仲林圭 “龍を継ぐもの”は破天荒な陽キャ雀士,mleague

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仲林圭 “龍を継ぐもの”は破天荒な陽キャ雀士,mleague

仲林圭プロは、2022年よりMリーグ・U-NEXT Piratesに加入した、日本プロ麻雀協会所属の麻雀プロです。協会最高峰タイトルである"雀王"を始め複数のタイトルを獲得しており、明るく破天荒な個性的なキャラクターで人気のMリーガーです。"龍を継ぐもの"仲林圭プロの波乱万丈な経歴や、個性的なプロフィールについてご紹介します。

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パイレーツ唯一の陽キャ、仲林圭プロについて

プロフィール

  • 名前:仲林 圭(なかばやし けい)
  • 生年月日:1985年9月17日
  • 出身:東京都武蔵野市
  • 学歴:早稲田大学理工学部コンピュータ・ネットワーク工学科中退
  • 血液型:O型
  • 好きな物:フットサル、ダイエット、アニメ鑑賞
  • 所属団体:日本プロ麻雀協会(7期前期)
  • Mリーグチーム:U-NEXT Pirates
  • X(旧Twitter):@jagabayashi
  • YouTube:じゃがちゃんねる

仲林圭プロの本名は、"中林啓"という名前で、プロ入り当時は本名でしたが、プロ入りして数年後から今の名前で登録しています。

"じゃが"という愛称で知られており、自身のYouTubeチャンネルのタイトル「じゃがちゃんねる」やnoteのアカウント名「じゃがばやし」にも使われています。この"じゃが"という愛称は、堀慎吾プロが「じゃがいもみたいに美味しい」と言ったことがきっかけに、"じゃがばやし"と呼ばれるようになり、それが短くなって"じゃが"と呼ばれるようになったそうです。

その「じゃがちゃんねる」では、Mリーグの試合の牌譜検討やバイオハザードのゲーム実況などを行っています。

キャッチフレーズは"龍を継ぐもの"で、これは現在は日本プロ麻雀連盟に所属している、"龍を宿す右腕"である師匠・吉田光太プロが、後継者として指名したことが由来です。

仲林プロは、お笑い芸人の小島よしおさんに似ているとよく言われており、本人もよくネタにしています。日本プロ麻雀協会所属の麻雀プロでお笑い芸人のようへいプロが、小島よしおさんと親交が深く、それが縁で日本プロ麻雀協会のYouTubeチャンネル「リモトーク」で、仲林プロと小島よしおさんの共演が実現しました。

麻雀最強戦2023で最強位になった日本プロ麻雀連盟所属の桑田憲汰プロとも顔が似ていると話題になり、YouTubeチャンネル「麻雀遊戯王」でも生き別れの兄弟と二人をイジっています。確かに、似ています。(麻雀界でまさかの生き別れの兄弟が感動の再会!?[出演:仲林圭、桑田憲汰]より)

「ちいかわ」好きを公言しており、好きなキャラクターは"ハチワレ"で、YouTubeの配信動画でもハチワレのぬいぐるみを持ちながら配信したり、自身のXでもハチワレグッズが度々登場したりします。

対局の解説中やMリーグの控室で応援している時に、「ないすぅ!」と叫んだり、「2023 新春 麻雀プロのカラオケ最強対抗戦」やパイレーツのファンイベントなどで、TOKIOの「LOVE YOU ONLY」のサビを「俺がー!」と替え歌で歌うなど、明るく陽気なキャラクターで知られています。

