二盃口(リャンペーコー)【3翻役】麻雀役徹底解説!

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二盃口(リャンペーコー)【3翻役】麻雀役徹底解説!
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リャンペーコーの基本情報

二盃口(リャンペーコー)
3翻門前のみ出現率:0.05%
2萬
3萬
4萬
2萬
3萬
4萬
同じ順子を2組
7筒
8筒
9筒
7筒
8筒
9筒
同じ順子を2組
牌
牌
雀頭

同種の牌で同じ順序の順子を2面子×2つ作る。一盃口(イーペイコウ)が2つ出来た状態。

とても綺麗な並びの形をしています。これは狙ってみたくもなりますが、これがなかなかどうして難しい。出現率は役満に匹敵します。

この形を門前(メンゼン)で作るわけですから、配牌の良さと引きの良さ、運の要素が重要になる役ですね。もちろん、複合や押引きの判断力が必要になってきますが、まずは無理に狙わず流れで揃えるのが基本になると思います。

リャンペーコーと七対子の関係

二盃口が完成すると、対子(トイツ=2個一組の牌)が7組ある事に気付きましたか?分かり易いように、ちょっと並び替えてみましょう。

3萬
4萬
5萬

3萬
4萬
5萬

6索
7索
8索

               

6索
7索
8索

東
東

3萬
3萬

4萬
4萬

5萬
5萬

6索
6索

7索
7索

8索
8索

東
東

この通り、七対子(チートイツ)の形になりましたね。使っている牌は勿論同じです。

しかし、残念ながら二盃口とチートイツは複合しません。チートイツは、あくまでもトイツが7組という条件です。リャンペーコーでは各面子を順子と捉えるので、トイツは認めらないのです。

では、この場合どちらの役が優先になるかと言うと、リャンペーコーが優先になります。この2つに限らず、複合しない2つの役が存在する場合、常に点数の高い方の役を成立とするルールがあるからです。

4枚使いはOKか?

4枚使い例1

2萬
2萬

3萬
3萬

4萬
4萬

4萬
4萬

6筒
6筒

7筒
7筒

8筒
8筒

二盃口は面子手なので、一般的には特に4枚使いがあっても構いません。この例では4枚使いの四萬のうち2枚が雀頭、もう2枚は一盃口の順子でとなります。

4枚使い例2

1萬
2萬
3萬

1萬
2萬
3萬

1萬
2萬
3萬

               

1萬
2萬
3萬

8筒
8筒

何だかもの凄い牌姿ですね!これは、同種の牌を4枚ずつ使ったリャンペーコーです。さて、これでリャンペーコーは成立するでしょうか?

答えは、「一般的には成立するが、不成立とする場合もある」です。

通常は普通に成立します。ただ、一部で不成立とするルールがあるようなので、念の為その理由を覚えておきましょう。

不成立とする理由、そのヒントはチートイツにあります。4枚使いのチートイツは不成立というのは知っていますか?

1萬
1萬

1萬
1萬

7索
7索

3筒
3筒

9筒
9筒

南
南

中
中

一見、チートイツの様に見えますが、

このチートイツの不成立と同じように考えて、リャンペーコーは同一の順子が2ペア×2組が必要なのに、4枚使いのリャンペーコーでは同一の順子が4ペアとなるので認めない!とうのが、不成立の理由の様です。

しかし、リャンペーコーの定義に異なる2種類の順子が必要というのは無いので、問題無く成立するという考え方が一般的です。かなりレアなケースなので意識する事は無いと思いますが、頭の片隅にでも置いておくと安心です。

七対子(チートイツ)【2翻役】麻雀役徹底解説!七対子(チートイツ)【2翻役】麻雀役徹底解説!

二盃口はフリテンに注意

二盃口は順子4組が必要な役なので、両面待ちが複数発生する可能性があります。

2萬
3萬
4萬
 

3萬
4萬
両面待ち

7筒
8筒
9筒
 

7筒
8筒
両面待ち

牌
牌
牌
 

上記の牌姿は、二盃口が狙える形になっています。この手で二盃口を完成させるために必要な牌は、ですね。

ただし、両面待ちになっているため、を引いても面子は完成します。

二盃口を狙うあまり、ツモしたを「使わないから」といって捨ててしまうと、それらの牌ではアガれなくなり、フリテンの状態になってしまいます。

二盃口を目指すのは魅力的ですが、こだわりすぎは禁物です。状況によっては一盃口やピンフでのアガリも十分価値があります。アガりのチャンスを逃さないよう、柔軟に対応していきましょう。

まとめ

リャンペーコー(二盃口)は、門前で一盃口を2組作る非常に美しい形の役で、その希少性から「実質役満」とも呼ばれるほどです。ただし、その成立には高度な引き運と精密な手組みが必要で、狙って作るのは困難。基本は流れの中で自然と狙える形が見えたときに絞り込んでいくのが現実的です。

チートイツとの見た目の類似性や、4枚使いにまつわるローカルルールなど、二盃口には知っておきたい細かいルールも多く含まれています。点数は高いですが、不確実性も高いため、押し引きの判断が重要な役と言えるでしょう。

無理に狙わず、自然に寄ってきたらチャンスを逃さない——それがリャンペーコー攻略の基本です。

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    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >4枚使い例2は三暗刻もしくは四暗刻になるから認めないのでは?

