【多井隆晴】RMU代表は最速最強のカリスマ雀士
多井隆晴プロは、麻雀プロ団体RMUの代表であり、Mリーグでは渋谷ABEMASに初年度から所属し、圧倒的な成績を収め続け
渋谷ABEMASの絶対エースと知られ、最速最強の通り名を持ち、最強の呼び声も高いプロの一人です。かつては日本プロ麻雀連盟に所属していましたが、連盟を飛び出し新団体RMUを設立、独自の道を歩み続ける麻雀界のカリスマ、多井隆晴プロについてご紹介します。
最速最強・多井隆晴プロについて
プロフィール
- 名前:多井 隆晴(おおい たかはる)
- 生年月日:1972年3月17日
- 出身:東京都葛飾区
- 学歴:高校卒業
- 血液型:B型
- 好きな物:映画鑑賞、漫画、アニメ
- 所属団体:RMU
- Mリーグチーム:渋谷ABEMAS
- SNS:@takaharu_ooi
- YouTubeチャンネル:たかちゃんねる
多井隆晴プロは、麻雀プロ団体RMU創立者の内の一人で、RMUの代表を務めています。RMU設立前は、日本プロ麻雀連盟に所属に所属、1995年の12期生で、1期後輩の13期生には、日本プロ麻雀連盟広報部長を務める黒木真生プロ、女性初のG1タイトルを獲得した清水香織プロ、2度の鳳凰位獲得など数多くのタイトルを獲得してきた藤崎智プロがいます。
最速最強のキャッチフレーズを持ちますが、これはプロになって間もないころに自分で考えたもので、「最速も最強も、あだ名に付けている人が誰もいなかった。早い者勝ちだと思って」と語ります。(人気Mリーガー・多井隆晴の愛称「最速最強」は若気の至り? メンタル調整法にも言及より)。最強といっても過言ではない実績を残してきましたが、守備型の雀風で、鳴きが多く早くアガるタイプではないので、最速というのは、もしかしたら違うかもしれません。
最近では麻雀星人と呼ばれており、日清食品とMリーグのコラボ企画として、地球侵略を狙う"麻雀星人=多井隆晴"と麻雀で戦う、といったエキシビジョンマッチが過去三度開催されており、人気企画の一つとなっています。
多井プロのお母さんは、パソコンや携帯を持っておらず、多井プロはうっすらと麻雀関連の仕事をしているらしいという認識で、長年麻雀プロであることを知りませんでした。しかし、2023年1月に「アメトーーク」のMリーグ芸人特集にゲスト出演した際に、お母さんはそれを見て、多井プロが麻雀プロであることを知ったそうです。
アイドル好きで、特にNMB48のファンで、握手会は千回以上行ったことがあるそうです。
麻雀最強戦との関係
多井隆晴プロは、麻雀最強戦2020で優勝、初となる最強位を獲得しました。
多井プロは2019年、2017年とファイナルステージに進出しましたが、最強位獲得を逃しており、2020年はラストチャンスだという気持ちで臨んだと語りました。
そして何よりも、今まで多くのタイトルを獲得してきた多井プロにとって、最強位は特別なタイトルであり、「お世話になっていた、自分の中のレジェンドの安藤満プロが、”最強位だけは獲りたいな”とずっと言っていて、”自分が獲れないときはおまえら頼むわ、取ってくれ”みたいな感じで言われていて、10何年前から獲りたかったんですけど、勉強してきてよかったかなって、報われた気がします」と恩師である故・安藤満プロへの思いを明かしました。(【麻雀最強戦2020 ファイナル】優勝は多井隆晴プロ!!)
