麻雀はロンが決め手!ロンを見逃さないための基本すべて。
ロン は麻雀で勝つ(アガる)ための1つの方法です。麻雀ゲームで アガる 方法は ロン と ツモ の2つで、ロン の方が アガる 確率が高くなります。ロン をしっかり覚えて確実に ロン を決めればグっと半荘(ハンチャン)で1位になる確率が上がります!ズバリ ロン のポイントは、役(ヤク) があって、振聴(フリテン)でなければ大丈夫ということです。
麻雀初心者の方は ロン してもいいのかどうか迷ってしまうことが多々あるでしょう。中級者の方でも フリテン で ロン が出来なくなってしまったということも。「自分の牌は揃っていると思うんだけど、ロン してもいいのかな~」「でも、ロン したら フリテン だよって言われて注意されたことがあったけど…いつ ロン したらいいの?」
ロン するには手牌を アガリ形 に揃えて 役(ヤク) を作り、 フリテン を避けることです。
これらをしっかり覚えておけば、ゲームでさらに勝利を掴むことが出来ます!ロン の方法、フリテン、また、ロン と 役 付けが同時に成立する一石二鳥の特別な 役 など、ロン について詳しく説明していきます。
すべての 役 については「麻雀のルール、役(ヤク)が無いとアガれません!初心者必見、こんな時はこの役を狙え!」こちらをお読み下さい。
ロン とは!? ロンの意味
- ロン は麻雀で アガる 1つの方法
- 勝率アップの秘訣は ロン のチャンスを逃さないこと!
- ロン は ツモ で アガる よりチャンスが断然多い!
ロン とは
ロン とは麻雀の アガり を意味します。麻雀で アガる=勝つ ことを正式に 和了(ホーラ) と言い、ロン のことを正式に 栄和(ロンホー) と言います。麻雀は 牌(パイ) を決められた形に組み合わせて揃えることで勝利する、つまり アガる ことが出来るゲームです。麻雀では1試合を 1局(キョク) と言いますが、この 局 で アガる 1つの方法が ロン です。
ロン することでその 局 で勝利することができます。勝利に結びつく ロン、つまり麻雀において ロン は非常に重要なゲーム要素となります。
ロン と ツモ
麻雀で アガる 方法には ツモ(自摸) もあり、ロン と ツモ の2つになります。麻雀は14枚の手牌を決められたルールに従って揃えるゲームですが、最後の アガり牌 の14枚目を他のプレイヤー(他家=ターチャ)が捨てた牌で揃えるのが ロン です。ツモ の場合は、牌山(ハイヤマ)から自分で取得した牌で揃えます。
ロン のメリット
麻雀は4人で行うゲームです。ですので、ロン と ツモ はチャンスの数が違います。ロン は3人の打牌(ダハイ)の中から アガり牌 を狙うことが出来ますが、ツモ は自分が取得する際の1回のチャンスとなります。単純に ロン で アガる 確率は3/4となり、ツモの確率は1/4となります。従って、ロン のチャンスをミスなく確実に決めることで勝率が上ります。
初心者の方はまず、「3. ロン できない?ロン でアガる 場合の2つの注意点!」まで読んでみましょう。以降は、 ロン と同時に成立する特別な 役 のことや、ロン を回避する 筋(スジ)読み の話を進めます。興味のある方はこちらも是非お読み下さい。
ロンするには!ロンの方法
- まずは、手牌13枚で テンパイ を作る
- ロン するには14枚目の アガり牌 を他のプレイヤーが捨てた牌で揃える
アガりの形
麻雀では通常自分が常に持っている牌は 13枚 です。この牌を 手牌(テハイ) と言います。
麻雀ゲームのルールで決められた アガり の形にするには、牌が14枚 必要です。14枚の基本的な アガり の形は3枚1組で作る 面子(メンツ)を4つと 対の2枚 で作る 雀頭(ジャントウ=通称アタマ)が1つです。
和り(アガり) の形を整える際に揃える牌の組み合わせ。
『 アタマ) 』
雀頭(ジャントウ)といって アガりの形 の中で
2枚で1組の同じ牌で作る組み合わせ。
面子(メンツ) と 雀頭(ジャントウ=アタマ)
