地和(チーホー・チーホウ) 【役満】麻雀役徹底解説!


地和(チーホー)とは?
- 地和(チーホー=チーホウ)
- 役満門前のみ出現率:0.002%第一ツモで4面子1雀頭または七対子の形
自分が子の時、配牌の13枚で既にテンパイし、第一ツモでアガりの形=和了形が完成している場合に成立します。
このように、地和(チーホー)は純粋に偶然でしか成立しえない役です。麻雀の上手い下手は一切関係ありません!
七対子(チートイツ)や国士無双(コクシムソウ)のように、4面子1雀頭の形でない役もありますが、それらのイレギュラー形の役でも地和は成立します。要するに、子の第一ツモでアガれば地和になるのです。ただし、自分の第一ツモの前に誰かが鳴いた場合は地和は成立しません。
なお、4面子1雀頭の形になっていれば役が無くても構いません。正確に言うと、地和そのものが役なので他に何かしらの役が必要になることはありません。
地和の条件まとめ
地和が成立する条件をまとめると、
- 子であること
- 配牌時にテンパイを迎えている
- 自分の第一ツモでアガりの形が完成する
- 自分のツモ前にポン、チー、カンがない状態
以上の4点が地和が成立するための絶対条件です。せっかくの地和のチャンスに遭遇しても見逃さないように気を付けましょう。
地和を見逃さないためには、まず最初に理牌(リーハイ=牌をわかりやすく並べ変えること)をした時に、自分がテンパイしていることにしっかり自覚し、当たり牌が何かを理解するように気を付けなければいけません。
ロンでアガるとどうなる?
地和は第一ツモでアガることが条件ですが、最初のツモ番が回ってくる前にアガり牌が捨てられたらどうしますか?
つい喜んでロンをしてしまいそうですが、ロンをした場合は地和は成立しないので要注意です。せっかく巡ってきた地和のチャンスなので、可能性は低いですが地和を狙って第一ツモを待ちましょう。
ちなみに、第一ツモの前にロンでアガると成立する人和(レンホー)というローカル役があります。
人和はローカル役なので、採用されない場合もあります。また、ローカル役なので、定義、点数というのは曖昧です。場所やゲームによっては、満貫の場合もあれば役満の場合もあります。
比較的一般的と言える人和のルールは、地和のルールとほぼ一緒で、違いはツモかロンかの違いです。とはいえ、人和は不採用とする場合も多く、採用していても他のルールを採用していることもあるので、確認をせずに人和でアガることのないよう注意しましょう。

暗槓(アンカン)でも消える
第一ツモの前に誰かが鳴くとその時点で地和は成立しなくなります。これは、暗槓(アンカン)の場合でも同様です。暗槓は鳴いても門前(メンゼン)が保たれる特殊な鳴きなので、扱いが違うのでは?と思うかもしれませんが、残念ながら暗槓でも地和の成立はなくなります。一発やダブルリーチと同様の考え方ですね。
また、3人麻雀で北抜きをした場合も同じく地和は成立しなくなりますので、要注意です。

