ポン、チー、カン!(前編)
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ポン、チー、カン!(前編)

麻雀のルールに副露(フーロ)というルールがあります。一般的には、「鳴き」と呼ばれていますね。ポン、チー、カンは聞き覚えがあるのではないでしょうか?条件を満たすことにより、他のプレーヤーが打牌した(捨てた)牌を自分のものに出来る副露について学びましょう!

副露(フーロ) / 鳴き

副露は一般的には「鳴き」と呼ばれるルールで、他のプレーヤーが捨てた牌を拾って自分の物にする行為のことを言います。また、副露にはポンチーカンの3種類が存在します。

手を早く進めるのに効果的な副露ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。

メリット
  • 手を早く進められる
  • 面子を揃えるチャンスが広がる
デメリット
  • 狙いがバレやすい
  • 守りが弱くなる
  • リーチ、一発、裏ドラなどが無くなる

メリットよりもデメリットの方が多いですね。しかし、まずアガるという事を考えると、手を早く進められると言うメリットは非常に大きいので、一概に副露がダメだとは言えないのです。副露をする場面、しない場面、適切な判断を下すには経験が必要です。まずは、ルールをしっかり覚えましょう!

ポン

ポンは、手牌の対子(トイツ)を刻子(コーツ)にする副露です。対子とは同じ牌の2枚の組合わせ、刻子とは同じ牌の3枚の組合わせのことです。

下記の例では、の対子をポンにより刻子にしています。ポンをするには、誰かがポンの対象となる牌(この例の場合は)を捨てたタイミングで「ポン」と発声し、捨てられた牌を拾います。刻子となったは他のプレーヤーに見えるように卓の右端に晒します。

ポンをする前
中の対子

ポンをした後
中の刻子

ポンができる4つの条件

  1. 手牌に対子がある
  2. 自分が立直(リーチ)をしていない
  3. 対象の牌が捨てられた直後のみ(次の人がツモをする前にポンの宣言が必要)
  4. 対象の牌でのロンがない(ロンが優先)

ロンとは、誰かが捨てた牌でアガリを宣言することです。他のプレーヤーがロンをした場合は、それでゲームが終了するので、ポンをすることは出来ません。

ポンの手順

  1. ポンの対象牌が打牌される
  2. ポンをするプレーヤーは「ポン」と発声する
  3. 手牌からポンの対象の牌を晒す
  4. 河から打牌された牌を持ってきて晒す
  5. 打牌をする

牌の晒し方

ポンをしたら、その3枚の牌をみんなが見えるように倒して開きます。これを晒すなどと言います。晒した牌は自分から見て右端に置きます。

gr-rule-pongchowkong-001

さらに上家(カミチャ)、下家(シモチャ)、対面(トイメン)の誰から牌を貰ったか示す必要があります。牌の一つを横向きにする事で分かるようにします。

上家(カミチャ)からポンをした場合

対面(トイメン)からポンをした場合

下家(シモチャ)からポンをした場合

チー

チーは、手牌の塔子(ターツ)を順子(シュンツ)にする副露です。塔子とはのようなあと1枚で順子(シュンツ)になる牌の組み合わせのこと、順子とはのような同じ種類の数牌の3枚の連番のことです。両面搭子・嵌搭子・辺搭子のどの搭子でもチーすることができます。
※搭子には両面搭子(リャンメンターツ)・嵌搭子(カンターツ)・辺搭子(ペンターツ)の3種類があります。

下記の例では、の塔子をチーにより順子にしています。チーをするには、上家(左隣のプレーヤー)がチーの対象となる牌(この例の場合は)を捨てたタイミングで「チー」と発声し、捨てられた牌を拾います。順子となった牌は他のプレーヤーに見えるように卓の右端に晒します。ポンとは異なり、上家の捨て牌しかチーをすることは出来ません。

チーをする前
塔子

チーをした後
順子

チーができる6つの条件

  1. 手牌に塔子塔子がある
  2. 自分が立直(リーチ)をしていない
  3. 対象の牌が捨てられた直後のみ(次の人がツモをする前にチーの宣言が必要)
  4. 対象の牌でのポンがない(ポンが優先)
  5. 対象の牌でのロンがない(ロンが優先)
  6. 上家の捨て牌のみ対象

チーの手順

  1. チーの対象牌が打牌される
  2. チーをするプレーヤーは「チー」と発声する
  3. 手牌からチーの対象の牌を晒す
  4. 河から打牌された牌を持ってきて晒す
  5. 打牌をする

牌の晒し方

チーも、ポンと同様に牌を晒します。チーをした牌(上家が捨てた牌)を一番左に横向きにして置きます。チーは必ず上家からするので、晒し方は常に同じです。

gr-rule-pongchowkong-001
チーの晒し方
麻雀豆腐から一言
ポンと、チーの基本は以上です。条件を箇条書きにすると、少しややこしく感じるかもしれませんが、チーは上家からのみというポイントを押さえれば他はそれほど気にしなくても大丈夫です!ちょっと長くなるのでカンは後編で!

