麻雀・ウマ 日本一わかりやすい完全ガイド
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麻雀・ウマ 日本一わかりやすい完全ガイド

麻雀でウマを採用した場合は1位と4位(ラス)の点数が大きくひらくため、順位の差がより明確になり、よりエキサイティングな麻雀となります。焼き鳥も同じようなことが起こります。

麻雀は最終的な持ち点によって勝敗を決めるゲームです。対局終了時の順位によって点数のやり取りをする「ウマ」と呼ばれる独特な方法があります。なんだかよくわからないネーミングですが、おそらくはギャンブル性を高めるための取り決めでしょう。麻雀の実力以上の点数差が出る可能性があるので、競技麻雀では採用されないのもうなずけます。

もちろん、ウマを採用せず通常の清算方法でも勝敗は決着するので、初心者がウマを知らずに麻雀を打っても安心です。ただ、友人たちとウマありで打つのも楽しいですよ!

ウマ 麻雀の清算方法

麻雀では対局終了後に順位によってさらに点数のやり取りをすることがあります。そのやり取りをウマと呼び、冒頭にもふれたように、さらに点数の差がひらいたいるすることもあるのです。ギャンブル性やエキサイティング感がより高まります。まずはウマの基本をみていきましょう。

ウマの基本 順位ウマ

ウマにはいくつか種類がありますが、ここでは一般的に一番採用されている順位ウマを通してウマの理解を深めていきましょう。

通称 3位→2位 4位→1位
5-10
ゴットー
5000点
(5pt)
10000点
(10pt)
10-20
ワンツー
10000点
(10pt)
20000点
(20pt)
10-30
ワンスリー
10000点
(10pt)
30000点
(30pt)
20-30
ツースリー
20000点
(20pt)
30000点
(30pt)

順位ウマとは、最終的な順位で点数のやり取りをすること
です。具体的にいうと、4位のプレイヤーが1位のプレイヤーに、3位は2位にそれぞれ持ち点から支払います。上の図はその点数の内訳です。
1位と2位は上位入賞者とでもいえる点数がもらえることになります。反対に3位と4位はブービー賞とでもいえる支払いが待っています。これがすなわち順位ウマと呼ばれる点数清算です。

この方法によって点数差がさらにひろがります。1位はより高みへ、ビリはよりビリへ、、、、
なかなか厳しいルールです。でも勝負の世界ですから甘えは禁物ですね。

上記の図でいうと、20-30(ツースリー)は4位のプレイヤーが1位へ30000点支払わなければいけません。ただでさえビリなのに、、、泣くに泣けないですね。

つまり、ウマとは対局終了後の点数によってさらに点数のやり取りをする取り決めのことを言います。
つづいて順位ウマの清算まで例とともにみてみましょう。

清算までの流れ

ウマは対局の最終的な点数と順位が決定してからの清算となります。通常の点数とともにみていきます。

半荘(ハンチャン)または東戦(トンプウセン)終了時

『25000点持ち・30000点返し』
プレイヤーA 50000点
プレイヤーB 35000点
プレイヤーC 10000点
プレイヤーD 5000点

上記のような結果となりました。ここでひとつ確認です。

『25000点持ち・30000点返し』とは
対局開始時に30000点の持ち点から5000点を供託して持ち点を25000点でスタートし、対局終了時に30000点で返す。よって対局終了時の計算を30000点を基準に計算する。つまり、終了時30000点を割っている場合はマイナスとなる。
その他、『.30000点持ち・40000点返し』などもある。

まずは持ち点数とウマを算出します。

最終持ち点にウマを加える

『25000点持ち・30000点返し』『ウマ10-20』
プレイヤーA 50000点 +ウマ(4位から20000点もらう) ⇒ 70000点
プレイヤーB 35000点 +ウマ(3位に10000点もらう) ⇒ 45000点
プレイヤーC 10000点 +ウマ(2位に10000点支払う) ⇒ 0点
プレイヤーD 5000点 +ウマ(1位に20000点支払う) ⇒ -15000点

となりました。
つづいて、30000点返しなので30000点を基準にプラスとマイナスを算出します。30000点なので30ポイントで計算します。

1000点を1ポイントに換算し、返し点の30ポイントを引く

『25000点持ち・30000点返し』『ウマ10-20』
プレイヤーA 70000点(+70) ⇒ +40
プレイヤーB 45000点(+45) ⇒ +15
プレイヤーC 0点(+-0) ⇒ -30
プレイヤーD -15000点(-15) ⇒ -45

