【佐々木寿人】超攻撃的実力派カリスマ雀士の全て!
佐々木寿人プロは、所属する日本プロ麻雀連盟の最高峰タイトル"鳳凰位"を三度獲得した経験を持ち、その圧倒的な実績と攻撃的な雀風から"魔王"の異名を持つ人気麻雀プロです。Mリーグでは、初年度の2018年からKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属し、チームの顔として活躍している、佐々木寿人プロについてご紹介します。
“麻雀攻めダルマ”佐々木寿人プロについて
プロフィール
- 名前:佐々木 寿人(ささき ひさと)
- 生年月日:1977年1月12日
- 出身:宮城県仙台市
- 学歴:東北学院大学中退
- 血液型:O型
- 好きな物:桃鉄、ボクシング観戦、自分の対局の映像を見る事
- 所属団体:日本プロ麻雀連盟(22期生)
- Mリーグチーム:KONAMI麻雀格闘倶楽部
- X(旧Twitter):@sasakihisato
佐々木寿人プロは、"魔王"という異名が良く使われていますが、他にも"寡黙なリーチファイター"、"無敵のストリートファイター"、"麻雀攻めダルマ"、"歩くトーナメント"、"混一色コンサルタント"という二つ名が使われることもあります。
アマチュア時代から"フリーで1000万貯めた男"として知られ、漫画の主人公に取り上げられるほどの有名人でした。2006年、日本プロ麻雀連盟に22期生として入会しますが、同期ではKADOKAWAサクラナイツの内川幸太郎プロがいます。
自分の対局映像をよく自宅で見ているそうですが、負けた試合の映像は見ず、2着以上になった試合をよく見ているそうです。
座右の銘として"即決即断"という言葉を挙げており、麻雀だけでなく、生活の中でも即決即断をモットーにしています。
麻雀プロには珍しく、非喫煙者であまりお酒を飲まないことで知られています。
麻雀用語に関連したダジャレを言うことが多く、例えば、イーシャンテンを毘沙門天と言ったり、9ピンを9ピンマヨネーズと言ったりする、といった代表作があります。
2024年1月11日には宮城県南三陸警察署一日警察署長を務めました。おそらく麻雀プロとしては初なのではないでしょうか。その時の様子が日本プロ麻雀連盟の公式サイトで取り上げられています。制服姿がよくお似合いです。(一日警察署長イベントレポート)
妻・手塚紗掬プロ
佐々木寿人プロは、日本プロ麻雀連盟に所属する手塚紗掬プロと2008年に結婚しました。そして、2010年3月には、第一子となる長女が誕生、2017年5月に第2子となる長男が誕生しました。
- 名前:手塚 紗掬(てづか さきく)
- 生年月日:1980年3月3日
- 出身:北海道幌泉郡えりも町
- 学歴:國學院大學神道専修学科卒業
- 血液型:O型
- 所属団体:日本プロ麻雀連盟(28期生)
- X(旧Twitter):@sakikutezuka
手塚プロは北海道出身で、実家が神社で、神職の資格を持っており、登録すれば神主になれる、という凄いバックグラウンドを持っています。
2001年に日本プロ麻雀協会に所属しましたが退会し、日本麻雀機構という、今は活動停止してしまった団体に移籍しましたが、団体の活動停止にともない、フリープロとして活動を続けていましたが、2012年に日本プロ麻雀連盟所属の所属となりました。
キャッチフレーズはその冷静沈着な打ち筋と、清楚なルックスから「ダイヤモンドダスト」と呼ばれています。
二人が出会ったきっかけは、佐々木寿人プロの方が先に手塚紗掬プロのことを気になったそうで、一度も会ったことがなかったけれど、仲の良い女流麻雀プロの宮内こずえプロに一席設けろ、とお願いし、三人で三麻を打ったのがきっかけだったそうです。それで仲良くなり、付き合うようになったそうです。
結婚するきっかけになったのは、手塚紗掬プロから「結婚する気あるの?」と言われたことがきっかけだと話しています。やはり奥さんも勝負師、一本筋の通った問いかけです。
時々、佐々木寿人プロが手塚プロに尻に敷かれていて、恐妻家といったエピソードが紹介されますが、麻雀界を代表する仲良し夫婦だと言えるでしょう。長いこと手塚プロが佐々木寿人プロから麻雀を教わることはなかったそうですが、最近では麻雀を教わることも増え、手塚プロの成績も上がってきています。
佐々木寿人プロも家事を手伝ったり、子供の勉強を見たりするなど、家庭的な一面もあり、良いお父さんのようです。
