麻雀牌の種類と選び方!

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麻雀牌の種類 / 数牌(シューパイ)
- 1-1.麻雀牌の数字の読み方
- 1-2. 萬子(ワンズ/マンズ)
- 1-3. 筒子(ピンズ)
- 1-4. 索子(ソーズ)
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麻雀牌の種類 / 字牌(ツーパイ/ジハイ)
- 2-1. 風牌(フォンパイ)・四喜牌(スーシーパイ)
- 2-2. 三元牌(サンゲンパイ)
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麻雀牌の色々な呼び方
- 3-1.老頭牌(ロウトウハイ)
- 3-2. 么九牌(ヤオチュウハイ)
- 3-3. 中張牌(チュンチャンパイ)
- 3-4.尖張牌(チェンチャンパイ/センチャンパイ)
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赤牌(アカハイ)
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花牌(フアパイ/ハナハイ)・季節牌(キセツハイ)
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麻雀牌の素材や大きさ
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麻雀牌の選び方
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まとめ
麻雀をするなら、当然全ての麻雀牌を覚える必要があります。日本で通常使う麻雀牌は全部で34種類、覚えるのはちょっと面倒と思うかもしれませんが、この34種類は驚くほど簡単に覚えられます。麻雀牌の種類を覚えられなくて麻雀を断念した人なんて聞いたことがありません!
また、実際に麻雀牌を購入して麻雀を楽しみたい方の為に、購入の際の注意点なんかも紹介しています。
麻雀牌の種類 / 数牌(シューパイ)
数牌(シューパイ)とはその名の通り、数字で表される牌の事です。
萬子(ワンズ/マンズ)、筒子(ピンズ)、索子(ソーズ)の3種類があり、それぞれ1~9の数字が割り当てられています。つまり、3×9で27種類の数牌があります。種類は27ですが、それぞれの牌は4枚ずつあるので、枚数は108枚です。
萬子(ワンズ)
筒子(ピンズ)
索子(ソーズ)
「萬子」「筒子」「索子」というのは、トランプでいう、ハートやスペードのようなものだと思ってください。トランプではハートやスペードのそれぞれに1~13のカードがあるように、数牌には、萬子、筒子、索子のそれぞれに1~9までの牌があるということです。
ちなみに、麻雀での表記は数字を先にして「一萬(イーワン)」とか「二筒(リャンピン)」となります。総称では、萬子、筒子、索子と「子」の字が付きますが、それぞれの牌を呼ぶときは、「一萬」のように「子」の字はつきません。
1-1.麻雀牌の数字の読み方
数牌の種類を覚える前に、まずは麻雀独特の数字の読み方を覚えましょう。34枚中27枚が数牌(シューパイ)なので、この読み方を覚えれば勝ったも同然です。中国語?と思うかもしれませんが、実は中国語が微妙に変化した、日本の麻雀独特の読み方なのです。日本語にも通じるところがあるので、思ったより覚えやすいですよね。ちなみに、麻雀牌に0はありません。
- 1 ・・・ イー
- 2 ・・・ リャン
- 3 ・・・ サン
- 4 ・・・ スー
- 5 ・・・ ウー
- 6 ・・・ ロー
- 7 ・・・ チー
- 8 ・・・ パー
- 9 ・・・ チュー / キュー
1-2. 萬子(ワンズ/マンズ)
「萬」とはお金の単位を表しているそうです。読み方は「ワンズ」でも「マンズ」でもどちらでも良いですが、総称の萬子は「マンズ」と呼び、牌を個別に呼ぶ時は「イーワン(一萬)」、「リャンワン(二萬)」などと呼び分けてる人が比較的多いように思います。ちなみに、私のパソコンの変換では「マンズ」は「萬子」と変換されましたが、「ワンズ」は変換できませんでした。
一萬(イーワン)
二萬(リャンワン)
三萬(サンワン)
四萬(スーワン)
五萬(ウーワン)
六萬(ローワン)
七萬(チーワン)
八萬(パーワン)
九萬(チューワン)
1-3. 筒子(ピンズ)
「筒」とはお金の形状を表しているそうです。
車輪を表しているという説もあるそうですが、お金の方がしっくりくる気がします。
一筒(イーピン)
二筒(リャンピン)
三筒(サンピン)
四筒(スーピン)
五筒(ウーピン)
六筒(ローピン)
七筒(チーピン)
八筒(パーピン)
九筒(チューピン)
1-4. 索子(ソーズ)
「索」とは貨幣を纏める為に穴に通す縄や竹を表しているそうです。
