【副底(フーテイ)】とは(麻雀用語辞典)

【副底(フーテイ)】『点数系の用語』
副底とは符計算において、上がることで必ず付与される20符の事です。符底とも言います。点数計算には、主に翻(ハン)と符(フ)という2つの要素が必要になってきます。点数計算において2大要素の符は、上がった際の待ちの形や面子の種類などで決まってきます。
点数計算の基本的な要素
麻雀の基本的な点数は、下記の要素によって決まります。
- 翻(ハン)の数
- 符(フ)の数
- 親か子か
そして点数計算をマスターするには、下記の3つを覚えなければなりません。
- 役の翻数
- 符計算
- 符と翻の合計から点数を計算
それぞれ暗記しなければならないというのが、点数計算が難しいと言われる所以です。
 点数を決める要素の3つ目にある「親か子か」に関しては、親でアガった場合は子でアガった場合の1.5倍の点数になるだけなので、これは簡単ですね。
翻につきましては下の記事で詳しく説明していますのでご覧ください!
符とは
- 符とは、アガりの状況や形に応じて与えられるポイントで、点数計算の元となります。
翻と符で正確な点数を導き出せるようになります
- 符は、アガりの状況や形に応じて与えられる数が変わる
- 符は、最低でも20符、最大で110符が与えられる
- 符は、点数そのものではなく、実際の点数は符と翻によって算出される
符計算とは
- 符は
5つの要素
- で決まります。各要素ごとに与えられる符が決まり、最後にその5つを合計します。それが符計算です。
- (1) 副底(フーテイ)
- (2) アガり方
- (3) 面子の種類
- (4) 雀頭(アタマ)の牌の種類
- (5) 待ちの形
符計算の5つの要素
- (1) 副底(フーテイ)
 副底(フーテイ)は基本符とも言い、アガると無条件で必ず与えられる20符のことです。
- (2) アガり方
 門前ロンかツモ、どちらでアガったかにより与えられる符が異なります。門前ロンの場合は門前加符(メンゼンカフ)、ツモの場合はツモ符と言います。
 鳴いてのロン → 0符
 ツモ → 2符
 門前ロン → 10符
- (3) 面子の種類
 アガった時の面子に刻子(コーツ)か槓子(カンツ)があると符が加算されます。面子が「明刻」「暗刻」「明槓」「暗槓」の4パターン、
 牌の種類が「中張牌」「一九字牌」の2パターンあるので、組合せで計8パターンを覚えなければいけません。
 複数ある場合は全て加算されます。なお、順子(シュンツ)は0符です。
 順子(牌は問わず) → 0符
 明刻(中張牌) → 2符
 明刻(一九字牌) → 4符
 暗刻(中張牌) → 4符
 暗刻(一九字牌) → 8符
 明槓(中張牌) → 8符
 明槓(一九字牌) → 16符
 暗槓(中張牌) → 16符
 暗槓(一九字牌) → 32符
- (4) 雀頭(アタマ)の牌の種類
 アタマが役牌(ヤクハイ)で作られていると2符が与えられます。役牌以外の場合は0符です。
 雀頭が役牌以外 → 0符
 雀頭が役牌 → 2符
- (5) 待ちの形
 アタマが役牌(ヤクハイ)で作られていると2符が与えられます。役牌以外の場合は0符です。 両面待ち(リャンメン待ち) → 0符 両面待ち(リャンメン待ち) → 0符
  双?待ち(シャンポン待ち) → 0符 双?待ち(シャンポン待ち) → 0符
  辺張待ち(ペンチャン待ち) → 2符 辺張待ち(ペンチャン待ち) → 2符
  嵌張待ち(カンチャン待ち) → 2符 嵌張待ち(カンチャン待ち) → 2符
  単騎待ち(タンキ待ち)   → 2符 単騎待ち(タンキ待ち)   → 2符
待ちの形で与えられる符には気を付けるべきポイントがあります。それは両面待ちやシャンポン(シャボ)待ちの場合でも、合わせて他の待ちと解釈できる場合は2符が加えられます。
 例えば両面待ちとも単騎待ちとも解釈できる場合に2符を加える事が出来ます。例として、下記の場合との両面待ちとも、の単騎待ちとも解釈出来ます。このような場合は、単騎待ちの解釈を採用し、2符を加えます。尚、でアガった場合は、両面待ちとしての解釈しか出来ないので符は加えられません。この考え方は、両面待ちと単騎待ちだけでなく、どの組み合わせでも同様で、両面待ちとシャボ待ち以外の解釈が出来る場合は符を加える事が出来ます。
両面待ちの解釈