ライバル・滝沢和典プロ
日本麻雀連盟に所属し、MリーグではKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属する滝沢和典プロは、佐々木寿人プロと二人で"たきひさコンビ"と呼ばれ、長年自他ともに認めるライバル関係であり、プライベートでも仲が良いことで知られています。
- 名前:滝沢 和典(たきざわ かずのり)
- 生年月日:1979年12月6日
- 出身:新潟県長岡市
- 学歴:音楽系専門学校中退
- 血液型:B型
- 所属団体:日本プロ麻雀連盟(16期生)
- Mリーグチーム:EX風林火山(2018-19から2020-21まで)、KONAMI麻雀格闘倶楽部(2021-22から)
- X(旧Twitter):@takizawajpml
1979年生まれの滝沢プロは、1977年生まれの佐々木寿人プロの二歳下ですが、麻雀プロとしては佐々木寿人プロは22期生で、滝沢のプロが16期生と先輩といった関係性です。
佐々木寿人プロが新宿のフリー雀荘で有名になっていた時に知り合い、初めて会った時、滝沢和典プロは19歳ぐらいだったそうです。その当時からお互いをライバル視していたようで、年も近く、次第にプライベートでも仲良くなったそうです。滝沢和典プロが麻雀雑誌社に佐々木寿人プロを紹介してくれたおかげで名前を知ってもらえるようになった、と話しています。
単行本化されていませんが、雑誌・近代麻雀ゴールドでは2004年11月号から漫画「激突~タッキーvsヒサト」が連載され、佐々木寿人プロがプロになる前から、近代麻雀は二人をライバルとして売り込み始めました。
佐々木寿人プロがプロになると、モンドTVのテレビ対局を中心に"タッキー&ヒサト"のコンビで活躍し、新しい時代の男性プロとして活躍、2013年には「ヒサトVS滝沢 麻雀戦術30番勝負」という、同じ局面を佐々木寿人プロと滝沢和典プロはどう考えるかといった内容の戦術本が発売されました。このように"ヒサトVS滝沢"といったイベントや企画も多く行われ、二人のライバル関係は二階堂姉妹のように長らく麻雀界を盛り上げてきました。
2023年1月から佐々木寿人プロと滝沢和典プロの二人でニコニコ動画にてネット配信番組"タキヒサ麻雀ラボ"がスタートしました。この番組は、"麻雀ファンの皆様が今よりもワンランク上の打ち手になる為の金言や、タキヒサからしか聞く事ができないお話しをする"番組で、麻雀についてはもちろん、ゲストを呼んでトークをすることもあります。YouTubeでは、一部無料で見られる「タキヒサ麻雀ラボ ガイドチャンネル」があります。また公式Xアカウント(旧Twitter)もあります。@takihisalabo
漫画「Mリーグほぼ毎日4コマ」の作者である藤島じゅん氏が手掛けた、たきひさコンビのラインスタンプも発売中です。「タキヒサ麻雀ラボ」LINEスタンプ
チームがらくた
日本プロ麻雀連盟所属でMリーグ2020-21シーズンまでKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属していた前原雄大プロは、佐々木寿人プロに大きな影響を与えた師匠とも言えるそんざいです。二人はチームがらくたを結成、前原プロが総帥、佐々木寿人プロが部長、といった立場になっています。
- 名前:前原 雄大(まえはら ゆうだい)
- 生年月日:1956年12月19日
- 出身:東京都府中市
- 学歴:早稲田大学
- 血液型:A型
- 所属団体:日本プロ麻雀連盟(1期生)
- X(旧Twitter):@yudai1219
前原雄大プロは、日本プロ麻雀連盟創設時から参加しており、現在は常任理事という立場となっているレジェンド雀士で、「歌舞伎町のモンスター」、「超獣」、「地獄の門番」といった二つ名を持っています。
佐々木寿人プロの著書『ヒサトノート』の中のコラムで、自分の師として前原雄大プロを挙げています。麻雀雑誌を読んでいて、「この人の文章おもしろいな」と思ったのが、前原雄大プロを知ったきっかけで、佐々木寿人プロが働いていた雀荘に、前原雄大プロが客として来た時に紹介してもらい、店に来ると一緒に打ったり、接客そっちのけで後ろで見ていたそうです。
その後、前原プロの勉強会に参加したり、一緒に麻雀を打つような仲になり、前原プロの誘いもあり、佐々木寿人プロは麻雀プロになることを意識するようになりました。