ウマと返しを終えたあとの点数

プレイヤーA +40
プレイヤーB +15
プレイヤーC -30
プレイヤーD -45

これをもとに1位のプレイヤーの点数を出します。計算式はすべてプレイヤーの合計の和が0になるようにします。

X[1位の点数]+15-30-45=0(合計を0にする)
X[1位の点数]=60

となり、ウマを加算した結果がでました。1位のプレイヤーは70000点の30000点返しなので、差し引いて40000点となり、+40となるように思えますが、最初に供託した5000点は1位のプレイヤーが総取りできるルールなので、40ポイントにさらに供託の20ポイントをプラスして合計60ポイントとなります。このことを通称オカと呼びます。オカなしの場合ももちろんあります。

さきほど上述した『30000点持ちの40000点返し』となると、オカは各10000点となり、トップの総取り点数がより高くなります。

順位ウマの基本と計算方法をご紹介しました。
いかがでしょうか。慣れないうちは複雑に思えるでしょうが慣れるしかありません。点数の差をよりつけるために生まれたルールといえるでしょう。

ウマの種類をみてみよう!

順位ウマ以外にもいくつか種類があります。
現在ではあまり採用されていないウマもありますが、覚えておいて損はありません。基本となる順位ウマと合わせて覚えておきましょう!

ウマ一覧

- 1 - 差しウマ

なかなか有名なルールです。
4人での点数の授受以外に、2人またはそれ以上のプレイヤーどうしで、そのプレイヤーの得点の上下によってウマのやり取りを行うことです。通称握り(ニギリ)とも呼ばれています。差しウマの得点の授受は以下の通りです。

  • (1)得点の上下によって常に一定の点数の授受を行う
  • (2)得点差によって点数を変える
  • (3)浮き沈みの状態(+か-)で点数を変える(通称:サシビン)

これはあくまで各個人同士の取り決めによります。雀荘などでは禁止している場所がほとんどです。

- 2 - 浮沈ウマ

順位ウマでも出てきた30000点を基準に、上か下かで点数の授受を行うルールです。
30000点以上であれば浮き。それ以下だと沈みとなる。

  • (1)浮いたプレイヤーは無条件に一定の得点を得ることができる。
  • (2)沈んだプレイヤーは同等のマイナス点が科せられる。

沈んだプレイヤーの数によって、浮いたプレイヤーの得点が上下するので、1人浮きであれば高得点を取得できる。つまり、一人浮きならば3人から得点を取得でき、3人浮きであれば1人沈み分のみを取得。

- 3 - 沈みウマ

浮き沈みウマと同様、30000点を基準に上か下かで点数の授受を行うルール。
トップ賞制で、1位以外は得点を得ることができない。トップ総取りです。

  • (1)沈んだプレイヤーは同等のマイナス点が科せられる。
  • (2)浮いたプレイヤーのトップは一定の得点を得ることができる。

トップ総取りなので、かなりの高得点の授受が期待できる半面、沈むと痛い目にあう。
ただ、対局終盤になってくると、大きく沈んだプレイヤーの対局への目標がなくなっていくため、近頃の麻雀ではあまり採用されていません。

- 4 - 外ウマ

対局に直接関係のない者がプレイヤーに賭けて点数の授受を行うルールです。

  • (1)プレイヤーABCDに対して直接対局していないEが、ABCDいずれかに「外ウマ」と宣言する。
    Aに外ウマと宣言した場合
  • (2)AがBに支払う場合はEもBに同額を支払う
  • (3)AがCから得点を得る場合はCから同額を受け取ることができる。

- 5 - 混合ウマ

その名の通り、順位ウマと浮沈ウマが合わさったウマ。すこし複雑になってしまいますが、有名な七五三のゴットーを例にみてみましょう。

「七五三の五十(シチゴサンのゴットー)」

  • (1)一人浮き
    二着に-3000点/三着に-5000点/ラスに-7000点のウマ
  • (2)二人浮き
    二着に+5000点/三着に-5000点/ラスに-10000点のウマ
  • (3)三人浮き
    二着に+5000点/三着に+3000点/ラスに-15000点のウマ

ウマ以外も決めておこう!

オカと焼き鳥

ウマは得点の授受に関するルールです。対局前に確認しておくべきことですが、他にも得点や順位に関するルールがあるのでご紹介します。合わせて対局前に確認しておきましょう。

オカ

オカ対局終了時にトップ賞としてトップのプレイヤーが取得できるルールです。
上記の例などでも出てきた『25000点持ち・30000点返し』というのはつまり、差額の5000点をオカにするという意味です。原点などともいわれます。

・オカありの場合は配給原点と返還点数を確認する
・オカなしの場合は対局後の差額の授受はない

特殊な例
オカの特殊な例として、『35000点持ち・30000点返し』というルールも存在します。
オカを理解していれば簡単なことで、差額のマイナス分を4位のプレイヤーが支払います。

焼き鳥

焼き鳥はウマとオカと並び一般的に有名な得点の授受に関するルールです。
簡単に言ってしまうと、1回の対局中に(東風戦また半チャン)1度もアガらなかったプレイヤーに対する罰則です。

「焼き鳥罰符は30」 ⇒  ゲーム終了後に焼き鳥のプレイヤーは30000点支払う
このように、対局前に決めておきます。
焼き鳥に関してはもっと詳しく書いた記事がありますので合わせてお読みください!

