純全帯么九(ジュンチャン)【3翻役】麻雀役徹底解説!


純全帯么九(ジュンチャン)とは?
- 純全帯公九(ジュンチャン)
- 3翻喰下り2翻出現率:0.03%全ての面子と雀頭に一九牌を絡ませる
全ての面子と雀頭に 数牌の 1・9 牌を絡ませる。
ジュンチャンは略称で、正式には純全帯么九(ジュンチャンタイヤオチュウ)という名前の役です。么という漢字は日本語にないので、ヤオとカタカナ表記することもあります。
正式名称はなんだか長くて覚えにくい役名ですが、純全帯么九を3つに分けると理解できます。
純(ジュン)・全帯(チャンタイ)・么九牌(ヤオチュウ)
純はひとまず置いといて、「全帯=全部分」「么九牌=一九字牌」という意味です。全部分(全ての面子)に一九字牌を使用するという意味です。しかしジュンチャンは字牌を使いません、そこで「純」が付くのです。「純=字牌を使わない、純粋に数牌のみ」という意味になります。
ジュンチャンの弱点
ジュンチャンは難易度が高い割に、愚形になりやすく打点が上がりにくいという特徴があります。正直、積極的に狙うような状況は少ないので、まずはその弱点からしっかりと把握しておきましょう。
- 狙いがバレ易い
- 待ちが悪くなることが多い
- 赤牌を使えない
- 役なしになりやすい
狙いがバレ易い
全ての面子とアタマに一九牌を絡める必要がある為、必然的に4・5・6と中央の数牌を捨てていく事になります。序盤からこれらの数牌をバンバン捨てていったら、まずチャンタかジュンチャンまたは国士無双を疑われるでしょう。
そうなると、アガりにくくなるのは勿論の事、捨て牌を読まれて振り込む可能性も上ってしまいます。
待ちが悪くなることが多い
麻雀では両面待ちに構える事が非常に重要になります。ペンチャンやカンチャン、単騎の待ちに比べると受け入れる牌の数が倍になるので当然両面待ちがよりよい待ち形と言えます。
しかし、ジュンチャンの場合、一九牌を絡めるという条件上、テンパイで両面待ちにする事ができません。




上記は形の上では両面になっていますが、が来た場合、一九牌を絡めるというジュンチャンの条件を満たさなくなってしまいます。つまり、ジュンチャンは実質的に両面で待てないという事です。
赤牌(赤ドラ)を使えない
赤牌とは、赤い文字で書かれた牌で、ドラと同じ扱いになります。地域などで違いがあるようですが、5の数牌が赤牌になる事が一般的です。
ジュンチャンでは5の数牌は使えないので、当然この赤牌を使う事が出来ません。ドラは簡単に点数を伸ばせる非常に有用な牌なので、これが使えないのは弱点と言えると思います。
役無しになりやすい
ジュンチャンは、役牌やタンヤオという出現率の高い基本役と複合しません。同じく基本役のピンフとは複合しますが、ピンフの場合は必ず両面待ちにしなければなりません。
つまり、ジュンチャン狙いで手を進めて行って、中盤過ぎてジュンチャンが厳しくなった場合、他の役に切り替えるのが難しいという事です。役無しにならないように、より一層注意しましょう。
両面待ちは安目に注意
上記でも触れましたが、ジュンチャンのテンパイ時に両面待ちになった場合、片方がジュンチャン成立し高目になり、もう一方はジュンチャンが付かず安目となってしまうことがあるので注意です。
実際の手牌で見てみましょう。
高目と安目













上記のようなテンパイとなりました。
で両面待ちテンパイ状態で、かが来ればアガりとなります。
この場合、をツモったりロンできればジュンチャン成立となりますが、、でもアガりです。ではジュンチャンが成立せず安目となってしまいます。見逃してフリテンに構えるのも手ではありますが、特に点数の制約などがない場合は、泣く泣くではありますが、アガってしまうのが普通でしょう。
上記手牌はまだでアガってもピンフが付くので良いほうです。













このような場合は門前清自摸和やリーチがなければ役なしとなってしまいますのでさらに注意が必要です。
ジュンチャンは複合で満貫以上を狙う
まずは弱点から解説しましたが、配牌や流れでジュンチャンを狙える状況になる場合もあります。では、どんな状況であればジュンチャンを狙う判断を下せるのでしょうか?
満貫以上ならジュンチャン狙い
やはり、難易度の高いジュンチャンを狙うには、それ相応の報酬が必要になります。目安としては、満貫以上を狙えるか否かで、ジュンチャンに進むかどうかを決めるというのが一番分かり易いでしょう。
ジュンチャンは3翻・喰い下がり2翻の役です。満貫にするには、追加で2~3翻が必要になります。ちなみに、満貫は4翻40符からなので、合計4翻の場合は符が40を超えなければ満貫になりません。
ジュンチャンで満貫を狙える役の複合例を紹介します。
ジュンチャン(3翻)+ピンフ(1翻)+リーチ(1翻)