前原プロは、カンチャンやペンチャンでドラや役もないリーチをかける場面が多く、日本プロ麻雀連盟の会長である森山茂和プロは"がらくたリーチ"と名付け、前原プロの代名詞となりました。そして、佐々木寿人プロも攻撃的で愚形の待ちでのリーチを多用することから、二人でチームがらくたを結成することになりました。
チームがらくたには、「鳴いたらオリるな」・「愚形上等」・「放銃万歳」という三箇条があり、この言葉がデザインされたTシャツも販売されています。《チームがらくた三箇条Tシャツ》販売のお知らせ
KONAMI麻雀格闘倶楽部の選手が、インタビューや写真撮影の時にする、人差し指と中指を立てて手を斜め前に掲げるポーズは「がらくたポーズ」と呼ばれており、Mリーグが始まる以前から、チームがらくたの前原プロと佐々木寿人プロがしていたことが由来です。
漫画『真剣』
主人公のモデルが佐々木寿人プロで、プロになる前の雀荘勤務時代のことを描いた漫画が、原案・黒木真行、作画・武喜仁の『真剣』という作品です。
副題に「実録!!フリーで1000万円貯めた男」となっているように、いかにして佐々木寿人プロがフリーで勝ったかという麻雀の技術論や、勝つための精神論だったり、1000万円貯めるための精神論やモチベーションについても描写されています。
麻雀漫画によくある法外なレートで、黒い感じの人達と打つわけではなく、雀荘のメンバーとして、時として客として(例外的にマンション麻雀で)、勝つ姿を描いているので、「1000万円稼いだ男」というのが、裏プロ的なことでなく、真っ当にコツコツ勝った金を貯めたという佐々木寿人プロの姿が描かれています。
著書
- 超攻撃麻雀ヒサトノート(2007年2月23日 毎日コミュニケーションズ)
- 超攻撃麻雀 ヒサトノートX(2011年7月16日 毎日コミュニケーションズ)
- ヒサト流リーチに強くなる麻雀入門(2012年5月7日 成美堂出版)
- ヒサトVS滝沢 麻雀戦術30番勝負 ※滝沢和典プロと共著(2013年1月18日 マイナビ)
- 人生勝たなきゃ意味が無い(2013年5月14日 講談社)
- ヒサトノート 強者のメンタル強化塾(2016年8月5日 竹書房)
- 麻雀「何切る」200人に聞きました! 一流麻雀プロが答える珠玉の100問超ベストセレクション ※高宮まりプロと共著(2018年3月10日 CCCメディアハウス)
- 進化した「超攻撃」スタイル! 魔王の麻雀(2022年12月15日 KADOKAWA)
- 超攻撃麻雀 ヒサトノート 完全版(2023年1月24日 マイナビ)
- イラスト見るだけ!Mリーガー佐々木寿人の麻雀入門(2023年9月12日 日東書院本社)
- 攻める ヒサト流麻雀必勝法(2024年8月5日 竹書房)
佐々木寿人プロが雀荘のメンバー時代に、勝てない他のメンバーへ向けてのアドバイスや、麻雀の戦術を書いたノートをつけており、それは"ヒサトノート"と呼ばれていたそうです。表紙には定価五万円と書いてあって、本当に売りつけるつもりだったそうです。
アマチュア時代から、文章を書く能力に優れており、麻雀漫画の原作や、麻雀戦略本も多数出版している荒正義プロの影響もあり、佐々木寿人プロも多くの本を出版しています。プロになってすぐ、2007年に"ヒサトノート"というタイトルで戦術本が発売され、2011年にヒサトノートXが発売され、2023年にはその二冊を合わせた文庫本"完全版"が発売されました。
また、「人生勝たなきゃ意味が無い」は麻雀の戦術ではなく、佐々木寿人プロの人生哲学を解説した本や、麻雀を打つときのメンタルにフォーカスした「ヒサトノート 強者のメンタル強化塾」といった本も発売されています。
鳳凰位三度獲得した魔王・佐々木寿人プロの経歴
歌舞伎町で伝説となったアマチュア時代
佐々木寿人プロは子供の頃は麻雀をすることはなく、小学校、中学校まではサッカー少年だったそうです。高校に進学して、一年生まではサッカーを続けていましたが、練習もしんどいし、髪型も坊主にするのが嫌だったため、部活にもあまり行かなくなりました。そして、高校二年生頃に友達に誘われて麻雀を覚えていきます。
大学は、教員を目指すために東北学院大学に進学。大学生になると、更に麻雀にのめり込み、今まで引っ込み思案な性格であまり友人が出来なかったそうですが、麻雀を通じて、友達ができるようになりました。
