VTuber×Mリーガー 上達レッスン 最速で強くなる麻雀 松本吉弘プロ 【初心者向け/おすすめ麻雀本】
渋谷ABEMASで活躍し、VTuberとのコラボ配信で麻雀普及に尽力する松本吉弘(まつもとよしひろ)プロと、人気VTuber因幡はねる(いなばはねる)による、初心者のための戦術書!「ネット麻雀をちょっとやったことがある」、「麻雀のルールはある程度覚えた」人が一人前の麻雀打ちと胸を張れるレベルに松本プロが育ててくれます!
VTuber×Mリーガー 上達レッスン 最速で強くなる麻雀
「麻雀のルールを覚えた人」「これから麻雀を強くなろうとしている人」向け!最短ルートで強くなろう♪
- 麻雀豆腐編集部
おすすめ麻雀本! 初心者初級中級
- おススメ度
- 難易度レベル
タイトル
VTuber×Mリーガー 上達レッスン 最速で強くなる麻雀
内容紹介
Mリーガーに学ぶ、まったく新しいスタイルの麻雀入門書!
Vチューバ―×Mリーガーのコラボによる最新の麻雀技術が学べる入門書。
麻雀がもっと強くなりたい初中級者向けに、Vチューバ―因幡はねるを生徒役にして、トップMリーガー松本吉弘選手が最速上達法を解説。
相手より早くテンパイするコツ、配牌が悪いときの打ち方、初心者が悩みやすい鳴きの使い方、そして押し引きの危険度の比較など、麻雀の基礎はもちろん、レベルアップするための技術がこの1冊で身に付く!
もっとうまく麻雀が打てるようになる、ネット麻雀がもっと楽しくなる麻雀の新しい教科書。
出典:VTuber×Mリーガー 上達レッスン 最速で強くなる麻雀
著者について
松本吉弘(まつもとよしひろ)プロ
渋谷ABEMAS、日本プロ麻雀協会所属。プロデビュー後、最年少でリーグ勝ち抜きを継続させ現在は最高峰のA1リーグへ。2017年に第25期「發王位」のタイトルを獲得したことから2018年にRTDリーグに抜擢され、一躍人気プロに。
雀風は手役、スピード両方兼ね備えたオールラウンド型で、容姿に由来した愛称は「卓上のヒットマン」。
187cmの高身長でコワモテだが礼儀正しく、麻雀の解説も落ち着いた声と理論的な説明が好評である。
- X:松本吉弘
- Instagram:y.matsumoto0503
- YouTube:松本吉弘-まつもとぐみ
因幡はねる(いなばはねる)
ななしいんく所属、チャンネル登録者数30万超えの人気VTuber。2022年にプロ雀士とVTuberによる麻雀の団体リーグ戦「神域Streamerリーグ」にて、松本吉弘プロよりBランク帯選手としてのドラフト1位指名を受け、「チームヘラクレス」のメンバーとして出場。また、「神域リーグ2023」でも前年に続きドラフト一位を受け、2年連続の出場を果たす。
近代麻雀では「因幡はねるのハネマン麻雀」が連載され、Mリーガーとも数多くのコラボ配信を行なっている。
- X:因幡はねるななしいんく
- Instagram:因幡 はねる
- YouTube:Haneru Channel / 因幡はねる 【ななしいんく】
「VTuber×Mリーガー 上達レッスン 最速で強くなる麻雀」を読もう!
今回ご紹介する「VTuber×Mリーガー 上達レッスン 最速で強くなる麻雀」は『ネット麻雀はちょっとやったことがある』『麻雀のルールをある程度覚えた』という初心者の方や、『もっと強くなりたい』初中級者の方向けの麻雀戦術本です。
Mリーグ開幕後、麻雀界の盛り上がりと共に麻雀の戦術本はたくさん出版されていますが、この本は「ラノベを読む感覚で麻雀の基礎を学ぶことができる」所がおすすめポイントです。
本書は初心者の「ねるちゃん」の悩みに対し、松本プロがどんなアドバイスをしてきたのかが、わかりやすく楽しく学べるようになっています。ネット麻雀派、リアル麻雀派どちらでも参考にできる内容で、練習問題もついているのでこれ一冊あれば「麻雀を打ったことがある」から「麻雀を打てる」に進化しますよ!
1章 麻雀ってどんなゲーム?
これから勉強することの全体像をはっきりさせるために、松本プロの考える「麻雀で一番大事なこと」を知る章となります。
まず「まっすぐアガりに向かう技術」を身につけた後、「自分の配牌に点数をつける技術」→「鳴きの技術」→「守備の技術」の順に技術を身につけようという、麻雀が強くなるために身につけるべき技術の優先順位がこの章で語られています。
精神論的な話は一切なし!技術を早く身につけたい方には嬉しい内容です。
ここがイイね!
要点に無駄がない
強くなるためにはどういう手順で技術を磨くべきか?を端的に教えてくれる本って意外とありません。松本プロと「ねるちゃん」の会話は易しく簡単なのでさらっと読める上、この章だけで一歩成長できます。
2章 相手より早くテンパイするコツ
2章は基本中の基本、「相手より早くテンパイする技術」について記されています。
書かれている内容は「字牌から切ろう」「リャンメンを残そう」と普通の内容…ですが、「ねるちゃん」がいるからこそ「Mリーグで打ってる時は字牌残してない?」なんて視聴者目線での疑問もきちんと盛り込まれています。
また、「リャンメンを残そう」という話はとても簡単なのですが、「このパターンだとどうなる?」「このパターンになると何を切る?」と深掘って解説されるので、この章を読むだけで一気に中級者レベルの思考が身につきます。
ここがイイね!
