小三元(ショウサンゲン)は高得点 鳴きタイミングが重要!【2翻+2翻役】

小三元(ショウサンゲン)は三元牌(サンゲンパイ)で2面子1雀頭を作る難易度の高い役です。必要な牌は役満の大三元と1枚しか変わらないのに実質4翻と少々寂しいです。しかし、小三元を狙えるという事は、大三元も視野に入っているという事です。アガる為には、狙いがバレないようポンをするタイミングが重要になります。
実は、小三元自体はたったの2翻しかない役です。難易度の割には随分低いと思いませんか?
でも、これにはちょっとしたカラクリがあるんです。三元牌は役牌と呼ばれる牌の一種で、刻子で集めると1翻がつく非常にお得な牌なんです。つまり、小三元が成立すると、必然的に役牌の刻子×2が成立し、プラス2翻が貰えるわけです。
小三元(2翻) + 役牌(1翻) + 役牌(1翻) = 4翻 ですね。これが、小三元は2翻役だけど、実質4翻と言われる理由です。
では、次の章では小三元の具体的なアガりの例を紹介します。
小三元(ショウサンゲン)の基本情報
超有名役満の一つ大三元(ダイサンゲン)の弟分が小三元です。実は、その成立条件は大三元とほとんど変わりません。成立に必要な牌の種類は三元牌の3種類だけ、鳴いてもOKで、待ちの指定も無しと、非常にシンプルです。
三元牌
- 小三元 (ショウサンゲン)
- 雀頭と2面子を三元牌でアガリの形鳴きOK
- 2翻/実質4翻 鳴きOK 出現率:0.15%
三元牌(白・發・中)のいずれかをアタマとし、残り2つを刻子か槓子で揃える。必ず役牌2つと複合するので、実質4翻になります。
小三元のメリット・デメリット
メリット
柔軟性がある
小三元の条件に絡まない2面子は、刻子でも順子でも字牌でも構いません。状況に合わせて面子を組めるので、ドラも活用できますし、回し打ちもある程度可能です。ちなみに、回し打ちとは危険牌を振り込むのを回避しながらもアガりを目指す打ち方です。
また、三元牌のどれか一つでも刻子に出来れば1翻確定なので、いざという時は小三元を捨てて役牌のみでの早アガりを目指すことも出来ます。
役満の大三元も狙える
大三元との違いは、三元牌の一つが刻子になるか雀頭になるかだけです。当たり前ですが、小三元を狙うのであれば、その先の大三元が見えてくるわけです。
デメリット
鳴きで狙いがバレやすい
三元牌を2種類鳴いてしまうと、完全に小三元や大三元が警戒されてしまうので、ギリギリまで門前(メンゼン)で揃える必要があります。仮に1鳴きだけでも終盤まで他の三元牌が場にでなければ、ある程度警戒されるのは避けられないでしょう。
小三元、決め手はポンのタイミング
小三元や大三元はいかに狙いを見抜かれずに手を進められるかがカギになります。門前(メンゼン)で成立出来れば最高ですが、やはり現実的には三元牌のいずれかはポンをする可能性が高いでしょう。ポンをするタイミングなど、ちょっとしたコツを交えて成立までの流れを見てみましょう。
配牌時
配牌時に三元牌のトイツ2組+1枚があれば確実に小三元さらには大三元を意識するところですね。ちょっと都合が良く見えるかもしれませんが、やはり小三元、更には大三元を前提の配牌なのでツッコミは無しでお願いします(笑)
3巡目
早々にを鳴くチャンスが来ました!ちなみに、が場に出るのはこれが1枚目です。ポンしますか?
狙いがバレないように、ポンをせずになるべく門前(メンゼン)で揃えましょう。確かに2枚目のが後から出てくる保証はありません。しかしまだ序盤です、残り1枚のが後から出てくる可能性は高いでしょう。ここでポンをしてしまうと、2つ目の三元牌をポンしにくくなってしまいます。もう少し門前(メンゼン)で粘りたいですね!
- Point
- 序盤であればこの後に残り1枚となったが出てくる可能性が比較的高いです。狙いを読まれないように、1枚目をスルーする余裕も大事!
5巡目
ラッキーです、が入りました!さて何を捨てましょうか?
小三元に限った話ではありませんが、浮いている危険牌は早めに処理したいですね。も不要牌なので、先に捨てようか迷うかもしれませんがやはりここは後々危なくなりそうなを切りましょう!
- Point
- 不要な険牌は早めに処理しよう!
6巡目
2枚目のが出たのでポンしました。2枚目は見逃さないように!!この時点では、流石にまだ小三元・大三元は警戒されていないはずです。ただし、中盤以降になると、勘の良い人は河(ホー=捨牌を置く場所)に三元牌が出ていないを見て、少し警戒するかもしれませんね。不要牌のを捨てて下記の形になりました。
- Point
- 必要な牌の残り枚数はしっかりと覚えておきましょう!
