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国士無双(コクシムソウ)【役満】麻雀役徹底解説！

麻雀の役一覧【PDFあり】

国士無双とは？

国士無双（コクシムソウ）

役満門前のみ出現率:0.05%

一九字牌を1枚ずつ揃え、1種の牌だけ2枚揃える

1・9・字牌を1枚ずつ全て揃えて、更にその中のどれか1種類だけ2枚揃えて 雀頭を作ります。

国士無双は4面子1雀頭という麻雀の基本形から外れるイレギュラーな役の一つです。ちなみに、もう一つは対子(トイツ＝同じ牌の2枚組)を7組集める七対子(チートイツ)。

国士無双という役名は「国中に並ぶものがないほど優れた人物」という意味で中国の史記に由来しています。

国士無双の成立条件

上記にもあるように、一九字牌を1枚ずつ全種類揃える必要があります。

これらの牌を全て1枚ずつ集めると、それだけで13枚となります。

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麻雀のアガり形は14枚の牌で構成されるので(カンをした場合は例外)、アガるにはもう一枚牌が必要になりますね。

その残り1枚は一九字牌のどれでも構いません。つまり、国士無双に必要な一九字牌のうち1種類のみ2枚集めることになります。

国士無双は3枚一組となる通常の面子(刻子や順子)は使用しないので、必然的に鳴くことが出来ない門前役となります。

国士無双13面待ちの特殊ルール

国士無双のテンパイは、その独特の牌姿から必ず単騎待ちか13面待ちとなります。

単騎待ち

国士無双の単騎待ちは下記のような形となります。一九字牌のうち1種類が2枚揃っており、1種類だけが揃っていない状態です。当然、揃っていない1種類の牌が待ち牌となります。

国士無双単騎待ち

この例の場合、が2枚揃っていて、待ち牌(揃っていない牌)はですね。

単騎待ちは、特に難しいことはありませんね。

暗槓で槍槓？

槍槓(チャンカン)とは、他家が加槓(カカン)をした牌に対してロンが出来るという役です。

国士無双は加槓ではなく暗槓に対してロンが出来るというローカルルールがあります。あくまで、ローカルルールなので採用されないケースも多いです。

ちなみに、このルールは単騎待ちの場合のみ有効です。それもそのはず、13面待ちの場合は他の一九字牌で暗槓する事が不可能(4枚揃えられない)なので！

13面待ち

国士無双の13面待ちは下記のような形となります。一九字牌の全13種が1枚ずつ揃っています。この13種のうちどれか1種でも2枚揃えばアガりなので、13種全てが待ち牌の13面待ちとなります。

国士無双13面待ち

13面待ちも考え方は特に難しくありません。ただ、国士無双13面待ちには2つの重要なローカルルールが存在します。

国士無双13面待ちをダブル役満とする

国士無双を13面待ちでアガった場合、ダブル役満(親・96000点／子・64000点)とするルールがあります。ダブル役満はその名の通り役満の倍の点数になります。

ただし、、このルールはローカルルールなので常に採用されるわけではないということに注意してください。

13面待ちフリテンの特殊ルール

フリテンとは待ち牌の中のどれか1種類でも自分の捨て牌に含まれていたらロンでアガることができないルールです。

つまり、13種類ある待ち牌のどれか1種類でも自分の捨て牌の中にある場合、全ての待ち牌でロンのアガりが出来ないことになります。ロンができないとうことは、単純計算でアガる確率が1/4となるので相当厳しいですね。

しかし、国士無双13面待ちのフリテンには特殊なルールが採用される場合があります。

それは、国士無双13面待ちの場合、フリテンでも「現物」以外の牌であればロンでアガれるというルールです。

ここで言う「現物」とは、自分の捨て牌の中にある牌のことを指します。

例えば、自身の捨て牌の中にがある場合、この3つの牌が「現物」となります。国士無双13面待ちのフリテン特殊ルールが採用されている場合、現物である以外の牌はフリテンの対象外となりロンが可能ということになります。

鋭い人ならここで疑問が浮かぶと思います。なぜ国士無双を目指すのにの3枚を捨てたのかと。13面待ちになっているのだから、もしどれか1枚でも取ってあればアガっていたではないかと。

その疑問はもっともですよね。その疑問の答えが、先ほど紹介した国士無双13面待ちをダブル役満とするルールです。アガる確率を下げてでもダブル役満を狙おうというわけですね。