ライバルであり盟友である瀬戸熊直樹プロは、最強位を獲得した多井プロに対し一年間、"最強位様、おはようございます"とあいさつする決まりになり、麻雀ファンの間でも話題になりました。
そして翌年の麻雀最強戦2021、今度は瀬戸熊プロが最強位となり、今度は多井プロが一年間"最強位様、おはようございます"とあいさつすることに。瀬戸熊プロが最強位を獲得した瞬間、多井プロは自身のYouTubeチャンネルで生配信をしており、瀬戸熊プロの優勝インタビューを聴くと、涙が出て配信が中断してしまう一幕もありました。
瀬戸熊プロは麻雀最強戦2022も優勝し見事連覇を果たし、多井プロは引き続き"最強位様、おはようございます"という挨拶を続けることに。この数年、多井プロは麻雀最強戦の顔となり積極的に盛り上げてきました。
しかし、2024年4月5日、自身のYouTubeチャンネルのライブ配信で、"最強戦には出ない、解説としても出ない、今後は近代麻雀で何かを書くこともない"と発言し、大きな話題となりました。詳しい理由については明かされませんでしたが、何かがあったことが示唆されました。
神域リーグ
VTuberの天開司さんが主催し、2022年から行われているオンライン麻雀ゲーム「雀魂」を利用したチーム戦"神域リーグ"は、天開司さんと親交があった多井プロが相談役的な存在として関わっており、多井プロ自身もチームアキレスの監督して参加しています。
また、他チームの監督を務める麻雀プロを選んだのは多井プロであり、”YouTube上で麻雀配信をやっているかどうか”ということも参考にし選んだと、多井プロは語ります。(神域リーグ監督インタビュー:多井隆晴「麻雀配信とはどういうものかをチームアキレスが教えましょう」より)
チームゼウスの監督、鈴木たろうプロについては、「たろうさんに足りないのは”Vtuberと関わる”ということだと思っていたので、たろうさんへの応援も込めて」、チームアトラスの監督、村上淳プロについては、「10年以上一緒に研究会をやってきて、ものすごい強いのを知っていて。生配信をやってないなって思ったのと、Mリーグでもここんとこ調子悪かったので、気分転換じゃないけど、新しいことに関わることで何か変われば」、チームヘラクレス監督、松本吉弘プロについては、「一つの仕事を一緒にやることで"多井隆晴はこうやってきたんだよ"というのを伝えていって、僕の後継者になってもらいたい」と、それぞれの監督を選んだ理由について語ります。
2023シーズンからは、チームグラディウスが新規加入し、監督は渋川難波プロが務めます。渋川プロは雀魂の最高位である雀天に到達しており、YouTubeで配信も行っていることもあり、監督に選ばれました。
「オーラ打ち!言霊マンボ」
麻雀漫画界の巨匠・片山まさゆき先生による漫画「オーラ打ち!言霊マンボ」の主人公・多口万棒は、多井隆晴プロがモデルで、他の登場人物たちも実際のプロがモデルになっており、物語に登場する対局も実際の対局が元になっています。
「オーラ打ち!言霊マンボ」は近代麻雀オリジナルで2005年から2006年の間連載され、単行本は全2巻です。
主人公の多口万棒は、態度がでかい高飛車で生意気で、若手を取り巻きとして引き連れている人物、として描かれています。ビックマウスで生意気だけども愛嬌があって、周りから慕われている多井隆晴プロの魅力をうまくデフォルメされて描かれています。
多井隆晴プロ以外にも、ライバル・鸛(こうのとり)高志や、トイツ王子・土鋸(つちのこ)浩翔、暴君・干支熊直樹、現役最強・蟻正義、などなど、わかる人にはわかってしまう名前の登場人物たちが数多く登場します。どのプロもうまくディフォルメされていて、知っていたら実におもしろいパロディとして楽しめる作品です。
片山まさゆき先生は、二巻のあとがきにて"強さと語る能力は別ものであるその両方を持ち合わせる多口(多井)プロは麻雀界において希少な存在だ。語りにおいても独特のセンス、切り口があり、作者は何度も新鮮な刺激を受けた"と、若手の頃から多井プロが抜きんでた存在だったことを述べています。
著書
- 多井隆晴の最速最強麻雀(2006年5月25日、毎日コミュニケーションズ)
