麻雀ローカルルール大特集 そのルールローカルかも?
麻雀のルールというのは、一般的に認知されているものとは別に、ローカルルールという、さらにアレンジを加えられたとある地域や仲間内で採用されているルールが存在します。もし、知らないところで麻雀を打つときに、そこの常識が自分の常識ではない可能性があります。もしくは自分の常識がそこの常識ではないこともあるかもしれません。一般的だと思っていることがローカルルールの時もあります。そんなときに困らないための道しるべ、知って得したらいいな的な麻雀ローカルルール大特集です。
役についてのローカルルール
基本的には麻雀は役が1翻ついていなければアガれません。厄介なことにその役についての定義が微妙に違うことがあります。その代表例を紹介します。
- 喰いタンのありなし
- ピンヅモのありなし
- 完全先付け
喰いタンのありなし
初心者入門的役であるタンヤオ。
近頃では当たり前のように、タンヤオは鳴いてもオッケーという風潮がありますが、それはれっきとしたローカルルールです。
鳴いてタンヤオを作ること、それを喰いタンと言います。絶対に喰いタンがあり、とは限らないので、必ず事前の確認は必要です。
ピンヅモのありなし
そして、もう一つの初心者入門的役のピンフ。この役は西日本と東日本でルールが違うことがあります。
ピンフという役は、符のつかない平らな和了、という意味で平和という名前がついているのです。
なので、ツモでアガりの場合、2符つくため、ピンフのツモアガりは認めない、というルールがあります。ピンフのツモアガりの事をピンヅモと呼び、ピンヅモありやピンヅモなしといったような言い方をします。
ピンヅモなしの場合には、本来ならピンフとメンゼンツモの2翻になるところですが、メンゼンツモのみの1翻になってしまうわけです。
近頃ではピンヅモありの方が一般的ですが、西日本、特に関西中心ではピンヅモを認めない地域もあるそうです。
完全先付け
完全先付け、通称・カンサキと呼ばれるルールがあります。
このルールは、役を先に確定しなければアガれない、というものです。この完全先付けのルールの場合、注意すべき2つの点があります。
- メンゼンを崩した場合(=鳴いた場合)のアガりの制限
- 片アガりの禁止
メンゼンを崩した場合のアガりの制限
メンゼンを崩して鳴いて役を成立させる場合、最初の鳴きの部分は役に絡めるか、鳴いていない部分で役を成立させていなけらばアガることが出来ません。
例えばこのような場合、役は中の役牌のみですが、二度目の鳴きで役牌を成立させています。
一度目の鳴きは役牌に絡んでいません。この場合、役は後付けで成立させられているため、完全先付けのルールには当てはまらず、アガることが出来ないのです。
そして、このような場合、最初の鳴きで役牌を成立させました。この時点で役が確定しているため、アガることが出来ます。
役牌以外の例を出すと、例えば三色同順。
一見アガれないように見えますが、鳴いていない部分で三色同順が成立するので、アガれます。が、しかし、
このケースの場合、2つ目の鳴きが役に絡んでおらず、鳴いていない部分で役が確定されていないためアガることは出来ないのです。
これが、完全先付けの1つ目の壁になるポイントです。
片アガりの禁止
片アガリというのは、複数の待ち牌がある状態で、その片方しかアガりの条件を満たさない状況を言います。
この場合、 で一気通貫が成立しますが、 と は役がないのでアガれません。完全先付けのルールの場合、片アガリは禁止なので一気通貫でもアガれないのです。
実をいうと、完全先付けのルールの解釈は実に曖昧で、さらにはこんな状況でもアガれないことがあります。
この場合、当たり牌が2種類に分類されます。 の場合は平和、・ の場合はタンヤオといった状況です。
この状態がテンパイ時にアガり役が確定していないのでアガることは出来ない、という解釈をする人や地域があります。実に曖昧です。
片アガリの禁止というのは、役が確定していないため、といった理由ですが、そう考えるとストイックな完全先付けルールの場合は、上のピンフとタンヤオのテンパイもアガれない、ということもわからない事もないです。
また、偶然役と呼ばれる、嶺上開花、海底摸月、河底撈魚、槍槓だけでアガるというのも、役が確定していないのでアガれないとすることもあります。歯切れが悪い言い方しかできないですが、完全先付けについてはいろいろバリエーションがあるので、事前に確認した方が良いです。
ちなみに、麻雀でよく目にする、「ありあり」や「なしなし」というのは、喰いタンのありなし、役の後付けのありなしの事を意味しています。
つまり、ありありというと、「喰いタンあり、役の後付けあり」でなしなしというと、「喰いタンなし、役の後付けなし(=完全先付け)」という意味です。ルールが変わってしまうので間違えないように気を付けましょう。
