清水香織 女流最強プロのセメントクイーン
清水香織という麻雀プロは、女流麻雀プロの中でも最強であり、真のパイオニア、女流麻雀界の最大のビックネーム、それが清水香織プロです。二階堂姉妹や、和泉由希子プロや宮内こずえプロの方が人気かもしれません。しかし、清水香織プロの方が確実にキャリアは長く、実績は大きく、強い雀士なのです。そんな最強女流雀士、清水香織プロについてご紹介したいと思います。
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1.清水香織プロについて
清水香織(しみず かおり)は、日本プロ麻雀連盟所属の麻雀プロです。女流プロとしては、二階堂姉妹よりもキャリアは長く、そして実績もトップクラスの成績を残しており、女流プロのドン、女流麻雀プロ最大の大物、といった存在です。
基本データ
- 生年月日:1973年7月12日
- 出身地:栃木県那須塩原市
- 血液型:O型
- 好きなもの:お酒
- 配偶者:独身
女流というと、真っ先に名前が挙がるのが、二階堂亜樹プロと二階堂瑠美プロの二階堂姉妹ですが、その二人よりも前にプロデビューしており、女流麻雀プロなんて存在が生まれる前から活躍している、女流麻雀プロの先駆け、パイオニア的存在であるのが、清水香織プロです。
そして日本プロ麻雀連盟所属の「マムシの沢崎」と呼ばれるベテラン雀士、沢崎誠(さわざき まこと)プロが師匠です。同じく連盟所属で同期でもある藤崎智(ふじさき さとし)プロも沢崎誠プロの弟子にあたるので、清水香織プロとは同期であり同門といった関係になります。
雀荘をプロデュースしており、清水香織プロのお店『ブルードラゴン』グループは、大分本店、博多天神店、宇都宮店と三店舗あります。
公式サイト→http://www.bludra.jp/index.html
人物・性格
日本プロ麻雀連盟内の段位は五段(一番高い段位は九段で、2015年現在六段が女性の中では最高位)です。五段という段位は、女流では二階堂亜樹プロや黒沢咲プロといったぐらいしかいないので、段位という面でもトップクラスの実力を持っていることがわかります。
日本プロ麻雀連盟の13期生で、1997年頃にデビューしました。当時は麻雀界では女流プロは少なく、認知度も低いものでした。現在ではアイドル的人気を持っている女流雀士や、逆にアイドル的活動をしていて麻雀プロになる女流雀士もいますが、清水香織が麻雀界に入ったときはそんな雰囲気は皆無でした。
2000年に入り、15期生として二階堂亜樹プロ、16期生に二階堂瑠美プロが日本プロ麻雀連盟に入ります。若くてルックスも可愛い二階堂姉妹が世間から注目され、女流プロというのが認知されます。そして、18期生に女優として活動していた宮内こずえプロ、19期生にモデルやタレント活動をしていた和泉由希子プロが日本プロ麻雀連盟に入り、女流というジャンルが活性化され、より麻雀界が華やかになりました。
女流麻雀プロの活躍が始まる前から、女流雀士のパイオニア、先駆者として、数々の強豪相手に戦っていたのが、清水香織プロなのです。人気、知名度という点からみると、二階堂姉妹や宮内こずえプロ、和泉由希子プロに劣りますが、実力やキャリア、貢献度では、清水香織プロが女流麻雀プロのドンであると言えるでしょう。
年齢が若い女流も増えて、自らを自虐的におばさんと言ったり、周りからも年齢をからかわれることがありますが、まだまだ現役のプロ雀士です。そして、年齢を重ねてより一層綺麗になった、姐御肌といった言葉が似合う、清水香織プロです。
セメントクイーン
女流プロは必ず持っている、通り名のようなキャッチフレーズは「セメントクイーン」です。
セメントクイーンという名前は、攻撃的な雀風と、清水香織プロのちょっと怖そうな感じのルックス、(個人的には)バンドマンのようにも見えるヴィジュアルが由来になっていると思われます。「セメント」=「強い」ということかな、と思われますが、とあるネット配信の番組で「セメントクイーン」という言葉の由来について清水香織プロが話していました。
この中で話していますが、プロレス用語で、真剣勝負のことを「セメント」ということがあり、「ガチンコ」と同義語で、「セメントマッチ」といって、やらせなしの真剣勝負、というような使い方をします。
「セメントクイーン」という言葉は、どうやらプロレス用語である「セメント」という言葉から来ているようで、「嘘偽りのない強さ」、「真剣勝負」といった意味から「セメントクイーン」という名前で呼ばれるようになったようです。確かにちょっとわかりにくいキャッチフレーズではあります、「セメントクイーン」。清水香織プロ=「セメントクイーン」は知っていても、意味まで知っている麻雀ファンは少ないのではないでしょうか?