師匠・吉田光太プロ

仲林圭プロにとって師匠と呼べる存在であり、"龍を継ぐもの"という通り名の元ネタでもあるのが、"龍を宿す右腕"吉田光太プロです。

吉田光太プロは、2003年に日本プロ麻雀協会に入会し麻雀プロとなり、2011年に最高位戦日本プロ麻雀協会に移籍、そして2023年3月には日本プロ麻雀連盟に移籍しました。独特のセンスを持ち、「ねえ、そのカンチャンに愛はあるの?」、「白ポッチは正規のツモ牌じゃないからアガらずに切るよ。ツモの輝きが失われるからね」といった伝説的な語録を残していると後輩たちは語り(詳しくは最高位戦の公式ホームページの特集記事へ→【FACES / Vol.10】吉田光太 ~カリスマと呼ばれたドラゴンの輝きと挫折~)、時にはカリスマと呼ばれ、時には重度の中二病と呼ばれる、愛すべき麻雀プロ。

仲林プロとの出会いは、大学生の時に働いていた六本木の雀荘「まーくん」に来店した吉田光太プロと同卓した際、同テン(同じアガり牌を待っているテンパイ)でアガった仲林プロに対し、吉田光太プロが「お、同テンをツモられたのはお前が初めてだ、お前なら俺の龍を継げる」と言ったことが始まりだったそうです。そして、その吉田光太プロが、「お前は麻雀プロになれ、俺を超えられるかもしれない」と言った一言がきっかけで、麻雀プロを目指したと、近代麻雀で連載された仲林プロのコラムで語っています。(麻雀界唯一無二のゲス雀士・仲林圭が麻雀プロになった理由【仲林圭のゲスコラム】VOL.4より)

若き日の仲林プロが働いていた六本木の雀荘は、吉田光太プロがオーナーとなり「Pledge」という名前に代わり営業されていました。仲林プロは吉田光太プロがオーナーになってからもお店で働き、公私ともに二人は親しくしていたそうです。Pledgeでは、日本プロ麻雀協会所属でMリーグ・KADOKAWAサクラナイツ所属の堀慎吾プロや、日本プロ麻雀協会所属で浅見真紀プロの旦那様である橘哲也プロが働いていましたが、後に閉店することになります。

その後、吉田光太プロは池袋で「キングダム」という雀荘をオープンします。当時別の店で働いていた仲林プロは、吉田光太プロに声を掛けられ、店長として働いていました。このキングダムでは、最高位戦日本プロ麻雀協会所属でMリーグ・赤坂ドリブンズ所属の浅見真紀プロや同じく最高位戦の華村実代子プロといった麻雀プロが働いていました。

キングダムは女流プロが働く店ですが「私語禁止」という麻雀にストイックなルールながらも人気店でしたが、2023年にフリー雀荘からセット個室雀荘へと改装し、新たなスタートを切りました。その理由について、ご自身のnoteで細かくご説明されています。【無料記事】なぜフリー雀荘を廃業したか【文・吉田光太】

仲林プロはいろんな場面で、吉田光太プロの事を時に真面目に、時に面白おかしく、表現しています。自身のキャッチフレーズを替えない理由について、以下のように語っており、吉田光太プロへの敬意を感じました。

仲林圭プロの結婚と離婚

仲林プロが連載していたキンマWEBで連載していた「仲林圭のゲスコラム」では、仲林プロの赤裸々なプライベートの思い出話を披露し、話題を呼びました。その中で、別れた奥様との結婚と離婚についても明らかにしています。

今は離婚してしまったお相手は、当時日本プロ麻雀協会に所属していた麻雀プロ(今も現役なのかは不明)で、仲林プロとは同じ年、堀慎吾プロと同期の女性で、アナウンサーのような綺麗な顔立ちに、華奢な体をしていた可愛らしい女性、コラムの中ではまりちゃん(仮名)と語られており、2011年頃にお二人は出会ったそうです。まりちゃんという仮名ですが、高宮まりプロとは関係ありません。

25歳ぐらいには結婚して30歳ぐらいまでには子供を持つという夢を持っていた仲林プロは、24歳ぐらいになった時に、当時働いていた吉田光太プロの雀荘「キングダム」を退職し、ソフトバンクの子会社に就職、一年間正社員として働いたら結婚しようとまりちゃんに約束、営業職に就いた仲林プロは1年目でMVPを獲得、初めてもらったボーナスで結婚指輪を買い、付き合って三年目の彼女の誕生日にプロポーズし、結婚、ここまでは幸せだったと仲林プロは語ります。