途中流局についてのローカルルール
ある一定の条件を満たしていたら、途中流局とするルールがあります。それらのルールは、オンラインゲームやプロ競技団体のルール、雀荘のルールで採用していたりしなかったりのローカルルールの部類に入りますが、割と一般的に採用されていることは多いので、覚えておいて損はないです。
途中流局の場合、親が流れるかどうかははっきりと決まっていないので、事前の取り決めを確認しておきましょう。
四風連打(スーフーレンダ/スーフォンリェンター)
四風連打(スーフーレンダ/スーフォンリェンター)または、四風子連打(スーフォンツリェンター)と呼ばれるルールです。
第一巡に全てのプレイヤーが同じ風牌を捨てたときに流局になるルールです。
『 風牌(フォンパイ) 』
つまりこういう状況です・・・。
上の例では西ですが、他の風牌でも構わないです。
ただし、第一巡にポンやカンがあった場合は成立しません。
詳しくはこちらのページでも説明していますのでご覧ください→四風連打は全てを吹き飛ばす!意図しない流局に注意!
九種九牌(キュウシュキュウハイ)
九種九牌とは、親の配牌、もしくは子の第一ツモの時に、一九字牌が九種類以上ある場合に、流局を宣言することができるルールです。自分の第一ツモの前に、ポン、チー、カンがあった場合は無効になります。
このように、一九字牌が九種類あれば流局を宣言することができるのです。もちろん、宣言することができる、ということなので、流局しなくても良いです。流局するかしないかは個人の自由です。言いかえれば、同じ一九字牌を使って成立する国士無双という役満の役を狙うチャンスです。
三家和(サンチャホー)
1つの捨て牌に対して、他の三人のプレイヤーがロンを宣言した場合に流局とするルールがあります。それを三家和流れといいます。
振り込んだプレイヤーが一人で三人の点数を支払わないといけないうえに、麻雀の基本的概念としてアガれるプレイヤーは一人だけ、という理由があり、三人同時にロンが発生した場合に流局とする、というルールが生まれたようです。
三人同時のロンアガりを認める場合もあり、その場合はトリプルロンありやトリロンありと表記されています。
四家立直(スーチャリーチ)
四人のプレイヤーが全員リーチを宣言した場合に流局になるというルールです。
つまり、四人目にリーチを宣言した人の捨てた牌で、他の三人が誰もロンを宣言しなければ流局にする、という事です。その際に本当に全員テンパイしているか手牌を公開して全員確認します。その時本当に全員テンパイしていた場合に流局になります。
このルールを採用しないこともあり、その場合には四人リーチをかけた状態で全員がツモ切りで対局が進みます。
四家立直を採用している場合、こうなれば流局を宣言できます。
四槓流れ(スーカンナガレ)
複数のプレイヤーが槓(カン)を四回した場合に流局になるというルールです。槓を全体で四回したら流局になります。
しかし、複数のプレイヤーが槓をした場合であって、一人のプレイヤーが四回槓をするのは許されています。ちなみに、一人のプレイヤーが四回槓をしてアガれば四槓子(スーカンツ)という役満です。
なぜ槓を四回して流局になるかというと、槓をした時に牌を補てんする山、嶺上牌(リンシャンハイ)は四枚であるため五回目の槓が出来ないので流局になる、という理由と、四槓流れは正式には四槓算了(スーカンサンラー)と言い、中国では死棺算了(スーカンサンラー=死んでお棺に入って終り)と発音が同じで縁起が悪いためこのようなルールが生まれたという説があります。
↑このように嶺上牌はこのように四枚しかないのです。
点数に関する特殊ルール
いわゆるインフレルールと呼ばれるものが麻雀世界には存在します。通常決められている点数の上限をさらに越えたり、ドラを増やしたりして、さらに高得点が出る仕組みになっているものをインフレルールやインフレ麻雀などと呼ぶことがあります。そんなローカルルールの代表的なものを紹介します。
ダブル役満(役満以上の点数)
通常、麻雀の点数というのは役満の子32000点/親48000点が上限と決まっています。なので、役満同士が複合しても役満の点数のままであるのが一般的です。が、しかし、その上限を取っ払って、ダブル役満、トリプル役満を認めるというルールがあります。
例えば...、
四暗刻 + 大三元
ダブル役満 | 門前のみ | 待ち指定なし |
大三元 : 「白」「發」「中」を刻子で揃える 四暗刻 : 暗刻を4組とアタマを揃える |
字一色 + 大三元
ダブル役満 | 鳴きOK | 待ち指定なし |
字一色 : 字牌だけで全ての面子を揃える 大三元 : 「白」「發」「中」を刻子で揃える |
このような役満同士の組み合わせでダブル役満として、親96000点/子64000点の点数を認めるルールがあるのです。
詳しくはこちらのページへ→ダブル役満は戦闘力96000!役満×2の破壊力!
