清老頭(チンロウトウ)で気を付けたい3つのポイント!【役満】
清老頭(チンロウトウ)は老頭牌しか使えないという、役満の中でも極めて難しい役です。狙いがバレやすい清老頭をうまくアガるために注意したい3つのポイントを解説します!
清老頭(チンロートー)の基本情報
- 清老頭(チンロウトウ)
- 一九牌のみで揃える鳴きOK
- 役満 鳴きOK 出現率:0.002%
数牌の一九牌のみで全ての面子と雀頭を揃える。
老頭牌(ロウトウハイ)
清老頭で使用できる数牌の1と9は、正式には老頭牌(ロウトウハイ)と呼ばれます。純粋に老頭牌のみで作る役なので、純粋(ピュア)という意味で「清」の字がついて、老頭牌と呼ぶのでしょう。
ご覧のように、たったの6種類しかありません。1種類につき牌は4枚あるので、老頭牌は全部で24枚です。清老頭はその内の14枚を揃えなければならないのですから、その難易度の高さはとんでもないですね。出現率は、なんと0.002%程度だと言われています!長く麻雀に親しんでいる人でも見たことがない人の方が多いのではないでしょうか?
混老頭(ホンロウトウ)
清老頭の下位役に混老頭(ホンロウトウ)という役があります。「混」の字が付いていますが、これは老頭牌にプラスして字牌が混ざることから付けられたのでしょう。混老頭も決して簡単に作れる役ではありませんが、字牌が1面子でも入ると4翻になってしまうんですね。
- 混老頭(ホンロウトウ)
- 全ての面子とアタマを一九牌または字牌で揃える。鳴きOK
- 2翻/実質4翻 鳴きOK 出現率:0.09%
一九牌と字牌のみで全ての面子とアタマを揃える。必ずトイトイまたはチートイツと複合するので、実質4翻になります。門前の場合は、三暗刻とも複合します。また、門前で自模アガりもしくは単騎待ちでのロンの場合は役満の四暗刻となります。
清老頭で気を付けたい3つのポイント
清老頭は、かなり高難易度な役です。しかしいくつかのポイントを抑えれば、少しは身近に感じることができるようになります。アガるのは非常に難しいですが、しっかりとポイントを覚えていざという時のために準備しておきましょう。
- 二度目の副露で狙いがバレる?
- 捨て牌で確信される!
- 2鳴きでテンパイを目指す!
以上の3つが押さえておきたいポイントです。
point1. 二度目の副露で狙いがバレる?
清老頭の使用可能な牌は、老頭牌の6種類しかありません。しかも、必然的に全てのメンツを刻子で揃えなければなりません。門前(メンゼン)で揃えるのは現実的ではなく、副露(フーロ=鳴き)が入るが前提と言っても良いかもしれません。
副露は手が進むメリットと引き換えに、相手に情報を与えてしまうというリスクを負う行為です。清老頭は特にそのリスクが顕著に表れてしまいます。
まず、老頭牌をポンした時点で、喰いタンの選択肢がなくなります。パッと考えつくのは、トイトイ、ホンイツ、チャンタ系の役でしょうか。1回目のポンで清老頭が最大限に警戒されるのはちょっと考えづらいですね。しかし、2回目のポンで様相は一気に変わります。
どうでしょうか?こんな鳴き方をされたら清老頭を疑わざるを得ないですね。もちろん、トイトイやチャンタ系の役の可能性もまだまだ残っていますが、「あれ?清老頭かも?」と思って、あるものを確認すると思います。そうです、捨て牌ですね。
point2. 捨て牌で確信される!
清老頭を狙っているということは、自分の手牌にある程度の老頭牌があり、なおかつ山の中にも清老頭を完成させられるだけの老頭牌が残っていると判断しているからですよね。言い方を変えると、河(ホー=捨て牌を置く場所)に、それほど多くの老頭牌が出ていないということです。
少なくとも、清老頭を狙ってる本人の河には老頭牌が1枚も出ていないと考えても良いでしょう。老頭牌を2鳴きした上で、河に老頭牌が1枚も出ていない、そんな状況では老頭牌狙いはバレバレですよね。
point3. 2鳴きでテンパイを目指す!
