麻雀のローカル役・ルール大特集!そのルールローカルかも?

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麻雀のローカル役・ルール大特集!そのルールローカルかも?

麻雀のルールというのは、一般的に認知されているものとは別に、ローカルルールという、さらにアレンジを加えられたとある地域や仲間内で採用されているルールが存在します。もし、知らないところで麻雀を打つときに、そこの常識が自分の常識ではない可能性があります。もしくは自分の常識がそこの常識ではないこともあるかもしれません。一般的だと思っていることがローカルルールの時もあります。そんなときに困らないための道しるべ、知って得したらいいな的な麻雀ローカルルール大特集です。

役についてのローカルルール

基本的には麻雀は役が1翻ついていなければアガれません。厄介なことにその役についての定義が微妙に違うことがあります。その代表例を紹介します。

  • 喰いタンのありなし
  • ピンヅモのありなし
  • 完全先付け

喰いタンのありなし

初心者入門的役であるタンヤオ。

近頃では当たり前のように、タンヤオは鳴いてもオッケーという風潮がありますが、それはれっきとしたローカルルールです。
鳴いてタンヤオを作ること、それを喰いタンと言います。絶対に喰いタンがあり、とは限らないので、必ず事前の確認は必要です。

ピンヅモのありなし

そして、もう一つの初心者入門的役のピンフ。この役は西日本と東日本でルールが違うことがあります。

ピンフという役は、符のつかない平らな和了、という意味で平和という名前がついているのです。

なので、ツモでアガりの場合、2符つくため、ピンフのツモアガりは認めない、というルールがあります。ピンフのツモアガりの事をピンヅモと呼び、ピンヅモありやピンヅモなしといったような言い方をします。
ピンヅモなしの場合には、本来ならピンフとメンゼンツモの2翻になるところですが、メンゼンツモのみの1翻になってしまうわけです。

近頃ではピンヅモありの方が一般的ですが、西日本、特に関西中心ではピンヅモを認めない地域もあるそうです。

完全先付け

完全先付け、通称・カンサキと呼ばれるルールがあります。

このルールは、役を先に確定しなければアガれない、というものです。この完全先付けのルールの場合、注意すべき2つの点があります。

  • メンゼンを崩した場合(=鳴いた場合)のアガりの制限
  • 片アガりの禁止

メンゼンを崩した場合のアガりの制限

メンゼンを崩して鳴いて役を成立させる場合、最初の鳴きの部分は役に絡めるか、鳴いていない部分で役を成立させていなけらばアガることが出来ません。

1萬2萬3萬6筒7筒8筒5索5索發發發7萬8萬9萬

例えばこのような場合、役は中の役牌のみですが、二度目の鳴きで役牌を成立させています。
一度目の鳴きは役牌に絡んでいません。この場合、役は後付けで成立させられているため、完全先付けのルールには当てはまらず、アガることが出来ないのです。

1萬2萬3萬6筒7筒8筒5索5索7萬8萬9萬發發發

そして、このような場合、最初の鳴きで役牌を成立させました。この時点で役が確定しているため、アガることが出来ます。

役牌以外の例を出すと、例えば三色同順。

6萬7萬8萬6索7索8索6筒7筒8筒2筒2筒3筒3筒3筒

一見アガれないように見えますが、鳴いていない部分で三色同順が成立するので、アガれます。が、しかし、

6萬7萬8萬6筒7筒8筒3筒3筒6索7索8索2筒2筒2筒

このケースの場合、2つ目の鳴きが役に絡んでおらず、鳴いていない部分で役が確定されていないためアガることは出来ないのです。

これが、完全先付けの1つ目の壁になるポイントです。

片アガりの禁止

片アガリというのは、複数の待ち牌がある状態で、その片方しかアガりの条件を満たさない状況を言います。

5萬5萬4筒5筒6筒7筒8筒8索8索8索1筒2筒3筒

この場合、 で一気通貫が成立しますが、 は役がないのでアガれません。完全先付けのルールの場合、片アガリは禁止なので一気通貫でもアガれないのです。

実をいうと、完全先付けのルールの解釈は実に曖昧で、さらにはこんな状況でもアガれないことがあります。

二萬二萬二萬3萬4萬5萬6萬6索7索8索二筒3筒4筒

この場合、当たり牌が2種類に分類されます。 の場合は平和、 の場合はタンヤオといった状況です。

この状態がテンパイ時にアガり役が確定していないのでアガることは出来ない、という解釈をする人や地域があります。実に曖昧です。

片アガリの禁止というのは、役が確定していないため、といった理由ですが、そう考えるとストイックな完全先付けルールの場合は、上のピンフとタンヤオのテンパイもアガれない、ということもわからない事もないです。