メンツ は[ 3・3・3 ]や[ 白・白・白 ] など全く同じ種類の牌で揃えるか、[ 1・2・3 ] や [ 4・5・6 ] など連続した数字で揃える必要があります。因みに、同種3枚で揃える 面子 を 刻子(コーツ) と言い、連続数字で揃える 面子 を 順子(シュンツ) と言います。
アタマ は、[ 2・2 ]や[ 中・中 ]など同じ種類の牌2枚で揃えます。
このように アガり の形は メンツ4つと アタマ1つの合計14枚で作ります。
そして、手牌が13枚で最後の14枚目 の牌が揃った時点で アガり の形が整います。そして、この14枚目 の揃え方によって ロン と ツモ に分かれます。
ロン するには14枚目の アガり牌 を他家が捨てた牌で揃える
14枚目 は 局 の最初に作った図柄が見えないように2段で積んだ牌である壁牌(ピーパイ)「一般的には牌山(ハイヤマ)」の中から自分自身で取る 自摸(ツモ)か、或いは、自分以外のプレイヤー 他家(ターチャ) が 打牌(ダハイ) した 捨て牌(ステハイ) のどちらかで揃えることができます。そして、 ロン は他家の 捨て牌 で14枚目を揃えて アガり を宣言することです。
まずは テンパイ を作る
13枚の手牌が アガり 1歩手前まで整った状態を 聴牌(テンパイ) と言いますが、このテンパイ の状態で最後の14枚目の アガり牌 が 他家 の 捨て牌 であった場合に ロン で アガる ことが出来ます。アガり牌 も含めて揃った14枚の手牌がしっかり整っていて問題なければ ロン と宣言し手牌をみんなに見えるように前へ倒して開きます。ここで ロン で アガり が確定します。
ここで ロン を宣言して アガる ことが出来ます!
簡単に説明すると、 ロン は他家 の 捨て牌 で14枚目を揃えて アガり を宣言することです。
ロン が確定すると、 ロン された側は ロン を宣言した人に対して アガり の牌の形に従って計算された点数をすべて支払うことになります。このことから、一般的に ロン を 直撃 や 直取り などとも言います。逆に ロン された側は、振り込む や 放銃(ホウジュウ)する などと言います。
そして、実は ロン するには注意すべてき2つの条件があります。それは「役(ヤク) を作ること」と「フリテン でないこと」です。
ロン できない?ロン でアガる 場合の2つの注意点!
- 注意1:役 がないと ロン ができない
- 注意2:フリテン の場合は ロン ができない
- 待ち牌が複数の場合はすべての アガり牌 が フリテン の対象
- フリテン でも ツモ ではアガれる
ロン で アガる 場合には幾つか注意が必要です。なぜなら、手牌の13枚+アガり牌1枚の14枚が綺麗に揃っていたとしても ロン することが出来ない場合があるからです。麻雀初心者の方は必ずといっていいほど犯してしまうミスです。
ではどんな場合に ロン できないのでしょうか。簡単に説明すると 役 がない 場合と フリテン の場合です。これらの場合は、 ロン で アガる ことが出来ません。それでは最初に 役 がない場合から説明します。
3-1. 注意1:役 がないと ロン ができない
- ロンするためには 役 をつくる
- 役 がないのに ロン すると…
- 一番簡単な 役 は 立直(リーチ)
役 とは
麻雀には 役(ヤク) と言って予め決められたルールに則った牌の組み合わせがあります。麻雀牌には数字の 数牌(シュウパイ) や漢字の 字牌(ツーパイ) など図柄の異なる牌があります。この図柄の組み合わせを決められた条件で14枚揃えることで 役 を作ることが出来ます。この 役 を作ることは麻雀ゲームの基本となります。
例えば、麻雀で代表的な 役 に 断ヤオ九(タンヤオ) とう 役 があります。これは 数牌の 1 と 9 、さらに 字牌が1枚もない場合に成立する 役 です。「19(イチキュー)字牌なし」と覚えたりします。
麻雀には多くの 役 がありますが、初心者向けの 役 をこちらで紹介しています「最初に覚えてかるがるアガろう!初心者が覚えるべき麻雀超役3選!」。
すべての 役 についてはこちらを「麻雀のルール、役(ヤク)が無いとアガれません!初心者必見、こんな時はこの役を狙え!」お読みください。
ロン するには 役 が必要、役なし ロン は 罰符!