しつこいようですが、この特殊ルールはローカルルールなので、必ずしも採用されるわけではないことに注意してください。

九種九牌、国士無双か流局か

国士無双を狙うかどうかは、配牌時に決まると言っても過言では無いでしょう。麻雀では、順子になりにくいヤオチュー牌(一九字牌)から捨てていくことが多いですし、13枚全てバラバラという特殊な牌姿を考えると、手作りの途中で自然に国士無双に近づくと言うのはまず考えられません。

では、どのような配牌なら国士無双を狙うに値するのでしょうか。色々な考え方はあると思いますが、よく聞かれるのは配牌時に9種類以上の一九字牌があれば国士無双を狙うと言う意見です。いわゆる、九種九牌となる配牌です。

九種九牌（キュウシュキュウハイ）

配牌時の第一ツモの時点で、手牌に一九字牌が九種類以上含まれている状態。または、その状態で流局を宣言できるルール。ただし、宣言前に鳴きが入ると無効。

九種九牌の牌姿

上記は九種九牌の例です。思わずため息が出そうな配牌ですね。

このような場合に九種九牌を宣言して流局させることができます。あまりに配牌が悪い場合の救済措置という訳です。しかし、このように九種九牌を宣言出来るバラバラの配牌の時こそ国士無双を狙うチャンスでもあります。

九種九牌を宣言して流局させるべきか、思い切って国士無双を狙うべきか、その判断はどう下したら良いのでしょうか。

九種九牌で流局の決断

自分がトップを走っていて、無理に勝負する必要がない状況では、九種九牌で流局を選ぶのが基本です。国士無双は役満の中では比較的アガりやすいと言われますが、それでも九種九牌からアガれる確率はわずか3%ほど。リスクを冒す価値はあまりありません。

ただし、これには前提があります。九種九牌で親が流れるルールが採用されている場合に限ります。

実際には、九種九牌で親を流すかどうかはルールによって異なります。厳密な統計はありませんが、「親は流れない」というルールの方が多い印象です。そのため、もし親が続行するルールなら、トップであっても流局を選ぶ意味は薄くなります。

国士無双を狙う決断

基本的に、九種九牌の配牌はアガリの可能性が極めて低いため、流局を選ぶのが無難です。しかし、状況によっては国士無双を狙う判断が正解となるケースもあります。以下のような条件が揃ったときには、果敢に勝負をかけてみる価値があります。

自分がラス目で、トップと点差が大きいような状況では、通常の手役で逆転するのは難しいため、一発逆転を狙って国士無双に賭けるのも選択肢です。特にオーラスや南4局など、残り局数が少ない場面では判断が重要になります。

また、親番では積極的にアガリを狙う価値があります。九種九牌を宣言してしまうと親が流れてしまうルールの場合、親権を維持するためにあえて流局せず、国士無双に踏み切るという考え方ですね。

狙ってみて、ダメなら降りればよい！

国士無双を狙う時に覚えておきたいのは、国士無双は降りやすいということです。手牌に一九字牌を多く抱えているので、当然そうなりますよね。

それを踏まえると、点差や親番は関係なしに「とにかく役満をアガってみたい」という理由で国士無双を狙うのもありだと思います！

勝敗にはもちろん拘りたいですが、やはり麻雀をやる以上は一度は役満をアガってみたいと思うものです。いざとなったら降りれば良いやという気持ちで国士無双を狙ってみてはどうでしょうか。

九種九牌と言わず、手が悪ければ七種でも狙うべきというプロの意見も聞きますよ！

まとめ

国士無双は特殊な構成の役満でありながら、成立条件がはっきりしていて狙いやすい魅力的な役でもあります。13種の一九字牌を集めるというシンプルな目標に向かって、配牌次第では初心者でもチャレンジしやすい手役です。

しかし、九種九牌から狙うかどうかの判断は難しいですよね。点差や親番、自分の位置、そしてルールの採用状況などを総合的に見極める必要があります。

安全に流局を選ぶのも戦略のひとつですが、逆転を狙う場面や親を維持したいとき、または単純に役満を狙いたいときには、果敢に挑戦する価値があります。

いざとなれば降りやすいというのも国士無双の強みです。条件が整った時には、積極的に狙っていきましょう！

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