そんな訳で、できれば副露する回数は1回で抑えたいところです。しかし、そうは言っても高難易度の清老頭を狙うわけですから、ある程度のリスクを負ってでも攻めなければアガるのは難しいでしょう。
やはり2鳴きは致し方ないとして、ポイントは2鳴き目でテンパイできるかどうかではないでしょうか。その為には中盤で老頭牌が10枚は欲しいところです。更にさかのぼると、配牌から序盤で最低でも8枚程度の老頭牌が無いと清老頭を狙うのは難しいですね。
また、老頭牌は序盤から捨てられることも多いので、捨て牌をしっかり確認して枚数が足りなくならないように気を付けましょう!!
清老頭狙いからの変化
清老頭はそうそうアガれる役ではありません。老頭牌しか使えないというかなり癖の強い役ですが、手詰まりにならないようにセカンドプランもしっかり考えておきたいですね。
下位役の混老頭
筆頭は、やはり下位役の混老頭でしょう。混老頭に手替わりできるように、清老頭狙いでも字牌はなるべくキープしておきましょう!
- 混老頭(ホンロウトウ)
- 全ての面子とアタマを一九牌または字牌で揃える。鳴きOK
- 2翻/実質4翻 鳴きOK 出現率:0.09%
一九牌と字牌のみで全ての面子とアタマを揃える。必ずトイトイまたはチートイツと複合するので、実質4翻になります。門前の場合は、三暗刻とも複合します。また、門前で自模アガりもしくは単騎待ちでのロンの場合は役満の四暗刻となります。
トイトイ
同じ刻子系の役であるトイトイや三暗刻にも変化しやすいですね。
- 対々和 (トイトイホー/トイトイ)
- 全ての面子を刻子で雀頭鳴きOK
- 2翻 鳴きOK 出現率:3.75%
4つの面子を全て刻子で揃える。3面子が暗刻の場合は三暗刻、4面子が暗刻の場合は四暗刻となります。
三暗刻
- 三暗刻 (サンアンコウ)
- 暗刻を3面子雀頭面子は鳴きOK
- 2翻 鳴きOK(暗刻以外の1面子のみ) 出現率:0.7%
3つの面子を暗刻で揃える。残りの1面子だけは鳴いても良い。ロンで揃えた刻子は明刻として扱われるので要注意。
チャンタ系
チャンタとは、全てのメンツに老頭牌が絡む役です。のように順子(シュンツ)でもOKなので、2・3・7・8と、老頭牌で順子にできる牌もパパッと捨ててしまわないように考えましょう!
- 混全帯幺九(ホンチャンタイヤオチュウ / チャンタ)
- 全ての面子とアタマに一九牌または字牌を絡ませる。
- 2翻 喰下り1翻 出現率:1.1%
全ての面子(メンツ)と雀頭(ジャントウ=頭)に1・9・字牌(=ヤオチュウハイ)を絡ませる。
- 純全帯幺九(ジュンチャンタイヤオチュウ)
- 全ての面子と雀頭に一九牌を絡ませる3翻 喰下り2翻 出現率:0.03%
全ての面子と雀頭に一九牌を絡ませる。
清老頭と複合する役
清老頭+四暗刻
清老頭は対子系の役であるため、他の役満と複合する役は同じく対子系の役となります。その一つが四暗刻です。
門前の清老頭を作ると、自然と四暗刻にもなります。清老頭+四槓子
もう一つの対子系の役満と言えば四槓子です。清老頭も四槓子も超レアな役なので、アガれたらかなり気持ちが良いですね。
清老頭炸裂!奇跡の瞬間
鈴木たろうプロの清老頭
Mリーグの前身であるRTDリーグで、赤坂ドリブンズの鈴木たろうプロが清老頭を和了した局です。ラス目からの役満ツモアガりで一気にトップ目に浮上!
客野直プロの清老頭
こちらは日本プロ麻雀連盟の客野直プロが和了した清老頭。放銃したのはなんと、コナミ麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人プロです。客野プロが第1打に9ソウを切っていたので、清老頭の可能性はないと考えたのかもしれませんね。
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基本ルールと役を覚えたら次は点数計算です!東場・東家/親ツモ待ち順子明刻(中張牌)暗槓(幺九牌)暗槓(幺九牌)符 解答を見る!ざんねん。不正解です…
2翻100符ツモ-3,200点×3(3200オール)役牌(白・發) 2翻 副底(フーテイ) 20符 ツモ 2符 タンキ待ち 2符 アタマ(東場東家) 2符 明刻(中張牌) 2符 暗槓(幺九牌)×2 64符 編集部から実践アドバイス
ここがポイント!
純チャンやホンローからの変化でできることも…
ヤオ九牌をポンしている人が字牌の対子落としなんかしたら警戒信号。関連タグ