ゲームの単位 局と半荘
- 進行状況の表し方
- 東場と南場
- 局
- 〇本場
- 半荘
野球が9回、サッカーが前後半と一試合の構成が決まっているように、麻雀にも一試合の構成に決まりがあります。麻雀では一試合の事をを半荘(ハンチャン)と言います。ここでは、半荘の定義と半荘の理解に欠かせない局(キョク)や〇本場(ホンバ)という考え方について解説します!
進行状況の表し方
東1局0本場
東・1局・0本場、と3つのパートに分かれていて、トン・イッキョク・ゼロホンバと読みます。
何だか意味が分からないと思いますが、これは麻雀のゲームの進行状況を表しています。野球で言うと、1回の表にあたります。
ちょっとややこしい感じもしますが、順を追って見てみましょう。
東場と南場
東1局0本場の「東」は東場(トンバ)を意味しています。「大まかな麻雀ゲームの流れ」でも解説しましたが、親が一周するまでを東場、二周目を南場(ナンバ)と言います。そして、三周目は西場(シャーバ)といきたいところですが、通常の麻雀ルールでは西場は行わずに、南場でゲーム終了となります。
親が一周すると言うのは、4人のプレーヤーが一回ずつ親を担当することを意味しています。「親と子」で解説した通り、親以外のプレーヤーがアガるなどすると、親は右隣りのプレーヤーに移動します。
上図のような親の移動を繰り返して、各プレーヤーが親を担当していくわけですが、仮にAさんが最初の親だとすると、Aさんから始まり、Bさん、Cさん、Dさんと順に親を担当します。そして、再びAさんに親が回ってくるのですが、その時点で南場となります。
東1局0本場ということは、まだ全てのプレーヤーが親を終える前だという事ですね。
局
局(キョク)とは、麻雀のゲームの最小単位で、配牌をしてから誰かがアガるなどして終了するまでの1ゲームを局と言います。
局は、1局、2局とカウントしますが、親が移動した場合のみ局が進みます。親が移動しなければ、何回局をこなしても局のカウントはそのままです。つまり、東場で最初の親が連荘(レンチャン=複数回親を続けること)した場合、ゲームの進行状況の表示は「東1局」のままとなります。
Aさん、Bさん、Cさん、Dさんの4人でプレーをして、Aさんが最初の親の場合、Aさんが親の間が東1局、Bさんの親で東2局、Cさんの親で東3局、Dさんの親で東4局となります。再びAさんが親になったら、南場となり局もリセットされ、南(ナン)1局となります。南場でも同じように局が進み、南4局が最後の局となります。なお、南4局の事をオーラスと言うのですが、これはAll Last(オールラスト=全て終わる)が語源の和製英語です。
東1局0本場ということは、まだ最初の親から移動していないという事です。
連荘
連荘(レンチャン)とは、複数回同じ親が連続する事ですが、アガり連荘と、ノーテン連荘の2パターンがあります。
アガり連荘
親がアガった場合、親は移動せずに連荘となります。連荘の基本で、このルールは必ず採用されます。
テンパイ連荘
流局時に、親がテンパイだった場合に連荘となります。あと1枚必要な牌が揃えばアガりという状態を聴牌(テンパイ)と言います。テンパイ連荘を採用するかは、その場の取り決めですが、採用するのが一般的です。
流局
流局(リュウキョク)とは、誰もアガることなく局が終了する事です。誰もアガらずに壁牌(ピーパイ=牌山のこと)から牌が無くなった場合に流局となります。局の途中で流局となるケースもあります。これについては、別の講座で解説します。
〇本場
〇本場の〇には数字が入るのですが、これは親の連荘回数を表しています。親が連荘し1本場となったら、その親は卓の隅に100点棒を置いて1本場であることを示します。この時の100点棒を芝棒(シバボウ)または積棒(ツミボウ)と言います。
親以外の人がアガると本場はリセットされ、0本場に戻ります。その際、芝棒は出した本人が回収します。芝棒は、あくまで本場数を示すだけの印なので、他のプレーヤーに取られる事はありません。
芝棒によるボーナス点
芝棒は単に連荘数を確認するだけのものではありません。誰かがアガった場合、芝棒の本数✕300点のボーナス点が与えられます。このボーナスは、芝棒を出した本人以外にも同様に与えられます。2本場で、4,000点のアガりをした場合、ボーナスを加算して4,600点でアガった事になります。
流れ〇本場
全員がノーテンで流局した場合に親は移動しますが、親以外の人がアガった場合だけ、0本場に戻るので、本場はそのまま継続します。2本場でノーテン流局した場合、次の局は流れ2本場となります。
