浅見真紀 幅広い活躍をする”聡明な”ママ雀士
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浅見真紀 幅広い活躍をする”聡明な”ママ雀士

浅見真紀プロは、デビュー当初に野口恭一郎賞というタイトルを獲得、女流モンド杯などにも出場し、"守備を忘れた特攻シンデレラ"というキャッチフレーズで長く活躍しておりました。近年では、結婚し子供も育てながら、最高位戦の大会などの試合の実況や、最高位戦の事務局の運営といった裏方業もこなし、選手としては2023シーズンから、Mリーグ・赤坂ドリブンズに加入、麻雀界を代表するママ雀士でありマルチに活躍されている浅見真紀プロについてご紹介します。

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“聡明なバイブレーヤー”浅見真紀プロについて

2023シーズンから浅坂ドリブンズに加入しMリーガーとなり、対局の実況も務め、幅広く活動している浅見真紀プロについてご紹介します。

プロフィール

  • 名前:浅見真紀(あさみ まき)
  • 生年月日:1985年8月30日
  • 出身:埼玉県所沢市
  • 学歴:千葉大学大学院工学研究科デザイン科学専攻卒
  • 血液型:O型
  • 好きな物:お酒
  • 所属団体:最高位戦日本プロ麻雀協会(第35期前期入会)
  • Mリーグチーム:赤坂ドリブンズ
  • X(旧Twitter):@makimakinncho

デビュー当時は"守備を忘れた特攻シンデレラ"という、なんだか危なっかしいキャッチフレーズが付けられていましたが、Mリーグに参戦する事が決まり、"聡明なバイブレーヤー"という、国立の大学院を卒業した高学歴であり、幅広く活動している浅見プロにピッタリなキャッチフレーズになりました。

ファンや親しい麻雀プロからは"まきどん"という愛称で呼ばれています。

ちなみに、好きな芸能人はタモリさんだそうです。

マルチな活動を行う麻雀プロ

浅見真紀プロと言えば、選手としての活躍だけでなく、麻雀の対局での実況にも定評があり、実況の上手い女流プロとして知られています。実況で心がけていることは、「まず一番は対局者、次に解説者の順で魅力を伝えること。私も麻雀プロですけど、私はどうでもいいんですよ。いかに対局とその解説がすごいのかってことさえ伝わればいい。前に出ないようには心掛けています。」(最高位戦日本プロ麻雀協会公式ホームページより)と語っています。

麻将連合-μ-所属で、Mリーグ・U-NEXT Piratesの小林剛プロも、浅見プロの事を賢くて話が上手と評価しており、次のMリーグ公式実況の候補だと思っていた語り、多くの麻雀ファンもその可能性を感じていたと思いましたが、選手としてMリーグの参加が決まりました。多くの麻雀プロが浅見プロについて、頭の良さや、話の上手さ、といった点を挙げています。

また、浅見プロは最高位戦の事務局員としても働いており、自分以外の選手のプロデュースや、どうやって麻雀の場を作るか、どのようにリーグ戦を成り立たせるかといった内容の仕事を行っており、こういった裏方的な仕事もご本人は楽しんで行っているそうです。大学でデザインの勉強をしたことも少し活きているそうで、リーグ戦放送の選手紹介のスライドを作ったりといったことを行っているそうです。

文章能力の高さにも定評があり、最近は更新されていないですが、浅見プロのnoteがおもしろいと評判です。(https://note.com/asamimaki)

浅見プロは、選手としてだけでなく、幅広く活動しており、新しくつけられた"聡明なバイブレーヤー"という名にふさわしい活躍をしています。

夫は麻雀プロの橘哲也プロ

浅見真紀プロは、日本プロ麻雀協会に所属している橘哲也プロとご結婚されています。キャッチフレーズは「デジタルバスター」で、麻雀ゲーム「セガNET麻雀 MJ」の紹介ページによると、このキャッチフレーズの由来は「近年台頭しているデジタル麻雀に異を唱えているため」とのこと。

プロ雀士としての実力は確かなもので、所属団体のリーグ戦は安定してトップリーグであるA1リーグに所属しており、また、最高位戦日本プロ麻雀協会と日本プロ麻雀協会の有志によって開催される「TwinCup」の2011年に開催された第五回大会で優勝、他団体の麻雀プロも参加できるRMUの「オープンリーグ」の2016年大会で優勝と、タイトル獲得の実績も持っています。

ちょっと特徴的な髪型から、ブロッコリーの愛称で呼ばれていますが、皮肉なことにブロッコリーは食べられないとのこと。

浅見プロは、麻雀に対する価値観だったり仕事のイレギュラーさに理解を持ってもらえたりもするので、夫が麻雀プロで良かったと語ります。(最高位戦ホームページ【FACES / Vol.13】浅見真紀より)