ロン するにはこのような 役 が必ず必要になります。メンツ4つ と アタマ1つ で綺麗に14枚が揃っていても 役 がなければ ロン することが出来ません!
これで ロン を宣言してしまうと 役 がないということで 罰符(バップ) という点数を全員に配るなどのペナルティーが与えられてしまいます。麻雀初心者の方がよくやってしまうことなので注意しましょう!
テンパイ になったら リーチ で 役 を付ける
役 がなくて ロン できないような状況を避けるための効果的な方法が、 アガり 一歩手前の テンパイ になったら リーチ をすることです。なぜなら リーチ はそれだけで 役 が与えられるからです。ですので、 リーチ をしていれば 役 がなくて ロン で アガる ことができないという心配はなくなります。初心者の方はまず 立直(リーチ) をするようにしましょう。
麻雀の 役 は、タンヤオ や リーチ 以外にも沢山あるので、時間があるときに是非他の 役 も覚えてみてください。
では次に、ロン できないもう1つの注意するルール フリテン について話を進めましょう。
3-2. 注意2:フリテン の場合は ロン ができない
- フリテン とは ロン が出来ない テンパイ のこと
- フリテン には [捨て牌による]/[アガり牌見逃しによる]の2ケースがある
- 2ケースの フリテン はリーチ前とリーチ後で変わる
3-2-1. フリテン とは
フリテン とは ロン で アガることが出来ない テンパイ のことを示しています(フリテン=ロン禁止テンパイ)。フリテン は漢字で書くと 振聴 となります。フリテン 状態では ロン をすることは出来ません。このルールはちょっと複雑で中級者の方でも稀に犯してしまうことがあります。
『聴牌(テンパイ)』
残り1枚必要な牌が 手牌 に加われば 和り(アガリ) となる状態。
3-2-2. 捨て牌による フリテン の例
では早速、捨て牌によるフリテンの例を見てみましょう。
この例では、タンヤオ という 役 もあり テンパイ ですので ロン が出来る状態です。ですが、アガり牌 である が自分の捨て牌にあるのでフリテン状態です。これでは ロン が出来ません。
3-2-3. フリテン となる2つのケースとリーチ前後
上記の例は アガり牌 による フリテン ですが、フリテン 状態になるには2つのケースがあります。さらにリーチ前かリーチ後によって分かれます。
- 1 アガり牌 が自分の捨て牌の中にある状態で テンパイ となる
- <1-1 捨て牌による フリテン>
リーチ前:手を変更してフリテンを回避することが出来る
- <1-2 捨て牌による フリテン>
リーチ後:局の終わりまでロンできない
- <1-1 捨て牌による フリテン>
- 2 テンパイ の状態で他家が打牌したアガり牌を見逃してしまう
- <2-1 アガり牌見逃しによるフリテン>:
リーチ前:同巡内フリテン(ドウジュンナイフリテン)と言い、再度自分のツモ巡が訪れた時点でフリテンが解消される
- <2-2 アガり牌見逃しによるフリテン>:
リーチ後:局の終わりまでロンできない
- <2-1 アガり牌見逃しによるフリテン>:
フリテン は テンパイ になると発生します。リーチ前では フリテン 状態を解消できますが、リーチ後は解消できなくなります。従って、局 の最後までフリテン状態が続き ロン が出来なくなります。
1-1 捨て牌による フリテン リーチ前
自分の捨て牌の中に アガり牌 が捨てられていると フリテン となります。これは自分自身が捨てた牌では ロン が出来ないということです。
初心者の方に非常に多くあることです。手牌の組み合わせを色々と変更しているうちに、最後の アガり牌 がいつの間にか自分の 捨て牌 の中に混ざっているのです。初心者の方は自分の手牌の面倒を見ることに手一杯となり、なかなか自分の 捨て牌 にまで注意が回りません。
初心者の方は常に注意するのは難しいので、 アガり 一歩手枚の テンパイ になった時点で アガり牌 が 捨て牌 の中に混ざってないか確認してみましょう。あった場合は 手牌 を変更して アガり牌 を変えましょう。
1-2 捨て牌による フリテン リーチ後
