役満を出して下剋上!最高難易度・役満の攻略方法。
- 役満の意味
- 麻雀の点数
- 満貫(マンガン)以上の得点
- 役満の点数
- 役満の種類 -役満一覧-
- 役満御三家
- 一色系
- 四喜和(スーシーホー)
- チャンタ系
- 神がかり系
- 役満のローカルルール
- ダブル役満・トリプル役満とは
- 3-1.難易度のより高い役
- 3-2.複合によってのダブル役満・別名重ね役満
- 3-3.ローカル役満の存在
- まとめ
麻雀の醍醐味の一つ、それが役満であるのは間違いないです。役満を出せば最下位から一気にトップに行ける、まさに下剋上、そんな瞬間、それが麻雀の紛れもない醍醐味なのです。麻雀のルールを知らなくても一度は聞いたことのある言葉、それが役満だと思います。まだ麻雀を始めて間もなくて、ぼんやりとしか役満という言葉の意味が分かってない方でも、これを読んで役満を知って、今までカモにされてた相手に役満を食らわせてギャフンと言わせてやりましょう!
役満の意味
麻雀の点数
麻雀の点数の出し方というのは、少々複雑で、翻(ハンもしくはファン)と符で計算されます。そしてアガり役には1翻、2翻といった翻数がついています。
例えば、タンヤオという役は1翻、ホンイツという役は3翻、といったように役によって翻数が決まっています。
その翻数の他に符というものが付きます。それが基本点とも呼ばれるものです。
副底(フーテイ)と呼ばれるベースとなる点が20符、それに加点されて、メンゼンでロンをしたらプラス10符、ツモでアガったら2符、といったように条件によって20符から加点されていきます。
そして、符×翻数=点数、というように点数が決まります。
詳しくはこちらで説明しています。麻雀の点数計算で抑えるべき 3つ の計算要素 と 実践点数計算
少々複雑な方法で麻雀の点数計算というのは決まります。ですが、早見表が手元にあったりしたらそんなに難しいことではないので恐れる必要はないです。
そして、3翻70符以上から、得点の換算方法が変わり、呼び方が変わります。
満貫(マンガン)以上の得点
- 満貫
- ハネ満
- 倍満
- 3倍満
- 役満
このように得点の呼び方が決まっていき、満貫という得点の基準ができ、5翻以上から符計算は関係なくなり以下の得点になります。
- 満貫=5翻、4翻40符以上、3翻70符以上、その場合得点は、親の場合12,000点、子の場合8,000点。
- ハネ満=6~7翻の場合、ハネ満。符計算はここから関係なくなり、親の場合18,000点、子の場合12,000点。
- 倍満=8~10翻の場合、倍満。親の場合、24,000点、子の場合16,000点。
- 3倍満=11翻以上の場合、3倍満。親の場合36,000点、子の場合24,000点。
- 役満
といったように、満貫以上になると得点が決まっています。
役満の点数
そして、点数計算の最上位にいるのが3倍満のさらに上の、役満です。役満は別名・4倍満であり、得点は親の場合48,000点、子の場合32,000点です。
役満、という言葉で親しまれていますが、正式には役満貫、といいます。一般的には役満というように省略して呼ばれています。かつては満貫が最高点で、一つの役で成立するものを役満貫としていましたが、点数のインフレ化が進み、満貫以上の得点が生まれ、それが一般的になりました。今では4倍満にあたる役が役満として定義されています。
そんな建前は置いといて、では、何をどうしたら役満になるのか?