門前(メンゼン)でアガれそうであれば、この複合は是非とも狙いたいですね。ピンフとの複合なので、必ず両面待ち(リャンメンマチ)にする必要がありますが、逆に言えば難し条件はそれだけです。この複合で5翻なので満貫確定です。ツモるかドラが1つでも乗れば6翻で跳満になるので、狙い甲斐があります!
ジュンチャン(2翻)+三色同順(1翻)+ドラ(1翻)












※ドラ=3ピン
門前(メンゼン)でアガれればベターですが、難易度を考えると副露(フーロ=鳴き)を前提に考える必要もありますね。ジュンチャン(喰い下がり2翻)と三色同順(喰い下がり1翻)、さらにドラで1翻追加できれば4翻です。
下記の条件を一つでも満たせば4翻30符(子7700点・親11600点)で、ほぼ満貫と同じ点数となります。なお、満貫は4翻40符(子8000点・親12000点)です。
副露してスピードアップした上で、満貫以上確定だったらこんなにおいしいことはありません。是非狙っていきましょう!
- ツモでアガる
- 両面待ち以外でアガる
- 刻子を一つ作る
上記のいずれにせよ、なかなかアガるのは大変です。しかし、それだけに上手くハマった時は気持ちの良いものです!無理に狙うのは禁物ですが、チャンスを逃さないようにしっかり覚えてください!
ジュンチャン(3翻)+イーペーコー(1翻)














門前(メンゼン)で同じ種類・同じ並びの順子を2組作ることで成立するイーペーコーもジュンチャンの打点アップに繋がる組み合わせです。
門前役なので少なくとも子は7,700、親は11,600と満貫クラスのアガリとなり、これにリーチやツモ、ピンフが付けば更に打点は上昇します。
ただし、門前で仕上げるとなると難易度は高くなるので打点が必要な状況下でなければ無理に狙わないほうが良いでしょう。
まとめ
ジュンチャンは、すべての面子と雀頭に1か9の数牌を使う、見た目にも美しく難易度の高い役です。
3翻(鳴きで2翻)と打点面では魅力がありますが、狙いがバレやすい、待ちが悪くなりやすい、赤牌が使えないといった弱点も多く、安定して狙える役ではありません。
ただし、ピンフやリーチ、三色同順、イーペーコー、ドラなどと複合できれば、満貫以上も狙える強力な手になります。
配牌やツモの流れを見ながら、役牌やチャンタなど他の役への切り替えも意識しておきましょう。
ジュンチャンは、チャンスを見逃さず、無理をしない判断力が求められる役です。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
3の
ジュンチャン(2翻)+三色同順(1翻)+ドラ(1翻)
の場合ですが、副露していれば両面待ちで刻子がなくても食いピンフ形になって30符で、
メンゼンならロンでは平和がつくため5翻で満貫確定、ツモなら(ピンヅモなしで)ツモがついて5翻満貫又は(ピンヅモありで)平和とツモがついて6翻跳満なので4翻20符になることはないような気がします
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>ジュンチャン(2翻)+三色同順(1翻)+ドラ(1翻)
>の場合ですが、副露していれば両面待ちで刻子がなくても食いピンフ形になって30符で、
>メンゼンならロンでは平和がつくため5翻で満貫確定、ツモなら(ピンヅモなしで)ツモがついて5翻満貫又は(ピンヅモありで)平和とツモがついて6翻跳満なので4翻20符になることはないような気がします
おっしゃる通り、どのルートでもピンフツモの4翻20符になりえませんね。。
ご指摘の個所を修正いたしました。
詳しい内容もご説明くださりありがとうございます。
ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも当サイトをどうぞ宜しくお願い致します。
いつも参考にさせて頂いています。
どの記事も分かりやすくてとてもためになります!
三麻における純全帯幺九、混全帯幺九についての質問なんですが、
混全帯幺九や純全帯幺九と、一盃口、ニ盃口を複合させに行くのはアリですか?
配牌時にもよるとは思うのですが、幺九牌を含む順子がいくつかあった時に狙っていけるものなのか、狙う価値は十分か教えてほしいです。
混一色、混全帯幺九、ニ盃口など、混一色に持っていくのも倍満確定なので配牌に応じて狙ってもいい気がするのですが、割に合うのかも知りたいです。(三槓子みたいに難しいくせに点数低いみたいな感じなのかどうか教えてください)
清一色、純全帯幺九、ニ盃口だと立直で役満確定なのですが混一色を降りて狙うのは流石に無茶ですか?例えば面子3つ字牌で雀頭が出来ている所、面子は11223377889の状態で1が来た時、1を雀頭にするために字牌を捨てる、という流れは流石に無茶なのか、ということです。
長文失礼しました。質問も多いですが回答お願いします。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
いただきました質問に、まとめて返答させていただきます。
まず、3人麻雀の聴牌は4人麻雀の聴牌よりも速度が早く、4人麻雀は8巡目聴牌に
対して3人麻雀は6巡目で誰かしら聴牌していると言われます。
そういった中で、わざわざ高めだからという理由で聴牌速度を遅くしたり、
あえてツモれない選択をすればアガりの確率が低くなります。
三人麻雀はいかに早く、いかにツモれるように効率的に打つか、が勝負になります故、
無理に高打点は狙わないほうが良いかと思われます。
お役に立てますと幸いです。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。