三人麻雀のルールを解説!ローカルルールや三麻攻略のコツは?
「三人麻雀のルールを解説!ローカルルールや三麻攻略のコツは?」
麻雀には4人で行うものだけでなく、3人で行う「三人麻雀」と呼ばれる楽しみ方もあります。
元々は面子が4人揃わなかった場合の暇つぶしとして始められたと言われており、歴史を経ていく中で、三人麻雀に適したルールが出来上がっていきました。
今では三人麻雀専門の雀荘もありますし、麻雀ゲームでも採用されるほど広く遊ばれています。
4人麻雀とは異なるルールで行うため、ルールを把握して三人麻雀に適した思考をしなければなりません。
そこで今回は三人麻雀のルールを解説していきます。
基本ルールやローカルルールを理解して、ルールを活かした三人麻雀のコツをマスターしていきましょう。
三人麻雀とは?
三人麻雀とは、言葉通り3人の面子で行う変則的な麻雀のことです。
「三麻」「サンマ」とも呼ばれ、ただ人数が3人になるだけでなく、使用牌や対局数など4人麻雀とは異なるルールが採用されています。
三人麻雀の発祥には諸説ありますが、元々は麻雀の面子が4人揃わなかったときの暇つぶしとして始まったと言われています。
昭和初期には三人麻雀のルールが存在していたと言われおり、戦後になって四国を中心に盛んになりました。
昭和60年代から大阪での人気が急上昇し、関東方面にも広まってきました。
三人麻雀の特性上、テンパイが簡単かつ早くできる上に、高い役が出やすく点数のやりとりが激しく行われるため、短時間でアップダウンの激しい対局が楽しめます。
三人麻雀の基本ルール
では、三人麻雀の基本ルールについて解説していきます。
ゲームの大枠としては四人麻雀と同じなのですが、三人麻雀特有のルールがいくつかあるので把握していきましょう。
萬子の「2~8」を除外して対局を行う
三人麻雀では、~(萬子の2~8)の7種は使用しません。この7種×4枚の計28牌を除外して対局を行います。
使用する萬子はとの2種のみで、全部で27種108枚の牌を用いるのが特徴です。
~を使用しないため、三色同順といった役は完成できません。
北家がいない
三人で行う麻雀なので、「東家」「南家」「西家」の3つで北家は存在しません。
については特殊な扱いとなり、ローカルルールによって異なります。これについては後ほど解説します。
チーができない
三人麻雀では、「チー」で鳴くことはできません。
三人麻雀は特性上、早くテンパイになりやすいため、「チー」による早上がりを防止するのが理由と言われています。
対局数について
対局数については、東南戦の場合だと東場、南場それぞれ3局ずつの合計6局を行います。
北家がいないので、各場で4局目がありません。
三人麻雀のローカルルール
次に、三人麻雀のローカルルールについて解説していきます。
取扱いは場によって異なるため、対局前に確認しておく必要があります。
主なローカルルールとしては以下の7つがあります。
- 北の抜きドラ
- ツモ損
- 七対子が一飜
- チャンタ系が一飜増し
- 1,000点未満のやり取りを省略
- 開始点数を引き上げる
- 三人麻雀の種類
では、それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
北の抜きドラ
三人麻雀では、北家がいないのでは風牌としては使えず、「抜きドラ」という特殊な扱いをします。
抜きドラとは、手牌にがあった場合に、手牌から除外してドラとして扱うというものです。
抜きドラの手順
- 手牌に「北」がある
- 抜きドラを行いたいタイミング(自分の番)で「ペー」と宣言する
- ポンやカンのように卓の右手前に「北」を晒す
- 嶺上牌を引いて補充して対局を進行する
抜きドラをして晒したはドラとして扱われます。行うタイミングについては打ち手の番であれば自由に決めて構いません。(※ただしポンの直後はできない)
を2枚持っていた場合、2枚同時に晒すこともできます。また、抜きドラ後に引いた嶺上牌がだった場合、それを抜きドラにすることも可能です。
抜きドラルールを採用すると通常よりも多くの嶺上牌を補充することになるため、三人麻雀では嶺上牌を8枚(カン補充用4枚+抜きドラ補充用4枚)残します。
さらに、国士無双などを使わないと成立しない役については、抜きドラとして除外せずに手配として使用できるルールもあります。
その他にも、抜きドラで晒したが他家のロン牌だった場合(例:国士無双の北待ちなど)、和了宣言をしてもいいというルールもあります。
また、の扱いについては「抜きドラ」とするものだけでなく、各家共通の役牌として使う「共通役牌」という取扱いもあります。
このように、細かい取り決めがあるので事前に確認をしましょう!