それは、12種類の役満と決められた難易度の高い役でアガること、それが役満という最高得点を得る方法です。
数え役満
役満と呼ばれる役はその役を成立させることによって13翻の得点が得られるのが役満です。しかし、役の複合で13翻になった場合を数え役満と呼びます。
大抵採用されている一般的なルールですが、場合によっては役の複合による点数は11翻まで、つまり3倍満まで、と決めるルールもあります。
役満の種類 -役満一覧-
もちろん、成立する確率は一般役と比べるとはるかに難しい。
- 国士無双(コクシムソウ)
- 四暗刻(スーアンコ)
- 大三元(ダイサンゲン)
- 緑一色(リューイーソー)
- 字一色(ツーイーソー)
- 大四喜(ダイスーシー)
- 小四喜(ショウスーシー)
- 清老頭(チンロウトウ)
- 四槓子(スーカンツ)
- 九連宝灯(チュウレンポウトウ/チューレンポートン)
- 天和(テンホー)
- 地和(チーホー)
この12種類が一般的に役満として認められている役です。これらの役を5項目に分けて紹介したいと思います。
役満御三家
通称・三大役満や役満御三家、といったように紹介される比較的に他の役満より出現する可能性が高い役です。
- 国士無双
- 四暗刻
- 大三元
役満の代表格とも呼べる、最もポピュラーな役満、それが国士無双です。
数牌の1か9と字牌を全て1枚ずつ集め、そのうちの1枚をトイツに揃える役です。4つの面子(メンツ)と1つの雀頭(ジャントウ)、というアガり役の法則に外れるイレギュラー役の一つです。*メンゼン(鳴かないで成立すること)のみ
国士無双についてはこちらのページで詳しく説明しています→国士無双というロマンを追って大逆転する方法。
ミスター麻雀、小島武夫による国士無双の映像です。
人気女流雀士、二階堂亜樹による国士無双です。
暗刻(アンコ=鳴かずに同じ種類の牌を3つ集める)を4つ集めることによって成立する役。4つの暗刻ということが絶対条件です。3つの暗刻の場合は三暗刻(サンアンコウ)という2翻の役になります。なので、暗刻が1種類、2種類と増えていった場合、手堅く三暗刻を狙うか、大きく狙って四暗刻を狙うか、そこが腕の見せ所になっていきます。
条件としては、4つの暗刻を集める、ということなので、確かに他の役満と比べるとハードルは下がりますが、刻子(コーツ=同じ種類の牌を3つ集めること)は順子(シュンツ=123といったような同じ種類の牌を順番に集めること)と比べると確率は下がり、なおかつ暗刻の場合はそう容易く集められるものではないので、やはり簡単に成立する役ではないです。
こちらのページでより詳しく説明しています。→役満を狙う!四暗刻で高得点をとるための3つの鉄則
個人的には映画『蒲田行進曲』のイメージが強い、名優・風間杜夫がテレビ対局で出した四暗刻です。
三元牌(サンゲンパイ=白、發、中)を全て刻子にして揃える役それ以外はどんな面子、雀頭でも可。鳴いてもOK。
三元牌のうち、二種類を刻子にし、残りの一種類を雀頭にした場合、小三元(ショウサンゲン)という4翻の役になります。大三元と小三元の差は実にわずかな差です。大三元の役満は魅力的ですが、小三元で確実にアガってしまっても4翻、そこの境目の判断が難しくなってきます。
大三元には包(パオ)と呼ばれる責任払いの特別ルールがあります。それについては四喜和の欄にて説明します。
こちらのページで詳しく説明しています。→大三元、責任払いに要注意!小三元で役の複合も狙い目!
麻雀界のタッキーと呼ばれる人気雀士、滝沢和典による大三元です。
一色系
- 緑一色(リューイーソー)
- 字一色(ツーイーソー)
勝手に一色系とカテゴライズしたのがこの二つの役です。同じ系統の牌を条件通り集めることによって役満になります。
發と索子(ソーズ)の2、3,4、6、8の緑色の牌のみで揃える役。鳴いても可。
よく誤解されますが、索子のみを集めるのではなく、 ではなくてはなりません。なぜなら は同じ索子でも緑色以外の色も入っています。あくまでも緑色の一色で統一するのが緑一色という役の条件です。ちなみに、英語でも「All Green」というように訳されています。
そして、緑一色の条件で議論になるのは、發の有り無し問題です。ルールによっては發が入ると緑一色と認めない、という事もあります。
しかし、一般的には發も入れての緑一色が主流です。どちらにせよ、6種類のみの牌で成立する役なので、難易度の高い役ではあります。
緑一色についてはこちらで詳しく説明しています。→緑一色(リュウイーソー)の基本と、アガる為の4つのポイント
日本プロ麻雀協会所属の武中進による貴重な緑一色です。
字牌のみで刻子と雀頭で揃える役。鳴いても可。七対子(チートイツ)の形、つまり対子(トイツ=同じ種類の牌を2つ揃える)を7つ集めても成立します。
名前の通り、字牌の一色、東・南・西・北・白・發・中の7種類の字牌で成立すのが字一色という役です。
鳴いても可なので、序盤で捨てがちな字牌を鳴いて、その後も字牌で手牌が偏ったりしたら、字一色を狙える可能性があります。が、言葉でいうのは簡単ですが、やはり容易なことではないです。
字一色についてはこちらのページで詳しく説明しています→鳴いてアガる!序盤が決め手の字一色で役満ゲット
四喜和(スーシーホー)
- 大四喜(ダイスーシー)
- 小四喜(ショウスーシー)
四喜和というのは大四喜と小四喜という2つの役満のことを指した言葉です。ルールによっては大四喜と小四喜の両方を分けずに四喜和とする場合もあります。
名前を見てもわかるように、大四喜の方が小四喜よりも条件的には成立するのが難しいです。一般的なルールでは大四喜も小四喜も同じ点数で役満としますが、場合によっては大四喜をダブル役満(=役満の二倍の点数を与えるローカルルール)にして、小四喜を役満として扱うこともあります。
風牌(カゼハイ/フォンパイ=東・南・西・北の牌の事)を全て刻子にして揃える役。どんな雀頭でも可。鳴いてもOK。
大四喜についてはこちらのページで詳しく説明しています→大四喜、アガりのカギは配牌にあり!
