内川幸太郎 サクラナイツの頼れるチームリーダー
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内川幸太郎 サクラナイツの頼れるチームリーダー

内川幸太郎プロは、日本プロ麻雀連盟所属でMリーグ・KADOKAWAサクラナイツのチーム最年長選手であるチームリーダーである麻雀プロです。Mリーグ参戦1年目には、黒沢咲プロに四暗刻単騎を西で振り込み、そのシーンがCMに使われるなど伝説の1シーンとなり広く知られ、もちろんそれだけではなく、サクラナイツの顔としてチームを牽引、優勝も経験し、人気実を兼ね備えた人気イケメン麻雀プロとなった、内川幸太郎プロについてご紹介します。

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“手順マエストロ”内川幸太郎プロについて

プロフィール

  • 名前:内川 幸太郎(うちかわ こうたろう)
  • 生年月日:1981年5月6日
  • 出身:長野県松本市
  • 学歴:長野県松本深志高等学校
  • 血液型:O型
  • 好きな物:ポーカー、ポケモンカードゲーム、サッカー観戦
  • 所属団体:日本プロ麻雀連盟(22期生)
  • Mリーグチーム:KADOKAWAサクラナイツ
  • X(旧Twitter):@kotarouchikawa
  • X(旧Twitter)趣味サブ垢:@kotanoo2
  • YouTube:内川幸太郎チャンネル

内川幸太郎プロは、手順マエストロというキャッチフレーズで知られており、これは、内川プロが序盤の手順を重視し、その選択によって、中盤、終盤に差をつけることから、指揮者という意味であるマエストロという言葉を使い"手順マエストロ"と呼ばれるようになりました。また、その整ったルックスから最近では、"サクラのプリンス"や"サクラの貴公子"といったように呼ばれることもあります。麻雀ファンからは"うっちー"の愛称で親しまれています。

赤牌をよく引く気がするので、"赤川運太郎"と呼ばれたり、黒沢咲プロに四暗刻単騎を西で放銃したことから"西川不幸太郎"と麻雀ファンからいじられることがあります。

Mリーグ・KONAMI麻雀格闘倶楽部所属の佐々木寿人プロは、同じ日本プロ麻雀連盟の同期生です。佐々木寿人プロは、プロになる前から自身がモデルになった漫画が連載されるなど有名人だったため、あこがれの存在であり、一方的に倒さないといけない存在だとライバル視している人物であり、この人がいたからプロとして上京してやっていこうという気持ちになれたと、内川プロは語ります。(【相関図】内川幸太郎プロの交友関係を教えてもらいました!より)

伝説の西放銃

内川幸太郎プロと言えば、"西"というほど有名な1シーンとなったのが、黒沢咲プロへの四暗刻単騎の放銃です。

この事件が起きたのは、内川プロとサクラナイツにとっても1年目のシーズンとなった、Mリーグ2019-20シーズンの2月25日の第2試合のオーラス。レギュラーシーズン終盤、この時ボーダーラインの7位に位置する赤坂ドリブンズは3位サクラナイツを射程圏内にとらえており、内川プロにとっては自分の順位・素点が大きく変わらないのであれば、7位ドリブンズ・村上プロよりも8位風林火山・勝又プロにトップを取ってもらいたい立場でした。内川プロは、下家である親の勝又プロを鳴かせ、連荘してもらえるようにアシストし、狙い通り二本場を迎えます。

内川プロは、村上プロにトップを取らせず、あわよくば自分も着順アップを狙います。そういった条件のもと、内川プロはテンパイをしますが、勝又プロから出た当り牌を見逃します。これをアガると素点は回復しますが、勝又プロは2位になり、自身も4位のまま、賛否両論ありますが、内川プロは苦渋の選択でこの当り牌を見逃しました。

内川プロはこの選択について、「それでは前の局で勝又さんを鳴かせにいったプレーと辻褄が合わない。それくらい徹底的にドリブンズさんをマークしていたんです。僕らが優勝するうえで、間違いなく障壁になると思っていましたから。」と語ります。