また、偶然役と呼ばれる、嶺上開花、海底摸月、河底撈魚、槍槓だけでアガるというのも、役が確定していないのでアガれないとすることもあります。歯切れが悪い言い方しかできないですが、完全先付けについてはいろいろバリエーションがあるので、事前に確認した方が良いです。

ちなみに、麻雀でよく目にする、「ありあり」や「なしなし」というのは、喰いタンのありなし、役の後付けのありなしの事を意味しています。

つまり、ありありというと、「喰いタンあり、役の後付けあり」でなしなしというと、「喰いタンなし、役の後付けなし(=完全先付け)」という意味です。ルールが変わってしまうので間違えないように気を付けましょう。

途中流局についてのローカルルール

ある一定の条件を満たしていたら、途中流局とするルールがあります。それらのルールは、オンラインゲームやプロ競技団体のルール、雀荘のルールで採用していたりしなかったりのローカルルールの部類に入りますが、割と一般的に採用されていることは多いので、覚えておいて損はないです。
途中流局の場合、親が流れるかどうかははっきりと決まっていないので、事前の取り決めを確認しておきましょう。

四風連打(スーフーレンダ/スーフォンリェンター)

四風連打(スーフーレンダ/スーフォンリェンター)または、四風子連打(スーフォンツリェンター)と呼ばれるルールです。
第一巡に全てのプレイヤーが同じ風牌を捨てたときに流局になるルールです。

『 風牌(フォンパイ) 』
東 南 西 北

つまりこういう状況です・・・。

Sufushirenda

上の例では西ですが、他の風牌でも構わないです。
ただし、第一巡にポンやカンがあった場合は成立しません。

詳しくはこちらのページでも説明していますのでご覧ください→四風連打は全てを吹き飛ばす!意図しない流局に注意!

九種九牌(キュウシュキュウハイ)

九種九牌とは、親の配牌、もしくは子の第一ツモの時に、一九字牌が九種類以上ある場合に、流局を宣言することができるルールです。自分の第一ツモの前に、ポン、チー、カンがあった場合は無効になります。

(例)
一筒6筒9筒一萬4萬5萬7萬一索8索9索東南發中

このように、一九字牌が九種類あれば流局を宣言することができるのです。もちろん、宣言することができる、ということなので、流局しなくても良いです。流局するかしないかは個人の自由です。言いかえれば、同じ一九字牌を使って成立する国士無双という役満の役を狙うチャンスです。

三家和(サンチャホー)

1つの捨て牌に対して、他の三人のプレイヤーがロンを宣言した場合に流局とするルールがあります。それを三家和流れといいます。
振り込んだプレイヤーが一人で三人の点数を支払わないといけないうえに、麻雀の基本的概念としてアガれるプレイヤーは一人だけ、という理由があり、三人同時にロンが発生した場合に流局とする、というルールが生まれたようです。

三人同時のロンアガりを認める場合もあり、その場合はトリプルロンありトリロンありと表記されています。

四家立直(スーチャリーチ)

四人のプレイヤーが全員リーチを宣言した場合に流局になるというルールです。

つまり、四人目にリーチを宣言した人の捨てた牌で、他の三人が誰もロンを宣言しなければ流局にする、という事です。その際に本当に全員テンパイしているか手牌を公開して全員確認します。その時本当に全員テンパイしていた場合に流局になります。

このルールを採用しないこともあり、その場合には四人リーチをかけた状態で全員がツモ切りで対局が進みます。

四家立直を採用している場合、こうなれば流局を宣言できます。

141027iwasaki-003

四槓流れ(スーカンナガレ)

