宮内こずえ 天真爛漫な純白の牌奏者
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宮内こずえ 天真爛漫な純白の牌奏者

宮内こずえプロは「純白の牌奏者」というキャッチコピーを持つ、日本プロ麻雀連盟を代表する美人プロ雀士の一人です。女優としての肩書きもある宮内こずえプロについて、そしてただのルックス重視の人気女流雀士というだけでなく、麻雀プロとして実績十分なプロ雀士である、ということも含めた宮内こずえの特集ページです!

目次


1.宮内こずえについて

宮内こずえプロというのは、日本プロ麻雀連盟のプロ雀士で、麻雀プロになる前には女優として活動していた、元祖異色系女流雀士なのです。

基本データ

  • 生年月日:1980年3月28日
  • 出身地:愛媛県松山市
  • 血液型:O型
  • 趣味:映画鑑賞、読書、パチンコ
  • 独身

日本プロ麻雀連盟内の段位は四段(一番高い段位は九段で、2015年現在六段が女性の中では最高位)です。キャッチフレーズは「純白の牌奏者」です。日本プロ麻雀連盟の第18期生で、2002年頃から麻雀プロとして活動を始めました。デビュー当時は「伝説の美少女」なんていう実に適当なキャッチフレーズで呼ばれていたこともあるそうです。2007年からは幹事として役員に就任しています。

同じ日本プロ麻雀連盟所属で女流雀士の代表格である二階堂亜樹プロと瑠美プロの二階堂姉妹や、人気女流雀士の和泉由希子プロとは一つ二つ年が違うぐらいで、ほぼ同世代です。日本プロ麻雀連盟を代表する美人女流雀士、二階堂亜樹プロ、二階堂瑠美プロ、和泉由希子プロ、そして宮内こずえプロを含めた四人を「女流四天王」と称すこともあります。ニコニコ動画にある日本プロ麻雀連盟のチャンネル内で、『それいけ!四天王!』や『まだまだ現役!四天王!』といったタイトルの番組もやっています。

また、このページのタイトルにある「天真爛漫」という言葉は、同じくニコニコ動画内の連盟のチャンネルにある、宮内こずえが司会の番組『宮内こずえの天真爛漫』という番組名から取ったものです。確かに、天真爛漫という言葉が似合う、明るい女性です。

youtubeの日本プロ麻雀連盟チャンネルに『宮内こずえの天真爛漫』の2014.3.11.OA分がアップされています。それは無料で見れるので、是非ご覧下さい。↓

女優としての宮内こずえ

宮内こずえプロが麻雀プロになったきっかけというのは、スカパーのとある番組の「女優が麻雀プロになる」といった企画がきっかけでした。麻雀に興味があって、麻雀ゲームでルールを覚え、フリー雀荘へ通うようになり、そのうちに雀荘で働くようになったそうです。そのころには、女優として活躍していましたが、所属事務所には秘密で雀荘で働いていたそうです。

雀荘勤務と女優活動を並行して行っていて、撮影現場で「麻雀が好き」という話をしていると、それがきっかけで「女優が麻雀プロになる」といった企画が立ち、猛勉強の末、宮内こずえプロは麻雀プロになりました。

宮内こずえプロが麻雀プロになる数年前に、二階堂姉妹が美人女流麻雀プロとして注目されるようになり、きっとその流れがあって、「女優が麻雀プロになる」というテレビ企画が生まれ、宮内こずえが麻雀プロになり、その次の年にタレント活動を行っていた和泉由希子プロが麻雀プロになり、女流雀士というジャンルが確立され、麻雀界が華やかになったと思います。

近年では麻雀プロとしての活動の方がメインになっているので、元女優のプロ雀士、といった感じですが、2010年のインタビューでは元女優じゃなくて、今も女優、と話しています。

主な出演作

天獅子悦也(あまじし えつや)作で、安藤満プロ(亡くなられてからはケネス徳田プロ)が協力してることでも有名な、人気麻雀漫画『むこうぶち 高レート裏麻雀列伝』の実写化Vシネマシリーズに何度か出演しています。