- 最速最強麻雀 多井隆晴の最新麻雀戦術(2010年3月26日、毎日コミュニケーションズ)
- 多井熱(2018年4月20日、竹書房)
- 全速力(2019年11月26日、サイゾー)
- 必勝!麻雀実戦対局問題集(2020年6月8日、竹書房)
- 麻雀無敗の手筋(2021年6月10日、竹書房)
- 初心者からぐんぐん強くなる麻雀何切る ※共著:郡道美玲(2021年8月16日、竹書房)
- 無敵の麻雀(2022年7月14日、竹書房)
- 多井流麻雀の勝ち方(2023年9月25日、竹書房)
多井プロは、初心者から中級者に向けて麻雀が更に強くなるための戦術本を多数出版していますが、VTuberの郡道美玲さんとの共著「初心者からぐんぐん強くなる麻雀何切る」は、麻雀を始めたばかりの人向けに、何切る問題集も出版しています。
また「多井熱」や「全速力」は戦略本ではなく、多井プロ自身のことや、麻雀界やビジネスについて書かれた自己啓発本といった趣旨の本となっています。
RMU代表・多井隆晴プロの経歴
最速最強と呼ばれる多井隆晴プロですが、日本プロ麻雀連盟を脱退し、新団体を立ち上げるなど、波乱万丈なプロ生活を歩んできました。RMUの代表でもある多井隆晴プロの経歴についてご紹介します。
ビッグマウスで人気麻雀プロに
多井隆晴プロは、三人兄弟の末っ子として生まれ、小学校、中学校、高校までの学生生活は数学が得意で、高校の頃は少しやんちゃだった時期もあったそうです。5歳の頃には麻雀を覚え、10歳の時は牌効率をマスターしたと言われています。
数学が得意ということもあり、高校卒業後には、一部上場企業である証券会社に就職しました。多井プロが入社した1990年はまだバブルの時代でしたが、数年後にはバブルもはじけて、世の中も変わっていきます。麻雀の実力について当時から自身を持っていた多井プロは、20歳の時に、初めて麻雀プロの対局を見て刺激を受け、自分も挑戦したいと思うようになり、1995年、23歳の時に日本プロ麻雀連盟のテストを受け、合格、麻雀プロになりました。
麻雀プロになって数年は証券マンとして働きながら、リーグ戦などに出場していました。この頃の多井プロについて、黒木真生プロは"黒縁眼鏡をかけ、スーツを着た、真面目そうないでたちだった"と「麻雀プロMリーグ選手名鑑」の中で明かしています。
「麻雀はやらなきゃつまらないと思われていた時代でしたが、麻雀は見ても楽しめるものなので、テレビで対局観戦を気軽に楽しめる時代がいずれ来る」と考えていた多井プロは、入社8年目、26歳の頃に証券会社を辞め、麻雀プロ一本の生活になります。(多井隆晴「多くの麻雀ファンを喜ばせたい」から始まった未来への準備 Mリーガー列伝より)そして、ビッグマウスで派手な格好をするようになり、セルフプロデュースに力を入れるようになりました。
1997年に新人王を獲得したものの、なかなかタイトルを獲得できないため、今となっては考えられないことですが、シルバーコレクターと呼ばれていましたが、2002年日本オープン優勝、2005年王位と獲得し、シルバーコレクターの名を返上します。この頃には、麻雀プロとして表に立つ活躍はもちろん、多井プロは日本プロ麻雀連盟の理事となり、新人プロの研修やプロテストの問題作成や面接といった裏方の仕事もこなし、プロ連盟の中核を担う存在となっていきます。
しかし、2006年、多井プロは新団体設立のため、日本プロ麻雀連盟を脱退することになります。
プロ連盟脱退、新団体設立へ
多井プロが日本プロ麻雀連盟を脱退した理由は、新団体"日本麻雀機構"の設立に参加する事がきっかけでした。
日本プロ麻雀連盟所属だった土田浩翔プロが中心となり、同じくプロ連盟に所属していた阿部孝則プロ、河野高志プロ、最高位戦日本プロ麻雀協会所属だった古久根英孝プロが、麻雀愛好家も参加することができる、麻雀の普及を目的とした、新しい団体である日本麻雀機構を設立し、多井プロもこれに賛同。当初はプロ連盟を辞める必要はないという話で、多井プロも辞めるつもりがなかったそうですが、事情が代わり、日本麻雀機構に参加するプロは全員プロ連盟を脱退することになりました。
