四槓子(スーカンツ) 【役満】麻雀役徹底解説


四槓子(スーカンツ)とは?
- 四槓子(スーカンツ)
- 役満鳴きOK出現率:0.0002%雀頭槓(カン)を4回行う
4つの面子を槓子(カンツ:暗槓でも明槓でもOK)で揃えます。 ※難易度の高さからダブル役満とする場合あり(ローカルルール)
四槓子とは、文字通り槓子(カンツ)を4組集める役です。役満の中でも特に難易度の高い役で、出現率は0.0002%となっています。
槓(カン)のおさらい
ポンやチーと比べると、カンにはちょっぴりややこしいので、簡単におさらいしておきましょう。
カンとは、槓子(カンツ=同じ牌の4枚一組)を揃える行為です。ややこしいのは、カンは大きく暗槓(アンカン)と明槓(ミンカン)の2つに分けられ、更に明槓の中にも 大明槓(ダイミンカン)と 加槓(カカン)の2種類があるところです。
種類 | 成立方法 | 門前 | 槍槓 |
暗槓 | 自らのツモだけで槓子を完成させる。 | 〇 | × |
大明槓 | 手牌にある暗刻と他家が捨てた牌で完成させる。 | × | × |
加槓 | ポンで揃えた明刻に自分でツモった牌を加えて完成させる。 | × | 〇 |
ポイントは、「暗槓は門前が崩れない」と「加槓は槍槓の対象になる」の2つでしょうか。それ以外にも成立手順に違いがあったり、4回のカンで流局となったりと、ややこしいルールがあるので、ハッキリ覚えていない人は、関連記事を読んで勉強してください!
なお、三槓子はカンの種類を問わずに成立します。

四槓子(スーカンツ)をアガるためのポイント
四槓子は、4つのカンを揃えて成立する非常に珍しい役満で、その出現率はわずか0.0002%とも言われています。まさに「奇跡」と言えるこの役は、狙って作るというより、偶然に恵まれて完成することがほとんどです。
ここでは、もし運よく3回目・4回目のカンが見えてきた場合に、意識しておきたいポイントをご紹介します。
2回のカンで警戒されやすくなる
三槓子(サンカンツ)は3つのカンで成立する2翻役です。そのため、2回カンした段階で他家からの警戒が高まります。ただし、三槓子は翻数が控えめなので、状況によっては3回目の明槓が通る可能性も残されています。
4回目のカンは自力で揃える必要がある
3回目までのカンに成功しても、4回目のカンとなると、周囲の警戒は最高潮。明槓で4つ目を揃えるのはほぼ不可能でしょう。4回目のカンは、相手に読まれず、なおかつ自分の手で揃えられる「暗槓」や「加槓」での成立が現実的な方法です。
他家がカンをしたら成立不可
麻雀には「四開槓(スーカイカン)」という特別なルールがあります。これは、2人以上でカンが4回行われると、その局は強制的に流局となるというものです。つまり、他家が1回でもカンを行うと、四槓子はその時点で成立できなくなります。三槓子すら不可能になるため、他家のカンにも注意が必要です。

実際にアガった人もいる!
四槓子は都市伝説のような役ですが、実際にアガったプレイヤーも存在します。以下はその奇跡の瞬間を収めた映像です。
この映像を見るとわかるように、最初から四槓子を狙っていたのではなく、役牌やトイトイを目指していたところ、結果的に4つのカンが可能になった流れです。放銃したプレイヤーの油断も見られ、運とタイミングがいかに重要かがよく分かります。
四槓子は、あくまで「奇跡の産物」。とはいえ、その奇跡が自分に訪れる可能性もゼロではありません。牌が重なったときには、少しだけ意識してみるのも面白いかもしれません。
四槓子の責任払い
麻雀には包(パオ)、通称「責任払い」と呼ばれるルールがあります。
これは、特定の役満に適用されるルールで、その役満の成立を許したプレイヤーにはペナルティーが課せられることになります。
四槓子もその「責任払い」が適用される役満で、誰かが四槓子でアガった場合、4回目のカンを許したプレイヤーが「責任払い」の対象者となります。
責任払い
「責任払い」とは、その名称の通り責任を取って点数を払うということです。
四槓子をツモでアガった場合
ツモでのアガりの場合、通常は他の3人のプレイヤーが点数を支払います。
しかし、「責任払い」が発生している場合、「責任払い」の対象者が一人で全ての点数を支払うことになります。
四槓子をロンでアガった場合
ロンでのアガりの場合、通常は放銃した(ロンを許した)プレイヤーが点数を支払います。
しかし、「責任払い」が発生している場合、「責任払い」の対象者が点数の半分を支払うことになります。
放銃したプレイヤーと「責任払い」の対象者が同じ場合は、当然そのプレイヤーが一人で点数を支払います。
かなり厳しいルールのようですが、包(パオ)のルールはコンビ打ち防止の為に考案されたルールだという説があります。コンビ打ちとは、二人がグルになって相方に高い役をアガらせるイカサマ行為です。
ちなみに、大三元(ダイサンゲン)や大四喜(ダイスーシ)という役満にも包(パオ)が適用されるので注意しましょう。

