ポン、チー、カン!(後編)
- カン
- 暗槓(アンカン)
- 大明槓(ダイミンカン)
- 小明槓(ショウミンカン)
前半では、ポンとチーについて学んだので、後半はカンです。カンは、ポンやチーと比べるとちょっぴり複雑で、3種類もあるんです。カンドラや嶺上牌など聞きなれない用語も出てきます。ちょっと長くなりますが、ここでしっかりとカンをマスターしましょう!
カン
槓(カン)は、暗刻(アンコ)を槓子(カンツ)にする副露です。槓子とは同じ牌の4枚組のことです。
カンをする前
カンをした後
- Point
- カンをすると手牌の数は一つ増えて14枚(ツモで15枚)となります。
カンは3種類
カンは、大きく暗槓(アンカン)と明槓(ミンカン)の2種類に分けられます。更に、明槓には大明槓(ダイミンカン)と小明槓(ショウミンカン)の2種類があるので、計3種類となります。それぞれ成立条件や手順が微妙に異なります。
- 暗槓(アンカン)
- 大明槓(ダイミンカン)
- 小明槓(ショウミンカン) / 別名:加槓(カカン)
カンドラ
カンをするとカンドラと呼ばれるドラの表示牌を見る事が出来ます。この講座ではまだドラを扱っていませんが、簡単に言うとドラと呼ばれる牌を持っていると、アガった際の点数が高くなります。
王牌と呼ばれる牌山の一部に、ドラ表示牌と呼ばれる牌があり、その牌によってドラが決定されます。
下の図のは通常のドラ表示牌で、これはカンとは関係なく、ゲームを始める際に必ず表向きにします。ドラ表示牌がの場合、実際のドラはとなります。数牌の場合は、次の数字の牌となるわけです。がドラ表示牌の場合は、がドラです。三元牌は⇒⇒、風牌の場合は⇒⇒⇒の順です。
カンをするとこのドラ表示牌を増やすことが出来ます。カンをする度に、下記の順番でドラ表示牌が増えます。
嶺上牌からのツモ
カンをした面子は4枚組になる為、4面子+1雀頭=14枚という、アガりの基本計が成立しなくなります。本来3枚で1面子のところを4枚にしてしまうので、他の面子で1枚不足するという訳です。なので、その不足分を補うために、カンをしたら必ず嶺上牌から1枚牌をツモらなければなりません。嶺上牌は下記の順番でツモします。
カンはトータル4回まで
カンは全プレーヤーの合計で4回までしかすることが出来ません。2人以上のプレーヤーが計4回のカンをした場合、4回目のカンをしたプレーヤーは流局(ゲームの終了)を選択する事が出来ます。
暗槓(アンカン)
暗槓は、他家の捨牌を使わずに、自分がツモをした牌のみで完成させるカンです。門前(メンゼン)が崩れないという大きな特徴があります。自分のツモ番の時のみ宣言出来ます。
暗槓ができる2つの条件
- 手牌に同じ牌が4枚ある
- それまでにカンが4回行われていない
- Point
- 暗槓は、副露の中でも唯一リーチをしていてもOKな副露です。
暗槓の手順
- 自分の手番が来る
- 「カン」と発声する
- 手牌からカンの対象の牌を4枚晒す
- 嶺上牌から牌を1枚ツモる
- カンドラの表示牌を開く
- 打牌をする
牌の晒し方
牌の真ん中の2枚、もしくは両端だけを表に向けて晒します。まず、4枚全てを表にして他家が確認してから裏にするのがマナーです。
大明槓(ダイミンカン)
大明槓は、手牌に暗刻(アンコ=他家に晒していない刻子)がある際に、他家の捨牌を拾って完成させるカンです。
大明槓ができる4つの条件
- 立直(リーチ)をしていない
- 手牌に刻子がある
- 対象の牌が捨てられた直後のみ(次の人がツモしたらカンできません)
- それまでにカンが4回行われていない
大明槓の手順
暗槓の手順
- 大明槓の対象牌が打牌される
- カンをするプレーヤーは「カン」と発声する
- 手牌からカンの対象の牌を晒す
- 河から打牌された牌を持ってきて晒す
- 嶺上牌から牌を1枚ツモる
- 打牌をする
- カンドラの表示牌を開く
- Point
- 暗槓と異なり、カンドラを開くのは打牌の後です!
牌の晒し方
誰から牌を貰ったか分かるように、牌の一つを横向きにする事で分かるようにします。
上家(カミチャ=左側の人)からのカン
家(シモチャ=右側の人)からのカン
対面(トイメン=正面の人)からのカン
小明槓(ショウミンカン)
小明槓(ショウミンカン)とは、手牌にある明刻(ミンコ=ポンをして他家に晒している刻子)に、自分がツモをした牌を追加して行います。
小明槓ができる3つの条件
- ポンをした刻子がある
- カンの対象の牌を自分でツモる
- それまでにカンが4回行われていない
小明槓の手順
- 自分の手番で、カンの対象牌をツモる
- 「カン」と発声する
- 既に晒されている明刻に、手牌の牌を重ねて晒す
- 嶺上牌から牌を1枚ツモる
- 打牌をする
- カンドラの表示牌を開く
- Point
- 大明槓と同様で、カンドラを開くのは打牌の後です!
牌の晒し方
既にポンで晒されている牌の中で横になっている牌の上に同じように横にして重ねます。
- Point
- カンの手順はなかなか複雑ですね。内容は一部重複しますが、より詳しい解説が下記の記事でされているので、こちらもチェックしてみてください!
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
大明槓の下家の左右逆になってませんか?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>大明槓の下家の左右逆になってませんか?
ご指摘くださいましてありがとうございます。修正いたしました。
コンテンツに誤りのないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
今更これを言うのもなんですが、小明槓の手順が大明槓の手順になってますよ
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>今更これを言うのもなんですが、小明槓の手順が大明槓の手順になってますよ
記事に誤りがありました。ご指摘くださいましてありがとうございます、修正いたしました。
コンテンツに誤りのないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
カンした時の海底牌の王牌への移動は行わないものなのでしょうか?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
カンが発生した場合に海底牌(ハイテイハイ)を王牌(ワンパイ)に移動させる強制性は議論が分かれるところなのですが、「王牌を常に14枚残す」というのがメージャールールですので、
壁牌(ピーパイ)の海底牌を王牌に移動させるのが通常な手順となります。
ご指摘の通り説明が不足しておりました。
追加で説明を加えるように致します。
また、以下の記事も参考にして頂けると幸いです。
—-
2. 王牌の仕組み王牌は宝の山!→ドラから嶺上牌までトレジャーハント→槓の手順
—-
今後、極力誤りがないよう細心の注意でコンテンツの作成に邁進致し、
ご利用して頂けるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を何卒宜しくお願い申し上げます。