8巡目
をツモりました!切ったのはですが、牌効率を考えると間違いのような気がします。
ここでの切りは、牌効率だけを考えたら間違いだと思います。明らかに受け入れ牌が減りますからね。しかし、この手牌は役満の大三元も見える手牌です。を切ってしまうと、テンパイした時に雀頭が無くなってしまいます。色々な考え方があると思いますが、多少効率が悪くても役満を狙う方を優先したいと思います!
- Point
- この例では、役満を見据えて牌効率を無視しましたが、牌効率を考えるのはとても重要です!
ちなみに、下記はから切っていった場合に予想されるテンパイです。の両面待ちですが、大三元にはなりませんね。もちろん、アガりを優先すれば、こちらが正しい流れですが、役満を逃してしまうのは勿体ないと思います。
12巡目
中盤も終わりで、2枚目のが捨てられたのでポンしました。これで小三元が確定し、テンパイを迎えました!
をポンする事によって、三元牌の明刻(ミンコ)が2組出来ました。これで確実に、小三元または大三元が警戒されてしまいます。で大三元をロンできる可能性は0と言っても良いでしょう。かをツモって 暗刻 に出来ればベストだったのですが、これは仕方ないでしょう。をツモる可能性はまだ残っています!
15巡目
をツモりました!これがだったら大三元なのですが・・・。ここは見逃して、のツモを待つべきでしょうか!?
を見逃したら勿論フリテンになります。のツモで大三元を目指したくなるかもしれませんが、ここは無理せず素直に小三元でアガりましょう!しかし、これがまだ序盤でトップになるのに役満が必要な程の点差があるのなら、思い切ってのツモに賭けるのもありかもしれません!
- Point
- 大差で負けている場合などは、思い切って大三元のツモに賭けるのもありです。状況によって判断しましょう!
役の複合で高得点を狙え!
小三元は実質4翻の役です。役満と紙一重な役だと考えると、ちょっと物足りない気もします。出来れば役の複合でもう少し点数を伸ばしたいところですね。比較的簡単な複合を幾つがご紹介します。
小三元(4翻)+トイトイ(2翻)
三元牌以外の面子も刻子で揃えることができれば、トイトイとの複合が完成です。鳴きの回数が増えると、狙いがバレ易いのと防御力が低下するので、そこは注意したいところです。
- 対々和 (トイトイホー/トイトイ)
- 全ての面子を刻子で雀頭鳴きOK
- 2翻 鳴きOK 出現率:3.75%
4つの面子を全て刻子で揃える。3面子が暗刻の場合は三暗刻、4面子が暗刻の場合は四暗刻となります。
小三元(4翻)+三暗刻(2翻)
暗刻(アンコ)が3つ揃えば三暗刻との複合です。上手く三元牌が暗刻で揃えば、小三元の警戒もされにくいので、アガった時には驚かれるでしょう!これに加えてトイトイも複合できれば、跳満ですね!
- 三暗刻 (サンアンコウ)
- 暗刻を3面子雀頭面子は鳴きOK
- 2翻 鳴きOK(暗刻以外の1面子のみ) 出現率:0.7%
3つの面子を暗刻で揃える。残りの1面子だけは鳴いても良い。ロンで揃えた刻子は明刻として扱われるので要注意。
小三元(4翻)+チャンタ(2翻/喰下り1翻)
三元牌以外の2面子が一九字牌を含んでいれば複合します。しかし、チャンタは喰い下がり1翻の役です。鳴いてしまうと、複合させても満貫止りなので、門前(メンゼン)でないと意味がありません!
- 混全帯幺九(ホンチャンタイヤオチュウ / チャンタ)
- 全ての面子とアタマに一九牌または字牌を絡ませる。
- 2翻 喰下り1翻 出現率:1.1%
全ての面子(メンツ)と雀頭(ジャントウ=頭)に1・9・字牌(=ヤオチュウハイ)を絡ませる。
小三元(4翻)+ホンイツ(3翻/喰下り2翻)
三元牌以外の2面子が同じ種類の数牌であればホンイツとの複合完成です。数牌は刻子でも順子でも構いませんし鳴いても良いので、とても複合させやすいです。
- 混一色(ホンイーソー/ホンイツ)初心者必修!
- 数牌のどれか1種類と字牌で揃える3翻 喰下り2翻 出現率:7%
萬子、筒子、索子のどれか1種類と字牌で面子と雀頭を作る。
編集部から実践アドバイス
- Point
- 三元牌の役牌二つと合わせて最低満貫が確定している。トイトイやホンイツも複合しやすいのでさらに高打点も狙える。
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小三元と三暗刻の複合なのですが
二つしか暗刻できてないような気がします(発をないてしまっているので)
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
ご指摘の通り画像に誤りがありました、申し訳ございません。
>二つしか暗刻できてないような気がします(発をないてしまっているので)
發を暗刻に修正致しました。
ご指摘ありがとうございます!コンテンツに間違いのないよう、より一層の注意を払いたいと思います。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。