こちらも自分の捨て牌に アガリ牌 が捨てられているケースの フリテン ですが、リーチ後の場合で状況が変化しています。リーチ前であれば手を変更して アガり牌 を変えれば フリテン を解消することが出来ます。ですが、リーチ後は手を変更することができないので、フリテン 状態を解消することが出来ません。
この場合は、 局 の最後まで フリテン 状態となり ロン することが出来なくなります。
2-1 アガり牌 見逃しによる フリテン リーチ前 [ =同巡内フリテン ]
アガり牌見逃しによるフリテンですが、リーチ前の場合は同巡内フリテン(ドウジュンナイフリテン)と言います。これは、テンパイの状態で他家が捨てた アガり牌 を ロン せず見逃し、さらに自分の ツモ の順番がまだ来ていない状態です。少し分かりづらいので図で説明します。
(1) 手牌13枚が揃い テンパイ となる。役 はタンヤオで アガり牌 は筒子の[ 7 ]。
(2) 次の巡目で南家が アガり牌 の筒子の[ 7 ]を出す。
(3) 南家が出した アガり牌 を見逃してしまい西家へ進んでしまい 東家は フリテン となる。リーチ前なのでこれを 同巡内フリテン と言う。
(4) 西家の次の北家に巡目が進み、北家が再度 アガり牌 の筒子の[ 7 ]を出すが、同巡内フリテン なので ロン できない。
(5) 北家の次に再度自分のツモ巡が回ってくる。この時点で フリテン状態 が解消され、筒子の[ 7 ]で ロン できるようになる。
同巡内フリテン はリーチ前に アガり牌 を見逃してしまった テンパイ の状態であり、自分のツモ巡が再度回ってきた時点で フリテン解消されます。では、リーチ後の場合はどうなるでしょうか。
2-2 アガり牌 見逃しによる フリテン リーチ後
リーチ 後に他家(ターチャ)の 捨て牌 を ロン せずに見逃してしまう場合があります。他に気を取られたり、手牌を確認しているうちに他家の ツモ や 打牌 がどんどん進んでいき、気づいたら アガり牌 を見逃してしまっていることがあります。こうなってしまうと 以降は局の最後まで ロン で アガる ことが出来なくなってしまいます。
同巡内フリテン の場合は、自分のツモ巡が回ってきた時点で フリテン が解消されましたが、リーチ後に アガり牌 を見逃してしまった場合は、局 の最後までフリテン状態が続き ロン が出来ません。リーチ 後も集中して 他家 の捨て牌 をしっかり確認しましょう。
3-2-4. 多面待ち(タメンマチ)はすべての アガり牌 が フリテン
さて、フリテン でもう一つ注意しなければならないことがあります。これはかなりやってしまいがちな禁止ルールです。簡単に説明すると、アガり牌 が複数ある場合はすべての牌が フリテン の対象だとうことです。
麻雀には最後の牌=アガり牌の待ちの形が幾つかあります。例えば、1つの牌を待つ形がありこれを単騎待ち(タンキマチ)と言います。そして複数の アガり牌 を待つ形を 多面待ち(タメンマチ)と言います。麻雀では極力 アガる 確率を高めるために、大抵 アガり牌 を複数の牌で待つ形にするよう手牌を集めるものです。
この多面待ちでは一段の注意が必要です。
多面待ちの代表格に両面待ち(リャンメンマチ)があります。例えば、待ちの形が萬子(マンズ)の [ 2・3 ] で アガり牌 が萬子の[ 1-4 ]などです。このような待ちの形で自分の 捨て牌 に 萬子の [ 1 ] があるとします。
この状態で萬子の は自分の 捨て牌 の中にはないので、他家が を打牌した場合に ロン しようとします。 しかし、これも フリテン 状態となっており、 ロン することは出来ないのです。なぜなら、リャンメン待ちの一方の待ち牌である が自分の捨て牌にあるからです。つまり、待ちに絡む牌が1つでも 捨て牌 の中にある場合は、 フリテン となり、他の牌でも アガる ことは出来なくなってしまいます。
このように フリテン は複数のアガり牌がある場合は、待ちに絡む牌 すべてで ロン がきなくなるルールとなっています。初心者の方は十分注意してください。
ちょっと厄介なフリテンルールですが、フリテン の場合でも アガる 方法があります。
3-3. フリテン になってしまった場合は ツモ れ
- フリテン になってしまったら ツモ でアガる!
