チー 麻雀初心者のための鳴いてより早くアガる方法

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チーの基本ルール
- チーが出来るシチュエーション
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チーをした時のメリット
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チーをすることのデメリット
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このタイミングで鳴け
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まとめ リスクを抱えつつ、チーと鳴くこと
チー、ポン、カン、ロン、ツモ、等々、麻雀の用語は日常で接することがなく、初めての方には言葉の意味自体もよくわからないので覚えにくいと思います。ネットの無料麻雀ゲームもたくさんあって、少しだけルールを覚え麻雀を始めると、きっとコンピューターは聞いてくると思います、 「チーしますか?」と。いざ麻雀を始めると、チーってなんだっけ、、あれってポンのことだったっけ、、という疑問にぶち当たると思います。そんな不慣れな麻雀用語の一つ、チーについての基本から活用方法まで、押さえるべき事項を説明をしたいと思います!
チーの基本ルール
「チー」という言葉を一言で説明すると、「上家(自分の左のプレイヤー)が捨てた牌を使って、順子(連続した3つの数字のつながり)を作る」それがチーです。
チーの他にも、ポンやカンのように他のプレイヤーが捨てた牌を自分の牌にする行為を「鳴き」と言います。他にも「喰う」、「叩く」、「晒す」という言い方もありますが、正式には副露(フーロ)と言います。
きっと、人の捨てた牌をとるから「喰う」という表現もするし、「ポン」や「チー」と宣言するから「鳴き」という表現なのではないだろうか、と思われます。
正式名称の「フーロ」、何だかあんまり意味がわからないので、自然に鳴きとか喰うとかになったんじゃないかなと推測したりします。
チーの条件
- リーチしていない。※リーチをしたら手牌を動かせないため。
- 手牌に「搭子(ターツ)=1と3や5と6のように順子の状態から一つ欠けている状態」がある
- 上家が捨てた最新の牌のみ
以上の3つの条件を満たしたときに、チーを使えます。
チーをする時の手順
- 1.自分の手牌の中に搭子があります。
(例) - 2.上家が牌を捨てた牌で順子が作れるとき、チーと宣言します。
- 3.そろった順子を手牌の右横にこのように表示する。
(例) - 4.そして手牌の中から一枚捨てます。
これがチーをする時に決められている手順です。
※チーをした時はツモ(牌山から一枚取って、いらない牌を一枚捨てる行為)の順番を飛ばされます。
チーが出来るシチュエーション
では、以上の手順を踏まえて、具体的にどんな場面ならチーすることができるかというと、例えば自分の手牌が以下の状態だとします↓













この場合、萬子(マンズ)で順子を作ることが出来ます。上家が を捨てたときにチーをすることが出来るので、上家が牌を捨てたときに、チーと宣言します。※順子は同じ種類の牌で作るのが条件です。
そして、この状況でチーをすると以下のような手牌になります。