      こちらですが、

      111122223333m88s

      という形になりまして、対子形で見る場合は3メンツ1雀頭しかないのでノーテンの形となります。
      よって、三暗刻もしくは四暗刻を採用するということにはなりません。

      お役に立てますと幸いです。

      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

        • 麻雀豆腐編集部です。
          麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

          >88sを頭の111222333m123mで三暗刻では?

          回答の内容に誤りがございました。
          おっしゃる通り、「111122223333m88s」ではなく「111222333m123m88s」の形からノーテンではなく三暗刻としてみることができます。
          役としては「得点が高い役が優先される」という高点法の原則からも二盃口の成立で問題ないかと思います。
          ご指摘ありがとうございました。

          ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
          今後とも当サイトをどうぞ宜しくお願い致します。

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >4枚使い二盃口って四暗刻が優先されるんやないの?

      本記事の4枚使いの例では
      123・123・123・123・88ですが
      こちらを暗刻(槓子)として見てみると、

      1111・2222・3333・88ですので、四暗刻には1面子足りないことになります。

      今回の例は
      111・222・333・123・88で
      三暗刻にもとることが出来ますが、このような4枚使いで二盃口も有り得るということでご紹介させていただきました。

      いただいたコメントを参考に記事の修正を行いました。
      もうひとつ4枚使いの例をご紹介させていただきますm(__)m

      223344・44・667788
      こちらの例は4枚使いの4のうち2枚は一盃口の順子として扱い、もう2枚は雀頭として扱っています。

      二盃口の4枚使いが認められるかはその場の取り決めによって異なりますが
      七対子と違い面子手ですので認められることが一般的なようです。

      ご質問ありがとうございました!
      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

        • 麻雀豆腐編集部です。
          麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

          >不成立なわけなーだろバカ

          4枚使いの二盃口についてのご意見で宜しかったでしょうかm(__)m?
          ユーザー様の仰る通り、一般的には4枚使いでの二盃口は成立します。
          ローカルルールや二盃口・七対子などの役に関しての考え方から一部の例として成立しない場合もあることをご紹介させていただきましたが
          分かりづらくなってしまい誠に申し訳ございません。
          貴重なご意見ありがとうございます!

          ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
          今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

  1. 二盃口は
    一盃口+一盃口+二盃口=5飜
    の実質5飜と考えるのは、間違いなのでしょうか?
    本来の役の数え方からすると5飜と考える方が正しいと思えます。
    小三元において、
    役牌+役牌+小三元=4飜と同じ数え方です。
    友人からは四暗刻の時に三暗刻を考えないからおかしいと言われましたが、それは役満に隠されているだけで、三暗刻だけでなく対々和も隠されています。
    また、清一色の時に混一色を数えないから、とも言われましたが、字牌と1種類の数牌で構成するのが混一色なので、字牌がないから混一色が不成立になっていると考えられます。
    そのため本来の数え方であれば実質5飜で数えるべきだと思います。
    また、現状通り実質3飜と数えるなら、二盃口は1飜と表記するのが正しいと思います。
    この考え方はおかしいのでしょうか?

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >二盃口は
      一盃口+一盃口+二盃口=5飜
      の実質5飜と考えるのは、間違いなのでしょうか?

      役牌(1翻)+役牌(1翻)+小三元(2翻)=4翻は役牌も小三元もそれぞれ翻数をカウントするのに対し

      二盃口(3翻)は、一盃口(1翻)×2の分の翻数をそれぞれカウントしないのはなぜなのか、という疑問ですね。

      仰る通り、上記の数え方で考えると、一盃口(1翻)+一盃口(1翻)+二盃口(3翻)=5翻になりますね。

      そして、現状二盃口は3翻の扱いであると考えた時に一盃口(1翻)+一盃口(1翻)+一盃口が二組ある事に対し?(1翻)=実質3翻ということになりますね。

      たしかに私も個人的な意見としては、二盃口は難易度&出現率を考えると3翻では足りない印象を受けます。

      以前、二盃口は2翻として扱われたり、役として認められていなかった経緯があるようです。

      なぜ現在、一般的には二盃口が3翻役なのか、といった理由は分かりません。申し訳ございません…

      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

    • 基本的に、日本の麻雀は他の役が必ず成立する事が確定する時は、その役と複合しません。

      小三元は、白板、緑發、紅中のいずれか二つが成立しますが、もう一つは成立しません。

      白白發發發中中中(發、中が成立し、白は成立しない)
      白白白發發中中中(白、中が成立し、發は成立しない)
      白白白發發發中中(白、發が成立し、中は成立しない)

      この様に、白板、緑發、紅中の成立が確定していないため、小三元は他の二つと複合するのであると思います。

      • 麻雀豆腐編集部です。
        麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

        他ユーザー様の疑問を答えてくださり、ありがとうございます!私の方でも参考にさせていただきます(^^)

        今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

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