主人公の傀役は袴田吉彦が演じ、シリーズ通して出演しているのは、高田延彦、ガダルカナル・タカ、及川奈央といった、実にVシネらしい濃い役者陣に囲まれながらも、麻雀プロ代表といった感じで準レギュラー的に出演しています。

  • むこうぶち3 裏プロ(2007年)
  • むこうぶち5 氷の男(2008年)
  • むこうぶち6 女衒打ち(2008年)
  • むこうぶち7 筋殺し(2010年)
  • むこうぶち8 邪眼(2010年)
  • むこうぶち9 麻将(2012年)
  • むこうぶち10 裏ドラ(2012年)

『むこうぶち3 裏プロ』の予告編です。

他には、深夜ドラマ『らぶ・ちゃっと』(2000年)、NHK連続ドラマ『トキオ~父への伝言』第七話(2004年)、フジテレビ系列ドラマ『ウォーターボーイズ2』第十話(2004年)、月9ドラマ『極悪がんぼ』(2014年)第九話、といったような作品に出演したことがあります。2005年頃には『たまごクラブ』『ひよこクラブ』のテレビCMにも出演していました。

そして、アルバンが発売している麻雀卓「手打麻雀卓こずえ」のCMにも出演しています。

宮内こずえインフォメーション

公式ツイッター。割と頻繁に更新されているので、近況を知ることができます。→https://twitter.com/kozuemiyauchi

宮内こずえ公式ブログ。一ヶ月のイベントの出演や、大会の出場といった情報をまとめて発表しているので、ファンには便利な情報が発信されています→こじゅの三日坊主

「雀サクッ」というウェブサイトでもブログをやっています。→http://jan39.com/mah-jong_column/profile.php?cd_column_person=4


2.麻雀プロとしての実力

女優上がりの客寄せパンダなプロ雀士、そんな風に思われるかもしれませんが、宮内こずえプロは麻雀プロとして他のプロと比べても引けをとらない、しっかりとした実績を残しているのです。

獲得タイトル

  • 第1回日刊現代杯・女流麻雀選手権(2008年、日刊ゲンダイ主催のプロアマ合同の女流大会)
  • 第4回、第7回女流モンド21杯(2006年、2009年、CSチャンネル「MONDO TV」主催の女流大会)
  • 第6回、第15回天空麻雀(2004年、2013年、CSチャンネル「エンタメ~テレ」と日本プロ麻雀連盟主催の女流大会)
  • 第4回、第5回、第7回さんクイーンカップ(2006年、2007年、2009年、雀荘グループ主催のテレビ対局)

やはり、女優としての経験があるからもしれませんが、テレビ対局で結果を残しているのが特徴的です。「天空麻雀」、「女流モンド杯」、「さんクイーンカップ」といった、女流のテレビ対局のメジャータイトルを複数回獲得しています。本人もテレビ対局の方が得意としているというのを認めていて、得意というよりも、好きといった様子で、「人に見てもらうのが好きで、テレビだと何千、何万に見てもらえてると思うと燃える」という話をインタビューで答えていました。
テレビ対局だと、他団体のプロも参加しているので、宮内こずえプロの実力といったものが、他の女流雀士と比べても、その実力派トップクラスだということを物語っています。

テレビ対局では結果を残していますが、逆に連盟内のタイトルはまだ獲得していません。日本プロ麻雀連盟主催で他団体の女流プロも参加する「プロクイーン決定戦」という大会では、2014年は惜しくも決勝戦で敗れてしまって、三位という結果になってしまいました。

しかし、2014年はリーグ戦では結果を残しました。連盟の女流リーグである女流桜花では、A、B、Cというランクわけがあり、宮内こずえプロはBリーグ所属でしたが、2014年はBリーグ上位に残り、Aリーグに昇格しました。
男性プロも参加するプロリーグ、鳳凰位ではA1、A2、B1、B2、C1、C2、C3、D1、D2、D3、とランク分けされている中で、C1リーグに所属しています。上位の方には属していますが、2005年頃に目標は鳳凰位で、10年計画で頑張ります!とインタビューで話していました。あれから10年、是非ともより一層頑張っていただきたいです。