この時、黒沢プロは四暗刻単騎をテンパイしています。途中待ちを西に変え、試合も終盤に差し掛かり流局かと思いましたが、内川プロはハイテイで西を掴んでしまいます。思わず内川プロは苦悶の表情を浮かべ、約1分間の長考に入ります。黒沢プロが四暗刻を張っている可能性も西を待ちにしている可能性も内川プロは頭にあったそうですが、テンパイを崩してオリれば、次局での着順アップ条件が厳しくなるという判断から、西を切り四暗刻放銃という結果になりました。

しかし、放銃に至るまでのプロセス、内川プロの表情、あらゆる面で話題となり、Mリーグの名場面となっていきます。Mリーグ公式YouTubeチャンネルで公開された動画は470万回以上の再生され、大和証券「CONNECTまいにち投信」やソニー損保の自動車保険のCMに使われ何度もMリーグ中継の合間に流され、打った"西"は2022年4月9日から25日の間秋葉原で開催されたMリーグポップストアにおいて、回転する台座の上で展示されたるなど、長きにわたり伝説として語り継がれていきます。

結果的にこの西放銃は、他の麻雀プロにもいじられることも多くなり、例えば佐々木寿人プロも岡田紗佳プロとの配信でこの件について、「あれで逆に良かったかもしれないな、目立ったし。あれで食ってんだもん、大したもんだよ」といじられていました。また、西を持って写真を撮らせてくださいと言われたり、今まであまりなかった黒沢プロと一緒の仕事が増えたり、内川プロが想像していたよりも大きな反響があったそうです。

伝説のMリーグワースト記録

Mリーグ2022-23シーズン、セミファイナル11日目となる4月27日第二試合、東1局1本場に事件は起こりました。この時、サクラナイツは最下位となる6位、第一試合の堀慎吾プロも4着となり、ファイナル進出が厳しい状況となっていました。そして迎えた第二試合に登板した内川幸太郎プロは、何としてもトップを取らないといけない状況でした。この試合で、内川プロはMリーグ最低スコア-54,500点を記録してしまいます。

どうしてもトップを目指さないといけない内川プロは、積極的にリーチを掛けていきます。しかし、どういうめぐりあわせか、次々に当り牌を掴み、放銃してしまいます。仲林プロと4対1のめくり合いになっても、ハイテイで、よりよって高めの当り牌を掴み、放銃してしまうなど、不運な場面が続きます。

果敢に攻めていきますが、悉く当り牌を掴んでは、高得点に放銃してしまう内川プロ、解説の藤崎智プロは思わず「選手は絶対言わないけど、これはツイていない」とコメントするほどでした。内川プロが座るのが西家だったのも、何かの因縁のような気がします。

この試合、内川プロが記録した-54,500点は、この年のレギュラーシーズン、チームメイトの渋川難波プロが記録した-47,600点を更新し、Mリーグ史上最低スコアとなりました。

しかし、この記録の裏にあるのは、ファイナル進出を諦めないチームリーダーの想いがあってのものだと言えるでしょう。そして最後まで毅然とした態度で戦う内川プロの姿に、多くのファンから称賛の声が上がりました。


伝説の学生時代のモテエピソード

内川プロは、麻雀界屈指のイケメン雀士として知られていますが、学生時代のモテたエピソードもやはり人並外れたものです。

学生時代に、卒業式で女性が好きな男性の学ランの第二ボタンをもらうという風習がありますが、内川プロは中学生の時、第二ボタンだけでなく全てのボタンをあげ、更に学ランのボタンの裏に、きらきらした裏ボタンを付けるブームがあったそうで、その裏ボタンもすべて上げ、さらにYシャツのボタンもあげるほど、人気だったそうです。

また、文化祭で演劇に出演した際、本人もどんな内容のどんな役だったか覚えていないそうですが、バラを咥えて登場しそれを観客に投げる、というシーンがあり、そのバラを20人から30人ぐらいの女の子たちが取り合いになり、けが人が出た、といったエピソードが「熱闘!Mリーグ」で特集された際に取り上げられていました。