風牌のうち、3つを刻子、残り1種類を雀頭にして揃える役。それ以外はどんな面子でも可。鳴いてもOK。
見ての通り、大四喜と小四喜の違いというのは、同じ風牌を使って一つを刻子か雀頭にするかで変わってきます。なので、小四喜の方が大四喜よりも可能性は高いといえます。
大三元と同じように、序盤で捨てられた字牌をポンして、その後風牌が伸びてきた場合、狙えるチャンスがあります。が、やはり、刻子を4つ、しかも風牌の4種類、という事なのでかなり可能性は低く難易度はかなり高いです。
小四喜についてはこちらのページで詳しく説明しています→小四喜、油断禁物!風牌一翻から役満に!?
「フリーで1000万円貯めた男」として有名な、佐々木寿人による小四喜です。
包(パオ)
対象になるのはこの4つの役です。
- 大四喜
- 小四喜
- 大三元
- 四槓子
この四喜和の2つの役、そして大三元、四槓子には包(パオ)と呼ばれる「責任払い」のルールがあります。平たく言うと、役満の成立を手伝った人は責任をもって犠牲になって得点を捧げないといけない、という悲しいルールがあります。その役が成立するための最後のポンされた場合、その人は責任をもって得点を献上しないといけないルールがあるのです。
つまり、大三元、小四喜の場合は3回目のポン、大四喜、四槓子の場合は4回目のポンをされてしまった人が包の対象になります。
その後、ツモでそれらの役をアガった場合、包の対象になった人物がアガった人物に得点を上げなければいけないのです。振り込んでいないにもかかわらず・・・。
もし、自分以外がロンをされてそれらの役をアガった場合、ロンされた人物と包の対象になった人物の二人で得点を折半しなければいけないのです。自分が振り込んでいないにもかかわらず・・・。
そんな不条理にも当然にもとらえられるルール、それが包です。なので、字牌を2回鳴いたプレイヤーがいたら、もしかしたら・・・、と疑う必要があるでしょう。
チャンタ系
- 清老頭(チンロウトウ)
チャンタという、一と九が入った順子、もしくは刻子と字牌のみを使う役があります。一九字牌が偏るとタンヤオやピンフが狙いずらくなり、不便なことがあります。が、そんな状態で一筋の可能性を示してくれるのがチャンタという役です。一九字牌絡みの役というのはいくつかあるのですが、それらの役をチャンタ系、と呼ぶことがあります。
そのチャンタ系の最強形態ともいえるのが清老頭(チンロウトウ)です。
この役を成立させるには1と9のみです。なので、 の6種類の牌のみ、と決まっています。つまり、4×6=24、全体には24枚しかない牌を使って成立する役です。
清老頭についてはこちらのページで詳しく説明しています→他の手を匂わせてアガる清老頭のオールガイド
日本プロ麻雀連盟所属の望月雅継による清老頭です。なかなか出せる役満ではないので参考にしたいです。
神がかり系
- 四槓子(スーカンツ)
- 九連宝灯(チュウレンポウトウ/チューレンポートン)
- 天和(テンホー)
- 地和(チーホー)
これらの役は麻雀の役の中でも上位クラスに出現するのが難しいとされている役です。一生のうちに一度見るか見ないか、とも言われるぐらいに難易度が高いです。他の役満もそうですが、この4つの役は実力云々というよりも、運次第と言えます。
4つの槓子(カンツ)を集める役。暗槓(アンカン)、明槓(ミンカン)でも可。テンパイ形は必ず単騎(タンキ)待ちになる。
*槓子=同じ牌を4枚集めること。
*暗槓=手牌の中に同じ牌が4枚あり、それを槓子にする。
*明槓=他のプレイヤーが捨てた牌を使って槓子にする。
呼んで字のごとく、槓子を4つ集めるのが四槓子です。覚えやすい条件ですが、かなり可能性が低いです。
まず、槓子を4回しないといけないので、誰かが槓をしたら、もう四槓子は成立しないです。というのも、全体で槓が出来るのは4回までと決まっています。そして、テンパイした状態で槓子が4つになっているので、もう四槓子を狙っているのはバレバレです。ロン出来る可能性はかなり下がります。やはり一生に一度見るか見ないかとされる役の一つです。
四喜和の欄でも説明したように、四槓子にも包(パオ)のルールが適用されます。
四槓子についてはこちらのページで詳しく説明しています→役満最高難易度、四槓子(スーカンツ)はどうアガる!?