橘プロは、会社員をしながら麻雀プロとしての活動を行っており、ご夫婦でお互いの仕事と育児や家事をサポートし合っている、素敵な関係だと個人的には感じています。お二人のなれそめについては、経歴の項目でご紹介します。

  • 名前:橘哲也(たちばな てつや)
  • 生年月日:1984年3月19日
  • 出身:群馬県
  • 血液型:B型
  • 好きな物:お笑い
  • 所属団体:日本プロ麻雀協会
  • SNS:X(@t_tachibanashi)

茅森早香プロYouTubeチャンネルのメンバー

浅見真紀プロは、最高位戦日本プロ麻雀協会所属で、Mリーグではセガサミーフェニックスに所属している、"天才すぎるオンナ雀士"茅森 早香(かやもり さやか)プロと親しく、茅森早香プロYouTubeチャンネル「さやチャンネルω」に根本佳織プロ、植村里菜プロと共に出演しており、"茅森ファミリー"と呼ばれています。

「さやチャンネルω」には公式ファンクラブや公式Xがあります。そのページ内で目にする可愛らしいイラストは、浅見プロによるものです。また、浅見プロによる茅森プロのイラストのラインスタンプも発売しています。これも上手く特徴をとらえていて可愛らしいです。

聡明と天才の対談です。

元”特攻シンデレラ”浅見真紀プロの経歴

デビュー当時は"守備を忘れた特攻シンデレラ"のキャッチフレーズだった浅見プロが、結婚、出産を経験し、Mリーガーとなり"聡明なバイブレーヤー"と呼ばれるようになったまったまでの経歴を紹介します。

国立大学に入学、麻雀と出会う

浅見プロは幼い時は勉強に明け暮れ、中学受験をし、中高一貫校の難関校である豊島岡女子学園中学校・高等学校に進学します。子供の時はお母さんが看護師だったため、医師や薬剤師といった職業を漠然と目指していたそうですが、高校生二年生となり自分の将来を考えるようになり、サブカル的なものが好きだった浅見プロは、かっこいい建物や空間デザインに興味を持ち、千葉大学工学部デザイン工学科に進学します。

大学に入るまで、麻雀と出会う事がなかった浅見プロですが、大学で麻雀と出会い、運命が変わります。大学に入った時に友達の一人が麻雀を教えたことをきっかけに、仲の良い女性の友達4人組で麻雀ではまり、毎日のように麻雀を打つようになりました。サブカル的な物が好きだった大学時代の浅見プロの目には、当時の麻雀の印象は、渋くてかっこいいものだったそうです。

麻雀のルールは、作家であり麻雀プロでもあることから多くの入門書を出版している狩野洋一氏による、初めて麻雀をやる人向けの入門書を読んで覚えたそうです。そして、この時が一番麻雀が面白い時だったと、最高位戦のYouTubeチャンネル内のインタビューで語っています。

大学時代に麻雀にはまりすぎて、学業がおろそかになり、留年、中退した麻雀プロも中にはいますが、浅見プロは学業も両立、学生時代、授業料はご両親に払ってもらっていたそうですが、生活費などは雀荘で働いて稼いでいたそうです。2008年に大学を卒業しますが、就職活動はうまくいかず、千葉大学大学院工学研究科デザイン科学専攻に進学します。

2010年、希望していた会社の内定を取ることが得ることが出来ませんでしたが、別の会社の内定を得ることができ、就職が決まります。そこで、働いていた雀荘でも麻雀プロになることを勧められていたこともあり、卒業の記念に最高位戦のプロ試験を受け、合格します。

平日は別の仕事をして、週末はリーグ戦の出場など麻雀プロの活動をするつもりだったそうですが、就職が決まった企業は元々希望していた会社でも職種でもなく、そして、麻雀プロの仕事と両立する自身もなく、両親の反対を押し切り、就職を断って麻雀プロ一本の活動に専念することを決意します。

Mリーグの効果もあり、競技麻雀や麻雀プロの仕事が今は昔と比べて脚光を浴びる機会が多くなりましたが、今でも多くの麻雀プロが副業と両立して活動を行っており、十数年前に浅見プロが就職を蹴って、麻雀プロ一本で生きていく決断をしたのは、大きな決意が必要だった想像することが出来ます。

麻雀プロとなり二年目でタイトル獲得

麻雀プロになった浅見プロは、リーグ戦では順調にリーグ戦に昇格、そしてプロになって二年目となる2011年に初となるタイトル、第9回野口恭一郎賞(女性棋士部門)を受賞します。

この野口賞は今はなくなってしまいましたが、竹書房を設立し、日本で最初の麻雀専門誌である「月間近代麻雀」の発刊に貢献した野口恭一郎氏の名前が付けられ、若手雀士の発掘を目的にした賞でした。野口賞は一風変わったタイトルで、麻雀の対局はもちろん、筆記問題、面接試験も審査され、品格・雀力・知識を兼ね備えた雀士に与えられます。