牌を一枚捨てないといけないので、 を捨てました。
チーをした後、鳴いた部分は変えることが出来ません。チーだけに限らず、鳴いてしまったらその鳴いて作った面子(メンツ)は他のプレイヤーに公表し変更することが出来ない、という決まり事があります。もしポンとチーが同時にあった場合、ポンが優先されます。
以上が「鳴く」という事と「チー」の説明です。いかがでしょう、取っつきにくいだけで、意外と単純じゃないでしょうか。そこで、実際に「チー」をすると、どういうことが起こるか、という事を考えたいと思います。
チーをした時のメリット
- スピードアップ
- 難しい役を作りやすくする
それがチーをすることのメリットです。単純に言うと、チーを含め鳴くことのメリットは 自分の欲しい牌が手に入る という事です。自分の欲しい牌が手に入る、即ちそれは、アガりへのスピードアップを狙えます。チーをして、自分の思い描くアガりの形により早く近づく、そういったメリットがあります。例えば断么九(タンヤオ)という役があります。
- 断么九(タンヤオチュー) 通称:タンヤオ初心者必修!
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順子 or 刻子
アタマ
- 1翻
- 門前 or 鳴きOK*
- 出現率:21%
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中張牌(チュンチャンパイ = 数牌の2~8)のみを使って手牌を完成させた場合に成立する。面子は刻子でも順子でも良い。
*門前のみか、鳴きOKかをゲーム前に選択します。
一九字牌を使わずに2~8の牌だけで作る役。
これは鳴かなくても比較的に作ることが楽な役ですが、チーをすればより早く作ることができます。他のプレイヤーの親が続いているときに、親を流すために早く上がるためにチーやポンで鳴いて早くあがるのも一つの手とされています。もしくは、他のプレイヤーがリーチを宣言しているときに、自分も鳴いて追いつくというのも手です。そういった戦略の上、早くアガってしまう、というメリットがチーにはあります。
タンヤオは1翻で得点は高くないですが、もしドラが入っていれば得点も加算され有効な作戦になります。
※ただし、鳴いてタンヤオを作ることを、「喰いタン」と呼び、ルールによっては「喰いタンなし」といった、鳴いてタンヤオを作っても得点にならないルールもあります。
タンヤオのように難易度の低い役をチーをして早く作る、というメリットも一つですが、より難易度の高い役をチーをしてより早く作りやすくする、という効果もあります。
その代表的なものが、
- 混一色 (ホンイーソー) 通称:ホンイツ初心者必修!
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数牌のどれか1種類と字牌で揃える
- 3翻
- 喰下り2翻
- 出現率:7%
- 萬子、筒子、索子のどれか1種類と字牌で面子とアタマを作る。
萬子、索子、筒子のどれか一種類と字牌のみで構成される役
- 純全帯幺九(ジュンチャンタイヤオチュウ) 通称:ジュンチャン
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全ての面子とアタマに一九牌を絡ませる
- 3翻
- 喰下り2翻
- 出現率:0.03%
- 全ての面子とアタマに一九牌を絡ませる。
頭と4つの組み合わせの全てに一と九が入っているのが条件の役
以上の2つの役はツモのみで作るのは難しいです。しかし、鳴くことによって得点も下がりますが難易度が下がるので、こういった、ツモだけで完成させるのが難しい役をチーをして狙うのもメリットの一つです。チーをすることによって、早くアガることができる、それが最大のメリットです。その使い方、チーをするポイント、それをしっかり押さえていれば、大きな武器になるはずです。
ただ、言うまでもなく、チーをすることがメリットだらけであるはずがなく、もちろん、大きなデメリットも存在します。
チーをすることのデメリット
- リーチできない
- 鳴くことによって、役(翻)が下がる
- 役がないことに気づかなくてアガれない。
それがチーのデメリットです。
基本的に、チーを含め鳴くことの最大のデメリットは 得点が下がる という事があります。
人の捨てた牌を使って自分のものにするからでしょうか、人のものを自分のものにした戒めでしょうか、とにかく、残念ながら得点が下がるのです。
そんな、チーのデメリットについて説明したいと思います
自分の欲しい牌が手に入り早くあがることが出来るので、どんどんチーやポンをしてしまったほうが良いような気分になってしまいがちです。私自身がそうですが、インターネットやスマホの麻雀ゲームをする時に、機械は親切にチーをするかしないかいちいち聞いてきてくれます。そうすると、何だかチーした方がいいんじゃないか、なんていう気分になってしまうときがあります。
初心者は鳴かない方がいい なんて言われるぐらい、鳴くタイミングというのは難しいです。まず、麻雀のルールの中であがるための大前提の一つに、「役がないとあがれない」という事があります。
そして鳴くことのデメリットの一つにリーチをすることが出来ないという事があります。リーチをすると1翻つくのですが、役牌もない状態でチーをして自分の手を作っていくと、最終的に役がなくて上がれない、という状態になる可能性があります。
例えば、こういった手牌だとします↓