オンラインゲーム「ロン2」での一般ユーザーによる四槓子の貴重な映像です。
萬子、筒子、索子、のいずれか1種類の数牌で1と9を3枚ずつ。2から8までを1枚ずつ使い、さらに1から9までの同種の牌1枚を加えて揃える役。
よく萬子のみだと勘違いされますが、索子でも筒子でも統一されていれば構わないです。わかりやすいように本やサイトで萬子で紹介されるため、萬子でしか九連宝灯が成立しないと思われがちなようです。そして、かつては萬子のみを九連宝灯と認める時代もあったと聞いたことがあります。
とにかく、成立するのが難しい役で、四槓子と九連宝灯は最も難しい役満としてよく紹介されます。
都市伝説的に、九連宝灯を出すと死ぬ、とも言われます。本当か嘘かわからないですが、中国では九連宝灯が出たら良くないことが起こるので麻雀牌を焼き捨てる、なんていう話も聞いたことがあります。日本では持っている運を全て使い果たして死ぬ、と言われています。本当に死ぬかどうかは、まだ九連宝灯を見たことがないので、私にはわからないです。
ちなみに、英語では「Heavens Door」や「Nine Gates」と呼ばれています。何だかボブディランの曲のタイトルみたいですね。
九連宝燈についてはこちらのページで詳しく説明しています→九蓮宝燈(チューレンポートウ)・超最難関の役満
出したら死ぬと言われている九連宝燈ですが、小島武夫は九連宝燈出したあとも生きています。
天和は条件はただ一つ、親の時に配牌時にアガりの形になっていれば天和になり、役満です。
親の時は配牌時に14枚の手牌からスタートします。その時にタンヤオだろうがピンフだろうが、いきなりそろっていたら天和です。確率的に役33万分の1の確率と言われます。
天和も九連宝灯と同じように出したら死ぬ、と言われます。それぐらい出る確率が低いということです。
天和の場合、実力云々というよりも、完全に運でしか成立しえないので、麻雀の運要素を物語る象徴的な存在だと個人的には思います。
天和についてはこちらのページで詳しく紹介しています→天から与えられしアガり役、天和(テンホー)
子の場合の天和、それが地和です。
どういうことかというと、子の時の13枚の配牌時でテンパイし、一番最初の第一ツモでアガり牌を引いたら、地和になり、役満です。これも実力がどうとかでなく、完全に運でしか出しようがない役です。
ただし、第一ツモの前に誰かがポン、カン、チーをしたら地和は成立しないです。それを知らないとうっかりチョンボになってしまうので気を付けましょう。
地和の場合は出したら死ぬとう都市伝説はないので、地和でアガってお祓いに行かなくても大丈夫です。天和や九連宝灯の場合は心配だったらお祓いに行った方が良いでしょう。
冗談はさておき、天和も地和も、やはり運のみでしかありえない役なので、競技麻雀等では認めない、というケースはあります。
地和についてはこちらのページで詳しく紹介しています→大地から授かりしアガり役、地和(チーホー)
日本プロ麻雀連盟所属の猿川真寿による地和です。公式の対局でも出ることあるんですね・・・。
役満のローカルルール
麻雀というのは、麻雀団体、ネットゲーム、雀荘、だったりの場所でルールが厳密には違うことが多々あります。
ダブル役満・トリプル役満とは
役満についても、定義が違うことがあります。基本的に点数は役満までで打ち止めとすることが多いですが、役満の上のさらに高い得点として、ダブル役満、トリプル役満、といった点数を設定することがあります。
ダブル役満=「親:96000点 子:64000点」
トリプル役満=「親:144000点 子:96000点」
というように、役満の2倍、3倍、といった形の点数をつけるルールがあります。
その代表格になるものを紹介したいと思います。
3-1.難易度のより高い役
役満の役のいくつかのうち、より難しい条件でアガる場合、ダブル役満にするルールがあります。
代表的な4つの役は、
- 大四喜
- 国士無双13面待ち(純正国士無双)
- 九蓮宝燈九面待ち(純正九蓮宝燈)
- 四暗刻単騎待ち(スッタン)
大四喜
大四喜の項で述べたように、大四喜と小四喜の難易度の違いから、小四喜を役満、大四喜をダブル役満にして差別化することがあります。
国士無双13面待ち(純正国士無双)