YouTubeの配信で、この時がピークだったと内川プロは語っていますが、もちろん今も女性人気はかなり高いです。

実は既婚者

内川プロが結婚しているか、独身しているか、長らく明らかにされていませんでしたが、2023年09月1日にYouTubeで配信された動画で、ご自身から結婚していると明かされました。

結婚については隠していたわけでなく、相手は学生時代になる前からの知り合いで、結婚したのも何十年も前の事だったので、ただ単に発表する機会がなかっただけだと語っています。

ここ数年、麻雀界にも変化があり、麻雀プロ同士が結婚したりすることもあったので、麻雀プロが結婚を発表することが多くなりましたが、決して昔からタレントのように麻雀プロが結婚発表する文化があったわけではありません。なので、数十年前に結婚した内川プロが、結婚したことを公表することも当然なく、プライベートの事で相手に迷惑が掛かる可能性もあるので、特に触れてこなかっただけのことのようです。

特にサクラナイツは堀プロは意外と子煩悩な一面があったり、岡田プロが白鳥プロと色々あったり、最近では渋川プロが早川プロと結婚する、といったプライベートに関わる話題も多くあったため、イケメン雀士である内川プロが既婚者か独身かと気になるファンも多かったと思いますが、内川プロは十代の時からの付き合いの女性とご結婚されているそうです。

著書

  • 「勝てる麻雀をわかりやすく教えてください!」(※共著:虫眼鏡、2023年、KADOKAWA)

内川プロは、6人組YouTubeクリエイターの東海オンエアのメンバーである虫眼鏡さんと共著で、初心者向けに一からルールを説明する麻雀入門書を出版しています。虫眼鏡さんの質問に対して、内川プロが答えるといった、今まであまりなかった切り口の初心者向け麻雀戦術本となっています。ルールだけでなく、鳴きのメリット、デメリットや牌効率についてなど、初心者にもわかりやすく戦術的な事も解説してくれる一冊です。

内川プロはYouTubeを見るのが好きで、元々東海オンエアの大ファンだったそうで、Mリーガーになって良かったこととして、こういったユーチューバーとの交流を挙げるほどです。この本の出版をきっかけに、二人の麻雀イベントも開催されました。

そして、「鳴かせてくれない上家さん」(漫画:古日向いろは、原作:更伊俊介、全三巻)という青春麻雀ラブコメ漫画の麻雀シーンの監修も行っています。

サクラのプリンスの経歴

サッカーと麻雀に明け暮れた少年時代

内川幸太郎プロが麻雀と出会ったのは6歳ぐらいの時で、家族と一緒に麻雀を打っていたのがきっかけでした。内川プロの実家の近所には内川さんという苗字の家庭がたくさんあるような、地方にはよくある環境で、本家である内川プロの実家には、正月やお盆になると多くの親戚が集まり、麻雀を打っているのを見て自然と麻雀にふれあい興味を持ちます。最初は同じ牌を並べるぐらいの理解だったのが、10歳ぐらいの時にはルールを覚えていたそうです。

内川プロが少年時代に麻雀以外に熱中したのはサッカーで、小学校一年生から高校三年まで続けていました。中学校にはサッカー部はなく、学校では卓球部に所属し、街のクラブチームに所属していたそうです。麻雀にさらに熱中していった背景には、サッカーがきっかけの一つになっており、部室に麻雀牌とマットが置いてあったため、部活の後にはみんなで麻雀をやるようになっていき、麻雀にハマっていきます。小学校、中学校の時は家族としか麻雀をやることがなかったのが、高校の部活後に友人と麻雀を打つようになりました。

高校を卒業してからは、大学に進学することなく、数年間浪人生活を送ることになります。この頃は、昼間はパチンコ屋に行き、夜は麻雀を打つといった日々を過ごしていたそうです。そのうち家庭の事情もあり進学は諦めることになりますが、当時良く通っていた雀荘が閉店することになり、その店のオーナーから、店を経営してみないかと声を掛けられます。自分たちの遊び場所を守るため、内川プロはその申し出を受け、21歳ぐらいの頃に知り合いと共同経営という形で雀荘のオーナーとなります。

