)
- 1翻鳴きOK出現率:21%雀頭一九字牌の無い面子
幺九牌(ヤオチュウハイ=数牌の一と九と字牌のこと)を一つも使わず、中張牌(チュンチャンパイ=数牌の二~八のこと)のみを使って手牌を完成させた場合に成立する。面子は刻子コーツ)、順子、槓子の何れでも良い。※一般的には鳴いても成立するが、門前のみとするルールを採用する場合もあり。
初心者向けアドバイス
タンヤオは初心者向け手役の代表格!麻雀では一九字牌から捨てていくのがセオリーなので、タンヤオは自然と作りやすい役です。アガりのスピード重視なら鳴いてもOKだけど、基本は門前でリーチやピンフなどとの複合を目指そう。- 平和(ピンフ)
- 1翻門前のみ出現率:20%雀頭門前で順子のみの面子両面待ちアガり牌
下記の4つの条件が揃った場合に成立。
・門前
・4面子が全て順子
・アタマは役牌以外
・両面待ち
初心者向けアドバイス
ピンフも初心者向け手役の代表格!両面待ちを意識することで牌を効率よく集める考え方が身につきます。成立条件が少しややこしいけど、役牌やタンヤオばかりに頼らずにピンフをしっかりと意識することが上達への第一歩!
レベル3 基本を覚えたら次はこの役
- 七対子(チートイツ)
- 対々和(トイトイ)
- 一気通貫(イッキツウカン)
- 混一色(ホンイツ)
- 小三元(ショウサンゲン)
- 清一色(チンイツ)
- 対々和(トイトイ)
- 2翻鳴きOK出現率:3.75%全面子が刻子雀頭鳴きOK
4つの面子を全て刻子で揃える。暗刻(アンコ)でも明刻(ミンコ)でもOK。※門前(メンゼン=鳴きなし)でツモアガりもしくは単騎待ちでのロンの場合は四暗刻(スーアンコウ)[役満]となります。
初心者向けアドバイス
トイトイは覚えやすく鳴いても2翻となるので是非覚えておこう!ただし、ポンをしすぎると手替わりが難しくなり守備力が落ちるので注意!トイトイを狙うのは、役の複合やドラで3翻以上あり、暗刻が少なくとも1組、対子(2枚一組)が3、4組ある場合が良いです!- 七対子(チートイツ)
- 2翻25符門前のみ出現率:2.5%対子を7種類集める
対子(トイツ:2枚組)を7組揃える。七対子の符は一律で25符と決まっています。※一般的には、のように同牌が4枚ある場合はトイツの2組とは認められず、チートイツは成立しない
初心者向けアドバイス
七対子は序盤で対子が5組あれば目指しても良いでしょう!七対子は必ず単騎待ちなりますが、リーチをかけなければ待ち牌を自由に入れ替えられます!また、振り込まないように守備に回ることもできるので、テンパイをしたらリーチをすべき状況かよく考えよう!- 三色同順(サンショクドウジュン)
- 2翻喰下り1翻出現率:3.5%萬子、筒子、索子で同じ数字の順子雀頭と1面子
3種類「萬子、筒子、索子」の全てで同じ数字の順子を作る。
初心者向けアドバイス
三色同順はアガると気持ちが良い綺麗な役です!意外と見落としすく、牌を捨てた後に「あ、三色狙えたのに!」となることもしばしば。ピンフとの相性が良いので、ピンフ狙いの時は三色も狙えるかをチェックしよう!ただし、それほど簡単な役ではないので、流れの中で無理なく狙うようにしましょう。- 一気通貫(イッキツウカン)
- 2翻喰下り1翻出現率:2.5%同じ数牌で1~9まで揃える雀頭と1面子
萬子、筒子、索子のいずれか1種類で 1 から 9まで [123 456 789] を揃える。
一気通貫のポイント!
一気通貫は見た目の華やかさに対して2翻(喰い下がり1翻)と、大きな手にはなりません。とても覚えやすい役なので紹介しますが、積極的に狙うよりも手なりで狙えるようなら狙うくらいに考えてください!狙える場合は、ホンイツやピンフとの複合がおすすめです!- 混一色(ホンイツ)
- 3翻喰下り2翻出現率:7%数牌のどれか1種類と字牌で揃える
萬子、筒子、索子のどれか一種類と字牌だけで面子と雀頭を作る。
初心者向けアドバイス
ホンイツは3翻ながら、出現率が高い役です。面子の種類(刻子や順子)を問わないところや、役牌とも複合するところがおすすめポイントです。ただし、捨て牌から狙いがバレやすいというデメリットがあります。2面子+1、2枚が同じ種類の数牌であれば狙ってみても良いでしょう!