ちなみに、ご本人はこのキャッチフレーズについては好きとか嫌いというよりも、長いこと言われている名前なので・・・、という感じのようです。ただ、可愛らしいキャッチフレーズの女流が多いなか、自分のテイストにあっている「セメントクイーン」という名前は、言うときに恥ずかしくなくて良い、といった感想を持っているようです。
2ちゃんねるの管理人、ひろゆき氏との裁判に勝訴
2002年から2003年ぐらいの間の話ですが、2ちゃんねるに清水香織プロへの誹謗中傷が書かれたことがあり、管理人であるひろゆき氏に対し名誉毀損による損害賠償を求める裁判を起こしたことがありました。
結果として、清水香織プロ側が勝訴となりましたが、結果として誹謗中傷が悪化し、さらには、清水香織プロの雀荘「ブルードラゴン」のサイトの掲示板まで荒らされることになり、一時サイトが閉鎖されることになりました。
十年以上前の話ですが、当時は世間を騒がせたニュースでした。裁判では勝訴という結果でしたが、より一層ネット上で荒らされるという、残念な事件でした。
ブログ・ツイッター
ツイッター→https://twitter.com/kaorishimizu777
ブログはそんなに更新頻度は高くないですが、数ヶ月に一度程度で更新されます。ツイッターは毎日という感じではないですが、割と頻繁に更新されています。全体的に食べ物の話が多い気がします。
2.麻雀プロとしての実力
清水香織プロというと、攻撃的な雀風が持ち味で有名です。セメントクイーンという、キャッチフレーズも攻め中心の強気な姿勢が由来になっているところもあります。清水香織が攻撃について、「攻めていい状況」と「攻めちゃいけない状況」の見極めがすごく大事だと思うと、とあるインタビューで話していました。どこで踏み込んで良いのかだめなのか、その攻防のラインを見極める、とのことです。
その攻防のライン、要するに麻雀における押し引きの部分を清水香織プロは実戦を重ねることによって学んだと話しています。何回も打って、この場面では攻めてはいけない、この場面では攻めてもいい、といったことを体で覚える。戦術本などの本や問題よりも、実際に打って覚える、それが成長するのに大切なことという自論を持っているようです。
麻雀って4人でやるものだから、つい相手3人と闘ってる感覚になりやすいんですね。
でも、いちばん大事なのは自分との闘い。
だからリアルな経験則がなによりの財産になる
といった、実に清水香織らしい、言葉を残しています。引用元のインタビューのリンクです。↓
http://kojimajan.com/category/coverage/mondo_women
女流最強といっても過言ではない、清水香織プロですが、最強の名にふさわしい数々のタイトルを獲得してきました。
獲得タイトル
- 第27期王位(2001年、日本プロ麻雀連盟主催のプロアマ参加の大会)
- 第5期女流桜花(2010年、日本プロ麻雀連盟主催の女流リーグ戦)
- 第2期プロクイーン(2004年、日本プロ麻雀連盟主催の他団体プロも参加する女流大会)
- 第1回女流MONDO杯(CSチャンネル「MONDO TV」主催のテレビ対局のリーグ戦)
- 第3回日本プロ麻雀連盟九州リーグ優勝(2002年、九州支部のリーグ戦)
- 第2回、3回、13回、男女混合SP天空麻雀優勝(日本プロ麻雀連盟主催のCSチャンネルのテレビ対局大会)
清水香織プロの一番大きな実績は、日本プロ麻雀連盟のG1タイトルと呼ばれている4大メジャータイトル(鳳凰位、十段位、王位、麻雀マスターズ)、そのうちの王位のタイトルを獲得し、女流で唯一のG1タイトル獲得者なのです。凄いです。ただ女流でキャリアが長いのではなく、他の女流プロが成し遂げていないG1のタイトルを唯一獲得したというのが、やはり女流最強であり、パイオニアなのです。
女流のリーグ戦のタイトルである女流桜花、他団体プロも参加する女流No.1決定戦であるプロクイーン、テレビ対局の最大のリーグ戦である女流MONDO杯、と一通り女流の有名タイトルも獲得し、連盟内だけでなく、女流MONDO杯のような他団体と関わる大会でも実績を残しています。
現在は北関東支部に所属しているので、リーグ戦は地方リーグである、北関東リーグで戦っています。かつては九州支部に所属していたこともあり、九州リーグに参加し、優勝した経験もあります。
大きなタイトルを獲得したのがデビューしたての頃で、現在でも現役ではありますが、ここ数年はタイトルから遠ざかっています。もちろん、積極的にかつてのように大会に参加していない部分もありますが、やはりまだまだこれからも若い女流雀士とは一味も二味も違うところを見せつけていただきたいと思います。
3.清水香織動画特集
youtubeにアップされている清水香織プロの動画を紹介します。
闘牌シーン。持ち味である攻撃的な姿勢が功を奏します。
アーケードゲーム「麻雀格闘倶楽部」での本人参加の動画です。
麻雀動画というサイトで配信している番組です。有料ですが、前半はyoutubeで無料で見れます。清水香織プロが自らの打ち筋を打ちながら説明しています。
けっこう昔のインタビュー映像です。若い時よりも今の方がお綺麗です。
漫画家の葛西りいちさんと清水香織プロ、日本プロ麻雀連盟所属の和久津晶プロ、最高位戦日本プロ麻雀協会所属の石井あやプロが対談している、女流雀士と他ジャンルの女性が対談するという企画です。
4.まとめ
女流最強は誰か、そういった議論になると必ず登場するのが清水香織プロです。二階堂姉妹と人気を比較されることもありますが、あの二人よりも前にプロで活躍していた数少ない女流雀士なのです。アイドル雀士のような女流プロがどんどん増えてきましたが、そういった女流とは一線を画する存在、それが女流最強雀士、清水香織プロなのです。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
モンド復活おめでとう。これからも頑張って下さい。