更には、役満三つが組み合わさりトリプル役満ということも理論上可能なのです。
四暗刻 + 大三元 + 字一色
トリプル役満 | 門前 | 待ち指定無し |
四暗刻:暗刻を4組とアタマを揃える 大三元:「白」「發」「中」を刻子で揃える 字一色:字牌だけで全ての面子を揃える |
四暗刻 + 大四喜 + 四槓子
トリプル役満 | 門前(暗槓は必要) | 待ち指定無し |
四暗刻:暗刻を4組とアタマを揃える 大四喜:「東」「南」「西」「北」全てを刻子または槓子で揃える 四槓子:槓を4回行う |
このように役満三つが重なり合い、トリプル役満で親144,000点/子96,000点といった天文学的数字になるのです。
詳しくはこちらのページへ
→トリプル役満、華麗なる役満の三重奏!
このように、役満の複合によりさらに上のダブル役満、トリプル役満を認めるルールがあるのです。
青天井ルール
麻雀の点数早見表の点数というのは、以下の計算式に則って決められています。
子のロン和了の点数 =符 × 2(飜+2) × 4
親のロン和了の点数 =符 × 2(飜+2) × 4 × 1.5
親のツモ和了の時の子の払い =符 × 2(飜+2) × 4 × 1.5 ÷ 3
子のツモ和了の時の子の払い =符 × 2(飜+2)
子のツモ和了の時の親の払い =符 × 2(飜+2) × 2
そして、ある一定の点数以上はインフレ化を避けるために固定の点数になります。
- 満貫=5翻、4翻40符以上、3翻70符以上、その場合得点は、親の場合12,000点、子の場合8,000点。
- ハネ満=6~7翻の場合、ハネ満。符計算はここから関係なくなり、親の場合18,000点、子の場合12,000点。
- 倍満=8~10翻の場合、倍満。親の場合、24,000点、子の場合16,000点。
- 3倍満=11翻以上の場合、3倍満。親の場合36,000点、子の場合24,000点。
- 役満
このように、満貫以上は点数というのは固定になるのですが、その概念を外し、名前の通り青天井に点数の上限をなくしてしまうのがこのルールです。なので、満貫以上の点数というのはかなりのインフレ化が進むわけです。
例えばこの例は青天井ルールがなければ8000オールで24000点になる手ですが、青天井ルールの場合は20符 × 2(8飜+2) × 4 × 1.5 ÷ 3 = 40960 ≒ 41000点オールの12万3000点になります。つまり約5倍の点数になってしまいます・・・。恐ろしい。
アリス
アリスというのは、一昔前に流行ったと言われる賭け麻雀で採用されるローカルルールです。
メンゼンでアガった時に、ワンパイにあるドラ表示牌の隣の牌、つまり、槓ドラになる牌をアガった人は開きます。
そして、その牌と全く同じ牌があった場合、チップもしくはご祝儀をもらえます。
さらにまた隣の牌を開き、自分の手牌に同じものがあったら、さらに隣の牌と続きます。
つまり、自分の手牌にある牌と同じものがなかったらそこでストップ。同じものがあれば続く、というシステムです。
リーチをかけていなければ権利が発生しない、といった時もあります。
永田町ルール
永田町で繰り広げられていると噂される麻雀のインフレルールです。
通常の他にドラが存在し、サイコロの出目によってドラを決めます。
2から8の場合はその次の数字、10の時は三元牌、11の時は1の数牌、12の時は風牌がドラになります。
そして、通常のドラと同じ数字の数牌もドラになり、
も国会議事堂に似ているためドラになります。
そう、ドラばっかです。なので点数が飛躍的に上がるルールなのです。本当に永田町でこのような麻雀が行われているのか、真相は闇の中です。
ローカル役
一般的に正式に認められているローカル役というのは37個あります。それ以外にもローカル役と呼ばれる不確かな存在の、非公式と呼ぶことが出来るアガり役が存在しています。その中でも代表的なものを紹介します。
こちらのページでもその他ローカル役を紹介しているので、興味があったら見てみてください→
オープンリーチ
リーチをかけるときに、手牌を全体に公開してリーチしてアガると一翻プラスになる役です。なので、リーチと必ず複合するので実質二翻の役です。
