嶺上開花(リンシャンカイホウ)【1翻役】麻雀役徹底解説!


嶺上開花(リンシャンカイホウ)とは?
- 嶺上開花(リンシャンカイホウ)
- 1翻鳴きOK出現率:0.25%門前で1雀頭4面子の上がりの形
カンしたときに補填する嶺上牌(リンシャンハイ)でアガると成立。明槓でも暗槓(アンカン)でもOK。※槍槓(チャンカン)でロンをされた場合は、嶺上開花は不成立。
嶺上開花(リンシャンカイホウ)とは、鳴きのひとつである「カン」が成立した際に、牌の補充の為に嶺上牌(リンシャンハイ)からツモした牌でアガった場合につく役です。嶺上開花だけで1翻つくので、手牌に役がなくてもアガる事が出来ます。
まずは、嶺上開花の前提条件となる嶺上牌をツモり嶺上開花が成立する流れを確認しましょう。
嶺上開花の成立の流れ
- テンパイとなる
- カンをする
- 嶺上牌から牌をツモる
- 嶺上牌でアガる
嶺上開花は嶺上牌でアガると成立する役なので、カンをする時点でテンパイをしていないと成立しようがありません。
テンパイの状態でカンをし、嶺上牌から牌をツモります。
嶺上牌は14枚の王牌の中にあります。カンは1局につき、最大4回までしかできないルールがあるので、嶺上牌も4枚しかありません。
下記の図は、カンをした時の牌の嶺上牌のツモ、カンドラ表示牌、王牌の補充の流れです。
嶺上開花は、このツモをした嶺上牌でアガると成立します。
嶺上開花でカンドラは捲れる?
嶺上開花でアガった場合、カンドラは捲れるのでしょうか?
嶺上開花はカンが成立した後に嶺上牌をツモして成立する役なので、カンドラを捲ることができます。
一般的には、明槓(ミンカン)でも暗槓(アンカン)でも、同じようにカンドラが増えます。
しかし、明槓の場合は打牌の後にカンドラを捲るルールとなっているため、打牌が発生しない嶺上開花ではカンドラを捲ることができないという考えもあります。
どちらのルールを採用しているかは確認が必要です。
- 暗槓でも明槓でもカンドラを捲れる(一般的なルール)
- 暗槓の場合のみカンドラを捲れる

嶺上開花だけでもアガれる
手役が無くとも、嶺上開花のみでアガることができます。
ただし、完全先付ルールの場合は嶺上開花のみでアガることができないので注意しましょう。
完全先付けルールに注意
完全先付けとは、第一副露(一番最初の鳴き)の時点、またはアガりの前までに役が確定していないといけないルールです。
例えば、最初の鳴きでをポンし、2回目の鳴きでをポンして役牌が揃ったとします。
通常のルールでは何の問題も無いのですが、完全先付けルールの場合は最初の鳴きの時点で役が揃っていないので、2回目の鳴きで揃えた役牌は無効とされてしまいます。
メンゼンツモのみのアガりの場合、役の成立はアガりと同時であり「アガりの前」では無いのでメンゼンツモは認められません。その場合、他に役が無いので無役ということになりアガり自体が無効となります。
完全先付けの採用することは非常に稀なのであまり考える必要はありあませんが、そのようなルールがあることだけは覚えておきましょう。
下記は後付け紹介記事ですが完全先付けについても解説しています。

嶺上開花は狙うべきか?
嶺上開花を狙うということは、テンパイの状態で積極的にカンをしていくということになります。
つまり、カンによる下記のメリットを享受したい場合は、嶺上開花を狙っていくことになります。
- カンドラが増える
- 符が増える
逆に、カンによって発生するリスクを避けたい場合は、嶺上開花は狙わないことになります。
- 他プレイヤーのドラが増える
- 搶槓(チャンカン)をされる
カンによるドラの増加は他のプレイヤーのメリットにもなり得ます。他にテンパイをしているプレイヤーがいる場合、無暗にカンをしてドラを増やすのは危険です。
搶槓とは加槓(カカン)で晒された牌でロンをすることができる役です。加槓をする時は、その牌が危険牌でないかをよく確認しましょう。
嶺上開花の出現率は0.28%、搶槓の出現率は0.05%と、搶槓の方が出現率は低いというデータもあるので、確率だけで言ったら、嶺上開花を狙うのもありかもしれません。リスクとリターンをしっかり把握して判断しましょう。
嶺上開花に関するローカルルール
嶺上開花はツモ符が付かない
通常、ツモによるアガりにはツモ符(2符)が付きますが、嶺上開花でアガった場合はツモ符を付けないとするルールがあります。
どちらかが主流という訳ではなく、お店やゲームによってマチマチなので必ずルールを確認してください。
大明槓の責任払い
大明槓とは他家が捨てた牌を拾ってカンをする事です。
もし、大明槓をしたプレイヤーが嶺上開花でアガった場合、大明槓をさせたプレイヤー(その牌を捨てたプレイヤー)が点数を全て一人で払わなければなりません。それが大明槓の責任払いです。
しかし、このルールは一般的には採用されないことが多いです。