この脱退騒動があった前年度である2005年、鳳凰位と十段位を獲得していたのは土田プロ、王位は多井プロ、麻雀マスターズが阿部プロで、日本プロ麻雀連盟の主なタイトルホルダーが脱退することになってしまいました。また河野プロも含め、4名ともA1リーガーでもあるため、プロ連盟だけでなく、麻雀界にとって大きな衝撃を与えた事件となりました。
しかし、日本麻雀機構の運営は難航し、2007年6月にRMUが設立され、多井プロが会長に就任します。日本麻雀機構と連携を取り、ルールやプロ認定などについて共に行うといった運営方針でしたが、2010年6月、活動休止となりました。
RMUの設立については、多井プロが中心になったわけではなく、日本麻雀機構がうまくいかなくなり、自然と新団体を作ろうという声が上がり、多井プロが代表になってくれと周りからの後押しがあって、代表となったそうです。最初は拒否していましたが、同期であり、一緒にプロ連盟を脱退した藤中慎一郎プロに、多井プロが代表になってほしいと強く頼まれ、代表になることを決意しました。
プロ連盟を脱退し、RMUの代表となった多井プロですが、麻雀プロとしての仕事は減り、不遇の時代が続くことになります。
土田浩翔プロ
日本麻雀機構の設立の中心となったのが、現在ではMリーグ公式解説者としても有名になりました、対子王子の異名でお馴染みの土田浩翔プロでした。日本プロ麻雀連盟時代は、鳳凰位を二度、十段位を二度、王位を一度獲得する団体を代表する看板選手でした。日本麻雀機構の活動休止後は、2011年に最高位戦日本プロ麻雀協会に移籍しました。
日本麻雀関連について、多井プロ曰く"半分加害者であり、半分被害者"と土田プロについて、自身のYouTubeチャンネルで語っています。(【麻雀業界話】初公開の話盛り沢山だけど…ここまで言って大丈夫?【多井隆晴】より)
プロ連盟脱退から新団体設立にかけての騒動があり、確執があってもおかしくない多井プロと土田プロですが、現在も関係性は良好であり、Mリーグの放送で二人で実況を担当すると、とても仲が良いことが伝わってきます。
盟友・阿部孝則プロ
阿部孝則プロは、多井プロと共に日本プロ麻雀連盟を脱退し、RMUの設立時から参加しており、副代表を務めています。麻雀プロとしては多井プロの7年先輩であり、年齢も4つ上です。
プロ連盟時代は、第15期マスターズ、第19,20,21期鳳凰位、第2回日本オープン優勝という、華々しい経歴を持ち、RMUでは4名しかいないSS級ライセンスを持ち、RMU最高峰タイトル"令昭位"を2度獲得しています。(2024年9月現在)
声優でRMU所属の麻雀プロでもある汐宮あまねさんと結婚、二人の年の差が23歳差ということも話題になり、夫婦で「新婚さんいらっしゃい!」にも出演しました。
盟友・河野高志プロ
河野高志プロも、多井隆晴プロと日本プロ麻雀連盟を脱退し、RMUを設立した盟友であり、連盟時代からのライバルでもあります。
プロ連盟時代は、第19期、第20期、第21期十段位、第6期、第7期麻雀マスターズという華々しい活躍をしてきたトッププロで、RMUではS級ライセンスを持ち、令昭位を三度獲得しています。(2024年9月現在)
ちなみに、「オーラ打ち!言霊マンボ」に登場する、主人公多口万棒のライバル・鸛(こうのとり)高志のモデルになったのが、河野高志プロです。
ライバル・瀬戸熊直樹プロ
日本プロ麻雀連盟所属の瀬戸熊直樹プロは、多井プロの二年後輩となる14期生で、年齢は二歳年上の1970年生まれと、年齢、プロ入り共に近いため、必然的にお互いライバルとして意識し合う関係になっていきました。
2005年に行われた、日本プロ麻雀連盟のリーグ戦の優勝決定戦である「鳳凰位決定戦」は今でも伝説の一戦として語られる接戦で、多井隆晴プロ、瀬戸熊直樹プロは、連盟の頂点とも言える鳳凰位決定戦の舞台で熱い戦いを繰り広げました。結果的には、二人共に敗れ、土田浩翔プロが優勝。翌年、多井隆晴プロは連盟を脱退し、瀬戸熊直樹プロと再度同卓するのは2015年に行われた"麻雀最強戦2015 男性プロ代表決定戦 雷神編"まで一度もありませんでした。
多井プロが、連盟を脱退せざる得ないことになった時、瀬戸熊プロは、何とか脱退しなくてもよいように連盟に掛け合ったとも言われており、実際、多井プロが連盟を脱退して寂しかったと話しています。