宮内こずえプロの雀風

宮内こずえプロの雀士としての特徴を紹介したいと思います。

  • 攻撃型の攻めるタイプ
  • ツモを重視する
  • ブレないメンタル
  • オカルト的な運による判断

2013年に天空麻雀15で優勝した時のインタビューで、自分の麻雀スタイルについて、本人がこう話しています。

「私は元々攻める麻雀なんだよね。でも、攻撃型すぎて守備にも寄らなきゃと思って、テレビ対局とかでよく守りの麻雀と思われる時もあるけど、今回は攻める麻雀だったかな。」
出典:日本プロ麻雀連盟公式ホームページ「天空麻雀15女性大会優勝特別インタビュー」

そのインタビューの中で、元々はメンゼン手役派攻撃型だったけど、同じ連盟のプロ雀士、佐々木寿人(ささき ひさと)プロの影響で考え方が変わったと話しています。佐々木寿人プロと言うと、「攻めダルマ」と呼ばれるように、攻撃的な麻雀が特徴的な人気若手雀士です。プライベートでよく三麻を打っていた時期があったと別のインタビューで話しているのを見たことがあります。その佐々木寿人プロの影響を受けて、もともと鳴かなかったし、愚形リーチもしなかったけれど、するようになったそうです。ただ形だけ真似しても上手くいかず、一度ものすごく弱くなったけれど(現に全く勝てなかった時期がありました)、いい所を取り入れて、また新たな自分の型が出来たかなと思っている、と話しています。その結果が2014年の天空麻雀の優勝に結びついたようです。

仲の良い女流雀士の和泉由希子プロは、『まっすぐに打って、リーチをかけて、ツモる。常に「やりたいこと」がはっきりとしてる。』と宮内こずえプロの雀士としての特徴について話しています。実際に、優勝した「第7回女流モンド21杯」ではツモ和了率が64.29%というように、ツモを重視した打ち方をします。

そして、メンタルが強いと、和泉由希子プロは話しています。結果に振り回されないで、自分を信じていて、自分の考えを貫き通す。それは麻雀においてとても大切なことで、宮内こずえはそういった、強いメンタルを持った雀士のようです。

考え方は結構オカルトよりな人で、ものすごく理牌も早くて、ツモをして打牌までのスピードもすごく早いのですが、それは、早く次の牌が見たいから、といった実に単純な理由からだと本人が話しています。しかし、その早い仕草は見ていて惚れ惚れとします。

麻雀の神様を信じていて、和泉由希子プロが試合の前に神社で一万円のお賽銭をしてお願いしたら優勝できた、という話をして自分も同じことをしたら、本当に優勝できた、というエピソードを話していました。和泉由希子プロもそうですが、二人共、麻雀の神様を信じているそうです。それらの話はとある麻雀番組で話していました。↓

打っている時も、自分の状態が悪いと思ったときは、「いつもならこのシャンテン数なら押すけど、流れが悪いから引く」、「チーやポンの鳴きをいつものセオリーから外してみる」、「守備の時間は自分のツキを回復する意味あいもある」と発言しているので、やはりどちらかと言えば、オカルト的な考え方の雀風です。

ちなみに、尊敬する雀士は荒正義(あら まさよし)プロで、自分と比べると真逆に近い、対応型な「緻密な麻雀」を打つところに憧れるそうです。

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ライバルであり親友である、和泉由希子プロ

同じ日本プロ麻雀連盟所属の麻雀プロ、和泉由希子(いずみ ゆきこ)プロは、ライバルであり、親友でもあるとも言える存在です。

  • 生年月日:1979年10月24日
  • 出身地:東京都足立区
  • 血液型:O型
  • 趣味:読書、旅行
  • 独身

連盟内の段位は宮内こずえプロと同じように、キャッチフレーズは「アイスドール」です。女医の西川史子さんに少し似ているちょっとクールなルックスと、ポーカーフェイスで打つ姿から、アイスドールという名前がついたと言われています。