結婚式には多くの麻雀プロが出席、吉田光太プロが結婚の証明書にサインをして、仲林夫婦の証人となり、余興では仲林圭プロ、木原浩一プロ、武中進プロ、浅見真紀プロ、上野あいみプロがももいろクローバーZの「行くぜっ!怪盗少女」を踊ったそうです。司会は橘哲也プロが勤め、この結婚式がきっかけで浅見真紀プロと橘哲也プロは出会い、二人はご結婚されました。仲林プロの結婚も悪いことばかりではなかったのです。

仲林プロの会社員生活は大変な物だったようで、平日は朝早く家を出て終電で帰ってくるという日々が続き、週末は麻雀プロとして対局するという生活。体力的にはつらいけど、まりちゃんのために頑張るというモチベーションで仲林プロは頑張っていたそうです。営業の仕事は好調で、生活も安定していましたが、ある日の事、終電で家に帰ると、まりちゃんは家におらず、翌朝帰宅、理由を聞くと「漫画喫茶で漫画を読んでいたら寝てしまった」とあまり納得できない理由を述べます。

それからというもの、いろいろと怪しいと思った仲林プロは、まりちゃんの後をつけると、まりちゃんは男性と二人でラブホテルへ。その証拠をつかむため、入った現場の写真と、二人が出てくる写真を撮ります。

その日の夜、仲林プロはまりちゃんに、このことを問いただしますが、最初は否定していたまりちゃんですが、最後には「私、結婚向いてない」とつぶやき、不倫を認めます。その後、まりちゃんとお母さんは仲林プロに土下座して謝り、仲林プロは結婚生活を続けようと努力しますが、やはり上手くいかず、年齢の事を考えると、奥さんの為には早く離婚した方が良い、離婚します。

「ゲスコラム」というタイトルですが、私は仲林プロの結婚話と離婚話のエピソードを読んで、ゲスというよりも、不倫騒動を乗り越え、麻雀に打ち込むことになった、仲林プロに強い好感を持ちました。きっと多くの麻雀ファンがそうだろうと思っています。

渋川プロと早川プロの結婚式のウエディングケーキ

仲林プロと同じ日本プロ麻雀協会に所属し、Mリーグ・KADOKAWAサクラナイツに所属する渋川難波プロは、2023年に日本プロ麻雀連盟所属の早川林香プロとの結婚を発表し、3月26日に披露宴が行われ多くの麻雀プロが出席しました。

その披露宴では、Mリーグ2022-23シーズンの2022年10月11日第一試合で、渋川プロが、リーチを掛けた上家の仲林圭プロから、チー三回、ポン一回と全て鳴いて裸単騎となり、さらにそこに仲林プロが振り込んでしまい、全てを仲林プロが渋川プロに提供してしまい伝説となった一局の牌譜を再現したウエディングケーキが用意され話題となりました。鳴きからアガりまで全てアシストする結果になったこの一局は、「提供 仲林」として麻雀ファンからいじられることになりました。

国士無双、頭ハネ事件

その事件はMリーグ2022-23のレギュラーシーズン、3月6日の第1試合の南2局5本場に起きました。仲林プロの手牌は九種九牌、5巡目と早めに九萬待ちのテンパイ、役満・国士無双のアガりに現実味が帯びてきます。

7巡目にはドリブンズの村上淳プロが六・九萬でリーチ、同巡、麻雀格闘倶楽部の滝沢和典から九萬が出ると、村上プロと仲林プロの二人からロン、という発声。

Mリーグのルールでは、複数のアガりを認めるダブロンのルールはなく、放銃した人のツモ巡が近い方のアガりを認める頭ハネのルールが採用されており、村上プロのアガりが採用されるため、役満・国士無双の3万2,000点は、村上プロの「リーチ・一発・發」の6,400点によって消されしまいました。流石に仲林プロは何とも言えない、悲し気な表情を浮かべます。

