三槓子(サンカンツ) 【2翻役】麻雀役徹底解説!


三槓子(サンカンツ)とは?
- 三槓子(サンカンツ)
- 2翻鳴きOK出現率:0.005%雀頭と1面子暗槓明槓加槓
カンを3回行い、槓子を3組揃える。暗槓(アンカン)、明槓(ミンカン)、加槓(カカン)は問わない。
三槓子とは、文字通り槓子(カンツ)を3組集める役です。2翻役でありながら出現率は0.005%と役満並の難しさです。
ちなみに、有名役満の四暗刻(スーアンコ)の出現率は、0.049%なので、三槓子の方が断然難しいということになります。
槓(カン)のおさらい
ポンやチーと比べると、カンにはちょっぴりややこしいので、簡単におさらいしておきましょう。
カンとは、槓子(カンツ=同じ牌の4枚一組)を揃える行為です。ややこしいのは、カンは大きく暗槓(アンカン)と明槓(ミンカン)の2つに分けられ、更に明槓の中にも 大明槓(ダイミンカン)と 加槓(カカン)の2種類があるところです。
種類 | 成立方法 | 門前 | 槍槓 |
暗槓 | 自らのツモだけで槓子を完成させる。 | 〇 | × |
大明槓 | 手牌にある暗刻と他家が捨てた牌で完成させる。 | × | × |
加槓 | ポンで揃えた明刻に自分でツモった牌を加えて完成させる。 | × | 〇 |
ポイントは、「暗槓は門前が崩れない」と「加槓は槍槓の対象になる」の2つでしょうか。それ以外にも成立手順に違いがあったり、4回のカンで流局となったりと、ややこしいルールがあるので、ハッキリ覚えていない人は、関連記事を読んで勉強してください!
なお、三槓子はカンの種類を問わずに成立します。

三槓子を狙う際の注意点
三槓子は出現率が極めて低い役ですが、もし狙えるチャンスが来た場合はこれらのことに注意してください。
四槓流れに注意
四槓流れ(スーカンナガレ)とは、同一局内で二人以上のプレーヤーが槓を計4回行うと流局となるルールです。正式には四開槓(スーカイカン)と言います。
仮にカンを2回行って三槓子まで残り1回となったとしても、3回目のカンの前に誰かがカンをしてしまうと、それで計3回のカンとなります。つまり、あなたが三槓子を完成させようとカンをした場合、2人で計4回目のカンをしたことになり、流局してしまうのです。
もちろん、あなたが先に3回目のカンを成功させても、他家が4回目のカンをしてしまうと流局になります。これは防ぎようがないのですが、うっかり自分の槓で流局させないように注意しましょう。
ただし、四槓流れはローカルルールとして採用しない場合もあるので、気になる場合は事前に確認が必要です。
槍槓に注意
搶槓(チャンカン)とは、他家が加槓(カカン)しようとした牌に対してロンを宣言できる、珍しい役のひとつです。
あまり見かける機会のない役ではありますが、三槓子(サンカンツ)を目指して加槓を繰り返していると、うっかりチャンカンでアガられてしまうこともあります。
加槓する際も、捨て牌と同じようにその牌が危険牌ではないかをよく確認し、リスクを意識した打ち方を心がけましょう。

逃げ道を確保する
三槓子は、成立の難易度に対して翻数は2翻とやや控えめな役です。
そのため、無理に狙いすぎず、常に手替わりや他の役との複合を意識することが大切です。特にドラとの組み合わせができれば、一気に高得点を狙える可能性もあります。
また、カンを多用することでドラが増える分、自分だけでなく他家の手も一気に高くなる可能性があるため、アガりの気配には十分注意し、状況に応じた柔軟な対応を心がけましょう。
どうせなら狙いたい、四槓子(スーカンツ)
四槓子とは、三槓子の上位にあたる役満で、槓を4回行うことで成立する超レア役です。ある意味、三槓子の最終形態とも言えるでしょう。
三槓子に役を複合させて得点アップを狙うのは理想ですが、そもそも三槓子自体が非常に珍しいため、それ以上を求めるのはかなり難易度が高いのが現実です。
それならいっそ、思い切って四槓子を狙ってみるのもひとつの手です。ちなみに四槓子の出現率は0.0001%〜0.0002%とも言われており、滅多にお目にかかれるものではありません。
だからこそ、三槓子が見えてきたときこそが、四槓子を狙える貴重なチャンス。そんな希少な瞬間を、ぜひ楽しんでみてください。
- 四槓子(スーカンツ)
- 役満鳴きOK出現率:0.0002%雀頭槓(カン)を4回行う
4つの面子を槓子(カンツ:暗槓でも明槓でもOK)で揃えます。 ※難易度の高さからダブル役満とする場合あり(ローカルルール)
まとめ
三槓子は、2翻ながら出現率が極めて低く、役満クラスの希少価値を持つロマンあふれる役です。成立には3回のカンが必要なため、四槓流れや槍槓といった特殊ルールへの理解と注意も欠かせません。
無理に狙いすぎるのではなく、手替わりや他の役との複合、さらにはドラとの組み合わせを意識しながら柔軟に立ち回ることが大切です。
そして、もしも三槓子が見えてきたなら——そのときは、思い切って四槓子という夢の役満にも挑戦してみましょう。麻雀の醍醐味が、そこに詰まっています。
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