野口賞の受賞者は、CSチャンネル「MONDO TV」で放送されれるリーグ戦・モンド杯に出場する権利が与えられ、浅見プロは「第9回 女流モンド杯」に出場、有名女流プロたちと一緒にテレビ対局に出場したことによって知名度も上がりました。

麻雀プロになって3年目頃は順調でしたが、それ以降はリーグ戦も降級が続き、あまり勝てなくなりスランプになっていったとご本人は語ります。しかし、くじけずに雀荘で働かない日は勉強会に行くなど、麻雀漬けの日々を数年間続けるようになります。(YouTubeチャンネル「麻雀遊戯王」より)

結婚、出産を経験し、Mリーガーへ

そして、転機となったのは、2017年、日本プロ麻雀協会所属の橘哲也プロと結婚します。出会いのきっかけになったのは日本プロ麻雀協会所属で、2022年からはMリーグ・U-NEXT Piratesに所属している仲林圭プロの結婚式だったそうです。浅見プロと橘プロは、仲林プロの結婚式で一緒に受付をしたり余興をしたりすることによって、仲が良くなり交際に発展したそうです。

仲林プロは離婚してしまいましたが、浅見プロと橘プロにとっては出会いのきっかけになったのも何だか不思議な縁。

そして、2019年11月には第一子となる男の子を出産。この時の様子がご自身のnoteに書かれていて面白いです。日本プロ麻雀協会の最高峰タイトルである第18期雀王決定性の様子を見ながら、陣痛の痛みと戦う様子が書かれており、ユーモアがありながら出産の大変さと麻雀への愛が伝わってきます。ちなみに、この時雀王になったのは、堀慎吾プロでした。(浅見真紀プロnote「麻雀プロの出産」より)

出産後はなかなか麻雀プロとしての活動がどうしてもできなくなってしまいましたが、お子さんを保育園で預けられるようになった、2020年頃から、最高位戦の事務局で裏方として働くようになり、新しい形で麻雀と関わるようになります。また、元々定評があった対局の実況の仕事もあり、選手としてよりも、実況と事務局といった活動が主になっていきました。ただ、麻雀プロは麻雀をするべき、という考えが強く、リーグ戦や勉強会には参加しており、プロ雀士としてのスキルを磨き続けていました。

そして2023年、Mリーグの赤坂ドリブンズが独自に行ったトライアウトの話が浅見プロのところに来ます。赤坂ドリブンズは、2年連続レギュラーシーズン敗退、リーグの規定により選手の入れ替えを行う必要があり、村上淳プロと丸山奏子プロの2選手との契約を満了、それに伴い、女流プロを対象にしたトライアウトを行います。トライアウトは、1次試験はWEB上で行われた筆記試験、2次試験は筆記と、質疑応答、小論文、そしてプレーの所作を見られる、といった試験が行われたそうです。

浅見プロは、幼い子供もいて、夜にMリーグの対局に出かけるのは難しいと思い、最初はトライアウトの受験を断るつもりだったそうです。しかし、旦那さんである橘哲也プロから「断るなんて信じられない、絶対に受けた方がいい」と背中を押されて、橘プロのサポートもあり、トライアウトを受験することを決意します。

プロ雀士としての実力だけではなく、国立大学の大学院まで行っている頭脳を持ち、最高位戦の事務局の運営や実況などを務める幅広い活動、麻雀プロと子育てを両立しているなど、浅見プロの人間性も評価され、トライアウトを合格、2023年6月30日に行われたドラフト会議で指名され、赤坂ドリブンズに入団しました。「1年後、選んでよかったと思えるようにしたいです」と浅見プロは語ります。明るい性格でチームの紅一点である浅見プロは、ここ数年低迷している赤坂ドリブンズの新しい風となり、ムードメーカーとしての役割も期待されています。

浅見真紀プロの対局動画

第9回女流モンド杯での役満・国士無双

2018年夕刊フジ杯での一戦。ラス目からの大逆転劇

Mリーグのデビュー戦をトップで飾りました

ジュンチャン三色という珍しいあがり

特攻シンデレラらしい高打点

まとめ

国立大学の大学院を卒業した才女である浅見真紀プロは、2010年に麻雀プロとなり二年目には野口賞を受賞、女流モンドにも出演し、デビューして直ぐに人気女流プロの仲間入りとなりました。また、頭の良さ、トーク力の高さを生かし、麻雀実況も多く勤め、定評があります。選手としては少し低迷する期間がありましたが、同じく麻雀プロである橘哲也プロと結婚、出産を経験し、そのことから最高位戦の事務局といった裏方の仕事も行うようになり、まさに"聡明なバイプレイヤー"のキャッチフレーズにふさわしい活躍をしています。2023シーズンからMリーグ・赤坂ドリブンズに加入、ここ数年低迷するドリブンズの新しい風となる活躍が期待されています。

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