当時、麻雀格闘倶楽部に所属していたベテラン雀士・前原雄大プロも見たことないとXでつぶやくほど、滅多にない出来事でした。

この試合、仲林プロにとって救いだったのは、結果的にトップで終えることが出来た事でした。3万2,000点は得ることは出来ませんでしたが、Mリーグの歴史に名を刻むことになりました。

自身のYouTubeチャンネルの牌譜検討でこの時の心境を語っています。

著書

獲得タイトル

  • 海賊の麻雀 勝率を上げる技術と思考 ※小林剛プロ、瑞原明奈プロ、鈴木優プロと共著(2023年6月13日、池田書店)
  • 仲林流・逆算から勝つ麻雀(2024年3月21日、ART NEXT)

仲林圭プロは、パイレーツのチームメイトと共著で「海賊の麻雀 勝率を上げる技術と思考」という本を出版しています。この本は、Mリーグ2022-23シーズンの実戦譜を元に、その当事者の解説はもちろん、他のチームメイトの意見も掲載しています。また、麻雀の戦術的な部分以外にも、4人の座談会や監督、マネージャーのインタビューといった麻雀以外の部分にも触れる一冊となっています。

また、2024年3月には初となる戦術本「仲林流・逆算から勝つ麻雀」を出版、初心者から中級者に向けて、Mリーグや雀王決定戦の実戦譜を元に解説する一冊となっており、Mリーガーのタイプ別対処法といった仲林プロらしい切り口で語られる章もあるユニークな内容となっています。

“竜を継ぐもの”仲林圭プロの経歴

麻雀が原因で二度留年

仲林圭プロは吉祥寺で生まれ育ち、小学生の時は難関校である麻布中学の進学を目指し受験勉強をしていましたが、落ちてしまい、地元の公立中学へ進学します。中学校に進学した仲林プロは、大学受験を避けるため高校からエスカレーター式で進学できる学校へ通うために、塾通いを始めます。それが麻雀との出会いでした。

塾の勉強合宿に行った際に、麻雀好きな塾長が、夜に麻雀を打つために相手が足りないため、仲林プロにルールを覚えろと指示、これがきっかけで麻雀を覚え、その後も友人と一緒に麻雀を打つようになります。

麻雀のルールも教える塾でしたが、勉強もしっかり教える塾だったようで、仲林プロは早稲田大学高等学校へ進学します。高校時代には、吉祥寺の東急近くにあった雀荘「あぶさん」に通うようになり、夜はネットで麻雀を打つようになり、オンライン上で出会った人たちの家で麻雀を打つようになります。高校二年生の時、当時付き合っていた彼女に振られ、ショックで更に麻雀に打ち込むようになりますが、それが原因で留年、両親から麻雀禁止令が出されます。ちなみに、その時は麻雀の代わりにサッカーにはまったそうです。

留年したものの、高校は無事卒業し、早稲田大学理工学部コンピュータ・ネットワーク工学科へ進学します。大学ではフットサルとテニスのサークルに入ります。フットサルは真面目にフットサルをするサークルでしたが、テニスサークルは、飲んでばかりいるサークルだったそうで、そこで禁止令が出てから封印されていた麻雀が解禁されてしまうと、再び麻雀に熱中するようになります。

そして、吉祥寺にある漫画家片山まさゆき先生の経営する雀荘「ミスチョイス」で働くようになります。しかし、ある日の事、そこで働いていることに感づいたお母さんがお店に来店、再び麻雀を始めた上に雀荘で働いている仲林プロを家に連れ戻すという事件が起こります。そして両親からの麻雀禁止令が下されます。

しかし両親には内緒で、歌舞伎町にある「もえはうす」という雀荘で働くようになります。大学に入ってから麻雀ばかりしていなかった仲林プロは、大学二年生の時に、なぜだか両親が申し込んだオックスフォード大学の短期留学に面白そうだからという理由で参加しました。