通常、オープンリーチは実質二翻ですが、もしオープンリーチに振り込んでしまった場合、役満払い(=親48000点/子32000点を支払う)決まりがあります。それは手牌を公開しているためによるあからさまな振り込みを防止するために生まれたルールです。なので、他にリーチをしている人が振り込んだ場合は通常通り二翻になります。
基本的に、オープンリーチの考えとしては、ダブルリーチと同じように、リーチ(一翻)+オープンリーチ(一翻)の事実上二翻と考えるのが一般的です。なので、ダブルリーチでオープンリーチをした場合はどうするの?というよくある問に対する一般的な答えとしては、
リーチ(一翻)+ダブルリーチ(一翻)+オープンリーチ(一翻)=合計三翻、ということになります。
漫画などでよく目にしますが、あまり採用されていることはないのがオープンリーチです。しかし、こんなアガりかた、男らしくてカッコいいですね。
パンダ
白と一筒を刻子にすることによって成立する役です。その他の面子と雀頭に制限はありません。1翻の役です。
少々無理矢理感は否めないですが、白を体に見立てて、一筒を頭に見立てています。中国=パンダという、言ってしまえば安易な発想の役です。役牌の白も複合するので実質2翻の役となります。
三連刻(サンレンコウ)
同色(ドウショク=同じ種類の数牌)で222・333・444といったような、連続した数字の刻子(コーツ)を揃えて成立する役です。2翻役で食い下がりがないのが一般的です。2翻の役で食い下がりはありません。
刻子系の役で鳴きありのため、また、鳴いて作ると成立しやすいため、三連ポンという別名もあります。
このように、連続した数字の刻子があるので、三連刻が成立します。
数字自体に縛りはなく、①連続している数字であるという事と、②刻子であるという事がポイントになります。なので、777、888、999でも成立しますし、444、555、666でも成立します。
採用されることは少ないですが、知名度は高く、麻雀好きなら知っている人も多いので、覚えておいて損はないです。ちなみに、上の例の場合、三連刻が採用されていたら、三暗刻(サンアンコ)の二翻もついて、合計四翻確定になります。
三連刻についてはこちらのページで詳しく説明しています→三連刻(サンレンコウ)・知る人ぞ知るローカル役
一色三順(イーソーサンシュン/イッショクサンジュン)
その名の通り、同種の順子を三つ集めることによって成立します。一盃口のパワーアップバージョンとも言えます。
しかし、よく見てください。つまりはメンゼンの場合、三連刻と同じことになります。メンゼン状態の場合、三連刻と一色三順がかぶるため、どちらかのみを採用することもあります。しかし、両方とも採用する場合もあるので、一概にもどちらが多いとは言い切れないです。
一色三順は順子系の役なので、チーをすることによって作ることも出来ます。そして食い下がりもあります。三連刻はポンが出来、食い下がりがない、といったように、戦略性が微妙に変わってくるのです。
そして、一色三順の得点ですが定義の揺れがあります。
- メンゼンのみで2翻、もしくは3翻
- メンゼンで2翻、食い下がりで1翻
- メンゼンで3翻、食い下がりで2翻
このように、点数にばらつきがあります。個人的な実感としては、2翻役の食い下がりで1翻というところが、一盃口の上位役という感じでおさまりが良い気がします。三連刻と兼ね合わせも人によって意見が食い違うこともあることから、あまり日本に馴染めずにローカル役止まりだったのではないでしょうか・・・。
流し満貫
とても有名なローカルルールで、競技団体、オンライゲームでも採用されていることが多いです。でも実はローカルな存在です。採用されていることも多いので覚えておいて損はないです。
流局した際に、自分の捨て牌が全てヤオチュウ牌(=一九字牌)だった時に満貫になるという役です。アガり役として特殊なため、役なのかルールなのかは曖昧なところですが、そこはあまり気にしないでよいでしょう。
自分の捨て牌が全て一九字牌で流局しても、自分の牌が鳴かれていたら残念ながら成立しません。
流し満貫についてはこちらのページで詳しく説明しています。流し満貫、捨て牌で拾う起死回生の技!