連開花(レンカイホウ) / 槓々和(カンカンホウ)
同巡内で2度のカンを行い、嶺上開花でアガると成立する2翻役です。
このような流れになります。
- 一回目のカン
- 嶺上牌をツモる
- ツモった嶺上牌で2回目のカン(暗槓)
- もう一度嶺上牌をツモる
- アガる
五筒開花(ウーピンカイホウ)
嶺上開花でツモった牌(アガり牌)がだった場合は満貫とする役です。の柄が花のように見える事から作られたそうです。
まとめ
「槓、嶺上開花ツモ!」と決まったら気持ちよさそうです。けど、それだけじゃたったの1翻なんですよね。やはり嶺上開花は運でつく役、おまけだと思った方が良さそうです。むやみに槓をすると槓ドラが増えて、不要なリスクが増える事にもなります。リーチをかけたけど、なかなかアガれないなんて時に、一縷の望みをかけて暗槓をしてみてはどうでしょうか。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
初めまして、明治と申します。
恐れ入りますが、教えて頂けますようお願い致します。
私が、他家よりサンピンをポイをして、進んでいました所、私にサンピンが積もりカンをしたら
そのサンピンで当たりと言われましたが、これは私の振込みでしょうか。
カンの時の嶺上牌はまだ取っていませんでした。
いかがでしょうか教えて下さいお願い致します。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>私が、他家よりサンピンをポイをして、進んでいました所、私にサンピンが積もりカンをしたら
>そのサンピンで当たりと言われましたが、これは私の振込みでしょうか。
>カンの時の嶺上牌はまだ取っていませんでした。
ポンした牌を加カンされ、それが当たり牌なのであれば「チャンカン」という役になり、振込みになります。
この場合、カンは成立しませんのでカンドラは乗りません。
詳しくは下記のページをご覧ください。
https://majandofu.com/add-a-quad
お役に立てますと幸いです。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
リンシャンカイホウのソウズとマンズは花の牌種でしょうか、花の牌種があったら教えて下さい。すまいるニッコーに住んでいる岡本といいますヨリ・・・
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます。
>リンシャンカイホウのソウズとマンズは花の牌種でしょうか、花の牌種があったら教えて下さい。
“花の牌種”とは「花牌(ハナハイ)」と呼ばれる牌のことで宜しかったでしょうか?
索子(ソーズ)と萬子(マンズ)の牌の種類は「数牌(シュウパイ)」です。
索子と萬子は数牌という牌種ですので、嶺上開花などの役の種類に関わらず、花牌にはなりません。
一般的に使用される麻雀牌の種類には
数牌=萬子・筒子・索子のそれぞれ1~9
字牌=風牌(東南西北)・三元牌(白發中)
があります。
上記の牌種の他に、花牌や季節牌があります。
こちらの花牌は現在の日本のルールで使われることは滅多にないようですが、一部のローカルルールや中国麻雀では使用することがあります。
花牌には「梅蘭菊竹」が描かれていることが多く、
季節牌には「春夏秋冬」と描かれています。
花牌を使う麻雀は「花麻雀」と呼ばれ、各地で様々な花牌が存在していると言われています。
ちなみに申しますと、数牌の由来は
索子は「貨幣に通してまとめる縄」や「竹串」を表しており
萬子は「金銭単位」を表していると言われています。
筒子に関しましても、「貨幣の形状」を表していると言われていることから、「数牌」はお金にまつわるものが由来となっていることが一説としてあります。
ご質問の内容に対し、はっきりとした回答が出来ず申し訳ございません。
コメントいただき誠にありがとうございます!
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
微修正程度の報告です。
>[五萬]の柄が花の様に見える事から
→【よう】に
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>微修正程度の報告です。
申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
いつも誠にありがとうございます!m(__)m
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