一見、この時に萬子の4をツモったら上がれるように見えますが、上がれません。この状態が 役がなくてあがれない という事になります。それを形式だけテンパイしているので、「形式テンパイ」、略して「ケーテン」と呼びます。
もしチーをしないで同じ状態手牌でリーチをかけていたら、門前清自摸(メンゼンツモ)とリーチの2翻付いてアガることができます。
つまり同じ手牌でもチーをしてしまったがゆえに、最終的に上がれないという事になってしまいます。安易に鳴いて手作りをして役がなくてあがれないというのは、初心者にありがちなミスの一つです。
また、鳴くことによって役が下がり、得点が下がることがあります。これを「食い下がり」と言います。先ほど紹介した、ホンイツやジュンチャンというのは門前(鳴いていない状態)では3翻の役ですが、鳴くことによって2翻に下がってしまいます。それが「喰い下がり」です。チーで作りやすくはなりますが、得点が下がってしまいます。喰い下がりのある役は得点は下がるけれどアガることは出来ます。ただ、中にはメンゼン(チー、ポン、カンをせずに手牌を見せていない状態)のみでしか成立しないという条件の役もあります。
なので、チーをするときに、自分が最終的にどんな形を目指しているのか、それをしっかり把握することが大切です。
他に、戦術的にもチーをすることによって、相手に自分が何を待っているのかを見せてしまうことになってしまいます。鳴いてしまうことによって、自分が何を待っているか情報を見せてしまうことになってしまいます。それも大きなデメリットの一つです。チーをすることによってあがりの形に近づくことは確かなのですが、以上のような理由でその分得点が下がったり、自分の手の内を明かしてしまうことになってしまうので、鳴くことそのものが大きなデメリットを抱えた行為だとも言えると思います。
このタイミングで鳴け
どのタイミングで鳴くか、それをわかるのはなかなか難しいことです。ただ、メリットとデメリットをしっかり押さえていれば、必然的にそのタイミングが見えてくるはずです。
例えば、自分以外のプレイヤーの親が続いている。
別のプレイヤーがリーチをかけた、
そんな時、上家の捨てた牌でチーが使える、
まさに、チーを宣言したら有効な時です、が、
以下のような手牌で、上家が捨てた牌が だとします













この場合、チーをしてしまったら、もうアガりはほぼなくなってしまいます。
なぜなら、
- まず、鳴いてしまったことによって、一盃口(イーペーコー)という役が無くなる。
※全く同じ順子を2つ揃える役。メンゼンのみ - 同じく、鳴いてしまったことによって、平和(ピンフ)という役が無くなる。
※順子を4つと雀頭を揃える役。メンゼンのみ。 - チーで筒子の7,8,9の順子を作って、萬子の5が来ても役がないのでアガれない。
- チーで筒子の9を使ったので、途中からタンヤオ狙いに変更することが出来ない
このような理由から、上の状態でチーをしてしまうと、自分の手段がかなり狭まってしまいます。
これが、チーをするタイミングを完全に誤ってしまったパターンです。
では、いつチーをするのか、
例えば、以下のような状態だとします。