また、その話を聞いて、多井プロも連盟を脱退したことを後悔したと語っています。
時は流れ、今では団体間の交流も当たり前のことになり、Mリーグも始まったことによって、多井プロと瀬戸熊プロの対決も見られる機会が増えました。二人の熱いライバル対決は、これからも続いていきます。
藤田社長と出会い、麻雀界の中心的存在に
RMU設立後は、麻雀プロとしての仕事が激減し、モンドTVや最強戦などのメディアにも出場できず干されたような状態になりました。この時期、平均10時間麻雀の勉強をし、麻雀以外にも、お笑い芸人のDVDを見たり、アナウンス学校のテキストを読んだりとトーク力も磨く努力を行います。
約10年間、多井プロにとって不遇の時代が続きましたが、サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏と出会いが転機となります。
藤田社長は、強い麻雀プロを集めて、自分も参加する藤田リーグと呼ばれる私設リーグを開催していました。藤田社長は多井プロ事を知らなかったので、最初はこの藤田リーグには声をかけることがありませんでしたが、多井プロの噂を聞き、当時雀王だった鈴木たろうプロや最高位だった村上淳プロに、多井プロについて聞くと、自分より強いかもしれないと語り、藤田社長は多井プロに興味を持ちます。
藤田リーグは放送されるものではなく、また藤田社長自身も、多井プロと麻雀界の確執については関係がなかったため、多井プロを藤田リーグに呼びました。そこで、麻雀の実力とトーク力を気に入り、二人の関係が始まります。(YouTubeチャンネル「たかちゃんねる」より)
サイバーエージェントが出資する動画ストリーミングプラットフォーム"ABEMA"が始まると、麻雀チャンネルが開設され麻雀番組が放送されるようになり、多井プロが起用されるようになります。
徐々に、プロ連盟との確執も雪解けとなっていきます。プロ連盟が主催し各団体のタイトルホルダーや推薦選手が出場される"麻雀日本シリーズ"が2016年に開催され、RMUのリーグ戦覇者として多井プロが出場、脱退以来初めて、プロ連盟の大会に出場します。3月に第一回となる2015年度大会決勝戦が行われ優勝、10月に第二回となる2016年度大会決勝戦が行われ優勝し連覇と、プロ連盟主催の大会で大活躍します。
そして2016年には、日本プロ麻雀連盟、最高位戦日本プロ麻雀協会、日本プロ麻雀協会、RMUの4団体対抗のチーム戦が開催されます。この大会は、"第一回麻雀プロ団体日本一決定戦"という名前で開催されましたが、2024年現在、第二回は開催されず一回限りの大会となっています。この大会では、プロ連盟が優勝し、RMUが最下位という結果になりましたが、確執のあったプロ連盟とRMUが同じ大会に出場し、団体間の交流がそれまでよりも、活性化されることになりました。
また、藤田社長が立ち上げた、各団体の麻雀プロが参加しabemaで放送される大会"RTDリーグ"が2016年から始まり、ここでも多井プロは優勝します。
藤田社長と出会い、麻雀番組に再び出演するようになり、麻雀日本シリーズ、麻雀プロ団体日本一決定戦があったことで、プロ連盟との関係も良くなり、多井プロは麻雀プロとしてカムバックしました。
2018年、Mリーグが設立され、満を持して多井プロは渋谷ABEMASからドラフト1位指名を受けます。多井プロは1年目から476.3ポイントの大活躍で、初代MVPを獲得します。
1年目から4年目のシーズン、多井プロは3桁のプラスでMリーグの舞台でも大活躍し、渋谷ABEMASの絶対的エースとしてチームを牽引します。5年目となる2022-23シーズンは、初のマイナスを記録しますが、それまでファイナルに毎年ファイナルに進出しながらも果たせなかった、渋谷ABEMASは、悲願の優勝を手にします。
多井プロは、Mリーグの舞台にも対応し、初年度から安定した成績を残し続けてきました。2020年には麻雀最強戦で優勝し、最強位を獲得、あらゆる大会で結果を残し続け、最速最強の名にふさわしい成績を収めています。
シーズン | 個人 スコア | 平均 打点 | 4着 回避率 | 最高 スコア | 半荘数 |