しっかり授業には出席し単位は取っていましたが、三年生に進学するときに、授業料の振り込みが一日遅れてしまったため、留年することが決定してしまいます。しかし、佐々木寿人プロは、ここで一年留年するのは時間の無駄だと感じたため、退学することにします。
大学に入った時から雀荘で働いていましたが、学業に専念するために三年生になったら辞めるつもりだったものの、大学の方を辞めたので、麻雀に専念することになります。
地元仙台の雀荘で働いていましたが、歌舞伎町にある雀荘で働いてみないかと声をかけられ、上京。上京してからは、6日働き、一週間に一回の休日の日には、睡眠にあて、日頃から無駄遣いもせず、他のギャンブルにも興味を持たず、キャバクラ等にも行かず、もともと酒もタバコもやらないので、ストイックに麻雀に向き合った結果、"フリー雀荘で1000万円貯めた"という伝説の雀士になっていきます。
歌舞伎町の雀荘で働いている時期に、前原雄大プロと出会います。他の麻雀プロは、競技麻雀の綺麗な麻雀を打っているため、赤ありの東風戦でなかなか勝つことができないが、前原プロの良い意味での汚い麻雀は勝つことができ、その姿に魅了されます。
前原プロとの交流が始まり、前原プロとの勉強会"前原塾"に佐々木寿人プロが参加するようになると、そこで滝沢和典プロと出会います。そして滝沢プロは、近代麻雀に佐々木寿人プロを紹介し、漫画「真剣」が始まり、アマチュア時代から有名な雀士になりました。前原プロを始め、麻雀プロになることを勧められていましたが、今以上に当時は、麻雀プロとして食べていくことが難しく、佐々木寿人プロはあまりプロになるメリットを感じていなかったそうです。
26歳頃に、滝沢プロの紹介で日本プロ麻雀連盟のレジェンド・荒正義プロと一緒に麻雀を打ち、その後、おでん屋で食事をした際に、「いつまでもそういう生活ができるわけないから、早くプロにならなきゃダメだよ。」という言葉を掛けられます。そして、荒正義プロが鳳凰位決定戦に出場した試合を観戦しに行き、初めて見るプロの対局を生で見た佐々木寿人プロは感動し、プロになることを意識します。
当時は副会長であった森山茂和プロにも、プロに会う前に話をする機会があり、「近代麻雀はいつまでも面倒を見てくれるわけではないし、プロになった方が良いと思う。でも決断するのはあなただから、いつまでも待っています」と優しい言葉を掛けられ、佐々木寿人プロはプロ入りを決断、2006年、28歳の時に日本プロ麻雀連盟のプロテストを受け、麻雀プロとなりました。
鳴り物入りでプロ入りし活躍
多くのレジェンド雀士に影響をうけプロ入りした佐々木寿人プロは、プロ一年目に日本プロ麻雀連盟のタイトルの1つ、第10期チャンピオンズリーグで優勝、そして、2018年に麻雀プロになった俳優の萩原聖人氏が主催していた"萩原リーグ"に参加、土田浩翔プロ、古久根英孝プロ、河野高志プロ、鈴木たろうプロ、水巻渉プロなど、団体の垣根を越えて12人の実力者が出場する大会で、優勝し、プロになってからも結果を残していきます。
萩原聖人氏の推薦もあり、第8回モンド杯に出場、アマチュア時代から変わらず超攻撃的な麻雀を曲げずに挑みますが、7戦ある予選の中で4連続ラスとなり大きなマイナスを抱えることにより、スタイルを変えた方が良いのではと言われたこともあったそうですが、自分のスタイルを突き通し、何とか決勝に進出し4着と結果を残します。
そして2008年から2009年に行われた第9回モンド杯にて優勝、注目度の高いテレビ対局で優勝したことにより、麻雀プロとして更に知名度を上げます。
2010年から2011年に行われた第11回モンド杯、翌年の第12回モンド杯と連覇を果たすなど、新しい若手男性プロとして大活躍していきます。しかし、一発、赤ドラ裏ドラなしの競技ルールの対応には苦しんでおり、モンド杯で初優勝を果たした頃にB1リーグまで順調し昇格を果たしましたが、そこから4年半、B1リーグにとどまることになります。
2013年に初めてA2リーグに昇格しますが、そこから7年間はA1リーグに上がることが出来ませんでした。2015年には最終節まで首位にいて、昇格が目前というところで負けてしまい、昇格を逃してしまいます。しかし、この経験がきっかけとなり、守備を意識するようになり、振り込んでも取り返せばいい、というスタイルが変わり始めます。