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皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >ポンは最後のツモが無くっても出来ますか?

      はい、できます。

      >ハイテもポン出来ますか?

      ハイテイではポンできません。

      今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。

  1. 説明になかったんですが嵌塔子(例えば13m)から上家の捨て牌(この場合2m)をチーすることはできますか?

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >説明になかったんですが嵌塔子(例えば13m)から上家の捨て牌(この場合2m)をチーすることはできますか?

      おっしゃる通り、両面搭子だけでなく、嵌搭子でも辺搭子でもチーすることができます。
      わかりづらい表現でしたので内容を追加いたしました。
      また、内容に誤りもございましたので修正いたしました。

      ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。

      今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。

  2. チーをする場合、局の終盤で、次の自分のつもり牌が無い場合でも、聴牌にする為にチーは、出来ますか?

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >チーをする場合、局の終盤で、次の自分のつもり牌が無い場合でも、聴牌にする為にチーは、出来ますか?

      チーができる牌なので、上家が捨てた牌であり、
      自分のツモ番が無いということは、その牌は河底牌(ホウテイはい)となるかと思います。
      河底牌はルール上、副露することができません。

      ただし、自分のツモ番が無い場合でも、河底牌でなければ、
      下家や対面の捨てた牌をポン・カンすることは可能です。

      ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
      今後とも当サイトをどうぞ宜しくお願い致します!

  3. 事あるごとに「麻雀豆腐」を参考書として使わせていただいております。
    ポン、チーに関しての質問です。ポンあるいはチーのできる条件の中に挙げられていないので問題はないとは思うのですが、自らの捨てた牌を他家の捨て牌からポン、チーすることに制約はありませんか?格好悪いだけで済みますか?賛否両論ありますご教示ください。

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >事あるごとに「麻雀豆腐」を参考書として使わせていただいております。
      >ポン、チーに関しての質問です。ポンあるいはチーのできる条件の中に挙げられていないので問題はないとは思うのですが、自らの捨てた牌を他家の捨て牌からポン、チーすることに制約はありませんか?格>好悪いだけで済みますか?賛否両論ありますご教示ください。

      一般的には、自らの捨てた牌を他家の捨て牌からポン、チーすることに制約はありません。しかし、一部のルールではそのような喰い直し(喰い戻し)を禁止としているルールもあるようですので、お店やお仲間内でのことでしたら一度確認されることをお勧め致します。

      お役に立てますと幸いです。
      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

  4. 麻雀初心者です

    前に何かの記事を見たときに
    ポンやチーをしたら
    ツモで上がれないと書いてありました。

    ですが、アプリなどでゲームをしてると鳴いてもツモあがりが出来たのですが、なんでなのかわかりません

    役によっては鳴いてもツモあがりが出来るんでしょうか?

    教えてください。

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >前に何かの記事を見たときに
      ポンやチーをしたら
      ツモで上がれないと書いてありました。
      ですが、アプリなどでゲームをしてると鳴いてもツモあがりが出来たのですが、なんでなのかわかりません
      役によっては鳴いてもツモあがりが出来るんでしょうか?

      コメントいただきありがとうございます!
      最初に、ポン、チー、カンのことを「鳴き」や「喰う」などと言います。
      反対に、鳴いていない(ポン、チー、カンしていない)状態のことを「門前」と言います。

      麻雀の役には「門前のみで成立する役」と「鳴いても(ポン、チー、カンをしても)成立する役」2種類あります。
      よって、ユーザー様がポンやチーをしてアガれたということは、鳴いても成立する役ということになりますね(^^)

      鳴いても成立する役、すなわち「鳴きOK」の役はたくさんあります。
      (例えば、三元牌や場風&自風牌を集めると役になる「役牌」という役や、「一気通貫」「対々和」「混一色」など…)
      鳴きOKの役であれば、ポンやチーをし聴牌した場合にツモでもロンでもアガることが出来ます!

      反対に、門前のみで成立する役をポンやチーで鳴いて揃えても、ツモやロンでアガることは出来ません。

      門前の場合は、聴牌時にたとえ役がなくても4面子1雀頭が出来ていれば、「門前清自摸和(メンゼンツモ)」という1翻役があり、ツモでアガることが出来ます。
      メンゼンツモは門前のみの役ですので、鳴いた状態では成立しません。
      ですので、ポンやチーをして役のない状態で聴牌をしても、アガり牌をツモった場合にアガることは出来ないのですm(__)m

      https://majandofu.com/mahjong-hands-simple
      こちらの記事の役一覧に「門前のみ」と記載されている役以外は、鳴きOKの役となります。

      お役に立てましたら幸いです。
      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

  5. もしかしたら脱字かも?です
    >副露のメリットとデメリットざっくり言うと下記の通りです
    →副露のメリットとデメリット【は】ざっくり言うと下記の通りです

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >もしかしたら脱字かも?です

      こちらは脱字ですね…申し訳ありません。
      ご指摘いただき誠にありがとうございます。
      該当箇所を修正致しました。

      他記事も修正致しますので暫くお待ち下さいませ。

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