---|---|---|---|---|---|
2023 | 30.6pt | 6,405 | 0.7727 | 62100 | 22 |
2022 | -91.6pt | 5,069 | 0.7917 | 60400 | 24 |
2021 | 242.2pt | 6,143 | 0.9600 | 51900 | 25 |
2020 | 234.4pt | 6,807 | 0.7600 | 67800 | 25 |
2019 | 211.4pt | 6,298 | 0.8148 | 59900 | 27 |
2018 | 476.3pt | 6,071 | 0.8519 | 55400 | 27 |
主な獲得タイトル
- 第11期新人王
- 第1回日本オープン
- 第31期王位
- 第1期、第2期、第7期日本シリーズ
- 第1回RTDリーグ
- Mリーグ2018-19シーズンMVP
- Mリーグ2021-22シーズン 4着回避率1位
- 最強位(2020年)
RMUでの獲得タイトル
- 第1期、第3期、第6期、第8期、第11期令昭位
- 第5期RMUクラウン
- 2011、2013オープンリーグ
- 2013年、2016年前期、2017年前期クライマックスリーグ
- 第3期飛翔位戦
- RMUアワード2007、2009~2017最優秀選手賞
多井隆晴プロの対局動画
若き日の多井プロ
2005年に放送された第2回モンド王座決定戦の一局、今とは少し違う雰囲気の多井プロが見ることができます。また、この十数年後に同じMリーグで戦うことになる茅森プロ、元日本プロ麻雀協会代表で今は脱退しフリーとなった土井泰昭プロ、2024年7月28日に亡くなられた馬場裕一氏と、今では見られない対局となっています。
悲願の最強位獲得
麻雀最強戦2020、決勝卓のオーラス、多井プロは自ら当り牌をツモり、優勝を決めました。優勝が決まった時の表情が、最強位に対する強い想いを物語っています。
執念の愚形リーチで優勝を決定づける
最高位戦日本プロ麻雀協会、麻将連合、日本プロ麻雀協会、RMUの4団体による対抗戦"四神降臨2017クライマックスSP四団体対抗戦"、RMUが優勝したこの大会、最終戦南一局、多井プロは解説陣も驚くペン三索のリーチをかけ、見事アガり優勝を決定づけます。
スーパースターの底力
Mリーグ2019-20ファイナルシリーズ、6月15日に行われた第1試合のオーラス、ラスに沈んでいる多井プロが、起死回生となる倍満ツモで一気に2着となり、チームに大きなプラスを持ち帰ります。この劇的なアガりに、解説の萩原聖人プロも"スーパースターの底力を見ましたね"とコメント。
ライバル瀬戸熊プロのリーチに対し、見事な押し返し
Mリーグ2023-24レギュラーシーズン、10月10日に行われた第1試合の東4局、瀬戸熊プロが三巡目にリーチ、これに対し、多井プロは渋い顔を見せますが、安易にオリを選択せず、瀬戸熊プロの当り牌をうまくかわしながら手を進め、滝沢プロをとらえアガります。多井プロのテクニックが光る一局です。
日清焼そば U.F.O. presents 麻雀星人 VS 地球代表
2022年12月26日に行われた、Mリーグのエキシビジョンマッチ"日清焼そば U.F.O. presents 麻雀星人 VS 地球代表"、麻雀星人多井隆晴に対抗し、3人のマスクを被った地球代表の選手が戦います。尚、翌年は"最強どん兵衛 presents #最強星人位決定戦"が行われ、麻雀星人は対子星人・土田浩翔、絶叫星人・日吉辰哉、猿の惑星人・猿川真寿と戦いました。
恩人・藤田社長に捧げる渋谷ABEMAS優勝
渋谷ABEMASが優勝したMリーグ2022-23ファイナルシリーズ、5月19日に行われた第2試合の南4局、多井プロはトップでこの試合を終わらせ優勝を飾ります。授賞式では、多井プロが麻雀界に戻るきっかけを作ってくれた恩人である藤田社長への感謝を述べ、多くの感動を呼びました。
まとめ