内川プロはこの店を繁盛させるためにはどうするか考え、麻雀プロの存在を知り、宣伝のため自身が麻雀プロになることを思いつきます。麻雀プロが所属する雀荘というのは宣伝効果があり、この時に、当時から大スターであった日本プロ麻雀連盟所属の二階堂瑠美プロが近所の雀荘にゲストで来たのを目にして凄いと思った内川プロは日本プロ麻雀連盟を選び、24歳ぐらいの時にプロテストを受け、研修期間を経て25歳の時に麻雀プロになります。結果的に、雀荘のオーナーになったことが、内川プロにとって大きな転機となりました。

上京後、麻雀教室の先生に

麻雀プロになった内川プロは、平日は長野の雀荘で働き金曜の夜には東京に向かい、土日は東京へ出て麻雀の試合や研修などに参加して、月曜の朝に始発で長野に帰るという生活を送るようになります。流石に、その生活は体力的にも金銭的にも大変なだったそうで、あまりに多忙であったため、店の経営を行うことが難しくなり、東京と長野の往復の交通費や大会のエントリー費などをスポンサードしてくれる違う店に移籍することになります。

プロになってから2年間ほど東京と長野を往復する生活を送ります。内川プロは、この頃が一番麻雀を打っていた時代だと語ります。そして、プロになって3年目になったころ、日本プロ麻雀連盟の特別昇級リーグで優勝し、一気にB2リーグに昇級したことによって自信もつき、仕事よりも麻雀プロとしての活動の方が楽しくなってきたこともあり、上京することを決意します。この時から大活躍していた、団体の先輩である瀬戸熊直樹プロや滝沢和典プロが、麻雀プロ一本で生計を立てているのを見て、自分もそうなりたいという憧れもあったそうです。

上京後は全く仕事をせず、収入源はなく貯金を切り崩しながら麻雀だけ打つ生活を過ごしていましたが、やはり1年ぐらいで生活が厳しくなります。雀荘での仕事を辞めて上京したという経緯もあり、仕事に時間を取られると考えもあった内川プロは、雀荘で働く以外の方法で仕事を探します。

そこで転機となったのは、麻雀教室の講師という仕事でした。日本プロ麻雀連盟で麻雀教室部門を統括していた、ともたけ雅晴プロから麻雀教室を見学してみないかと声を掛けられたことをきっかけに、麻雀教室の講師という仕事に興味を持ち、28歳の時に新宿区の生涯学習館という区の施設を使い、1コマ2時間、毎日基本2コマずつ教室を開きます。この教室は後期高齢者向けの方に開催されていたため、一番若くて60代後半、最高齢だと90歳以上といった年齢層の生徒に教えていたそうです。初心者と経験者に分け、1クラス12名から24名、1週間でだいたい200名の方が通う規模の教室を約10年間続け、生活も安定していきます。内川プロは、麻雀は教える側だったが、年齢的には大先輩である生徒の方々から、多くのことを学ばせていただいたと語っています。(92歳を指導も…Mリーグ優勝・内川幸太郎が語る、プロ雀士のリアルな生活と収入事情「麻雀業界は未成熟。自分で仕事を作るしかなかった」より)

麻雀教室の講師の仕事は現在でもいろいろな場所で続けており、「麻雀スクール One Game」や「池袋コミュニティ・カレッジ」といった場所で、女性のための教室や、初心者を対象にした教室など、幅広い層に向けて麻雀を教える活動を行っています。

生活が安定した内川プロですが、リーグ戦はB2リーグからなかなか昇格することが出来ませんでした。7年間の間、B1に昇格することもありましたが、数年でB2に落ちてしまい、Aリーグに昇格することが出来ず、麻雀プロを引退することも考えるほど苦しんだと内川プロは語ります。そうして、麻雀プロになって10年目となる2014年に、悲願のA2リーグ昇格を果たします。