関連記事

ウマやオカ、焼き鳥などは順位にかかわることなので、事前にしっかりと確認しておきましょう。いらない争いの元となってしまいます。

まとめ

麻雀・ウマのルールは理解できたでしょうか。勝者はより勝者へ、敗者はより敗者へと導くエキサイティングなルールです。4位になるのは大変困りものですが、実は2位と3位に大きな溝があることがお分かりいただけたと思います。もしウマを採用している場合、3位の場合は何が何でも2位に上がることを意識しましょう。トップにならずともある意味勝ちといえます。

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皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!

  1. 麻雀初心者です。
    詳しい解説いただけますと幸いです。

    特殊な例
    オカの特殊な例として、『35000点持ち・30000点返し』というルールも存在します。

    通常のオカの意味は解説で理解できたのですが、特殊な例が理解できませんでした。

    「35000点持ち・40000点返し」のことでしょうか?

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >通常のオカの意味は解説で理解できたのですが、特殊な例が理解できませんでした。

      『35000点持ち・30000点返し』は、例えば下記点数で

      A 40000
      B 35000
      C 30000
      D 15000

      30000点返しになおすと下記ポイントになります。

      A +10
      B +5
      C 0
      D ▲15

      でウマが10-20だと最終的なポイントは

      A +30(+20を加える)
      B +15(+10を加える)
      C ▲10(▲10を加える)
      D ▲35(▲20を加える)

      となります。

      今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。

  2. 「清算までの流れ」の欄にある「半荘(ハンチャン)または東戦(トンプウセン)終了時」が3つもあります。正しくは1つ目が「半荘(ハンチャン)または東風戦(トンプウセン)終了時」、2つ目が「最終持ち点にウマを加える」、3つ目が「1000点を1ポイントに換算し、返し点の30ポイントを引く」となります。
    他にも
    「1位のプレイヤーは70000点の30000点返しなので、差し引いて40000点となり、+40となるように思えますが、最初に供託した5000点は1位のプレイヤーが総取りできるルールなので、40点にさらに供託の20点をプラスして合計60点となります。このことを通称オカと呼びます。オカなしの場合ももちろんあります。」

    「1位のプレイヤーは70000点の30000点返しなので、差し引いて40000点となり、+40ポイントとなるように思えますが、最初に供託した5000点は1位のプレイヤーが総取りできるルールなので、40ポイントにさらに供託の20ポイント(20000点)をプラスして合計60ポイントとなります。このことを通称オカと呼びます。オカなしの場合ももちろんあります。」
    に修正していただければ幸いです。

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >「清算までの流れ」の欄にある「半荘(ハンチャン)または東戦(トンプウセン)終了時」が3つもあります

      >「1位のプレイヤーは70000点の30000点返しなので、差し引いて40000点となり、+40ポイントとなるように思えますが、最初に供託した5000点は1位のプレイヤーが総取りできるルールなので、>40ポイントにさらに供託の20ポイント(20000点)をプラスして合計60ポイントとなります。このことを通称オカと呼びます。オカなしの場合ももちろんあります。」
      >に修正していただければ幸いです。

      ご指摘いただいた通りに修正いたしました。

      ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
      今後とも麻雀豆腐をよろしくお願いいたします。

  3. 精算までの流れの
    プレイヤーB 35000点 +ウマ(3位に10000点支もらう) ⇒ 45000点
    の部分が「支もらう」となっています。正しくは「もらう」です。修正をよろしくお願いします。
    いつも見やすいサイトありがとうございます!これからも頑張ってください。

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      ご指摘いただきました箇所を修正いたしました。

      コンテンツに誤りのないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

  4. 微修正の報告です。
    >4位のプレイヤーが1位のプレイヤーに、3位は4位にそれぞれ持ち点から支払います。
    →【3位は2位に】             

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >微修正の報告です。

      お世話になっておりますm(__)m!
      大変申し訳ございません。
      該当箇所に誤りがありましたので早急に修正させていただきました。
      ご指摘いただきまして誠にありがとうございます。

      コンテンツに誤りのないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

  5. 微修正の報告です。
    >焼き鳥も同じ様なことが起こります。
    →【よう】な(ひらがな推奨です)

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >微修正の報告です。
      申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
      いつも誠にありがとうございます!m(__)m

      コンテンツに間違いないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
      今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。

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