「字牌から切ろう」「孤立牌を切ろう」は早くテンパイするためには当たり前の技術ですが、「この手牌の場合は字牌から」「この場合は孤立牌を」と、どちらの技術を優先すれば良いかまで解説された本って意外とないんです。実は普通の内容じゃなかった!
3章 配牌によって作戦を変える
松本プロ曰く「この本のキモ」である本章では、配牌からどんな戦略を立てるかの技術が解説されています。
麻雀を打っていると、「うわ〜脳死でアガれそう!」な手から、「配牌オリするしかない」というゴミ手まで、色んな配牌を見たことがあるでしょう。
配牌に点数をつけ、どんな牌から切るか、どんな可能性を考えるか、40点、60点、80点の配牌それぞれのケースについて進め方のコツが分かるようになります!
ここがちょっとね
点棒状況によって戦略は変わってくるものですが、本書は初心者〜初級者向けということもあり、高度な技術に関しては語られていません。
とはいえ、本書の技術をマスターするだけでも十分レベルアップします。本書をマスターしたら今度は中級者向けの戦術書を手に取り研鑽しましょう!
4章 効果的な鳴きの使い方
「鳴き」自体は初心者でもできるけど、「効果的な鳴き」って何だろう?いつも何となく使っちゃっていませんか?本章では、「ここさえ押さえておけば大きく損はしないよ」というポイントを押さえて鳴きの技術について解説されています。
基本は「打点」「形」「スピード」を考慮するというお話なので、他の戦術本と比較して新しいことは書いていません。
ですが、色んな牌姿を比較して「どれなら鳴く?」という問題形式で始まるので、現時点での自分の実力を認識した上で読み進められるのがGoodポイントです。どれも正解したならおさらいのつもりで読めば良いですし、不正解があればその部分を熟読しましょう
ここがイイね!
染め手の鳴き方については初心者向けに言及された戦術本があまりないので勉強になります。
例えば、1234とあって3が出たら12でチーすれば34のリャンメンターツが残りテンパイへ近づく…というように、「どの形で鳴くとより良いか」言及してくれています。
5章 これで十分!守備のセオリー!
本章では守備のセオリーについてまとめられています。"セオリー"ですので、「筋による安全度ランキング」や「ワンチャンス」「ノーチャンス」の解説と内容はいたって普通ですが、単なる技術でなく、松本プロの守備に対する考え方を学べるのが良いところ!
この場況なら現物を切ってオリる?それとも勝負する?といった押し引きについても解説されているので、ここをマスターすれば勝率がグッと上がるでしょう。
ここがイイね!
押し引きの判断って中級者レベルでも難しいものですが、1シャンテンのどういう時に押すかオリるかを表でまとめてくれているのが有難いです。
本章は練習問題が3つしかないので、もう少しあるとさらに良かったのですが…。
6章 点数状況を考える
本章では、5章までの内容をマスターした方向けに「点数や順位によって打ち方を変える技術」について触れられています。
初心者〜初級者くらいですと、アガると嬉しい!全局アガるつもりで打つ!という考えの方が多いかもしれません。ですが、それではトップを獲れる状況なのに全ツして着落ちしたり、意味のないアガりでラス確させてしまったりと勝率は上がりません。
南3局、南4局で自分がトップ目の場合、ラス目の場合、他家との点差がない時、開いている時、どのように立ち回るべきか本章でしっかり学び、上級者を目指しましょう
ここがちょっとね
ラス目の打ち方で、「3着目との点差が7000の場合は満貫をアガらなきゃ!」「最初はそれくらいわかっていれば十分だよね」という流れはちょっと雑な印象を受けました。どこかで「3着目から直接ロンなら3900、ツモか他家へのロンなら満貫が現実的」という補足は欲しいですね。
点差・逆転条件が分かる表が付いていたら更にgoodだったのですが…。
まとめ
Mリーガーの松本吉弘プロと、VTuberの因幡はねるさんの会話を楽しみながら麻雀の技術が学べる画期的な戦術本です。
読者と同じ目線で「こういう場合は×××だけど…?」と"ねるちゃん"が疑問を投げかけてくれるので「そうそう!そこが知りたかった」と共感しながら読めます。
早くテンパイするための技術はどの戦術本にも書かれていますが、「この手牌の場合は字牌から」「この場合は孤立牌を」と、どちらの技術を優先すれば良いかまで解説されているのはgoodポイント!
また、各章の後に練習問題や"もってぃ""ねるちゃん"のコラムが掲載されているので麻雀の世界にどっぷりハマれます♪
『ネット麻雀はちょっとやったことがある』『麻雀のルールをある程度覚えた』という初心者の方や、『もっと強くなりたい』初中級者の方向けですが、松本プロの思考が随所に散らばった内容なので中〜上級者のファンにもオススメの一冊です!
著作紹介
- VTuber×Mリーガー 上達レッスン 最速で強くなる麻雀
- 因幡はねる(著) 松本吉弘 (著)
- 出版社: KADOKAWA
- 発売日:2024/3/28
- ページ数:192ページ(実際の本とKindleではページ数が異なります。)
皆さまのご感想、コメントなどお寄せください