小四喜 (ショウスーシー)役満】麻雀役徹底解説

最終更新： 2025年05月30日

小四喜(ショースーシー)とは？

小四喜（ショウスーシー）: 役満鳴きOK出現率:0.01%
面子
雀頭と3面子を風牌で揃える
鳴きOK
風牌（東・南・西・北）のいずれかを雀頭とし、残り3つの面子を刻子や槓子で揃えます。

全ての風牌を刻子にするのではなく、1種類は雀頭にするのには理由があります。実は、4種類全てを刻子で集めると「大四喜」という別の役になるのです。大と付くことから、小四喜の上位役のように思いますが、大四喜も同じく役満なので点数は同じです。ただし、大四喜はより難易度が高い為、ダブル役満とするローカルルールも存在します。

小四喜も大四喜の両方をまとめて四喜和(スーシーホー)と呼ぶこともあります。

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小四喜をアガるポイント

どの役満でもそうですが、アガるの一番必要なのは運だと思います。それを踏まえた上で、小四喜をアガるためのポイントを見てみましょう。

配牌が超重要
序盤で大勢が決まる
終盤でも可能性はある
テンパイ時の待ち読み対策
混一色(ホンイツ)も視野に

配牌が超重要

配牌の時点でで相当な数の風牌が揃っていないとアガるのはまず無理でしょう。つまりは、配牌の時点で狙うかどうかが決まります。

まず、配牌の時点で風牌が7枚以上は欲しいとこです。

これくらい揃っていれば、小四喜を意識して手を進めていって良いかと思います。もちろん、これでも一筋縄ではいきません。かを序盤で対子(トイツ＝2枚組)にしたいところです。小四喜は鳴いても成立するので、序盤で対子が揃えば成功率が大きく上がります。

序盤で大勢が決まる

役牌にならない風牌は、まっさきに切られる可能性が高い牌です。

序盤で大量の風牌(特にオタ風)が捨てられるのは麻雀のセオリーです。2種類の風牌が2枚ずつ捨てられ、それらをポンできなければ、その時点で小四喜の可能性はゼロとなります。

終盤でも可能性はある

もし、風牌の対子が揃っており、序盤で風牌が出尽くしてないような場合、少しだけチャンスが見えてきます。

終盤になれば安パイとして抱えていた風牌が場にでる可能性が高くなってきます。他にも役牌となる風牌を対子で抱えていたプレイヤーが痺れを切らして手放すかもしれません。

テンパイ時の待ち読み対策

小四喜は構成が特徴的であるため、テンパイの段階で相手に察知されやすいという弱点があります。特に3つの風牌をポンしている状態では、小四喜を疑われ、残りの風牌は警戒されてなかなか出にくくなってしまいます。

そこで重要になるのが、鳴く順番の工夫です。まずは東や南などの場風や自風からポンしていくことで、単なる役牌狙いに見せることができます。逆に、オタ風（他のプレイヤーにとって不要な風牌）を最初に鳴いてしまうと、小四喜を疑われやすくなります。

また、対子のまま一度スルーして、相手の捨て牌傾向を見ながらタイミングを計るのも有効な戦術です。警戒されにくい順番で鳴きを進めることで、アガり牌が他家から出やすくなる可能性が高まります。

混一色(ホンイツ)も視野に

どんなに配牌に恵まれても小四喜は出現率の低い役満です、そうそうアガれるわけではありません。やはり、小四喜の目がなくなった時の事も考えておく必要があります。

小四喜からの手変わりといえば、やはりホンイツでしょう。ホンイツは、字牌と1種類の数牌で成立する役です。風牌以外の牌にも気を使い、ホンイツにいつでもシフトできるように準備しておきましょう。

むしろ、ホンイツを狙いつつ小四喜の可能性を見据えるといった方が現実的でしょう。

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小四喜の責任払い（パオ）について

麻雀では、包(パオ)＝責任払いと呼ばれるルールが存在します。これは、あるプレイヤーが他家の役満成立に大きく加担した場合、その責任を取らされるというルールです。

小四喜の類似役である大四喜にはこのパオが適用されますが、一般的なルールでは小四喜にはパオは適用されません。

小四喜をアガったプロたち

小四喜は役満の中では比較的アガり易く(それでも難しいですが)、放送対局で小四喜をアガったプロも数人います。

どのような手順でアガることができたか、研究してみてはいかがでしょうか。

村上淳プロの小四喜

第43期最高位決定戦で村上淳プロがアガった小四喜です。局後半、近藤誠一プロのリーチが掛かり太田安紀プロが近藤プロの当たり牌を止めてテンパイ。浮いている北を切って村上プロへ放銃となりました。

丸山奏子プロの小四喜

こちらは2022年麻雀最強戦でMリーガーの丸山奏子プロがアガった小四喜です。南と西がトイツ、北が1枚という配牌でそこから小四喜を完成させたのはお見事！

鈴木優プロの小四喜

第46期最高位決定戦で鈴木優プロがキメた小四喜。配牌時点で南トイツ、東・西・北は1枚ずつ。東・南・西が序盤に1枚ずつ捨てられた状況で、まさかの小四喜が炸裂！

まとめ

小四喜は、4種ある風牌のうち3つを刻子に、1つを雀頭にして完成させる役満です。配牌の段階で風牌が多くなければ成立は極めて困難であり、運の要素が非常に大きい役でもあります。ただし、鳴いても成立する役満であるため、他の複雑な役満に比べると狙いやすい面もあります。

局の序盤で風牌が場に多く出てしまうと成立の可能性は一気に下がりますが、終盤になれば安牌として風牌が切られることもあるため、チャンスが巡ってくる可能性もゼロではありません。小四喜が厳しいと判断した場合には、ホンイツなどへの手変わりも考慮しながら、柔軟な戦術で対応しましょう。

小四喜 (ショウスーシー)役満】麻雀役徹底解説

小四喜(ショースーシー)とは？