ロン を見逃してしまった場合は ツモ で上がることが出来ます。リーチ後の捨て牌による フリテン でもアガり牌見逃しによる フリテン でも、アガり牌を自分でツモれば アガる ことが出来ます。フリテン の場合、ロン ではアガることが出来ませんが ツモ では アガる ことが出来るのです!
ロン で 役 が付く
- 最後の捨て牌で ロン すると 河底撈魚(ホウテイ) ロン の 役 が付く
- 加槓(カカン)の牌が アガり牌 だと槍槓(チャンカン)ロン の 役 が付く
ロン する場合は、役 が必要であることを既述しましたが、実は、ロン で 役 が同時に成立する場合があります。通常 ロン は他家(ターチャ)の捨て牌で アガる ことですが、条件によって ロン と同時に 役 が成立するのです。これを 河底撈魚(ホウテイ)ロン と 槍槓(チャンカン)ロン と言います。
4-1.河底撈魚(ホウテイ) ロン
河底撈魚(ホウテイ)ロン は、その局の最後の ツモ牌 である海底牌(ハイテイハイ)を ツモ した人の 捨て牌 が アガり牌 である場合、 ロン することで 役 が付きます。海底牌 そのものではなく、海底牌を ツモ した人が最後に捨てた牌で ロン することで 役 が成立します。一般的には ハイテイ や ハイテイロン と言われています。この 役 は、ポン や チー で鳴いていても成立します。
海底牌 を ツモ した人は、最後の 捨て牌 には十分注意しましょう。無理に テンパイ を維持しようとしたり、不用意に ドラ などの 危険牌 を捨ててしまうと 河底撈魚(ホウテイ) で ロン されてしまうことがあります!
4-2.槍槓(チャンカン)ロン
槍槓(チャンカン)ロンは加槓(カカン)の場合に発生します。まず加槓(カカン)の説明をします。加槓とは、ポン をしている状態で ポン と同じ種類の牌をツモした場合に、それら4枚の牌で槍(カン)をすることが出来ます。
これが加槓です。その際、加槓の牌が アガり牌 であった場合に 加槓 をした人に対して ロン をすることが出来るのです。
このような形で ロン が出来ると 役 が成立します。これを槍槓(チャンカン)ロンと言います。この 役 も ホウテイロン と同じで ポン や チー で鳴いていたとしても成立します。
麻雀の牌は1種類4枚なので、 同じ種類の牌4枚を使用する 槓(カン) をされてしまった場合、その牌では アガる ことが出来ません。ですので、加槓 の牌は最後の アガり 牌になります。それを見逃すと アガる 確率が下がってしまったりその局では アガる ことが出来なくなってしまう場合もあります。従って、テンパイ 状態で他家(ターチャ)が 加槓 した場合は自分の アガり牌 かどうがしっかり見極め、アガり牌 であった場合は鳴いていても 役 が成立するので、迷わず ロン して、槍槓(チャンカン)ロン を決めましょう!