レベル4 高得点を狙えるワンラン上の役
- 小三元(ショウサンゲン)
- 清一色(チンイツ)
出現率は低いけど、配牌が良ければ狙いたいのがこの2つの役。
とてもシンプルな形で覚えやすいので頭に入れておこう。
- 小三元(ショウサンゲン)
- 2翻(実質4翻)鳴きOK出現率:0.15%面子雀頭+2面子を三元牌に鳴きOK
三元牌(サンゲンパイ=白・發・中)のいずれかを雀頭とし、残り2つを刻子か槓子で揃える。※必ず役牌×2と複合するので、実質4翻になります。
初心者向けアドバイス
稀に配牌時に役牌が沢山集まる時があります。そんな時は小三元を意識しましょう!ただし、出現率が低いので無理には狙わずに!また、慌てて鳴くと狙いがバレるので1回目のポンはスルーするなど戦略的に鳴こう!- 清一色(チンイツ)
- 6翻喰下り5翻出現率:1%数牌のどれか1種類で1雀頭4面子を揃える
萬子、筒子、索子のどれか一種類で面子と 雀頭 を作る。
初心者向けアドバイス
稀に配牌時に役牌が沢山集まる時があります。そんな時は小三元を意識しましょう!ただし、出現率が低いので無理には狙わずに!また、慌てて鳴くと狙いがバレるので1回目のポンはスルーするなど戦略的に鳴こう!
レベル5 最高難易度の役満に挑戦!?
- 大三元(ダイサンゲン)
- 四暗刻(スーアンコウ)
- 国士無双(コクシムソウ)
役満は麻雀の役の最高峰で、上級者でも滅多なことではアガれない超高難易度の役です!
ですが、麻雀は運が絡むゲームなので、初心者でもごくごく稀にですが役満のチャンスが巡ってくることがあります。
そんな千載一遇のチャンスを逃さないように、役満の中でも比較的出現率が高い3つを紹介します。
- 大三元(ダイサンゲン)
- 役満鳴きOK出現率:0.04%雀頭と面子三元牌で三面子を作る鳴きOK
三元牌(サンゲンパイ=白・發・中)の全てを刻子コーツ)もしくは槓子で揃えます。
初心者向けアドバイス
大三元のチャンスが来たら、鳴きは慎重に!役牌を2種類ポンした時点でかなり警戒されるので、ロンでのアガりが難しくなります!ポンをしたい役牌がまだ場に出ていなければ、1回目のポンをスルーをしてラスト1枚が出るのを待つのも手です。- 四暗刻(スーアンコウ)
- 役満門前のみ出現率:0.05%雀頭と暗刻のみで4面子を揃える
4つの面子を全て暗刻で揃えます。※雀頭単騎待ちの和了はダブル役満とする場合あり(ローカルルール)
初心者向けアドバイス
門前役なのでチャンスが来たら、ひたすらツモに期待するのみ!注意が必要なのは、このようなシャボ待ちでのテンパイです⇒。どちらかの牌が来ればアガりですが、ロンでアガってしまうとロンで完成した面子は明刻となるので四暗刻は成立しません!- 国士無双(コクシムソウ)
- 役満門前のみ出現率:0.05%一九字牌を1枚ずつ揃え、1種の牌だけ2枚揃える
1・9・字牌を1枚ずつ全て揃えて、更にその中のどれか1種類だけ2枚揃えて 雀頭を作ります。
初心者向けアドバイス
一九字牌が7種以上あれば、国士無双を狙ってみても良いでしょう。捨て牌から国士無双狙いはバレやすいですが、一九字牌での構成なのでいざという時降りやすいというメリットあります!うまく事が運んでテンパイした際はフリテンに注意!