複数のプレイヤーが槓(カン)を四回した場合に流局になるというルールです。槓を全体で四回したら流局になります。
しかし、複数のプレイヤーが槓をした場合であって、一人のプレイヤーが四回槓をするのは許されています。ちなみに、一人のプレイヤーが四回槓をしてアガれば四槓子(スーカンツ)という役満です。

なぜ槓を四回して流局になるかというと、槓をした時に牌を補てんする山、嶺上牌(リンシャンハイ)は四枚であるため五回目の槓が出来ないので流局になる、という理由と、四槓流れは正式には四槓算了(スーカンサンラー)と言い、中国では死棺算了(スーカンサンラー=死んでお棺に入って終り)と発音が同じで縁起が悪いためこのようなルールが生まれたという説があります。

リーチ

↑このように嶺上牌はこのように四枚しかないのです。

点数に関する特殊ルール

いわゆるインフレルールと呼ばれるものが麻雀世界には存在します。通常決められている点数の上限をさらに越えたり、ドラを増やしたりして、さらに高得点が出る仕組みになっているものをインフレルールやインフレ麻雀などと呼ぶことがあります。そんなローカルルールの代表的なものを紹介します。

ダブル役満(役満以上の点数)

通常、麻雀の点数というのは役満の子32000点/親48000点が上限と決まっています。なので、役満同士が複合しても役満の点数のままであるのが一般的です。が、しかし、その上限を取っ払って、ダブル役満、トリプル役満を認めるというルールがあります。

例えば...、

四暗刻 + 大三元

白白白發發發中中中5筒5筒5筒4萬4萬
ダブル役満門前のみ待ち指定なし
大三元 : 「白」「發」「中」を刻子で揃える
四暗刻 : 暗刻を4組とアタマを揃える


字一色 + 大三元

白白白發發發南南中中中東東東
ダブル役満鳴きOK待ち指定なし
字一色 : 字牌だけで全ての面子を揃える
大三元 : 「白」「發」「中」を刻子で揃える

このような役満同士の組み合わせでダブル役満として、親96000点/子64000点の点数を認めるルールがあるのです。

詳しくはこちらのページへ→ダブル役満は戦闘力96000!役満×2の破壊力!

更には、役満三つが組み合わさりトリプル役満ということも理論上可能なのです。

四暗刻 + 大三元 + 字一色

白白白發發發中中中東東東南南
トリプル役満門前待ち指定無し
四暗刻:暗刻を4組とアタマを揃える
大三元:「白」「發」「中」を刻子で揃える
字一色:字牌だけで全ての面子を揃える


四暗刻 + 大四喜 + 四槓子

5萬5萬裏東東裏裏南南裏裏西西裏裏北北裏
トリプル役満門前(暗槓は必要)待ち指定無し
四暗刻:暗刻を4組とアタマを揃える
大四喜:「東」「南」「西」「北」全てを刻子または槓子で揃える
四槓子:槓を4回行う

このように役満三つが重なり合い、トリプル役満で親144,000点/子96,000点といった天文学的数字になるのです。

詳しくはこちらのページへ
→トリプル役満、華麗なる役満の三重奏!

このように、役満の複合によりさらに上のダブル役満、トリプル役満を認めるルールがあるのです。

青天井ルール

麻雀の点数早見表の点数というのは、以下の計算式に則って決められています。

子のロン和了の点数 =符 × 2(飜+2) × 4
親のロン和了の点数 =符 × 2(飜+2) × 4 × 1.5
親のツモ和了の時の子の払い =符 × 2(飜+2) × 4 × 1.5 ÷ 3
子のツモ和了の時の子の払い =符 × 2(飜+2)
子のツモ和了の時の親の払い =符 × 2(飜+2) × 2

そして、ある一定の点数以上はインフレ化を避けるために固定の点数になります。

  • 満貫=5翻、4翻40符以上、3翻70符以上、その場合得点は、親の場合12,000点、子の場合8,000点。
  • ハネ満=6~7翻の場合、ハネ満。符計算はここから関係なくなり、親の場合18,000点、子の場合12,000点。
  • 倍満=8~10翻の場合、倍満。親の場合、24,000点、子の場合16,000点。
  • 3倍満=11翻以上の場合、3倍満。親の場合36,000点、子の場合24,000点。
  • 役満