ロン されてしまう場合
自分の打牌が他家の ロン 対象
麻雀は牌山から1枚牌を取る 自摸(ツモ) と、いらない牌を1枚を捨てる 打牌(ダハイ) を繰り返しながら手牌を揃えてゲームを進めていきます。ポン、チー、カンによる ツモ巡 の変化がなければ、東南18回、西北17回のツモ回数があり、同時に 打牌 があります。
この 打牌 によって捨てられた 捨て牌 が 他家 の アガり牌 であると ロン されてしまう可能性があります。つまり 打牌 する際は、常に 他家 に ロン される可能性があるということです。
麻雀は常に 他家 の 手牌 や 捨て牌 を意識しながら手を進めるゲームです。序盤は自分 手牌 を優先して揃えることが出来ますが、中盤から終盤にかけて、他家 の リーチ、或いは 役牌 による ポン 、捨て牌 や 雰囲気から テンパイ になっているであろう推測を立て、打牌 にも注意しながら 打ち進めていきます。
勝負に乗るか勝負を降りるか
他家 のことを気にし過ぎると自分の手が進まず、かといって、他家 を気にせず不用意に危険牌を捨てていると ロン されてしまいます。自分の手牌が良い場合は、ある程度危険と思われる牌を捨てて勝負することもありますし、手牌があまり良くない場合や相手の手が良さそうな場合は勝負を降りて自分の手を崩しても安全な牌を捨てていく場合もあります。
ベタオリ ツッパリ 回し打ち
麻雀では、「勝負をするならする、降りるならしっかり降りる」中途半端は良くないとされています。
勝負を挑む場合、自分の 手牌 のみを考えて 打牌 し、危険牌であろうが何であろうが切り捨てて勝負をする打ち方を ツッパ ないし ツッパリ と言います。
また、自分の 手牌 が テンパイ であろうとも、他家 の ゲンブツ や 安全牌 に合わせて手を崩して勝負を完全に降りることを ベタオリ と言います。
或いは、安全な牌を捨てつつ自分の手も進めるなど、絶妙な ツモ と 打牌 で アガり を目指しながら ロン を回避する手法を 回し打ち と言います。
ロン されないようにする 振り込み回避
- 現物(ゲンブツ)で ロン を回避する
- 筋(スジ)で安全牌を読む!
6-1. 現物(ゲンブツ)で ロン を回避する
- 現物(ゲンブツ) =他家の捨て牌と全く同種の牌
- 現物(ゲンブツ) =100%ロンされない
- 現物(ゲンブツ) =ポン、チー、カン、の牌も忘れずに
- 現物(ゲンブツ) =リーチ後に捨てられた牌も忘れずに
ロン を避ける最も良い方法は他家の 捨て牌 と全く同じ牌を捨てることです。これを 現物(ゲンブツ) と言います。ゲンブツ を捨てていればその牌が捨て牌にあるプレイヤーから ロン される心配はありません。
ポン、チー、カン、も対象
ゲンブツ はポン、チー、カンした牌も対象となります。
プレイヤーが鳴いた場合はその牌を誰から取得したか判別できるように配置しますね。これは、フリテン や ゲンブツ の対象となる牌がちゃんと判別できるようにするためです。
鳴かれている牌も ゲンブツ として見逃さないように注意しましょう。
リーチ後、他家が打牌した牌も ゲンブツ
他家がリーチした場合、その後から河(ホウ、ホー=全員の捨て牌の場所)に捨てられた牌はすべて ゲンブツ になります。リーチした本人が捨てた牌は勿論、他のプレイヤーが通した牌も全て ゲンブツ です。
これは、フリテン によりリーチ後に捨てられた牌では ロン することが出来ないというルールがあるためです。上述した アガり牌の見逃しによるフリテン に該当します。
ですが、現実的に ゲンブツ を捨て続けることは不可能なので、河 の 捨て牌 をよく観察してなるべく安全と思われる牌を捨てるようにします。そして、この安全と思われる牌を予測する考えに 筋(スジ) というものがあります。
6-2. 筋(スジ) を考える
- スジ から 安全牌 を予測して ロン を避けることが出来る!