そして、2016年に開催された麻雀プロ団体同士の対抗戦「麻雀プロ団体日本一決定戦」に、内川プロは日本プロ麻雀連盟代表として選ばれます。大会の直近で連盟の最高峰タイトル・鳳凰位を獲得した藤崎智プロ、瀬戸熊直樹プロ、前田直哉プロ、勝又健志プロの4名と、勢いのある若手プロとして猿川真寿プロ、佐々木寿人プロ、白鳥翔プロ、そして内川幸太郎プロが選ばれました。内川プロはタイトルの獲得がなく、このメンバーの中では一番実績のない選手でしたが、この大抜擢の期待に応え、個人成績は32人中2位という好成績を残し、日本プロ麻雀連盟を優勝へと導きます。

麻雀プロ団体日本一決定戦の好成績がきっかけとなり、サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が前年に立ち上げたRTDリーグへ2017年シーズンから参戦することになります。RTDリーグは、麻雀プロが各団体の垣根を越えて参加し、AbemaTVでも放送されるため注目度も高く、Mリーグの創設前の時代では、とても画期的な企画であり、参加していた多くの選手が後にMリーガーとなっています。RTDリーグに参戦したことにより、内川プロの知名度も上がり、人気麻雀プロとなっていきます。そして、2017年度には初めてA1リーグに昇格します。

Mリーグはドラフト指名漏れ、その悔しさを胸に奮起

2018年にはMリーグが創設され、2018年8月7日にはドラフト会議が開かれます。この時点で内川プロはタイトルの獲得はないものの、麻雀プロ団体日本一決定戦や所属団体のリーグ戦での好成績、RTDリーグへの参加で知名度も高くなっており、ドラフト指名される可能性は高いプロの一人として名前が挙げられていましたが、1年目のドラフト会議では指名はありませんでした。

その悔しをばねに、ドラフト後に開催された"第35期 十段戦"で優勝、初のタイトルを獲得します。2019年5月18日に行われた麻雀最強戦「男子プレミアトーナメント 王者の底力」でも勝利し、ファイナル進出権を獲得するなど、実績を積み上げていきます。また、Mリーグ1年目のシーズンは、ゲスト解説者として出演します。

内川プロはこの時の心境について、「やってきたことは目の前のことを大事にすること。試合だったらよりいい成績、試合以外に関しては意識を高く持つ。そういう気持ちでひとつひとつに対して、いいモチベーションですべてに挑めていた。それはやっぱり、思い返せばMリーグに選ばれたいという気持ちが根底にあった」と語ります。(選ばれたいという気持ちが根底にあった」指名漏れから1年 内川幸太郎が桜色まといMリーグデビュー)

そして、2019年7月9日、この年から新規加入となるKADOKAWAサクラナイツよりドラフト1位指名され、念願のMリーガーとなります。ドラフト指名があった日は、連盟のリーグ戦が行われており、ドラフト直後、内川プロは対局中でしたが、その試合で国士無双をアガります。残り1枚となった当り牌の"中"を最後のツモで掴み、実況の日吉プロも「桜色の中をツモった」と日吉プロらしいフレーズで表現するような、劇的な和了でした

Mリーグ1年目のシーズンとなる2019-20シーズン、サクラナイツはセミファイナルを1位突破しますが、ファイナルではポイントを大きく減らす結果となり、総合4位で終わります。2年目の2020-21シーズン、内川プロは絶好調でレギュラーシーズン468.7ポイントの成績を残し、個人成績2位の大活躍でした。この年のMVPは、494.1ポイントの佐々木寿人プロで、この年でなければ内川プロがMVPになってもおかしくない成績です。この年から堀慎吾プロが加入し、チームも絶好調でファイナルまで進みますが、惜しくも2位という悔しい結果におわります。

そして迎えた3年目のシーズンとなる2021-22シーズン、サクラナイツは三年連続セミファイナル、ファイナルへ進出します。レギュラーシーズン、内川プロの成績は振るいませんでしたが、ポストシーズンは安定した成績を残します。チームも好調でしたが、セミファイナル終了後、精神的支柱でもありポイントゲッターでもあった沢崎誠プロが、病気療養のため入院、チームを離脱します。そしてファイナルシーズン中、残りあと4試合を残したタイミングで、堀プロが足を骨折し大怪我をするといったアクシデントもありながらも、サクラナイツはMリーグ参入三年目にして悲願の初優勝を果たします。