このように、満貫以上は点数というのは固定になるのですが、その概念を外し、名前の通り青天井に点数の上限をなくしてしまうのがこのルールです。なので、満貫以上の点数というのはかなりのインフレ化が進むわけです。

3萬4萬5萬3筒4筒5筒3索4索4索5索5索8索8索3索ツモ

例えばこの例は青天井ルールがなければ8000オールで24000点になる手ですが、青天井ルールの場合は20符 × 2(8飜+2) × 4 × 1.5 ÷ 3 = 40960 ≒ 41000点オールの12万3000点になります。つまり約5倍の点数になってしまいます・・・。恐ろしい。

アリス

アリスというのは、一昔前に流行ったと言われる賭け麻雀で採用されるローカルルールです。

メンゼンでアガった時に、ワンパイにあるドラ表示牌の隣の牌、つまり、槓ドラになる牌をアガった人は開きます。
そして、その牌と全く同じ牌があった場合、チップもしくはご祝儀をもらえます。
さらにまた隣の牌を開き、自分の手牌に同じものがあったら、さらに隣の牌と続きます。
つまり、自分の手牌にある牌と同じものがなかったらそこでストップ。同じものがあれば続く、というシステムです。

リーチをかけていなければ権利が発生しない、といった時もあります。

永田町ルール

永田町で繰り広げられていると噂される麻雀のインフレルールです。

通常の他にドラが存在し、サイコロの出目によってドラを決めます。
2から8の場合はその次の数字、10の時は三元牌、11の時は1の数牌、12の時は風牌がドラになります。
そして、通常のドラと同じ数字の数牌もドラになり、
も国会議事堂に似ているためドラになります。
そう、ドラばっかです。なので点数が飛躍的に上がるルールなのです。本当に永田町でこのような麻雀が行われているのか、真相は闇の中です。

流し満貫

とても有名なローカルルールで、競技団体、オンライゲームでも採用されていることが多いです。でも実はローカルな存在です。採用されていることも多いので覚えておいて損はないです。

流局した際に、自分の捨て牌が全てヤオチュウ牌(=一九字牌)だった時に満貫になるという役です。アガり役として特殊なため、役なのかルールなのかは曖昧なところですが、そこはあまり気にしないでよいでしょう。

自分の捨て牌が全て一九字牌で流局しても、自分の牌が鳴かれていたら残念ながら成立しません。

流し満貫についてはこちらのページで詳しく説明しています。流し満貫、捨て牌で拾う起死回生の技!

ローカル役一覧

  • パンダ
    1翻門前のみローカル役
    白と1筒の暗刻

    面子と雀頭

    白と1筒をの暗刻が揃うと成立。その他の面子や雀頭の制限はない。

  • 三連刻(サンレンコウ)
    2翻鳴きOKローカル役
    面子と雀頭

    連番となる刻子

    鳴きOK

    同種の数牌で[222][333][444]のように刻子が連番で3つ揃うと成立。

  • 鏡同和(キャンドンホー)
    2翻喰下り1翻ローカル役
    2種の数牌で同じ連番の順子を2組

    雀頭

    筒子で[345][789]、索子でも[345][789]のように、2種類の数牌で同じ連番の順子を2組ずつ作る。

  • 一色三順(イッショクサンジュン)
    2翻鳴きOKローカル役
    雀頭と面子

    全く同じ順子を3つ

    鳴きOK

    同種の数牌で同じ順子を3つ作る。門前の場合は、三連刻(サンレンコウ)と同じ形となる。

  • 二同刻(リャンドーコー)
    2翻鳴きOKローカル役
    雀頭

    全く同じ順子を3つ

    鳴きOK

    筒子で[111][555]、索子でも[111][555]のように、2種類の数牌で同じ数字の刻子を2組ずつ作る。必ずトイトイと複合するので4翻以上が確定。

  • アメリカンチートイツ
    2翻門前のみローカル役
    対子を7つだが4枚組もOK

    通常の七対子は対子が7種必要なので、4枚組がある場合は成立しないが、アメリカンチートイツは4枚組を含めても良い。

ローカル役満一覧

日本特有、中国伝来、アメリカ発祥、さまざまなご都合で作られたローカル役満をご紹介!ローカル役満はその場で同意が得られれば導入OKです。自分達のご都合に合わせてローカル役満を楽しんでみてはどうでしょうか!
ローカル役満についてもっと詳しく知りたい方は『幻の麻雀アガリ役・ローカル役満大特集』をお読み下さい。