多井隆晴プロは、麻雀界のスーパースターと称されるカリスマ雀士ですが、日本プロ麻雀からの脱退、新団体設立後、不遇の時代を過ごしましたが、紆余曲折ありながら、逆境にも負けず人一倍の努力と研究で、今の地位に戻ってきました。藤田社長と出会ってからは、優れたトーク力と圧倒的な雀力で多くの麻雀番組に出演、団体の垣根を越えた大会で活躍しました。Mリーグが始まってからは、Mリーグの独特の雰囲気やルールに苦戦する選手もいる中、多井プロは常に好成績を残してきました。最速最強の名の通り、圧倒的な実力と実績を収め続けてきた多井プロもベテランと呼ばれる年齢とキャリアに差し掛かってきましたが、これからも更なる活躍を多くのファンが期待しています。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
獲得タイトルって所に記載されてる、結果はまだだしていないって所、そろそろ変えてもいいのでは?
連盟主催日本シリーズ二連覇、RTD初代王者、最強戦二年連続ファイナル決勝はやばい。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>獲得タイトルって所に記載されてる、結果はまだだしていないって所、そろそろ変えてもいいのでは?
連盟主催日本シリーズ二連覇、RTD初代王者、最強戦二年連続ファイナル決勝はやばい。
ユーザー様のご意見を参考にさせていただき、該当箇所の説明を修正させていただきました。
「獲得タイトル」項の情報を更新出来ておらず大変申し訳ございませんでした。
コメントいただき誠にありがとうございます!
より分かりやすいコンテンツを制作していけるよう、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
最近RTDリーグを見始め、たかはるの解説を聞きファンになりました。
こばみさが手に負えなくなってたかはるをスルーするのがたまりません。
好き嫌いはわかれるでしょうね。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>最近RTDリーグを見始め、たかはるの解説を聞きファンになりました。
こばみさが手に負えなくなってたかはるをスルーするのがたまりません。
コメントいただきありがとうございます!
そうですね、私も個人的に多井プロの解説が好きで、聞き入ってしまいます(^-^)
今後も麻雀界を代表する雀士としてより一層の活躍を期待し、麻雀豆腐でも応援したいと思います!!
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
苦言を申し上げますが、abemaの麻雀解説はあまりにも自分だけが喋っていて、しかもため口のようで耳障りです。視聴者には年配者が結構いると思いますので言語にはもう少し考えて発言したほうがいと思います。プロならばわかりやすい解説を期待したい。
解説のテンポ、ふざけぶりに触れファンになりました、弱小団体を盛り上げ旋風を巻き起こしてください。
「RMU設立後」項目の「過去に十段位を三連覇した経験のある阿部高志プロ」と河野プロの名前が間違っていますよ。
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
ご指摘ありがとうございます。
該当箇所を修正致しました。
× 阿部高志プロ
↓
○ 河野高志プロ
今後とも何卒宜しくお願い致します!
村上プロの名前が間違っています。
「純」ではなく「淳」です。
現役の、しかもトッププロの名前を間違えるなんて恥ずかしいですよ。
誤字脱字がないかどうか記事の見直しくらいしたほうがよいのでは?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
仰る通り誤りがありました。
大変失礼いたしました。。
ご指摘の箇所を修正致しました。
—
村上純 × → 村上淳 ○
—
誤字脱字を含めコンテンツの見直しは随時行っているのですが、
見落としなどが発生してしまっているのが現状です。
今後、極力誤りがないよう細心の注意でコンテンツの作成に邁進致し、
ご利用して頂けるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を何卒宜しくお願い申し上げます。