- スジ は 同色牌 両面待ち の場合のみ通用する
- スジ は確実ではないので ゲンブツ がない場合などに参考にする
- 安全牌の推測に利用できるスジ: 表スジ3種類/中スジ3種類/片スジ6種類
スジ と スジを利用した捨て牌読み
筋(スジ)について考える際、スジ そのものと、スジ を利用して捨て牌を読む スジ読み戦術を分けて考える必要があります。スジ を利用して他家の捨て牌から安全牌や危険牌を推測することを「スジを追う」と言います。まずは スジ そのものの説明をします。
スジ はリャンメン待ちのこと
スジ は、両面待ち(リャンメンマチ)のことです。リャンメン待ちにおける両側の残り1枚の牌がスジです。従って、スジ を考える際は、リャンメン待ち が前提条件となります。
スジ の基本的な考え方は、[ 1・2・3 ]など連続した数字で3枚1組の 面子 である 順子(シュンツ) を作る際、 [ 2 3 ]での[ 1-4 ]待ちや[ 3 4 ]での[ 2-5 ]待ちなど、手牌2枚に対して面子を組むための残りの1枚を両側ワンセットとして考えます。
3枚1組の順子(シュンツ)になる前の状態を搭子(ターツ)と言いますが、1 と 9 を含まない(1 と 9 を含めると リャンメン待ち の前提条件が崩れるので)、両サイドに待ち牌を持っている塔子=両面塔子(リャンメンターツ)に対して、後1枚くれば 順子 になる 残りの1枚 が スジ となります。
基本スジ6種
この考えを元に 両面搭子(リャンメンターツ) の スジ を揃えると基本6種と言われる スジ が揃います。これが1~9の数牌で作れるすべての両面塔子 と その スジ になります。スジ は、筒子(ピンズ)、索子(ソーズ)、萬子(マンズ)それぞれ同色の牌で考えて下さい。
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そして、この スジ を考えることで、他家の捨て牌から安全牌 を推測して ロン を避ける打ち方が可能です。ここでは安全牌の推測に利用できるスジを3種類ご紹介します。スジ についてより詳しく知りたい方は「麻雀のスジ『振り込まないための7つの読みと実践防御方法』」をお読みください。
その1 [ 表スジ(オモテスジ)3種 ] で安全牌を推測
表スジ とは、数牌の[ 4 ][ 5 ][ 6 ]に対しての 外側の スジ になります。[ 4 ]に対しては[ 1-7 ]、[ 5 ]に対しては[ 2-8 ]、[ 6 ]に対しては[ 3-9 ]です。
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例えば、
他家の捨て牌に があるとします。 この場合、このプレイヤーに対しての安全牌は、 - と推測できます。なぜなら、 が捨て牌にある以上、両面塔子 での リャンメン待ち の - 待ちや、両面塔子 での リャンメン待ち - 待ちが出来ません。
なぜなら、スジ によって捨て牌を読む場合は、同色牌のリャンメン待ちが前提条件になるので、 が捨て牌にある場合は、フリテンルールによって、 や で ロン することが出来ないからです。
もし、タンキ待ち、カンチャン待ち、ペンチャン待ちなど、リャンメン待ち以外の場合は、スジ を利用した捨て牌読みによる安全牌の推測は通用しません。
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その2 [ 中スジ(ナカスジ)3種 ] で安全牌を推測
表スジ に加えて 中スジ によって 捨て牌を読むことで安全牌を推測することが出来ます。中スジとは、数牌の[ 1・7 ]に対しての[ 4 ]、[ 2・8 ]に対しての[ 5 ]、[ 3・9 ]に対しての[ 6 ]です。
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例えば、
他家の捨て牌に と があるとします。 この場合、このプレイヤーに対しての安全牌は、 と推測できます。なぜなら、 と が捨て牌にある以上、両面塔子 での リャンメン待ち の - 待ちや、両面塔子 での リャンメン待ち - 待ちが出来ません。
中スジ も 表スジ と同様、同色牌のリャンメン待ちが前提条件になるので、 と が捨て牌にある場合は、フリテンルールによって、 で ロン することが出来ません。
中スジ で捨て牌を読んで安全牌を推測した場合も、タンキ待ち、カンチャン待ち、ペンチャン待ちなど、リャンメン待ち以外の場合は通用しません。
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この 表スジ と 中スジ は、同色牌のリャンメン待ちに対して 安全牌 を推測する方法として有効です。麻雀初心者の方はまずこの 表スジ と 中スジ を覚えて他家の捨て牌から安全牌を推測するようにしましょう。
その3 [ 片スジ6種 ] で安全牌を推測
さらに 表スジ 、中スジ に加えて 片スジ(カタスジ) というものが6種類あります。
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この 片スジ は、表スジ や 中スジ に比べて安全な考え方ではありません。
例えば、捨て牌が の場合 < は両面塔子が での待ちはないが、両面塔子が での - 待ちがあり得ます。これが 片スジ と言われる所以です。その他の 片スジ においても、一方の両面塔子の待ちの可能性が残っています。
ですので、ゲンブツ もなく 他家の捨て牌に 表スジ や 中スジ もない場合に、片スジ を考慮するようにしましょう。
ゲンブツ と スジ による安全牌の推測によって ロン を回避 しましょう!