包(パオ)
パオは役ではありませんが、役に関わる重要なルールなのでここで解説します。
パオは「責任払い」とも言われるルールで、下記の3つの役満の成立を許してしまったプレイヤーに課せられる罰則です。
- 大三元(ダイサンゲン)
- 大四喜(ダイスーシー)
- 四槓子(スーカンツ)
役満の成立を許すとはどういうことか?大三元で発生するパオを例に説明しましょう。
下記のように、既に役牌を2鳴きしているプレイヤーAさんがいるとします。大三元が警戒されるシーンですね。
プレイヤーA
この状況で、プレイヤーBさんがを捨てたので、プレイヤーAがそのをポンして大三元が完成してしまいました。
このように、あと一回のポン(またはカン)で役満が成立するのが分かっている状況でポンを許して役満を確定させてしまったプレイヤーにパオの責任払いが発生します。つまり、上記の例ではBさんがパオの対象となります。
大四喜(ダイスーシー)と四槓子(スーカンツ)の場合は、4回目の鳴きを許したプレイヤーがパオの対象となります。
パオの責任払いの方法
パオが発生し、実際にその役満でアガりが出たら下記のルールで支払いをします。
ツモでアガられた場合
この場合は、パオの対象者が全ての点数を支払います。
ロンでアガられた場合
振り込んだのがパオの対象でないプレイヤーの場合、振り込んだプレイヤーとパオの対象者で折半となります。
パオの対象者が振り込んだ場合は、パオは関係なくそのプレイヤーが全額支払います。
九種九牌(キュウシュキュウハイ)
九種九牌とは、配牌後の第一ツモで手牌に「一九字牌」が9種類以上あったら流局を宣言できるというルールです。※親の場合は配牌時で第一ツモが既に済んでいるので配牌時となります。
九種九牌の例
配牌後の第一ツモでこのように「一九字牌」が9種類以上ある場合は、流局を宣言できます。もちろん、流局をしないという選択もありです。
初心者の戦略
麻雀初心者の方は、とかく役牌やタンヤオに頼りがちです。早アガりが必要な場面ではそれも良いのですが、そればかりでは上達するのは難しいでしょう。
まずは門前を意識!
まずは、なるべく門前で手を進めてリーチをかけることを考えましょう。
門前で手を進めることにより、柔軟に手を変えていくことが出来ます。また、リーチをかけることにより裏ドラのチャンスも広がります。
逆に、しっかりとした戦略も無くとにかく鳴いてしまうと、どんどんと選択肢が狭まっていき、アガるのも降りるのも難しくなっていきます。
メン・タン・ピンが王道!
メン・タン・ピン = メンゼン(リーチ)+ タンヤオ + ピンフ
出現率が高く、基本となる3つの役の複合が手役を作る上での王道となります!
メン・タン・ピンを目指しつつ、状況によって他の役の複合も目指していきましょう。そうすれば、自ずと高得点に結びついてきます!
降りる時は降りに徹する!
相手がテンパイをしていそうで怖いけど、自分もアガりが近いから降りるに降りられない時ってありますよね。
上手く危険牌を避けて自分の手を整えていく「回し打ち」という技術もあるのですが、初心者にはおすすめしません。
降りた方が良いかな?と思ったら、腹を括ってしっかりを降りに徹しましょう!
降りるのも立派な技術で、しっかりとした手順があります。下記の記事で「ベタオリ」をマスターしましょう。
麻雀のベタオリ 初心者に多い勘違い、正しい手順で逃げ切れ!まとめ
麻雀の役は一般的に使用されるもので37種類存在しますが、頻繁にアガられるのはその中のごく一部です。
この記事で紹介した役だけでも十分に戦っていけるので、無理をせずにしっかりと基本的な役から身に着けていきましょう!
全ての麻雀役を知りたい方は下記の記事をご覧ください!
麻雀の役一覧・作り方とポイントを解説【PDFあり】下記はMリーガー鈴木太郎プロによるとても為になるアドバイスなので、こちらの記事も是非ご覧ください!
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皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
脳トレに良いとは言うものの、なかなか難しい❗️何年かかったら符とか役が分かるようになるのか不安です。楽しみが苦しみにならない方法がありましたら教えて下さいね
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>脳トレに良いとは言うものの、なかなか難しい❗️何年かかったら符とか役が分かるようになるのか不安です。
>楽しみが苦しみにならない方法がありましたら教えて下さいね
アプリやパソコンなどのゲームですとトレーニングモードのような、役を覚える機能が付いているものもございますので
そういったもので練習されてみてはいかがでしょうか。
今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。
ぱああ