ツモ損
ツモ損とは、三人麻雀で「ツモ和了」と「ロン和了」で生じる点数の差を補うためのルールです。
三人麻雀でツモ和了りをした場合、点数の配分を四人麻雀のルールで行うと、北家がいないために、ロンに対してツモの点数が少なくなってしまいます。
そのため、三人麻雀でツモをした時には、残りの2人で支払いを分配するルールを採用することもあります。
逆に、ツモ損がある状態で対局を行うこともあるので、採用するルールによって戦略を考慮しなければなりません
七対子が一飜
三人麻雀では、七対子ができやすいという特性があるため、通常だと二飜扱いのところを一飜扱いにすることがあります。
チャンタ系が一飜増し
1、9、字牌を含む面子と雀頭で作るチャンタ系の役については、四人麻雀よりも作りにくい(※萬子2~8牌がないので萬子の順子ができない)ため、一飜増しの扱いになることがあります。
1,000点未満のやり取りを省略
三人麻雀では、高い役ができやすいという特性があるため、1,000点未満の点数については切り上げる扱いをすることがあります。
開始点数を引き上げる
三人麻雀は高い役ができやすいため通常の25,000点で開始すると、東場の時点で飛んでしまう可能性があります。
そのため、開始点数を30,000点や35,000点を引き上げることがあります。
三人麻雀のゲーム進行
三人麻雀のゲーム進行について解説していきます。
基本的な流れは通常の麻雀とそれほど変わらないのですが、そこに三人麻雀特有のルールを加えて対局を進めていきます。
開始点数を決めて点棒を分ける
まずは対局を行う際の開始点数を決めてください。
通常は25,000点ですが、三人麻雀は高い役が出やすく、すぐに飛ぶリスクがあるため30,000点、35,000点でスタートすることもあります。
萬子の「2~8」を除外して山を積む
次に、三人麻雀の基本ルールでもある~を除外した上で山を積みましょう。
牌は合計108牌なので、山は18列×2(36枚)で積んでください。
サイコロを振って配牌を取る
山を積んだら通常の麻雀通りにサイコロを振って取り出し位置を決めていきます。
山の数え方は通常と同じで反時計回りで行います。配牌の取り方は通常の四人麻雀と同じです。
対局
後は、四人麻雀と同じ流れで対局を進めていきます。
三人麻雀特有のルール(北のドラ抜きなど)を意識しながらゲームを進行していきましょう。
東南戦の場合は東場(3局)南場(3局)の構成で対戦を行ってください。
三人麻雀のコツ
三人麻雀は、同じ麻雀でもルールが異なるため四人麻雀とは考え方を変えなければなりません。
四人麻雀の感覚で三人麻雀をやると後手を踏む可能性があるので注意してください。
ここでは、三人麻雀のコツについて解説していきます。
対局のテンポが早い
三人麻雀では、牌の種類が少ないため通常の麻雀と比較してテンパイまでが早く全体的にテンポアップした対局になる傾向にあります。
高い手を狙って待ちの姿勢を貫いてると、その前に和了られてしまうため、テンパイをしたら即リーチをするぐらいの積極的な動きを見せましょう。
多面待ちが作りやすくスジや壁の意味が薄い
三人麻雀では、通常よりも牌の種類が少なく対局人数が少ないため、多面待ちによるテンパイが作りやすい傾向にあります。
そのため、捨て牌から待ちを読むスジや壁といったセオリーも当てはまらない可能性が高いです。
攻撃を捨てて守備に回る場合には、しっかりと現物を捨てる安全策を取りましょう。
萬子1,9の単騎待ちが有効
萬子の2~8を除外して対局を行うため、萬子の1,9牌は浮いた牌になりがちです。
役のない字牌と同じような存在になるため、牌としての優先順位が低く、不用意に捨てられる場面が多々あります。
それを逆手に取って、萬子1,9牌で単騎待ちをするという戦略も有効になります。
作れる役が4人麻雀と異なる
三人麻雀では、萬子2~8牌を除外するため「三色同順」を作ることができません。
また、三色同刻についても1,9牌のみでしか作れません。
点数の高い役も狙っていく
三人麻雀では、テンパイになりやすいのと同時に高い役も狙いやすいので、積極的に高い役も狙っていきましょう。
牌の種類が少ないのを活かして、国士無双や四暗刻といった役満も狙っていくといいでしょう。
三人麻雀が遊べるゲーム
三人麻雀が遊べる主なゲームは以下の通りです。