つまり、東1局0本場ということは、親は連荘をしていないという事です。東場や局も踏まえて見てみると、東1局0本場はゲームを開始して1番最初の局だということが分かります。
半荘
さて、いよいよ半荘(ハンチャン)の説明ですが、ここまでくればその説明は簡単です。
南4局までが半荘です。
本場は連荘の回数なので何本場でも関係ありませんね。南4局が終われば、半荘終了です。1回も連荘をせずに終わった場合、計8局で半荘が終了となります。逆に、誰かが永遠に連荘を続けた場合、半荘は永遠に終わりません(笑)もちろんこれは、マイナスの点が認められる場合の話で、マイナスの点が認められない場合は、誰かがマイナス点になった時点でゲーム終了です。
東風戦
半荘は長すぎるという場合、東4局まででゲームを終える場合があります。これを東風戦(トンプウセン)と言います。サッカーで言うと、前半戦のみで終了といったところでしょうか。東風戦は一般的に良くあることで、コンピューターの麻雀ゲームでも東風戦を選択できるものが多いです。
半荘の半とは?
半荘と聞くと、何かの半分のように感じますが、それ正解です。元々麻雀は中国から由来したものですが、中国では一荘戦(イーチャンセン)が基本です。一荘戦とは、東場と南場に加えて、西場と北場もプレイする全16局のルールです。一荘戦をプレイすると3時間程要する長いゲームとなります。この長さが日本では定着せず、一荘の半分の長さの半荘が主流になり最も一般的なゲーム単位となりました。従って日本では半荘=1試合となっています。
- Point
- ちょっと長くなりましたが、麻雀のゲーム構成は理解できましたか?次からは、麻雀の具体的な遊び方について、少しずつ学んで行きましょう!
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
この説明で親が変わる場合,前の親は出した芝棒片付けて新しく代わった親が本場分の芝棒を積んどくんでしょうか?
>流れ〇本場
全員がノーテンで流局した場合に親は移動しますが、親以外の人がアガった場合だけ、0本場に戻るので、本場はそのまま継続します。2本場でノーテン流局した場合、次の局は流れ2本場となります。
つまり、東1局0本場ということは、親は連荘をしていないという事です。東場や局も踏まえて見てみると、東1局0本場はゲームを開始して1番最初の局だということが分かります。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>この説明で親が変わる場合,前の親は出した芝棒片付けて新しく代わった親が本場分の芝棒を積んどくんでしょうか?
はい、その通りです。
親権が移動して流れ〇場となった場合、元の親は芝棒をしまって次の親番のプレイヤーが本場分の芝棒を卓に置きます。
お役に立てますと幸いです。
今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。
流れ〇本場、で芝棒を加算しない書き方になっていますが、一般的には1本加算するものではないでしょうか?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>流れ〇本場、で芝棒を加算しない書き方になっていますが、一般的には1本加算するものではないでしょうか?
親以外の人がアガれば加算されない、ので表現は正しいですが強調するべき部分ではない(ユーザー様のように
誤解される恐れがある)ので強調する箇所を修正いたしました。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
いえ、私は誤解はしていないのですが、初めての人が見た時に
『親以外の人がアガった場合だけ、0本場に戻るので、本場はそのまま継続します。』
のそのまま、の部分が、『親も、親以外もあがらなかった場合でも』芝棒も加算されずにそのまま継続するのか?と誤解を招くのではと思ったのでコメントさせて頂きました。
流れ〇本場、で芝棒を加算しない書き方になっていますが、一般的には加算するものではないでしょうか?
脱字報告です。
>東1局0本場ということは、親は連荘をしていなという事
→親は連荘をしていな【い】という事
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>誤字報告です。
ご指摘いただき誠にありがとうございます。
該当箇所を修正致しました。
他記事も修正致しますので暫くお待ち下さいませ。
ご不便おかけして大変申し訳ありません。