一気通貫(イッキツウカン/イッツー)【2翻役】

一気通貫とは
- 一気通貫(イッキツウカン)
- 2翻喰下り1翻出現率:2.5%同じ数牌で1~9まで揃える雀頭と1面子
萬子、筒子、索子のいずれか1種類で1から9までを使い、[123][456][789] このように順子を揃える。
一気通貫は通称イッツーと呼ばれ、英語名ではstraightと呼ばれています。並びを見てわかるように1から9までストレートに並ぶ、とても美しく覚えやすい役です。
出現率の高い基本役のタンヤオと組み合わせることが出来ず、使い勝手が悪いという意見もありますが、その一方でピンフとの相性が良く、出現率も高いので使い勝手が良いという意見もあります。
一気通貫の注意点
片アガりに注意
片アガりとは、両面待ちのように複数の待ちがあるテンパイで、片方の待ちでのみアガれることを言います。
具体的な牌姿を見てみましょう。













との両面待ちでのテンパイですが、の場合は役が無いのでアガることができません。
門前であれば門前ツモでアガることもできますが、鳴いているのでそれもできませんね。
一気通貫で両面待ちをする場合は、このような片アガりの状態にならないよう、他の役もしっかりと準備しておきましょう。
うかつに鳴かない
あと1面子で一気通貫が成立する状況だと、ついチーに頼ってしまいがちですが、一気通貫は喰い下がりで1翻になってしまうので、鳴くべきかどうかは良く考えましょう。
「ドラや役の複合で翻数を稼げる」「親なので早アガりで連荘したい」など、しっかりと鳴くメリットがある場合にのみ鳴くのが良いでしょう。
一気通貫が成立しない例
一気通貫は同種の数牌で1~9までが揃えば良いというわけではありません。必ず順子で「123」「456」「789」と揃える必要があります。
下記のような牌姿では一気通貫は成立しないことに注意しましょう。














多面張(タメンチャン)に注意!
一気通貫は連続した順子の集まりなので、テンパイ時に多面張(待ちが多いこと)になりやすいです。
下記のテンパイを見てください。何面待ちだか分かりますか?













ズバリ答えです。このテンパイはなんと、の5面待ちとなっています。
それぞれのアガり形をざっと見てみましょう!赤い下線がついた牌がアガり牌です。






































































この中で一気通貫が成立しているのは最後の待ちでだけす。しかしポイントはそこではなく、多面張の待ちを全て把握していないと、アガりを見逃してフリテンとなってしまう危険性があるということです。
5面待ちは稀だとしても、3面待ちになることはしょっちゅうです。一気通貫の成立ばかりに気を取られていて、フリテンになってしまったなんて悲しい結末を迎え無いよう、待ち牌は念入りに確認しましょう!
黄金のイーシャンテン













上記のイーシャンテン(テンパイの1つ手前)は、綺麗に萬子が並んでいますね!かが来れば、一気通貫のテンパイです!後は何も考えずに、かを引くのをひたすら待つだけ・・・でしょうか?実はこの2つの牌以外にも欲しい牌があるのですが、分かりますか?!
それは、またはです!それは何故でしょうか?
その美しい並びのせいか、成立が近づくとどうしても意識が一気通貫に傾いてしまいがちです。しかし、順子(シュンツ)の集まりである一気通貫はピンフや三色同順など、同じ順子を使用する役と非常に近しい関係にあります。その代表例が、上記で上げたイーシャンテンの形なのです。
実はこの形、黄金のイーシャンテンと呼ばれる有名な形で、一気通貫のほかに三色同順も狙えるイーシャンテンなんです。では、一気通貫へ向かうテンパイと、三色同順へ向かうテンパイを比較してみましょう。
一気通貫へ向かうテンパイ













をツモったテンパイです。待ちで、が来れば、イッツー+ピンフ成立します。それ以外だと、ピンフのみですね。
- ・・ ピンフ(1翻) + イッツ―(2翻)
- or ・・ ピンフ(1翻)
待ちが3枚で、髙目で2翻、安目で1翻のテンパイという事です。
三色同順へ向かうテンパイ