ローカル役満
そして、ローカルな存在の役満を紹介したいと思います。出すのは難しいですが、ちょっとお遊びで取り入れてみてはいかがでしょうか?
このページでは代表的なものを紹介したいと思います。もっと知りたいかたはこちらのページを覗いてみてください→幻の麻雀アガリ役・ローカル役満大特集
大車輪(ダイシャリン)
大車輪とはピンズの2から8を対子で7組揃えることによって成立するローカル役満です。言いかえれば、清一色(チンイツ)の七対子型ですね。
この形に揃えることが絶対条件です。鳴きはなしでメンゼンのみ認められます。
なぜ、これが大車輪なのかというと、見ての通り、筒子を車輪に見立て、大車輪なのです。かなり知名度の高いローカル役で、オンラインゲームなどでも採用されることがあります。
一色四順(イーソースーシュン/イッショクヨンジュン)
同種の順子を4つ集めることによって成立します。言いかえれば、二盃口を同じ牌で集めたもので、一色三順(イーソーサンシュン、イッショクサンジュン)は下位役にあたります。
別名・四連太宝(スーレンタイホー)と呼ばれ、浅見了さんが作ったとされています。ちなみにこちらのサイトhttp://www9.plala.or.jp/majan/ori18.htmlで四連太宝(スーレンタイホー)という別名がついた由来が説明されています。面白いので気になったかたはどうぞ。
鳴いた場合は食い下がりするかどうかは、あいまいですが、やはり鳴いたところで難しい役なので、鳴いても役満とする方が一般的です。
四連刻(スーレンコー)
四連刻とは、4つの連続した数の刻子を揃えることによって成立する役です。例えば、111、222、333、444、といった連番の刻子を集めることが条件です。三連刻は下位役にあたります。
ローカルルールならではの定義の揺らぎが四連刻にはあります。
- 雀頭は関係ない
- 雀頭も連番でなければならない
- 雀頭が連番な場合、純正四連刻で役満。雀頭が連番でない場合、6翻
- 対々和と複合して実質8翻
つまりですね、
このように、雀頭まで連続して続いた時に四連刻と認める、というルールもあるのです。しかし、個人的には、四の連続の刻子で四連刻なのでは・・・、と思いますが・・・。
ローカル役にはこのように、点数と定義の揺れがあるので、一概にもこれが正解だとは言い切れないです。しかし、一般的には上にあるようなルールですので、点数の決まりや雀頭の扱いは話し合って解決してください。なみに、メンゼンの場合には必然的に四暗刻(スーアンコ)との複合になりダブル役満になります。
八連荘(パーレンチャン)
八連荘はパーレンチャンと読み、ローカル役のため定義に揺らぎがありますが、基本的には、「連荘=連続で親を続けること」を八回続けると八回目にアガった時に役満になる、というルールです。
詳しい説明はこちらのページをご覧ください→八連続アガれば役満!八連荘(パーレンチャン)の取扱説明書
人和(レンホー)
天和(テンホー=親の配牌時にアガっていたら役満となる役)のロンバージョンと呼べるのが人和(レンホー)です。しかし、ロンでいきなり役満直撃になってしまい、あまりにも攻撃力が高いため、役満としない場合もあります。
基本的な条件は、配牌の時点でテンパイし、第一巡目、つまり自分の第一ツモの前にロンアガりをした場合に成立します。
地和(チーホー=子の第一ツモでアガった場合役満となる役)と同じように、第一ツモの前にポン、カン、チーをされた場合、無効になる。人和が採用されていないことに気が付かないで、ロンをして役がないとチョンボになってしまうので要注意です。
点数を含めて成立に定義の揺れがあるので詳しい説明はこちらのページをご覧ください→人和と書いてレンホーと読むローカル役の全て。
まとめ
ただでさえ複雑な麻雀のルールに更なるアレンジを加えた先人たちがいたため、ローカルルールというものが生まれました。日本式の麻雀は中国の麻雀にアレンジを加えたリーチ麻雀と呼ばれています。そう、そもそもの日本のルール自体が巨大なローカルルールみたいなものです。今でさえ一般的になっている赤ドラだって、そもそもローカルルールです。そんな風に多様な要素があるのが麻雀であると割り切って、ローカルルールを取り入れたり、新しいローカルルールを作ってみたり、楽しくローカルルールと付き合ってみてはいかがでしょうか。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
大竹林
大車輪
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>大竹林
>大車輪
そちらの役につきましては下記のページにてご紹介しておりますので是非ご覧ください。
https://majandofu.com/local-yakuman
今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。
大竹林
大車輪の項目で「清一色(チンイツ)の七対子型」とありますが、よくよく見ると大車輪は二盃口型であることがわかります…!