2016年にB2リーグ降格しますが、翌2017年にA2リーグに復帰。そして2017年は日本プロ麻雀連盟主催の大会"第7期麻雀グランプリMAX"で優勝、初のG1タイトルを獲得します。
毎年のようにタイトルを獲得する大活躍
守備を意識するようになった佐々木寿人プロは、麻雀グランプリMAXでの優勝を皮切りに、毎年のようにタイトルを獲得するようになります。
Mリーグが始まった2018年、佐々木寿人プロはドラフト会議にてKONAMI麻雀格闘倶楽部から1位指名を受け、初年度からMリーグに参加します。また2018年には日本プロ麻雀連盟が主催し、他団体のタイトルホルダーや推薦選手が参加する"麻雀日本シリーズ"で優勝しました。
2019年は、サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が中心となって開催されていた"RTDトーナメント2019"で優勝。日本プロ麻雀連盟のリーグ戦では、初のA1リーグ昇格を果たします。
2020年、二度目となる"麻雀日本シリーズ"の優勝、MリーグではMVPと最高スコア賞の二冠を獲得、そして、A1に上がって初のシーズンながら、鳳凰位決定戦に進出し優勝、第37期鳳凰位を獲得します。ディフェンディングチャンピオンとして迎えた、翌年2021年の第38期鳳凰位も王座を守り、連覇を果たします。
2022年の鳳凰位決定戦は敗れてしまいますが、2023年には再び勝利し第40期鳳凰位を獲得しました。連盟最高峰タイトルを三度獲得し、テレビ対局やMリーグでも大活躍で、どんなルールでも敵なしといった圧倒的な成績を残し、まさに魔王の名にふさわしい強さです。
結婚し我慢を覚えたことが良い影響を与えた、という冗談を佐々木寿人プロは口にしているのを見たことがありますが、守備を覚えた魔王は、現代において最強の雀士と言える存在の一人だと言えるでしょう。
シーズン | 個人 スコア | 平均 打点 | 4着 回避率 | 最高 スコア | 半荘数 |
---|---|---|---|---|---|
2023 | 16.3pt | 7,105 | 0.6800 | 57300 | 25 |
2022 | 213.3pt | 6,413 | 0.7917 | 75600 | 24 |
2021 | -77.3pt | 7,828 | 0.5600 | 60200 | 25 |
2020 | 494.1pt | 7,789 | 0.8333 | 94000 | 30 |
2019 | 80.7pt | 6,906 | 0.7931 | 50500 | 29 |
2018 | 228.3pt | 7,328 | 0.7297 | 81700 | 37 |
獲得タイトル
- 第37期、第38期、第40期 鳳凰位
- 第7期麻雀グランプリMAX
- 第10期チャンピオンズリーグ
- 麻雀日本シリーズ2018、2020
- 第9回、11回、12回、17回 モンド杯
- RTDトーナメント2019
- Mリーグ2020-21 MVP・最高スコア賞
- 第2期紅龍位
佐々木寿人プロの対局動画
伝説の地和
2016年に開催された、日本プロ麻雀連盟、日本プロ麻雀協会、最高位戦日本プロ麻雀協会、RMUの4つの麻雀プロ団体の対抗戦「麻雀プロ団体日本一決定戦」で、佐々木寿人プロは第一ツモでアガることによって完成する役満・地和をアガります。佐々木寿人プロの所作、周りのリアクション、後ろでニヤニヤみている白鳥翔プロ、短い動画ですが、見どころ満載です。
モンド杯名シーン
過去4度優勝しているモンド杯での佐々木寿人プロの名シーン集です。今もMリーグを始め第一線で活躍しているプロたちとの若き日の戦いを見ることが出来ます。
数え役満級の13翻
Mリーグ2020-21レギュラーシーズン、2月18日に開催された第2試合の東2局、親番で迎えた佐々木寿人プロは、第一ツモの時点でドラの東が暗刻になる好スタートを切り、最終的には嶺上開花でアガり、新ドラも重なり、まさかの13翻、Mリーグのルールでは数え役満はなしなので、三倍満となる見事な手でチャンスを物にしました。
役満・四暗刻
Mリーグ2021-22シーズンセミファイナル、3月22日に開催された第一試合の南1局、このシーズン初となる四暗刻をアガります。佐々木寿人プロは、四暗刻を祈りながら、いつもより少しゆっくりツモっています。
珍しい大長考