国士無双を13面待ちでテンパイしアガるとダブル役満にする、というルールがあります。純正国士無双とも呼ばれることがあります。というのも、かつては13面待ちでアガることが国士無双の条件だったため、純正と呼ばれています。
通常、国士無双を狙う場合、確率的に同じものを2枚そろった状態で、どこか必要な12枚の一つを待つ、という状況が多いです。下の例でいうと、の待ちの状態です。
(例)
しかし、上の状態でテンパイしたとしても、あえてその2枚になっている牌を捨て、最終的に13枚のいずれのどれかで待つ、つまり13面待ちの状態を作ってアガるのが、純正である国士無双です。
(例)
↑この場合13種類の全てがアガり牌になります。
国士無双13面待ちの場合、フリテンにはならない決まりがある場合もありますが、さらにハードルを上げてフリテンも認めることもあります。
九蓮宝燈九面待ち(純正九蓮宝燈)
九蓮宝燈も、国士無双と同じように、9面待ちでアガるのがかつては正式だったため、九蓮宝燈九面待ちでダブル役満、そして別名・純正九蓮宝燈、と呼びます。
1と9を三枚ずつ、そして2から8を一枚ずつある状態でテンパイします。
(例)
そうすると、1から9のいずれかがあれば九蓮宝燈が成立します。
しかし、大抵の場合、こういった形でテンパイします。
(例)
この場合、でのみ九蓮宝燈が成立します。1面待ちなのでふつうの九蓮宝燈になります。九蓮宝燈九面待ちは幻と言われるぐらい稀なケースです。ただでさえ、九蓮宝燈を出したら死ぬと言われるぐらいなのですから、純正の場合出したらどうなってしまうんでしょう。
四暗刻単騎待ち(スッタン)
四暗刻を単騎待ちでアガるとダブル役満とする、という場合があります。これを別名スッタンと呼びます。
(例)
上の例を見てわかるように、暗刻を4つすでに完成させた状態で、雀頭になるどれか一枚を持ったまま単騎待ちでテンパイした状態、これが四暗刻単騎待ちです。これでアガるとスッタンでダブル役満になります。ロンでもツモでも可です。
ちょっとした落とし穴として、上の例でよくみると、で来ると の順子の形になりそれでアガると、せっかくのスッタンが三暗刻になってしまいます。ダブル役満どころか、2翻になってしまいます。こんなケース滅多にないとは思いますが、万が一ということがあります。くれぐれもそんなもったいない事にならないように気を付けましょう。
3-2.複合によってのダブル役満・別名重ね役満
基本的に役満で点数は打ち止めなので、役満は他の役満と組み合わせても同じ点数なのが、一般的に決まっている麻雀のルールですが、役満と役満を複合してダブル役満とするローカルルールもあります。重ね役満という事もあります。
大三元+字一色
この場合、三元牌の全てが刻子で揃っていて、尚且つ、他の面子と雀頭も字牌のため、大三元と字一色の条件を満たすのでダブル役満とする場合があります。
大四喜+字一色
大四喜は面子を東・南・西・北で揃えますが、雀頭に制限はありません。雀頭を三元牌のいずれかにした場合、字一色の条件も満たすため、ダブル役満とする場合があります。
四暗刻+大三元+字一色
四暗刻は暗刻を4つ揃えれば条件を満たします。もし、三元牌の3つで暗刻を作り、残りの面子を字牌で揃え、四暗刻の条件を成立させた場合、トリプル役満になる場合があります。言うまでもなく確率は限りなく低いですが、想像するとわくわくします。
四槓子+大四喜+字一色+四暗刻単騎待ち
この組み合わせが考えうる組み合わせで最高得点になります。6倍役満で、親なら288000点 子なら192000点にもなります。恐らく、天和を出すよりも確率は低く、ほぼありえない形かと思われます。しかし、役満以上の点数を認めた場合、ここが最高点になります。
こういったように、条件によってダブル役満、場合によってはトリプル役満にするローカルルールがあります。麻雀ゲームによっては採用しているゲームもあるので、挑戦する前に少し確認しておくともしかしたら役に立つかもしれません。
3-3.ローカル役満の存在
役満の中には一般的には採用されていないけれど、地方や場所によって採用されているローカル役というのが星の数ほど存在しています。その中から少しだけ紹介したいと思います。
ローカル役満についてはこちらのページでも紹介しています→幻の麻雀アガリ役・ローカル役満大特集
人和(レンホー)