年齢は1980年生まれの宮内こずえプロの一つ上で、麻雀プロとしては宮内こずえプロが18期生で、19期生の和泉由希子は一年後輩にあたります。ほぼ同世代で、同じ時期になった宮内こずえプロと和泉由希子プロは、公私ともに仲が良いそうです。二人がプロになる数年前に二階堂姉妹がデビューし注目され、女流雀士にスポットが当てれれ、その影響もあったと思います。宮内こずえは二階堂姉妹の活躍もあって麻雀プロという仕事を意識するきっかけになったと話しています。

宮内こずえプロと同じように、和泉由希子プロは麻雀プロになる前はモデルやタレント活動を行っていて、麻雀プロになってからもタレント活動を行って、人気バラエティ番組『あいのり』に出演して注目されたこともありました。

宮内こずえのように、和泉由希子プロも異色系女流雀士として注目されますが、「第六回、第八回女流モンド杯」、「第五回モンド21王座決定戦」、「第十一回、十四回 天空麻雀」といったように、テレビ対局のタイトルを何度か獲得しています。

特に「女流モンド杯」は第四回、第七回は宮内こずえプロが優勝しているので、4年間の間、二人でタイトルを取り合っていたことになります。プライベートで仲が良いため、やはり二人共お互いを意識しているようで、二人のインタビューを読んでいると、負けたくないという意思が伝わってきます。

宮内こずえプロから見て、和泉由希子プロの麻雀の特徴は「押さなきゃいけないところでちゃんと押すところ。そして、その精度がすごく高いところ」と話していました。

二階堂姉妹と人気を二分する存在として、「こずゆき」と呼ばれることもあります。「麻雀動画」という麻雀番組を配信している有料サイトでは、「こずゆきトーク」という名前の番組があったりします。

こんな感じで仲の良い二人です↓

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プロデューサー・宮内こずえ

毎年、日本プロ麻雀連盟が出している女流雀士のカレンダーがあります。

「日本プロ麻雀連盟2015版卓上カレンダー」

このカレンダー、発案者は宮内こずえプロで、2007年から毎年恒例で発売されています。宮内こずえプロが提案したら、それならお前がやってみろと言われたのが2006年。その時から企画者として、女流カレンダーのプロディースを毎年行っていて、連盟に所属している女流雀士の写真撮影のスケジュール管理、コンセプトを考えたり、カメラマンとの打ち合わせなどもやっているそうです。

たまに、そういった企画を提案し、実行に移すときがあり、以前に競輪選手と日本プロ麻雀連盟との交流戦を企画したこともありました。日本プロ麻雀連盟のホームページにその時の様子の記事があります↓

日本プロ麻雀連盟公式ホームページ「競輪選手・プロ麻雀連盟交流戦」

といったように、麻雀プロとして、アクティブに活動している、宮内こずえプロなのです。


3.宮内こずえ動画特集

ここまでこのページ内でyoutubeにアップされている宮内こずえプロの動画を載せてきましたが、ここでは、雀士としての宮内こずえプロの姿を紹介したいと思います。

役満・国士無双

三麻で国士無双をアガります

役満・四暗刻

三麻で四暗刻をアガります

第六回さんクイーンカップ決勝戦

第四回、第五回と連覇をした宮内こずえプロ。三連覇なるか、となって迎えた決勝戦です!

第七回さんクイーンカップ決勝戦

宮内こずえプロと相性の良い、さんクイーンカップの第七回大会の決勝戦の動画です。その結果は・・・?


4.まとめ

女優という肩書きで麻雀プロの世界に入った宮内こずえプロでしたが、当時は二階堂姉妹ぐらいしか注目される女流雀士はいなかった時代です。同じく、タレントという肩書きで入った同世代の和泉由希子プロと共に、二階堂姉妹に続く形で女流雀士の道を切り開いていった、けっこう凄い人なのです。キャリアも中堅、ベテランの域に入ってきました。人気、実力を兼ね備えた女流雀士として、今まで男社会で少し暗いイメージのあった麻雀の世界をより一層華やかなイメージに変えてくれると、純白の牌奏者にこれからも期待したいです。

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