緑一色(リューイーソー)の基本と、アガる為の4つのポイント【役満】
緑一色(リューイーソー)は、その名の通り緑色の牌のみで構成される、とても美しい役満です。そして、使用できる牌が6種類に限定されるとても難しい役でもあります。ここでは、緑一色をアガる為に気を付けたい4つのポイントを紹介しますので、美しいオールグリーンに是非挑戦してみてください。
緑一色(リューイーソー)の基本情報
- 緑一色(リューイーソウ)
- 緑色の牌のみを揃える鳴きOK
- 役満 鳴きOK 出現率:0.001%
緑色の牌のみで全ての面子を揃える。
緑色の牌一覧全ての牌を使用する必要は無いが、は必ず含まなければならないというローカルルールもあるので注意。
緑一色(リューイーソー)は、その名の通り緑色の牌のみで構成される役満です。使用出来る牌は、索子(ソーズ)の中でも緑一色のものと「發」のみで、全6種類です。尚、牌のデザインによっては、緑以外の色を使用している場合もあるので、この6種類はしっかり覚えましょう!
緑一色はアメリカ生まれ!
実は緑一色はアメリカ西海岸生まれの役なんです。一説によると、潜水艦が潜航する時に点灯する緑色の蛍光灯を見たアメリカ水兵が思いつき、西海岸の中国人社会を通して広まったと言われています。余談ですが、七対子(チートイツ)もアメリカ生まれだそうです。
緑一色をアガる4つのポイント
その1 緑一色を狙える配牌
緑一色で使用出来る牌は全部で6種類。その中でも順子になるのはの1パターンしかなく、それ以外のは刻子にしなければなりません。この条件を考慮すると、配牌から序盤の段階でのどれか2種類の対子が欲しいところです。それに加えて、の中で更に2種類の対子または塔子(ターツ)があれば、緑一色を狙っても良いかと思います。
序盤でこれくらい緑一色に絡む牌が揃えば、思い切って狙っていきたいですね。しかし、決め打ちはせずに他の可能性も残しながら手を進めるようにしましょう。
その2 鳴きは2回まで
緑一色は鳴き(晒す、叩く)OKの役です。と言うよりも、鳴かずにアガるのは非常に困難で、鳴くのを前提として手牌を進めていく事になります。しかしながら、鳴けば緑一色狙いがバレるリスクが高まります。他家(ターチャ = 他のプレーヤー)に警戒されない為には、鳴き(晒す、叩く)はなるべく2回までに抑えたいですね。2回目の鳴き(晒す、叩く)でテンパイ出来れば理想です。イーシャンテンにもなっていない状態で2鳴き(晒す、叩く)をしてしまうと、アガるのはかなり難しいでしょう。
2回鳴いたところ
決定的ではありませんが、2回の鳴き(晒す、叩く)でも緑一色の影がチラつきますね。を鳴いているので、役牌のみと思ってもらえるとありがたいです。
發無しで2回鳴いたところ
を鳴いていない分、他家の警戒度は更に上がりますね。喰いタン狙いとも取れますが、警戒されるのは避けられないですね。
3回鳴いたところ
こうなると俄然警戒度アップです。確実に緑一色を意識されるでしょう。ツモでのアガりを期待するしかなさそうです。
やはり3回鳴いてしまうと、テンパイしてもロンは厳しいですね。ただし、3回目の鳴き(晒す、叩く)をしても良いケースもあります。それは、他家がリーチしている場合です。リーチをしている場合は、いくら緑一色を警戒したところで、手牌を変えて降りる事が出来ないからです。他家が2人以上リーチをかけていたら、迷わず3回目も鳴いてしまいましょう。
その3 両面待ちの安目に注意
緑一色は両面待ちが出来ません。正確に言うと、両面待ちにすると、片方の待ちが緑一色になりません。
上記のテンパイでは、とが待ち牌となります。は緑一色で使用できる牌ではないので、でアガった場合は、当然ながら緑一色は成立しません。上記の場合だと、混一色(ホンイツ)で門前でも3翻です。かと言って、でのアガりを見逃すとフリテンとなってしまいます。
麻雀はアガってなんぼですので、でのホンイツがダメなわけではありません。しかし、せっかくの役満のチャンスなので、手牌を進める段階でテンパイ時の待ちの形をしっかりと意識してみてください。また、あえて見逃してフリテンになってもツモや同巡内フリテンの解除を待って役満を狙うという戦略もあります。
その4 ホンイツかチンイツの目を残そう
緑一色は難易度の高い役満です。決め打ちをして不要牌を何も考えずに捨てるのは得策ではありません。終盤になり必要な牌が全てなくなってしまう場合もありますので、状況を見て素早く違う役に切り替えられる準備をしたいところです。緑一色から比較的移行しやすく、それなりの点数を見込めるのが混一色(ホンイツ)と清一色(チンイツ)です。
- 混一色(ホンイーソー/ホンイツ)初心者必修!