 ツモ
ツモ単騎待ちの解釈













 ツモ
ツモ
ちなみにノベタン待ちという待ちの形もあり、この場合でも2符加えられます。
 【ノベタン待ちの例】













 ツモ
ツモ上記の例はと待ちで雀頭を待っている形になります。
 よって、ノベタン待ちは単騎待ちと解釈される為2符加える事が出来ます。
符計算の具体例
では、ひとつ符計算の具体例を挙げて見ましょう。

 アタマ
アタマ

 順子
順子

 暗刻
暗刻

 暗刻
暗刻
 両面待ち
両面待ち ロン
ロンこのアガりで、5つの要素を確認してみます。
(1) 副底(フーテイ)
これは無条件で20符ですね。
(2) アガり方
門前ロンでアガっているので10符です。
(3) 面子の種類
面子は中張牌の暗刻が2つなので、4符✕2で8符です。
(4) 雀頭(アタマ)の牌の種類
雀頭は役牌ではないので0符です。
(5) 待ちの形
待ちは両面待ちなので0符です。
合計すると、、、
 20符 + 10符 + 8符 + 0符 + 0符 = 38符
合計すると、38符ですね。でも、ここでひとつ注意が有ります。それは、、、
符は下一桁を切り上げ!
ということです。今回の場合、合計38符なのですが、切り上げで40符となります!
符計算の例外
例外1 : ピンフツモ と 七対子 の 符
「平和(ピンフ)のツモ」と「七対子」は例外として、符計算を行いません。下記の通り符が決まっています。切り上げもしないので、七対子の25符で確定です。
- 平和(ピンフ)のツモ・・・20符
- 七対子・・・25符
例外2 : 喰いピンフ形 の 符
上記で説明した通り、ピンフツモ一律20符と七対子一律25符は例外です。
 では、鳴いている状態でのピンフの形でロンアガりのケースはどうでしょうか?
※ピンフは門前のみ成立する役ですので下記の例ではピンフは成立しません。
例1 : タンヤオのみのアガり






 両面待ち
両面待ち





 ロン
ロン例2 : 三色同順のみのアガり









 両面待ち
両面待ち


 ロン
ロン
 どちらの例も、鳴いている状態ですのでメンゼンロンの10符は加符されません。面子も全て順子、待ちも両面待ち、雀頭の種類による加符点もありません。
基本符の20符以外、符がつかないので20符と思いがちですが、この場合は例外として30符として扱われます。(20符はピンフツモの場合のみです)
上記のような例は喰いピンフと呼ばれたりもします。
なぜ20符ではなく30符として扱うのか…
 点数早見表でも分かる通り、一般的なルールとして「最低点数は子の場合1000点/親の場合1500点」という決まりがある為です。
よって、例1と例2は30符1翻で子1000点/親1500点の和了となるのです。
ちなみに、上記の例でツモアガりの場合は、基本符20符にツモ符の2符が加符される為、切り上げて30符になります。従って、鳴いている状態でピンフの形は、ロンであってもツモであっても30符として扱うことになります。
「ピンフツモ20符」と「七対子25符」以外は30符~と覚えましょう!!
符につきましては下の記事で詳しく説明していますのでご覧ください!

 点数計算 翻(ハン)
点数計算 翻(ハン) 点数計算 符(フ)
点数計算 符(フ) 【麻雀用語】初心者が覚えるべき基本用語を全て解説
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