役満の点数
  • 親の点数・・・48,000点
  • 子の点数・・・32,000点
  • 一色四順(イーソースーシュン)
    役満鳴きOKローカル役
    同じ順子を4つ

    雀頭

    同種牌で4つの連続した数の刻子を作る。例えば、111、222、333、444、のように数字を連続させた刻子。

  • 大七星(ダイチセイ)
    役満門前のみローカル役
    字牌のみで七対子

    字牌のみで七対子(チートイツ)を作る。

  • 花鳥風月(フウカセツゲツ)
    役満門前のみローカル役
    五筒、一索、風牌、一筒で暗刻を作る

    雀頭

    五筒、一索、自風牌もしくは場風牌、一筒で暗刻を作る。筒子の5を「花」、索子の1を「鳥」、自風牌もしくは場風牌を「風」、筒子の1を「月」に見立てた役です。

  • 風花雪月(フウカセツゲツ)
    役満門前のみローカル役
    風牌、五筒、白、一筒で暗刻を作る

    雀頭

    自風牌もしくは場風牌、五筒、白、一筒で暗刻を作る。自風牌もしくは場風牌を「風」、筒子の5を「花」、白を「雪」、筒子の1を「月」に見立てた役です。

  • 風花雪月(フウカセツゲツ)
    役満門前のみローカル役
    風牌、五筒、白、一筒で暗刻を作る

    雀頭

    自風牌もしくは場風牌、五筒、白、一筒で暗刻を作る。自風牌もしくは場風牌を「風」、筒子の5を「花」、白を「雪」、筒子の1を「月」に見立てた役です。

  • 小車輪(ショウシャリン)
    役満門前のみローカル役
    筒子の1~7で七対子を作る

    筒子の1~7で七対子を作る。筒子の丸い図柄を車輪に見立てているので、萬子や索子では成立しません。

  • 中車輪(チュウシャリン)
    役満門前のみローカル役
    筒子の1~4、6~8で七対子を作る

    筒子の1~4、6~8で七対子を作る。筒子の丸い図柄を車輪に見立てているので、萬子や索子では成立しません。

  • 大車輪(ダイシャリン)
    役満門前のみローカル役
    筒子の2~8で七対子を作る

    筒子の2~8で七対子を作る。筒子の丸い図柄を車輪に見ることから大車輪。

  • 大竹林(ダイチクリン)
    役満門前のみローカル役
    索子の2~8で七対子を作る

    索子の2~8で七対子を作る。索子の図柄が竹のように見えることから大竹林。

  • 大数隣(ダイスウリン)
    役満門前のみローカル役
    萬子の2~8で七対子を作る

    萬子の2~8で七対子を作る。萬子を何に見立てて大数隣なのかは不明。

  • 加賀百万石
    役満鳴きOKローカル役
    萬子の合計を100以上に

    鳴きOK

    萬子の数字を加算し、その合計が100以上になった場合成立する役。100ピッタリの場合はダブル役満とする場合もある。

  • 紀州五十五万石
    役満門前のみローカル役
    萬子の合計を55に

    發の刻子

    萬子の数を加算しその合計を55とし、發の刻子を揃える。

  • 水戸三十五万石
    役満鳴きOKローカル役
    萬子の清一色で合計を35に

    鳴きOK

    萬子の清一色(チンイツ)で萬子の数字の合計を35にする。

  • 東北新幹線
    役満門前のみローカル役

    東と北

    待ち

    東と北で刻子と雀頭を作り(どちらが刻子でも良い)、残りを一気通貫とする。一気通貫は索子、待ちはシャボ待ちにしなければならないというルールもある。

  • 東北新幹線 グリーン車
    役満門前のみローカル役
    萬子の一気通貫で4だけを索子

    東と北

    待ち

    東と北で刻子と雀頭を作り(どちらが刻子でも良い)、残りは萬子の一気通貫の中で4だけを索子とする。

  • 東北自動車道
    役満門前のみローカル役
    筒子の2・4・6で刻子を3つ

    東と北

    東と北で刻子と雀頭を作り(どちらが刻子でも良い)、残りは筒子の2・4・6で刻子を3つ作る。