まとめ
四槓子は、カンを4回行うという極めて珍しい条件で成立する役満です。その出現率はわずか0.0002%とも言われ、まさに奇跡のようなアガリと言えるでしょう。とはいえ、役牌やトイトイといった他の役を目指す中で偶然チャンスが訪れることもあります。警戒されやすい3回目以降のカンでは、暗槓や加槓が鍵となり、他家のカンによる四開槓や、責任払いといった特殊ルールも絡んできます。
あくまでも「狙ってアガる」より「チャンスが来たら意識してみる」程度のスタンスで楽しむのが四槓子との正しい向き合い方かもしれません。ルールやリスクをしっかり理解した上で、いざという時に迷わず挑めるよう備えておきましょう。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
高校生の頃、麻雀を一度だけ四槓子を上がったことがあります。
序盤に鳴くか槓をしてしまい、徐々に刻子が集まり始めました。序盤で槓しなければ良かった思いながらも三槓子を集めました。最初に槓をしなければ四暗刻だったなと後悔したのを強く覚えています。終盤にもう一つの槓が出来て、その次のツモで当り牌を引きました。
四槓子がこれほど珍しい役とは大学生になった最近知りました。他の役満は四暗刻と四暗刻単騎しか上がったことがありません。三槓子も何回か上がってるので、私は刻子に縁があるみたいです。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>高校生の頃、麻雀を一度だけ四槓子を上がったことがあります。
すごいですね!私もいつかアガってみたいです!
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
「実際にアガった例」でゲーム画面を挙げるのはどうかと・・・
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます。
>「実際にアガった例」でゲーム画面を挙げるのはどうかと・・・
貴重なご意見ありがとうございます。
四槓子に関まして、実際の対局の参考動画がありませんでしたので、ゲーム動画を掲載させていただきました。
もし四槓子の動画があれば、ぜひ教えてください!m(__)m
よりよいコンテンツを作成していけるよう、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
すみません。質問なのですが四槓子は自分以外が槓をした場合途中流局になってしまうため上がることは不可能ですか?
又、逆に他の人が四貫通のイーシャンテンの場合は自分が槓をすることによってテンパイを回避することは可能ですか?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>すみません。質問なのですが四槓子は自分以外が槓をした場合途中流局になって
>しまうため上がることは不可能ですか?
>又、逆に他の人が四貫通のイーシャンテンの場合は自分が槓をする
>ことによってテンパイを回避することは可能ですか?
途中流局ありのルールの場合はあがれなくなりますし、テンパイも回避できます。
お役に立てましたら幸いです。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
4月30日に面前で字一色、大四喜をあがりました。トリプル役満です・ロンの瞬間はテンパイ即あがりだったので余り興奮しませんでしたが.
時間がたつにつれ、こんな凄い手をあがった
事に驚き、逆にどれくらいの確率なのか知りたくなりました。わかる方教えて下さい。
東日本No. 1 様
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
門前での字一色、大四喜のトリプル役満、、、
本当にすばらしい手ですね!!!
おめでとうございます\(^▽^)/
一般的に言われている出現率は、
大四喜(ダイスーシー)0.01%-0.02%
字一色(ツウイーソウ)0.003%-0.008%
となっています。ただこの場合は「鳴きあり」を前提にしています。
大四喜0.01%の確率と字一色0.003%の確率の事柄が2つ同時に成立する確率は単純に計算すると0.00003%となります。
100%であれば100回中100回成立する確率。
1%であれば100回中1回成立する確率。
0.00003%であれば1000万回中3回成立=おおよそ333万回中1回は成立する確率。
単純計算だとこのようになってしまいますが、
大四喜と字一色はすべて字牌を使用するので、近い形でもあり、
両方の出現率を掛け合せる程の出現率にはならないかと思います。
字一色の低い方の出現率0.003%に桁を1つ追加した確率0.0003%ぐらいで、
100万回中3回=約33万回中1回程度、、
あれ?天和と一緒の出現率になってしまいました!
因みに半荘は最低でも8局あり、4人でプレイするので、
333333回を8局で割り、さらに4人で考えると
(333333/8)/4=10416となります。
つまり、半荘10416回中1回は出現するという計算になりますね。
ご参考にして頂ければと思います。
今後とも麻雀豆腐を何卒宜しくお願い申し上げます。
面前てことは、四暗刻?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます。
>面前てことは、四暗刻?
門前でロンアガりとなっていますが、
単騎待ちであれば四暗刻も上乗せされますね!
恐らくシャンポン待ちのロンアガりだったのではと思います。
そうすると四暗刻は成立しません。
大四喜はダブル役満として扱うゲームがあるので、
字一色と合わせてトリプル役満だろうと推測されます!
今後とも麻雀豆腐を何卒宜しくお願い申し上げます。