帰国後も毎日麻雀を打つ日々を過ごしていた仲林プロは、プログラミングの必修科目を落としてしまい、大学二年生20歳の時に人生二度目の留年。両親に怒られるのは嫌だと思った仲林プロは家出をし、新宿にあるカプセルホテルで寝泊まりをするようになります。

そして、六本木に当時あった雀荘「まーくん」で働き始め、そこで働いていた堀慎吾プロと出会い、お客として来ていた吉田光太プロと出会います。当時大学三年生21歳だった仲林プロは、「お前なら龍を継げる、麻雀プロになれ」と吉田光太プロに言われ、麻雀プロになります。

プロ入り後、結婚と離婚をバネに活躍

2008年、23歳の時に吉田光太プロと同じ日本プロ麻雀協会に入会しました。働いていた六本木の雀荘「まーくん」は、吉田光太プロの経営になり「pledge」という店になりましたが閉店。仲林プロは堀慎吾プロの紹介で渋谷にあった雀荘「悠遊」で働き始めます。その店では堀プロも共に働き、店が寮として用意したマンションの一室に一緒に住んでいたそうです。その二人が後に雀王となりMリーガーになったのも凄い話です。

仲林プロは「悠遊」を辞め、実家に帰り、少しだけ会社員として働き始めます。iモード上のサイトで麻雀の攻略サイトを作っていくと言う仕事を半年ほど続けますが、吉田光太プロが、池袋の雀荘「キングダム」を立ち上げるから店長として働かないかと声を掛けられ、仕事を辞め、再び吉田光太プロの店で働き始めます。

プロ入りしたから出会った麻雀プロの女性と結婚を意識して、2012年頃により安定した収入を得るためにキングダムを退職します。その年に協会のタイトルの一つ"第10期雀竜位"を獲得し、初のタイトルを獲得します。また公式戦ルールとは違い一発裏無しルールで行われる協会のタイトル"第7回オータムチャレンジカップ"でも優勝。協会のリーグ戦もトップリーグにあたるAリーグに昇格、麻雀プロとして実績を残します。そして、ソフトバンクの子会社に就職し営業職に就くと一年目からMVPと大活躍、24歳の時に結婚して、公私ともに充実した日々を過ごしますが、奥さんの不倫で29歳の時に離婚。

不倫発覚からは、営業の成績も落ち込み、仕事のモチベーションが下がった仲林プロは仕事をさぼって雀荘へ行ったりするようになり、更に麻雀に打ち込みます。そして、30歳の時に仕事を辞めることになります。

離婚し仕事を辞めた仲林プロですが、麻雀プロとしては順調に実績を残していき、2019年、2021年には麻雀最強戦のファイナルへ進出、知名度も上がります。「麻雀最強戦2021 男子プロ超技能バトル」で優勝した際には、解説を務めていた当時の最強位であった多井隆晴プロが「ボクより強いですね」と仲林プロの実力を評価しました。

Mリーガーとなり人気麻雀プロに

2022年2月には最高位戦日本プロ麻雀協会のタイトルの一つ、發王戦(りゅうおうせん)に出場し優勝、"第29期發王"となります。そして7月11日に行われた、Mリーグ2022-23シーズンのドラフト会議で、U-NEXT Piratesから2位指名を受け、Mリーガーとなりました。

仲林プロはドラフト前にパイレーツと面談の場を設けてもらった時に、『誰を入れるべきか、そしてパイレーツを面白くなるためにこういうふうにしましょう』といったような内容の提案書を持参しアピールしたそうです。

同じ協会の松本吉弘プロや長年切磋琢磨していた白鳥翔プロが1年目から活躍し、盟友堀慎吾プロも続いてMリーグ入りをするなど、自分の近い存在のプロがMリーグという舞台で活躍しているのを見て、年々、Mリーグへのあこがれが強くなっていたそうで、仲林プロにとって念願のMリーグ入りとなり、ドラフト直後の取材では「人生で一番うれしいかもしれないです」とコメントしました。