ロンは 鳴き になる?
- ロン は 鳴き になりません。
- ロン しても メンゼン で 役 も作れる。
通常 ポン や チー など 他家 から牌を取得した場合は 鳴き になります。鳴き は 他家 の捨て牌 を自分の牌にする行為のことです。 ロン の場合も 他家 の 捨て牌 から アガり の形を揃えるのですが、 鳴き にはなりません。従って 平和(ピンフ) などの 門前(メンゼン) で揃えなければならない 役 も作ることが出来ます。 鳴き による食い下がりもありません。
意図的に ロン を見逃す場合
- ロン を見逃し ツモ によって高得点を狙う
麻雀熟練者になると、意図的に ロン を見逃す場合もあります。これは4人で行うゲームということ、牌の状況、点数などの要素が加わると選択しうる戦法です。
ゲーム終盤に1位を抜き逆転できる可能性がある場合などには、ロン を意図的に見逃し ツモ に勝負を掛けるのです。このような逆転劇を俗に 捲る(マクル) と言います。ツモ の場合は、 メンゼンツモ という 役 が付くので 1翻(ファン/ハン)プラスされます。この1翻のプラスで 満貫(マンガン) が 跳満(ハネマン) になったり、 跳満(ハネマン) が 倍満(バイマン) なったりするので、点数が大きく変わるのです。これにより、 ロン では逆転できないが、 ツモ では逆転できる状況が発生します。
ただし、ロン に比べて アガる チャンスの少ない ツモ の場合は、多くの待ち牌がある 多面待ち の状態でないと ツモ アガりはかなり厳しいでしょう。
このように ロン を見逃し ツモ で アガる 戦法は、限られた状況の中で効果を発揮する戦術と言えます。
まとめ
ロン の最大のメリットは 他のプレイヤーの 捨て牌(ステハイ) で アガる ことが出来るので、自分自身のツモ で アガる より断然チャンスが多いことです。ロン のチャンスを確実に捉えることで勝率はグンと上がります。初心者の方は、リーチ で 役 を付け、フリテン に注意すれば ロン で迷うことはありません。フリテン で気を付けることは、多面待ち の場合に アガり牌 すべてが フリテン 対象ということです。
ロン をしっかり決められるようになったら、河底撈魚(ホウテイ)ロン や 槍槓(チャンカン)ロン などの 役 を見逃さないように意識し、さらに勝率を上げるようにしましょう。
ロン をミスなく決める一方で、麻雀では「ロン されないようにする」ということがとても大切です。初心者の方はなかなか難しいことですが、現物 や 筋(スジ)を考慮して 打牌 するだけで随分振り込む確率が下がります。このあたりも慣れてきたらしっかり押さえていきましょう!
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
分かりやすかったです。
数十年 牌を握ってないので基礎からやり直しです。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>分かりやすかったです。数十年 牌を握ってないので基礎からやり直しです。
お役に立てたようで嬉しい限りです!不明点がございましたらいつでもコメントください。
今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。
誤字報告です。
>出来なくなってしまったということも。。「自分の牌は
→句点重複してます
>注意されたことがあったけど、、いつ ロン
→読点重複してます
>その 局 で勝利することが出来きます
→勝利することが【で】きます
>ロン で アガる ことが出来ません。。それでは
→句点重複してます
>役 がないのに ロン すると、、
文章が途切れてるような?
あと、言葉を濁すような語尾の場合は「……」のほうがいいかもです
>手牌は綺麗に揃っているけど、、 ]
→三点リーダー(……)
>少し分かりずらいので図で説明します。
→分かり【づ】らい
>ロン をしっかり決めれるようになったら
→決め【ら】れるように
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>誤字報告です。
申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
いつも誠にありがとうございます!m(__)m
コンテンツに間違いないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。