  • 青函連絡船
    役満門前のみローカル役
    一気通貫

    北で雀頭

    發で槓子

    發で槓子、北で雀頭を作り、残りは一気通貫とする。数牌の種類は問わない。

  • 南北戦争
    役満門前のみローカル役
    南と北の刻子

    [1861][1865]と揃える

    南と北で刻子を作り、残りを2種類の数牌で[1861][1865]と揃える。1865は南北戦争終結の年。

  • 金門橋(ゴールデンゲートブリッジ)
    役満門前のみローカル役
    [123][345][567][789]の順子

    雀頭

    1種類の数牌で[123][345][567][789]の順子を作る。雀頭の指定は無し。

  • 十三不塔(シーサンプーター)
    役満門前のみローカル役
    面子、塔子が無い

    雀頭

    親の場合は配牌時、子の場合は誰の鳴きもない状態での最初のツモ時点で14枚の手牌に面子・塔子(ターツ)がまったくなく、雀頭が1つだけある状態で成立。

  • 十四不塔(スーシープーター)
    役満門前のみローカル役
    面子、塔子、対子が無い

    親の場合は配牌時、子の場合は誰の鳴きもない状態での最初のツモ時点で14枚の手牌に面子・塔子(ターツ)がまったくない状態で成立。

  • 八連荘(パーレンチャン)
    役満鳴きOKローカル役
    親で8回アガる

    「8回連続で親を続行する=8連荘」を達成すると成立する役。

  • 破回八連荘(ポーホイパーレンチャン)
    役満鳴きOKローカル役
    八連荘を阻止

    親が7連荘している際に、子がアガれば成立。八連荘の阻止。

  • 紅孔雀
    役満鳴きOKローカル役
    索子の1・5・7・9 と字牌の中のみ

    索子の1・5・7・9 と字牌の中のみを使用し揃える役。これらの索子は緑一色(リューイーソー)で使わない索子で、發でなく中を使用しているので、緑一色を意識した役のようです。

  • 紅一点
    役満鳴きOKローカル役
    緑一色を發でなく中で

    鳴きOK

    緑一色(リューイーソ)を發でなく中で作ります。

  • 緑一色輪(リューイーソーリン)
    役満鳴きOKローカル役
    緑一色の雀頭を索子の5に

    鳴きOK

    緑一色の雀頭を索子の5に置き換える。發を使用しない場合もある。

  • 黒一色(ヘイイーソー)
    役満鳴きOKローカル役
    筒子の2・4・8と、風牌のみで刻子と雀頭

    鳴きOK

    筒子の2・4・8と、風牌のみで刻子と雀頭を揃える。使用する牌が全て黒いことから黒一色。

  • 四連刻(スーレンコー)
    役満鳴きOKローカル役
    親で8回アガる

    4つの連続した数の刻子を揃えることによって成立する役です。例えば、111、222、333、444、といった連番の刻子を集めることが条件です。※雀頭も含めて連番としなければならないというルールもあります。上記の例だと雀頭が5筒。

  • 人和(レンホー)
    役満門前のみローカル役

    配牌時点でテンパイ

    配牌時点でテンパイしており、最初のツモ巡の前にロンアガりした場合に成立。

まとめ

ただでさえ複雑な麻雀のルールに更なるアレンジを加えた先人たちがいたため、ローカルルールというものが生まれました。日本式の麻雀は中国の麻雀にアレンジを加えたリーチ麻雀と呼ばれています。そう、そもそもの日本のルール自体が巨大なローカルルールみたいなものです。今でさえ一般的になっている赤ドラだって、そもそもローカルルールです。そんな風に多様な要素があるのが麻雀であると割り切って、ローカルルールを取り入れたり、新しいローカルルールを作ってみたり、楽しくローカルルールと付き合ってみてはいかがでしょうか。

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皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!