天和のロンバージョン。配牌の時点でテンパイし、第一ツモの前にロンをした場合、役満として認めるローカル役。地和と同じように、第一ツモの前にポン、カン、チーをされた場合、無効になる。人和が採用されていないことに気が付かないで、ロンをして役がないとチョンボになってしまうので要注意です。
人和についてはこちらのページで詳しく説明しています→人和と書いてレンホーと読むローカル役の全て。
八連荘(パーレンチャン)
一人の人間が八連続してアガると八回目にアガったら、どんな役でも役満とするローカルルール。
八連荘についてはこちらのページで詳しく説明しています→八連続アガれば役満!八連荘(パーレンチャン)の取扱説明書
大車輪(ダイシャリン)
筒子の2から8までの対子を1つずつ使った七対子を役満としたもの。
大車輪についてはこちらのページで詳しく説明しています→大車輪 -奥深き麻雀ローカル役-
大竹林(ダイチクリン)
大車輪を索子で作ったバージョン
紅一点(コウイッテン)
緑一色の發を中で作ったバージョン
百万石(ヒャクマンゴク)
萬子の清一色で、数字の合計が百萬以上となった時に成立する役。
十三不塔(シーサンプトウ)
親の配牌時またはチー・ポン・カンのない子の第1ツモ時に、面子・塔子が一切なく雀頭が一つだけある状態。
十三不塔についてはこちらのページで詳しく説明しています→十三不塔(シーサンプーター)バラバラ過ぎるローカル役満
東北新幹線(トウホクシンカンセン)
東と北を刻子と雀頭にし、残る3面子で一気通貫を作って成立する役
金門橋(ゴールデンゲートブリッジ)
123、345、567、789という4面子を作った時に成立する役。
これらの役は数多く存在するローカル役の一部です。日本国内で作られたローカル役もありますし、中国麻雀に由来するものや、アメリカや香港などの海外の役から由来される役もあります。
まとめ
役満について語るのは簡単ですが、実際にアガるのはそんなに簡単ではないです。だから役満なのです。だけれども、一気に逆転できるチャンスとして残されているのが役満です。もし最下位でも役満でアガって1位が自分に振り込んでくれたら大逆転、まさに下剋上です。2010年の千葉ロッテマリーンズのようなもんです。最後の最後で大逆転でトップで終わる、そんな可能性が残されているのが麻雀というゲームです。最後まであきらめず、チャンスがあったら、役満狙ってみませんか?
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
四槓子+大四喜+字一色+四暗刻単騎待ちが6倍満という中途半端な点になっています。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>四槓子+大四喜+字一色+四暗刻単騎待ちが6倍満という中途半端な点になっています。
大変失礼致しました。もし6倍満であるならば親72000点/子48000点ですね…(^-^;
申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます!
コンテンツに間違いないよう
より一層の注意を払いたいと思います。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
補足 大明槓や小明槓が入ると四暗刻ではなくなりますが、画像が暗槓4つだったので気になりました。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>「四槓子+大三元+字一色」について
このときは四暗刻単騎待ちは成立しないのでしょうか?
>大明槓や小明槓が入ると四暗刻ではなくなりますが、画像が暗槓4つだったので気になりました
説明と画像の内容に違いがあり、修正致しました。正しくは「四暗刻+大三元+字一色」でした…申し訳ありません。
修正前の画像ですと四槓子は全て暗槓でしたので、四暗刻の単騎待ちも複合しますm(__)m
ひとつ下の「四槓子+大四喜+字一色+四暗刻単騎待ち」が一例となります。ご指摘ありがとうございます!
コンテンツに間違いないよう
より一層の注意を払いたいと思います。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
「四槓子+大三元+字一色」について
このときは四暗刻単騎待ちは成立しないのでしょうか?