をツモったテンパイです。待ちで、が来れば、三色同順+ピンフ+タンヤオが成立します。だと、ピンフとタンヤオのみがつきます。
- ・・ ピンフ(1翻) + タンヤオ(1翻) + 三色同順(2翻)
- ・・ ピンフ(1翻) + タンヤオ(1翻)
こちらは待ちが2枚で、髙目で4翻、安目で2翻のテンパイという事です。
アガり易さは一気通貫、点数は三色同順の方が上ですが、どちらが良いかは、捨て牌や点差の状況によるでしょう。大事なのは、このように変化できる状況を見逃さない事です。一気通貫が見えて来たら、この黄金のイーシャンテンの事をしっかりと思いだしてくださいね!
複合役で得点アップ
一気通貫は2翻役なので、単体ではそこまで高得点は望めません。やはりチャンスがあれば、他の役との複合を狙いたいところです。
一気通貫(2翻)+ピンフ(1翻)
黄金のイーシャンテンの箇所でも触れましたが、イッツ―とピンフの複合です。門前で一気通貫を狙う必要がありますが、とても相性抜群です!














平和と一気通貫は初心者でも覚えやすく比較的出現しやすい役なので、そろそろ喰いタンやピンフのみの麻雀から卒業したいと思っている初心者の方はチャンスを逃さないようにしっかり覚えておきましょう!
一気通貫(2翻)+イーペーコー(1翻)
イーペーコーは全く同じ種類と並びの順子が2つあると成立する役です!ピンフと同じ1翻役ですが、ちょっと難易度は高そうです!














しかし、ここまで同じ種類で集められるのなら、せっかくなのでこの後で紹介するホンイツやチンイツの複合も狙いたいところですね!というか、無理してでも狙って欲しいです(笑)この複合で3翻はちょっともったいない!
- 一盃口(イーペーコー)
- 1翻門前のみ出現率:4.5%同じ順子を2組雀頭と面子
同種(=同じ色の牌)の牌で同じ順序の順子を 2面子を作ると成立。
一気通貫(2翻)+ホンイツ(3翻)
混一色(ホンイツ)とは萬子、筒子、索子のどれか一種類の数牌と字牌だけで揃える役です。一気通貫は1から9までが同じ種類の数牌となるので、これまたホンイツとは相性が良いです。














一気通貫、ホンイツ共に鳴くと喰い下がりとなるので、その場合は複合しても合計で3翻となってしまいます。
なので、ホンイツが先に確定しているようでしたら、無理に鳴いて複合を狙う必要はありません。ホンイツの3翻を門前でアガって、リーチや裏ドラのチャンスを残した方がより高得点を狙えます。
- 混一色(ホンイツ)
- 3翻喰下り2翻出現率:7%数牌のどれか1種類と字牌で揃える
萬子、筒子、索子のどれか一種類と字牌だけで面子と雀頭を作る。
一気通貫(2翻)+チンイツ(6翻)
一気通貫との複合で最強と言えるのが、この清一色(チンイツ)との組み合わせでしょう!
清一色はメンゼンで6翻・鳴いても5翻の役で、萬子、筒子、索子のいずれか一種類の数牌だけで揃えるのが条件です。














鳴かないでこの状態を成立させたら最低でも8翻の倍満(親:24,000点/子:16,000点)になります。
この複合を成立させるのはかなり難しいですが、せっかく一気通貫+チンイツで倍満になっているのに気付かない、なんて事にならないように気を付けましょう!
- 清一色(チンイツ)
- 6翻喰下り5翻出現率:1%数牌のどれか1種類で1雀頭4面子を揃える
萬子、筒子、索子のどれか一種類で面子と 雀頭 を作る。
まとめ
基本とされる平和やタンヤオの次に紹介される役の定番の一つであるのが一気通貫です。比較的出やすく、覚えやすい、尚且つ1から9までそろっている美しい役でもあります。
しかし、単体で高得点を狙える役ではないのでしっかりと役の複合を狙っていきましょう!
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
一通+清一色の、子の点数が18,000点になってます。ちなみに私は三色の方が好きですw
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>一通+清一色の、子の点数が18,000点になってます。ちなみに私は三色の方が好きですw
大変失礼致しました!
仰る通り、一通+清一色の子の点数は18000点ではなく、16000点でした…
該当箇所を修正致しました、ご指摘ありがとうございます。
確かに三色でアガれるとテンションが上がりますねっ(^-^)
私も三色好きです♪
コンテンツに間違いないよう
より一層の注意を払いたいと思います。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します!