- 数牌のどれか1種類と字牌で揃える3翻 喰下り2翻 出現率:7%
萬子、筒子、索子のどれか1種類と字牌で面子と雀頭を作る。
- 清一色 (チンイーソー/チンイツ)
- 数牌のどれか1種類で揃える6翻 喰下り5翻 出現率:1%
萬子、筒子、索子のどれか1種類で面子とアタマを作る。
役満のロマンを追って、背水の陣で臨む……それも良いかもしれませんが、やはり取りこぼしの無いように万全の準備で臨みましょう。
緑一色と四暗刻単騎
緑一色を狙う時に、意識してほしい役がもう一つあります。それは四暗刻です。緑一色四暗刻でダブル役満、四暗刻単騎の場合はトリプル役満となります。ただし、役満の複合や四暗刻単騎をダブル役満とするのは、ローカルルールですので、採用されない場合もあります。
四暗刻 (スーアンコウ) + 緑一色 + 四暗刻単騎
待ち- Point
- 四暗刻は4つの面子を全て暗刻で揃えると成立します。単騎待ちの場合はダブル役満とするローカルルールがあります。上記は、緑一色+四暗刻単騎待ちの複合でトリプル役満になる例です。
トリプル役満は144000点、美ししさも点数も難易度も最高峰の役ですね!意識してほしいと書きましたが、実際意識してアガれる役では無いですね……。幸運を祈りましょう。
緑一色のローカルルール
「發」が必要かどうか
元々のルールでは、緑一色には必ずが入っていなければならないというルールがありました。ですが、現在ではが無くても良いとするルールが一般的です。
「發」が入った緑一色はダブル役満
が無くても緑一色が成立するルールの場合、が入った緑一色をダブル役満とするローカルルールがあります。
紅孔雀(ベニクジャク)
紅孔雀は、赤い模様が入っているソウズと中のみで構成すると成立するローカル役で、こちらも役満扱いとなります。
使用できる牌はの5種類です。緑一色だとが使えるので順子も作れますが、紅孔雀は対々和で構成するほか道がありません。緑一色よりも難易度が高いと言えるでしょう。
紅一点(コウイッテン)
紅一点とは、緑一色の發を中に置き換えたローカル役満です。
緑一色は發がなくても認められるルールもありますが、紅一点は中がないと役は成立しません。紅一点と似た役で、5ソウを頭として使った緑一色輪があります。紅一点は中が対子でも刻子でも使用できますが、緑一色輪は5ソウが対子の場合のみ成立するので、比較すると紅一点の方がアガりやすいと言えるでしょう。
緑一色輪(リューイーソーリン)
緑一色輪は、緑一色の雀頭を5ソウに置き換えたローカル役満です。
5ソウが刻子や槓子、順子として使用されている場合は緑一色輪とは認められず、清一色もしくは混一色扱いとなります。似たような役で、5ソウの代わりに中を使った「紅一点」があります。
黒一色(ヘイイーソー)
黒一色は、ヘイイーソー又はコクイッショクと言い、ピンズの2、4、8と風牌(東、南、西、北)と黒色のみで構成すると成立するローカル役です。緑一色・紅孔雀と同じく役満扱いになります。
使用できる牌はの7種類で、対々和か七対子でしかアガれません。
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基本ルールと役を覚えたら次は点数計算です!編集部から実践アドバイス
ここがポイント!
リューイーソーのリューは「發」でなくて「緑」。
基本的に發がなくても成立です。関連タグ