役無しの場合のうっかりに注意
地和の基本情報でも書きましたが、地和自身が役なので、4面子1雀頭が揃っていれば他に役が無くてもアガれます。














例えば、こんな風に一見して役の無い手牌でも、地和ならアガれるわけです。
ここで注意したいのが、第一ツモの前に鳴きが入り地和の成立が無くなった場合です。その場合、牌姿(ハイシ)の例では役が一切無い状態なので、この状態ではロンアガりすることは出来ません。これでロンアガりを宣言すれば、誤ロンでチョンボになります。第一ツモでアガり牌を取得した場合は、門前(メンゼン)でのツモアガりなので、"門前清自摸和(メンゼンツモ)の役が成立します。ツモアガリはOK。因みに上の牌姿の場合は400-700です…(涙)。
そんな初歩的なミスはしないと思うかもしれませんが、滅多にお目にかかれない地和のチャンスで頭がテンパってしまうことも十分考えられるので、気を確かに持ちましょう(笑)
こちらは地和チャンスが役無しになった例です。地和・人和・ダブリー(ダブルリーチ)のチャンスが鳴きひとつで吹っ飛んでしまうなんで悲しいです。。。
— 牌流定石最高 (@pairyu_saikou) February 13, 2021
地和の歴史
地和というのは、日本に麻雀が普及したときは違う役でした。元々は親の第一打牌を最初に地に落ちた牌ということで「地牌」と呼び、その地牌をロンアガりすることが「地和」の定義でした。つまり、今の人和に近い役が昔の地和でした。
その後、天と地のアガりがあるならば、人もという事で「人和」という役が考案され、第一ツモでのアガりという役になりました。つまり、今の地和に当たる役が昔の人和でした。
時代は流れ流れ、どういうわけか人和と地和の定義が入れ替わり、現在の定義に落ち着きました。
地和の確率
天和の出現率は約33万回に1回と言われています。地和の出現率も同じかと思うかもしれませんが、天和は親のみが対象の役であるのに対し、地和は子の3人が対象であるため、出現率は単純に考えて3倍となります。つまりは、地和の出現率は約11万分の1ということになりますね。
ちなみに、四葉のクローバーが出来る確率は約10万分の1と言われています。そう思うと、確率は低いですがいつかは出会える気がするのが地和だと思います。もちろん、アガるのが自分とは限りませんが...。もし、他の誰かが地和を出した時には、奇跡的な瞬間に立ち会えたことを喜びましょう(笑)
麻雀のナショナルプロリーグ「Mリーグ」の公式スポンサーである日清食品は、「地和を出した選手に焼きそばのU.F.O.を一生分あげる」という企画を催し話題になりました。なお、Mリーグは発足して5年目となりますが、地和を出した選手は未だにいません!10万回に1回の確率ですから、やはりそうそうアガれるものではないのですね(汗)
地和を逃さないために
地和で最大の注意点は、「見落とし」です。現代は配牌も自動で上がってくる「自動卓」が主流ですので、他家が早く切ってしまって理牌が追いつかないと見落としも発生しやすくなります。初心者の方がリアル麻雀を打つ場合は、自分のツモ番が回ってくるまでに理牌が終えられるようにしましょう。
まとめ
地和(チーホー)は、子が配牌時にテンパイしており、第一ツモでそのままアガった場合にのみ成立する非常に珍しい役満です。ただし、その前に誰かがポン・チー・カン、あるいは三人麻雀における北抜きをしてしまうと、たとえ条件を満たしていても成立しません。また、ロンアガリではなくツモアガリでなければならない点も大きなポイントです。
このように地和は極めて偶然性の高い役であり、成立するかどうかはほぼ運に委ねられますが、配牌テンパイに気づかずスルーしてしまう「見落とし」が最大の落とし穴です。自動卓でテンポよく進行する現代の麻雀においては、理牌を素早く済ませて、第一ツモが来る前にしっかりと手牌を確認する意識がとても重要です。地和のチャンスは一生に一度あるかないか。逃さないためにも、冷静に牌を見極める習慣を身につけておきましょう。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
生放送で天和でたんですねwww
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>生放送で天和でたんですねwww
麻雀スリアロチャンネルの対局にて天和が出たようです!
YouTubeでも観れますので宜しければどうぞ(^^)☆
https://youtu.be/G3Lvwp-2duE
コメントいただきありがとうございます!
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
2.天和と人和が天和と和になっています。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>2.天和と人和が天和と和になっています。
申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
いつも誠にありがとうございます!m(__)m
コンテンツに間違いないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
プロの一言に疑問なのですが
他家の当たり牌見逃して地和は上がれないんじゃないです?
同順ツモになってしまうと思うのですが?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>プロの一言に疑問なのですが
他家の当たり牌見逃して地和は上がれないんじゃないです?
同順ツモになってしまうと思うのですが?
同順ツモとは同順内フリテンのことで宜しかったでしょうか??
フリテンの場合、ロンではアガることは出来ませんがツモではアガることが出来ます。
地和は子の第一ツモでアガると成立する役ですので、他家の当たり牌を見逃したとしてもアガることが出来ます(^^)
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
4.での「第一ツモの前に鳴きが入り地和が無くなった場合」でも門前清自摸和が付きチョンボにならないはずなのですがそれは…
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>4.での「第一ツモの前に鳴きが入り地和が無くなった場合」
>でも門前清自摸和が付きチョンボにならないはず
確かにご指摘の通り、門前(メンゼン=鳴いてない状態)でのツモアガりなので、門前清自摸和(メンゼンチンツモ)の役が成立します。
従ってチョンボとはなりません。ロンアガりの場合は、役なしとなるので注意が必要という説明が適切ですね。
ご指摘ありがとうございました。該当箇所の記事を修正致しました。
修正箇所:「4.役無しの場合のうっかりに注意」
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ここで注意したいのが、第一ツモの前に鳴きが入り地和の成立が無くなった場合です。その場合は、役が一切無い状態なのでアガることができません。これでツモアガりを宣言すれば、誤ツモで当然チョンボになります。
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ここで注意したいのが、第一ツモの前に鳴きが入り地和の成立が無くなった場合です。その場合、牌姿(ハイシ)の例では役が一切無い状態なので、この状態ではロンアガりすることは出来ません。これでロンアガりを宣言すれば、誤ロンでチョンボになります。第一ツモでアガり牌を取得した場合は、門前(メンゼン=鳴いてない状態)でのツモアガりなので、門前清自摸和(メンゼンチンツモ)の役が成立します。ツモアガリはOKです。
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後とも麻雀豆腐を何卒宜しくお願い申し上げます!