優勝した翌年の2022-23シーズン、チームは病気を理由に沢崎プロの契約満了を発表、そして新たに渋川難波プロが加入し、森井監督も含め内川プロがチーム最年長になり、名実ともにチームのキャプテン的存在となります。このシーズンは、セミファイナルに進出するも、初めてファイナル進出を逃す悔しい一年となってしまいました。しかし、2023年3月に初めて開催された、日本プロ麻雀連盟所属のMリーガー16人が参加するトーナメント戦"第1期紅龍戦"で優勝、共に決勝まで勝ち進んだチームメイト・岡田紗佳プロを破ってのタイトル獲得でした。

Mリーグ成績
シーズン個人
スコア
平均
打点
4着
回避率
最高
スコア
半荘数
2022151.1pt6,8980.76005960025
2021-139.7pt6,7690.66674850018
2020468.7pt5,6960.80777670026
2019-33.1pt7,1070.73336560030

獲得タイトル

  • 第35期十段戦
  • 第1期紅龍戦

内川幸太郎プロの対局動画

オーラス、美しい手での大逆転劇

Mリーグ2022-23レギュラーシーズン、2月28日に行われた第2試合。この日、内川プロは第一試合に出場、トップを取ったら連闘すると宣言し試合に臨むも、惜しくも二位に終わります。控室に戻り、次どうしますかと聞かれた内川プロは、連闘を志願し、第二試合に臨みます。そして三着で迎えたオーラス、実況の松嶋桃プロも漫画みたいな展開と語るように、信じられない逆転劇が繰り広げられます。

因縁の西と嶺上開花

Mリーグ2023-24レギュラーシーズン、11月10日に行われた第2試合の東四局、内川プロは自風牌である因縁の"西"をポン、その後、ドラの二索をカンして、めったに出ない嶺上開花でアガります。

そして、同じ試合の南4局三本場、またもや自風牌の"西"をポン、その後、八筒をカンすると、またもや嶺上開花でアガり、一試合で二度も嶺上開花でアガるという滅多にない状況に、解説の仲林プロは思わず内川プロをリンシャン王子と命名。何の因果か、二度の嶺上開花に西が関わっているのも味わい深い一戦です。

神回避からの三倍満

Мリーグ2021-2レギュラーシーズン、11月19日に開催された第1試合の南二局、ラス目の内川プロは、先制リーチを掛けた日向プロの当り牌の七筒を掴みますが、冷静にドラだけれども安全牌である二筒を打って、追っかけリーチの神回避。最終的には高めの七筒をツモり、裏も乗って三倍満、見事トップとなります。この試合はこれが決定打となりこのシーズン初勝利を飾ります。ヒーロー属性、主人公属性とよく言われる内川プロらしい一局。

オーラスに強い気がする内川プロ

Mリーグ2021-22レギュラーシーズン、12月17日に開催された第2試合、トップをまくるには厳しい条件の中、オーラスの土壇場で奇跡を起こします。流石はサクラのプリンスです。

伝説の国士無双

内川プロがドラフト指名をされた日に行われた連盟のリーグ戦で国士無双をアガった一局。日吉プロの実況にも熱がこもります。そして同卓しているのが、黒沢プロというのも何だか不思議な縁です。


まとめ

内川幸太郎プロは、サクラナイツがMリーグに参戦した1年目にドラフト1位指名され、チームの顔として活躍してきました。沢崎プロの退団してからは、チームの最年長となり、チームのまとめ役でキャプテン的な立場となりました。伝説の"西"四暗刻放銃やMリーグワースト記録といった、歴史的敗北の姿も印象的ですが、一試合二度の嶺上開花や、試合の終盤に高打点で逆転する、さすがサクラのプリンスと言いたくなるような、ヒーロー属性も持つのが内川プロの魅力です。桜騎士団にとって頼りになるキャプテン、それが内川幸太郎プロだと言えるでしょう。

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