嶺上開花(リンシャンカイホウ) [ 1翻 鳴きOK ]
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嶺上開花(リンシャンカイホウ) [ 1翻 鳴きOK ]

カン、嶺上開花!そんなアガりカッコいいですよね~。嶺上開花といえば、有名麻雀漫画「咲 -saki-」の主人公の咲さんの得意技、いや、必殺技として有名です。咲さんは狙って嶺上開花出せますが、現実ではそんなことはあり得ません!嶺上開花はあくまでもおまけの1翻だと思っていただければよいです。そのおまけの1翻を取りこぼさないためにも嶺上開花を覚えておきましょう!

目次
一般役から役満まで一覧はこちら!


1. 役の作り方

嶺上開花とは、リンシャンカイホウと読みます。リンシャンと略されることもあります。

嶺上開花とは、一言でいえば、テンパイ時にカンをした際に、王牌(ワンパイ)から引く嶺上牌(リンシャンハイ)でアガると1翻、といった役です。

条件としてはわかりやすいが、よくわからない言葉がたくさん出てくるのが、嶺上開花の泣かせどころ。順を追って嶺上開花を整理しましょう。

ステップ1.カンとは?

カンというのは四枚一組の組み合わせで、鳴きの一つです。カンには三種類あります。

●暗槓(アンカン)
配牌時、または自分がツモをして手牌の中で四枚一組の組み合わせが出来てカンと宣言すると成立するカン。要は自力でカンをするもの、と覚えておけばオッケー。

●大明槓(ダイミンカン)
自分の手牌の中に事前に三枚の同種の牌がある状態で、誰かが同じものを捨て、カンと宣言して成立するカン。要するに、三枚持っている状態で、4枚目を誰かが捨てたときに宣言するカンと覚えておけば大丈夫。

●加槓(カカン) / 小明槓(ショウミンカン)
既に鳴いて(=ポンをして)いる状態で、同じ牌をツモってきたときに、カンを宣言して成立するカン。つまり、ポンをしている状態からツモって加えるカン。

ステップ2.王牌(ワンパイ)とは?

麻雀というのは、牌山から牌をツモることによってゲームが進みますよね?しかし、14枚だけ場に残さないといけない決まりがあるのです。その14枚の山を王牌と呼びます。

この王牌から牌はツモれません。が、カンをするとツモることができます。

ステップ3.嶺上牌(リンシャンハイ)

嶺上牌とは、カンをしたときに王牌からツモることのできる牌のことです。カンというのは四枚一組ですが、三枚として考えるため、アガるには一枚足りなくなってしまいます。その補填をするためにカンをした後、王牌から嶺上牌をツモります。

王牌の中の四枚が嶺上牌です↓

拡大するとこんな感じです↓

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嶺上開花まとめ

テンパイ時、つまり、あと一歩でアガりというときに、カンをします、それで嶺上牌から引いた牌が当たり牌なら嶺上開花がつくのです!


2. アガるポイント

嶺上開花は偶然役という風にカテゴライズされています。つまり、偶然で出現する役、として世間では認識されています。なので、狙うというのはなかなか難しいです。

強いて言えば、イカサマに長けていて積み込みをするか嶺上牌をコントロールできるという特殊能力を持っているかですね。

真面目に考えると、当たり牌がまだ場に捨てられていなく、待ちの種類も多いときに、カンができるチャンスが来たら嶺上開花が乗る可能性に賭けてみる、なんてことも考えられるかもしれないです。その狙いで、自分はこないだ携帯ゲームで嶺上開花出せました。


3. 役の複合を狙う

例えばカンを三回したら成立する三槓子や、刻子を4つ揃えたら成立する対々和などをテンパイしているときに、さらに翻数を上げるためにカンをして嶺上開花も追加されるのを神に祈る、なんてことはあり得ます。某漫画では清一色、三暗刻、対々和、ドラドラ、嶺上開花、みたいな手でアガってましたが、なかなかそんなに世の中うまくは出来ていないです…。


4. ローカルルール

大明槓の責任払い

大明槓、つまり、誰かが捨てた牌を拾ってカンをすることです。
大明槓で嶺上開花をアガり、そのカンをさせてしまった人物が責任をもって点数をすべて支払う、というローカルルールです。あくまでもローカルルールなので一般的ではないですが、嶺上開花をさせただけで責任もって点数を全部支払うとは、なんとも恐ろしいルールです。

連開花(レンカイホウ)

槓を二回連続で行い、二回目の嶺上牌でアガった場合に二翻になる役です。連槓開花(レンカンカイホウ)や槓々和(カンカンホウ)といった別名もあります。要するに、二連続で続けて槓をして嶺上開花すれば連開花です。そういや、そんなシーンを漫画で見たような・・・。

ちなみに、嶺上開花の上位役にあたるという解釈のため、嶺上開花とは複合はしません。

五筒開花(ウーピンカイホウ、ウートンカイホー)

嶺上開花でアガった時に、当たり牌が だった時に満貫になる役。

を花に見立てたローカル役です、なんともこじゃれた役じゃないですか。やはり嶺上開花の上位役扱いなので、嶺上開花とは複合はしません。


5. まとめ

嶺上開花とは嶺の上に咲く花のことだと「咲-saki-」の中のセリフで言ってました。本当にそうなのかは知らないですが、やはり特殊な役です。そしてあくまでも偶然性の強い役です。「咲-saki-」を読んで感化されてむやみやたらに嶺上開花を狙ったらそうそうアガれる局もアガれなくなってしまうので要注意ですよ~。

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皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!

  1. ポンした南にカンして積もったときかんどらはゆこうなのでしょうか?

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >ポンした南にカンして積もったときかんどらはゆこうなのでしょうか?

      槓ドラは先めくりルールの場合、槓ドラをめくった後にツモるので有効です。
      後めくりルールの場合は無効になります。

      今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。

  2. 連開花(レンカイホウ)はローカルルールではないですか?役が記載されている本に書かれていません。

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >連開花(レンカイホウ)はローカルルールではないですか?

      はい、ですので「4.ローカルルール」の項目にて紹介しております。

      今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。

  3. チー、ポンして連続で暗槓をしてはいけないと(槓は自分の自摸番でなければだめ)解説を見ましたが、大明槓をして嶺上牌を積もった時は暗槓や加槓は可能ですか?

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >大明槓をして嶺上牌を積もった時は暗槓や加槓は可能ですか?

      可能です。

      今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。

  4. 一発と嶺上開花は複合しますか?
    また、嶺上開花で和了した場合、ツモの2符はつきますか?

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >一発と嶺上開花は複合しますか?

      一般的なルールでお答えしますと、一発は「ポン・チー・カンのない1巡内」という定義がありますので、必然的に嶺上開花とは複合しないことになります。
      ご質問の例の場合、通常ですと一発は消えてしまい、嶺上開花のみの採用となります。
      一部のローカルルールでは、一発目のツモで暗槓しその嶺上牌でツモ和了した場合、一発と嶺上開花の複合を認めるルールも存在しますが、こちらはローカルな取り決めとなっております。

      >嶺上開花で和了した場合、ツモの2符はつきますか?

      嶺上開花に限りましては、ツモ符の2符は認められないルールが多いです。
      ですが、嶺上開花でのツモ符を認めるルールも存在します。
      一般的には嶺上開花のツモ符は付きませんが、その場の取り決めによっては嶺上開花でもツモ符の2符が加符される場合もありますので事前にご確認された方が確実かと思いますm(__)m

      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

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