この年、パイレーツのドラフト1位指名で最高位戦日本プロ麻雀協会の鈴木優プロが入団。同期入団の二人はUKコンビとして呼ばれるようになります。

2023年には發王戦を連覇し"第30期發王"となります。そして、所属している日本プロ麻雀協会のリーグ戦上位三名と前年度の優勝者で争われる雀王決定戦で優勝、最高峰タイトルである"第22期雀王"に輝きます。

Mリーガーとなり、雀王も獲得し、明るく個性的なキャラクターで今や人気、実力共にトップクラスの麻雀プロと言える存在になりました。

Mリーグ成績
シーズン個人
スコア
平均
打点
4着
回避率
最高
スコア
半荘数
2022シーズン-109.7pt6,4080.70834790024

獲得タイトル

  • 第10期 雀竜位
  • 第7回オータムチャレンジカップ 優勝
  • 第29期、30期 發王
  • 第22期 雀王

仲林圭プロの動画

第29期發王戦決勝

仲林プロが優勝した第29期發王戦決勝のオーラス、自らのツモで優勝を決定するアガり。コロナ禍で開催されていたのでマスクをしていますが、マスク越しにも喜びの表情がわかります。

雀王決定戦の舞台で四暗刻

仲林プロが雀王に輝いた第22期雀王決定戦の2日目、堀プロは三巡目に早々と七対子をテンパイしてリーチ、浅井堂岐プロも四暗刻の二向聴、矢島亨プロも二回暗槓するといった、極端な暗刻場で仲林プロが見事なアガりを見せます。

美しい嶺上開花のアガり

第22期雀王戦A1リーグ第9節A卓からの一局。仲林プロは山に残り1枚しかない当り牌を王牌から引き当て、嶺上開花でアガる美しい和了。流石龍を継ぐものです。

起死回生の一撃

Mリーグ2022-23レギュラーシーズン、12月6日に開催された第二試のオーラス南4局、ラス目の仲林プロは最後の最後で大逆転を決めます。その展開にまくられたチーム雷電・瀬戸熊直樹プロと赤坂ドリブンズ・園田賢プロは苦しい表情。

龍を宿す右腕で親の連荘

Mリーグ2022-23セミファイナル、4月21日に開催された第一試合の南2局。魔王・佐々木寿人プロとのめくり合いとなりますが、さすがは龍を継ぐもの、当り牌を引き寄せたその右腕からは、見える人にはきっと龍が見えるでしょう。

勝利後の謎のカメラ目線

Mリーグ2023-24レギュラーシーズン、2月19日の第1試合でトップで終えた仲林プロ、試合後になぞの真顔でのカメラ目線。この不思議なパフォーマンスは話題となりました。その時の映像とサクラナイツの控室のリアクションです。

二階堂瑠美プロと亜樹プロも、自身のYouTubeチャンネルに高宮まりプロが出演した際に、三人がこの仲林プロのカメラ目線について話ています。確かに、かわいいというよりも、ちょっと怖い感じもします…。ちなみに、その後、鈴木優プロや茅森早香プロも同じようにトップ後にカメラ目線をして、ちょっとしたブームとなりました。

まとめ

仲林圭プロは、おとなしい選手が多いパイレーツの中ではひときわ目立つ、明るく個性的なキャラクターで人気もあり、近年では協会最高峰タイトルである雀王を獲得、發王を連覇するなど、多くの実績を積み重ねてきています。早稲田大学に通うほど頭が良いのですが、高校、大学で麻雀が原因で二度留年、家出をして雀荘で働く、結婚を機に会社員と二足の草鞋の麻雀プロになるが、奥さんの不倫がきっかけで離婚、仕事も辞めるといった、私生活の破天荒エピソードや、師匠である"龍を宿す右腕"吉田光太プロとのエピソードを聞けば聞くほど、他の麻雀プロとは一味違う魅力を感じます。Mリーグに参戦してまだこの時点では2年目ですが、これからも、Mリーグの舞台で龍を継いだその右腕で勝利を掴んでいくでしょう。

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