細かく言うと「筒子の門前清一色、二盃口、断ヤオ、平和」を特別に大車輪というみたいです。どこを待ち牌にしても平和が成立するのが面白いです^_^
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>細かく言うと「筒子の門前清一色、二盃口、断ヤオ、平和」を特別に大車輪というみたいです。
ユーザー様の仰る通り、正確には「筒子の門前清一色、二盃口、断ヤオ、平和」ですね。
記事では初心者の方にも分かりやすいよう、「清一色、七対子」という表現をさせていただきました。
戴きましたご意見は今後のコンテンツ作りの際参考にさせていただきます。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
中国各地の色んな麻雀を知るのも楽しいですよ
kzpn200.blogspot.com
この方のブログには中国各地の色んな麻雀を書いてあるので読んでみて下さいな。日本では考えられないルールが多いので。特にワイルドカード(何の代わりにもなる万能牌)、搶槓をツモとして計算、とか
中国語で検索する場合だと、簡体字にしないと出てこないことがあります(例えば辽宁麻将、扬州麻将、など)
ちなみに
江蘇省の揚州では一色三順のことを鉄板(Tiě bǎn:ティエパン)、一色四順のことを钢板/鋼板(Gāngbǎn:カンパン)と言うそうです。「扬州麻将_百度百科」より
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>中国各地の色んな麻雀を知るのも楽しいですよ
kzpn200.blogspot.com
この方のブログには中国各地の色んな麻雀を書いてあるので読んでみて下さいな。
貴重なご意見ありがとうございます!
是非とも参考にさせていただきますね(^^)
ワイルドカードを用いた麻雀ルールは「バイダルール」というルールが存在しますが、
その他のルールでも用いられることがあるのですね。
勉強になります。
中国や海外のルールは、日本のリーチ麻雀とは違った楽しみ方が出来ますね!
より分かりやすい記事を作成出来るよう、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
誤字報告です。
>それは列記としたローカルルールです。
→れっき(歴)とした
漢字だと表記が異なります
>役は後付けで成立させれらているため
→成立させ【られ】ているため
>親96000点/子64000点の点数を認めるルールがあるのです
→句点追加
>以下の計算式に乗っ取って決められています
→【則】って
>オンライゲームでも採用されていることの多いです。
→採用されていること【が】多いです。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>誤字報告です。
申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
いつも誠にありがとうございます!m(__)m
コンテンツに間違いないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
ピンヅモは2ファン20符というローカルルールもあります。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>ピンヅモは2ファン20符というローカルルールもあります。
一般的には「平和+ツモ」は2翻20符~かと思われますが、こちらはローカルルールなのですね!
麻雀はその場の取り決めによって細かなルールが違ってきたりするので、
様々なローカルルールやローカル役の多さに、知れば知るほど奥深いと感じます。
貴重なご意見ありがとうございます。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
パンダですが、白と一筒がどちらも【対子】になっていませんが…
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>パンダですが、白と一筒がどちらも【対子】になっていませんが…
画像ではなく説明に誤りがあり、白と一筒の「対子」ではなく「刻子」の間違いでした…m(__)m
申し訳ありません。
ご指摘ありがとうございます!
コンテンツに間違いないよう
より一層の注意を払いたいと思います。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。