そして、上家が を捨てたとしたら、チーをして



の順子作り、 を切って、 か を待てばホンイツを狙えます。
この場合、ホンイツで役は付くので問題ないです。
そして、ツモってホンイツを狙うよりも、鳴いてしまった方が早く上がれるので有効的です。
このように、チーをすることによって、自分がどう進めたいのか、相手にどういう効果があるのか、そこをしっかり把握していないと、一歩間違えば自分が窮地に立たされるわけです。
その一方、上手くチーを使えば、相手の手を潰すことも出来るわけです。口で言うのは簡単だし、だれでも頭ではわかっているつもりではいるはずです。それをいざ実行することが出来るのが、麻雀が強くなる秘訣です。
まとめ リスクを抱えつつ、チーと鳴くこと
以上がチーのメリット、デメリットですが、実際に理解しているつもりでも、なかなか鳴くタイミングというのを理解するのは難しいものです。今回はチーについて説明しましたが、初心者目線で見るとメリットが多そうですが、実際デメリットが大きいのがチーであり、”鳴き”全般だったりします。鳴くタイミングというのはやはり玄人じゃないと上手いことわからないし、やはり初心者が安易に鳴いてしまうのはあまり得策ではありません。しかし、ルールをしっかり理解し、役を覚えて、有効的に”チー”を使うことは、初心者を抜け出す第一歩であり、より麻雀が楽しくなるステップなのだと思います。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
チーが予定したメンツと異なるメンツを勝手に選択してしまう
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>チーが予定したメンツと異なるメンツを勝手に選択してしまう
そういうこと、ありますよね。麻雀って難しいですね。
ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。
質問です。ゲームの終盤で次の自分のつもり牌が無い場合でも、聴牌にする為にチーをすることは出来ますか?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>チーをする場合、局の終盤で、次の自分のつもり牌が無い場合でも、聴牌にする為にチーは、出来ますか?
チーができる牌なので、上家が捨てた牌であり、
自分のツモ番が無いということは、その牌は河底牌(ホウテイはい)となるかと思います。
河底牌はルール上、副露することができません。
ただし、自分のツモ番が無い場合でも、河底牌でなければ、
下家や対面の捨てた牌をポン・カンすることは可能です。
ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも当サイトをどうぞ宜しくお願い致します!
誤字報告です。
>押されるべき事項を説明をしたいと思います!
→押さ【え】る
>これがチーをする時に決められてい手順です。
→決められてい【る】手順です。
>順子を作ることが出来るので、上家が「三萬」を捨てたときにチーをすることが出来るので
→順子を作ることが出来るので、上家が「三萬」を捨てたときにチーをする【ため】 など
「~ので」が連続を避けてみました
>良いような気分になってしがちです。
→良いような気分になってし【まい】がちです。
>門前清自摸(メンゼンズモ)とリーチの2翻付いて
→【ヅ】モ ツモの濁点バージョン
>鳴いてしまった方が早く上がれるので有功的です
→有【効】
>有功的に”チー”を使うことによって
→有【効】的に”チー”を使うこと【は】
「しかし、~」から続く文章全体を読んでみるとしっくりこなかったので一部修正を入れてみましたがいがかでしょうか。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>誤字報告です。
申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
いつも誠にありがとうございます!m(__)m
コンテンツに間違いないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
大変役に立ちました。今後ともよろしくお願いいたします。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>大変役に立ちました。今後ともよろしくお願いいたします。
ユーザー様のお言葉、編集部一同嬉しい限りですm(__)mありがとうございます!
ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるよう、今後もよりよいコンテンツを作成するように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します!
チーをして‘タンヤオ‘にしょうと上家の 1 をチーして自牌の2 3 4 の4 を捨てることはできるでしょうか?
又、食い替えとはどういうことですか?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>チーをして‘タンヤオ‘にしょうと上家の 1 をチーして自牌の2 3 4 の4 を捨てることはできるでしょうか?
タンヤオにすると言いますと、上家の「4」をチーして、手牌の「123」の「1」を捨てるという解釈で宜しかったでしょうか?m(__)m
こちらのケースは「喰い替え」と言い、一般的には喰い替えをしてはならないというルールがある為、「4」をチーした巡目に手牌の「123」の「1」を捨てる事は出来ません。
チーをした巡目(直後)ではなく次の巡目以降であれば「1」を捨てる事が出来ます。
よって、上家から「4」をチーした場合はその巡目に限り、「123」の「1」以外の牌を捨てなければなりません。
喰い替え禁止のルールの場合、上記のような喰い替えをしてしまうとチョンボとなってしまう為注意が必要です。
※「喰い替え禁止」が一般的なルールだとは思いますが「喰い替えあり」のルールも存在しますので、その場の取り決めの確認が必要です。
>又、食い替えとはどういうことですか?
喰い替えとは、手牌ですでに完成している順子や刻子を同じ牌またはスジ牌を副露する(鳴く)ことによって崩したり組み替えたりする行為です。
ご質問の例はスジ喰い替えと言い、「4」をチーして手牌の「123」の「1」を捨て「234」にしようとする行為を喰い替えと言います。
例えば、手牌に「234」とあり、「5」をチーした直後に「2」を捨てる、または「1」をチーした直後に「4」を捨てることも同様です。
他の例では、手牌に「234」とあり、「2」をチーした直後に「2」を捨てるなどの行為をモロ喰い替えと言ったりします。
喰い替えは、他家リーチの一発を消すことや、ドラや赤牌の取得などが安易に出来るため、禁止とするルールがあるようです。
喰い替えにつきましてはこちらの記事をご参考下さいm(__)m
→https://majandofu.com/changing-formation
「喰い替えを知ってチョンボにならない麻雀 全パターン」
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
チーした時に晒す(横向きにする)牌が違います。
1・2と持っていて3を貰ってチーしたなら、3を横向きにして3(横)・1・2の並びになります。
どの牌を貰って来たかを明確にするためです。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
ご指摘の通り牌姿画像に誤りがありました。
大変失礼いたしました。
該当の牌姿を画像を修正致しました。
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チーが出来るシチュエーション
そして、この状況でチーをすると以下のような手牌になります。
画像修正
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ご利用して頂けるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を何卒宜しくお願い申し上げます。