- 雀魂
- 麻雀天聖
- 天極牌
- 天鳳
- セガNET麻雀 MJ
- 麻雀格闘倶楽部sp
では、それぞれのゲームをみていきましょう。
雀魂
雀魂では、オンライン対戦が楽しめる段位戦で三人麻雀がプレイできます。
採用ルールは以下の通りです。
- 35000点開始の35000点返し
- 二萬~八萬:使用しない
- 北の抜きドラ:あり
- ツモ損:あり
- チー:禁止
ゲームの特徴としては、本格的な対局が楽しめる一方で可愛らしいキャラクターを育成して楽しむという要素もあります。
麻雀天聖
麻雀天聖では、段位戦・トーナメント戦・サシウマ戦・1500麻雀・自由対戦で三人麻雀がプレイできます。
採用ルールは以下の通りです。
- 二萬~八萬:使用しない
- 北の抜きドラ:なし(共通役牌)
- ツモ損:あり
- チー:禁止
シンプルな演出で麻雀を純粋に楽しみたい方におすすめの麻雀ゲームで、オンライン対戦の充実度や多様な対戦モードが用意されています。
天極牌
天極牌では、オンライン対戦での「三麻東風戦」と「三麻半荘戦」と友達対戦で三人麻雀がプレイできます。
採用ルールは以下の通りです。
- 二萬~八萬:使用しない
- 北の抜きドラ:あり
- ツモ損:なし
- チー:禁止
無料でプレイできる上に操作感やグラフィックの完成度が高い麻雀ゲームと言えるでしょう。
天鳳
天鳳では、オンライン対戦による段位戦で三人麻雀が楽しめます。
採用ルールは以下の通りです。
- 二萬~八萬:使用しない
- 北の抜きドラ:あり
- ツモ損:あり
- チー:禁止
オンライン対戦のレベルの高さ特徴なので、腕を磨きたい人におすすめの麻雀ゲームです。
セガNET麻雀 MJ
セガNET麻雀 MJでは、オンライン対戦で対局を行うFree対戦で三人麻雀が楽しめます。
採用ルールは以下の通りです。
- 25000点スタートの30000点返し
- 二萬~八萬:使用しない
- 北の抜きドラ:なし(共通役牌)
- ツモ損:なし
- チー:禁止
メジャーな麻雀ゲームとして、派手なグラフィックや細やかな演出で気持ちを盛り上げてくれるのが特徴です。
ユーザー数の多さや対局のレベルなど、全体的なバランスに優れたゲームと言えるでしょう。
麻雀格闘倶楽部sp
麻雀格闘倶楽部spでは、オンライン対戦の段位戦で三人麻雀がプレイできます。
採用ルールは以下の通りです。
- 25000点スタートの35000点返し
- 二萬~八萬:使用しない
- 北の抜きドラ:なし
- ツモ損:なし
- チー:禁止
CPU対戦からオンライン対戦が充実しており、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーが楽しめます。
まとめ
三人麻雀のルールやコツについて解説していきました。
共通ルールを頭に入れて、ローカルルールを事前に確認してから対局を始めるようにしてください。
四人麻雀とは異なり、テンポが早く大味な展開になることが多い楽しみ方なので、通常とは異なる考え方で積極的な姿勢を貫きましょう。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
北の扱いで、ルール説明の時に「空気」と言われたら、それは北を手牌で使えない(花牌と同じ)事を意味します。例外は、北が必須な国士無双と四喜和です。大七星が有効な和了として認められるかは店によります(駄目な場合、空気の入った手牌なのでチョンボになります)。
第2の抜きドラとして五萬が入る事もあります。また、本当に花牌を入れている店もあります。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>北の扱いで、ルール説明の時に「空気」と言われたら、それは北を手牌で使えない(花牌と同じ)事を意味します。例外は、北が必須な国士無双と四喜和です。大七星が有>効な和了として認められるかは店によります(駄目な場合、空気の入った手牌なのでチョンボになります)。
>第2の抜きドラとして五萬が入る事もあります。また、本当に花牌を入れている店もあります。
詳しい解説をしていただきありがとうございます!
三人麻雀は色々なルールがあり複雑ですよね。
今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。