Mリーグ2021-22レギュラーシーズン、2月22日に開催された第一試合の南4局、トップで迎えた佐々木寿人プロは、この局を守り切ることを選択し守備に回っていましたが、即決即断が座右の銘にしている佐々木寿人プロが珍しい大長考をします。もしかしたら最初で最後になるかもしれない大長考の末、危機を回避するシーンは、Mリーグに残る名シーンの一つと言えるでしょう。
二軒リーチ相手に裸単騎、佐々木寿人の真骨頂
Mリーグ2023-24レギュラーシーズン、10月16日に開催された第二試合の東4局、"混一色コンサルタント"であり"麻雀攻めダルマ"である佐々木寿人プロは、二軒リーとなりますが、攻め続け、最終的に裸単騎となり、リーチを掛けていた鈴木大介プロを狙い撃ちます。佐々木寿人プロらしい見事な一局です。
まとめ
佐々木寿人プロは、アマチュア時代から有名な雀士で鳴り物入りでプロになると、直ぐに頭角を現し、滝沢和典プロとの"たきひさコンビ"は、モンドTVなどのメディアで活躍し、新しい若手男性プロのスターとなりました。守備を重視するようになり、競技麻雀に対応すると、連盟最高峰タイトル"鳳凰位"を三度獲得するなど、数多くのタイトルを獲得、また、得意の赤入りルールであるMリーグでも初年度から大活躍で、魔王の通り名の通りの圧倒的な成績を残しています。勢いがとどまることを知らない魔王が、今後どのような活躍をするのか楽しみです。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
あの若手プロで超攻撃的なプロとして、滝沢プロ(雀風はバランス型かなと私は思います)と比較されてきた寿人プロも、もうアラフォーと呼ばれる年齢ですか。(容姿が全然変わらないのでそう感じないのですが) 私とそんなに変わらないですね(私は1975年生まれの42歳です)。
私の守備的な雀風とは対極的な、あの攻撃的な麻雀スタイルは、どの対局を見ても魅了されますね。
まさに男らしいという言葉がぴったりします。
更に、本人が座右の銘らしきものとして掲げている”速断即決”の言葉通りの打牌スピードの速さは、私も見習いたいものです。(仕事もそれくらい優秀な人を見習えという言葉が聞こえてきそうですが)
もう何十年も、趣味の一つとして麻雀を続けていますが、全く飽きないです。なぜなんですかね?
ちなみに、私の好きなプロは、荒 正義プロです。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
返信が遅れてしまいまして申し訳ありません。
コメントいただきありがとうございます!
>あの攻撃的な麻雀スタイルは、どの対局を見ても魅了されますね。
佐々木寿人プロは実力、雀風、容姿や人気含め、カリスマ性が溢れていますよね。
攻撃的な選手がいると対局の流れや点数が動きますし、見応えがあり華やかになりますね(^^)
麻雀において、私もどちらかと言うと守備的な考え方なのですが、
ユーザー様の仰る通り、あの攻撃的な麻雀スタイルは魅了されます。
もう何十年も、趣味の一つとして麻雀を続けていますが、全く飽きないです。なぜなんですかね?
>とても麻雀歴が長いのですね!麻雀は知識や実力はもちろんですが、経験が生きてくると感じています。今はこう打つけれど似たような状況になった時、何年後かは違う選択をしているかもしれない…。とても奥深いですし、考え方や意見も人それぞれで、これが正解!ってないような気がしましてm(__)m
だからこそ飽きはこなく面白いのかなぁとも思いました。ルールも様々で遊べますし(*^^*)
個人的な意見を申し訳ありません!
>ちなみに、私の好きなプロは、荒 正義プロです。
麻雀豆腐の方でも、「最強レジェント雀士」と紹介させていただいております!
荒正義プロのさらなる活躍に期待し応援したいと思います。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します!
ひさとプロの打ち方が、実にすぱらしい。さらに奥さんが美人ですね
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>ひさとプロの打ち方が、実にすぱらしい。さらに奥さんが美人ですね
コメントありがとうございます!
数多くの獲得タイトルや書籍の出版など、麻雀界を代表する雀士ですね。夫婦ともにとても素敵だと思います(^^)
今後もより一層の活躍を期待し、
麻雀豆腐でも応援したいと思います!!