  1. そもそも、四槓算了は流れるのが正式であり、本来は四槓子成立時は流れないなどということは無かったのである
    なぜなら、四槓子は元々は流し満貫と同じだからである
    つまり、和了役ではなく、流局時に成立する特殊役だったから雀頭が必要無かったのである
    わかりやすく言えば、「四槓子に雀頭が必要」というのはローカルルールなのである

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      詳細な解説をいただきありがとうございます。
      今後の記事作りの際に参考にさせていただきます!

      今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします!

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >大竹林
      >大車輪

      そちらの役につきましては下記のページにてご紹介しておりますので是非ご覧ください。

      https://majandofu.com/local-yakuman

      今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。

  2. 大車輪の項目で「清一色(チンイツ)の七対子型」とありますが、よくよく見ると大車輪は二盃口型であることがわかります…!
    細かく言うと「筒子の門前清一色、二盃口、断ヤオ、平和」を特別に大車輪というみたいです。どこを待ち牌にしても平和が成立するのが面白いです^_^

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >細かく言うと「筒子の門前清一色、二盃口、断ヤオ、平和」を特別に大車輪というみたいです。

      ユーザー様の仰る通り、正確には「筒子の門前清一色、二盃口、断ヤオ、平和」ですね。
      記事では初心者の方にも分かりやすいよう、「清一色、七対子」という表現をさせていただきました。

      戴きましたご意見は今後のコンテンツ作りの際参考にさせていただきます。
      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

  3. 中国各地の色んな麻雀を知るのも楽しいですよ

    kzpn200.blogspot.com
    この方のブログには中国各地の色んな麻雀を書いてあるので読んでみて下さいな。日本では考えられないルールが多いので。特にワイルドカード(何の代わりにもなる万能牌)、搶槓をツモとして計算、とか
    中国語で検索する場合だと、簡体字にしないと出てこないことがあります(例えば辽宁麻将、扬州麻将、など)

    ちなみに
    江蘇省の揚州では一色三順のことを鉄板(Tiě bǎn:ティエパン)、一色四順のことを钢板/鋼板(Gāngbǎn:カンパン)と言うそうです。「扬州麻将_百度百科」より

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >中国各地の色んな麻雀を知るのも楽しいですよ
      kzpn200.blogspot.com
      この方のブログには中国各地の色んな麻雀を書いてあるので読んでみて下さいな。

      貴重なご意見ありがとうございます!
      是非とも参考にさせていただきますね(^^)
      ワイルドカードを用いた麻雀ルールは「バイダルール」というルールが存在しますが、
      その他のルールでも用いられることがあるのですね。
      勉強になります。
      中国や海外のルールは、日本のリーチ麻雀とは違った楽しみ方が出来ますね!

      より分かりやすい記事を作成出来るよう、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

  4. 誤字報告です。
    >それは列記としたローカルルールです。
    →れっき(歴)とした
    漢字だと表記が異なります

    >役は後付けで成立させれらているため
    →成立させ【られ】ているため

    >親96000点/子64000点の点数を認めるルールがあるのです
    →句点追加

    >以下の計算式に乗っ取って決められています
    →【則】って

    >オンライゲームでも採用されていることの多いです。
    →採用されていること【が】多いです。

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >誤字報告です。

      申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
      いつも誠にありがとうございます!m(__)m

      コンテンツに間違いないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >ピンヅモは2ファン20符というローカルルールもあります。

      一般的には「平和+ツモ」は2翻20符~かと思われますが、こちらはローカルルールなのですね!
      麻雀はその場の取り決めによって細かなルールが違ってきたりするので、
      様々なローカルルールやローカル役の多さに、知れば知るほど奥深いと感じます。
      貴重なご意見ありがとうございます。

      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >パンダですが、白と一筒がどちらも【対子】になっていませんが…

      画像ではなく説明に誤りがあり、白と一筒の「対子」ではなく「刻子」の間違いでした…m(__)m
      申し訳ありません。
      ご指摘ありがとうございます!

      コンテンツに間違いないよう
      より一層の注意を払いたいと思います。
      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

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