ちなみに、索子は竹のようなデザインですが、何故か一索(イーソウ)だけは鳥のデザインになっています。デザインがデフォルメされた結果、鳥になったとの説がありますが、一番シンプルな「一」をどうデフォルメしたら鳥になるのか不思議です。
一索(イーソー)
二索(リャンソー)
三索(サンソー)
四索(スーソー)
五索(ウーソー)
六索(ローソー)
七索(チーソー)
八索(パーソー)
九索(チューソー)
麻雀牌の種類 / 字牌(ツーパイ/ジハイ)
数牌とは別に数字とは無関係な牌があります。それが字牌(ツーパイ)です。
大きく分けて、「風牌(フォンパイ) ・四喜牌(スーシーパイ)」と「三元牌(サンゲンパイ)」があり、種類は全部で7種類です。それぞれの牌が4枚ずつあるので、枚数は28枚です。
2-1. 風牌(フォンパイ)・四喜牌(スーシーパイ)
風牌(フォンパイ/カゼハイ)、四風牌(ス―フォンパイ)、 四喜牌(スーシーパイ)、色々な呼び方がありますが、これら全て東(トン)、南(ナン)、西(シャー)、北(ペー)の4種類の牌の総称です。
東(トン)
南(ナン)
西(シャー)
北(ペー)
数字ではありませんが順番があり、東⇒南⇒西⇒北 の順番で覚えてください。
つまり、ドラ表示牌が「東」の時は「南」がドラとなります。
トン・ナン・シャー・ペーと口にしてみると覚えやすいです。
これらの牌は、順子にならない為、持っていても手が広がる可能性が少なく、真っ先に捨てられる事が多いですが、風牌を全て集める事で完成する大四喜(ダイスーシー)という役があります。
- 大四喜 (ダイスーシー)
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全ての風牌を刻子で揃える
鳴いても良い
- 役満
- 鳴きOK
- 出現率:0.015%
- 風牌(東・南・西・北)の全てを刻子で揃える。
この例では門前ですが、鳴いても(ポン、カンしても)構いません。またアタマはどの牌でも構いません。
2-2. 三元牌(サンゲンパイ)
三元牌(サンゲンパイ)とは、白(ハク)、發(ハツ)、中(チュン)の3種類の牌の総称です。諸説ありますが、白は「白い肌」、發は「緑の黒髪」、中は「赤い唇」と、美しい女性の要素を表していると言われています。お金だったり、女性だったりと、麻雀はなかなか生々しいゲームです。
白(ハク)
發(ハツ)
中(チュン)
これも順番があり、上記の通り、白(ハク)⇒發(ハツ)⇒中(チュン)の順番で覚えてください。
三元牌の刻子を揃える事で成立する大三元という役があります。
- 大三元 (ダイサンゲン)
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三元牌で三面子を作る
鳴きOK
- 役満
- 鳴きOK
- 出現率:0.03%
- 三元牌(白・發・中)の全てを刻子もしくは槓子で揃える。
三元牌全てを刻子または槓子で集めます。鳴いても(ポン、カンしても)構いません。
三元牌以外面子は順子でも刻子でも良く、アタマも牌の指定はありません。
麻雀牌の色々な呼び方
数牌と字牌で、全ての牌を紹介しましたが、それらの牌の分類に名前がついているものがあります。役(ヤク)を覚えるのに役に立つので、是非覚えてみてください。
- 『 役(ヤク) 』
- 麻雀でアガるために必要な条件。特別な牌の組み合わせや、その他の条件があります。
3-1.老頭牌(ロウトウハイ)
数牌(シューパイ)の中で、1と9の牌の総称です。まんま、一九牌(イチキュウハイ)と呼んだりもします。
老頭牌だけで作る「清老頭(チンロウトウ)」という役は、最も得点の高い役の一つです。
- 清老頭 (チンロウトウ)
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一九牌のみで揃える
鳴いても良い
- 役満
- 鳴きOK
- 出現率:0.002%
- 数牌(シューハイ)の 1 と 9 牌のみで全ての面子(メンツ)と雀頭(ジャントウ=頭)を揃える。
老頭牌だけで作るので必然的に全ての面子が刻子となります。門前だけでなく、鳴いても(ポン・カンしても)成立します。
3-2. 么九牌(ヤオチュウハイ)
老頭牌(ロウトウハイ)に字牌(ツーパイ)を纏めて公九牌(ヤオチュウハイ)と呼びます。ヤオとは、「小さい」という意味で「一」を意味しています。なので、中国では「么九牌」は「一九牌 = 老頭牌」の事なのですが、日本では、老頭牌と字牌を合わせた総称として使われています。
么九牌だけで作る役に「国士無双(コクシムソウ)」があります。麻雀に詳しく無くても名前だけは知っている人も多いのではないでしょうか。
なんともカッコいい名前、一度はアガってみたいものです。
- 国士無双 (コクシムソウ)
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一九字牌を1枚ずつ揃える
- 役満
- 門前のみ
- 出現率:0.03%
- 一九字牌を1枚ずつ全て揃えて、更にその中のどれでも良いので1種類だけ2枚揃える。
3-3. 中張牌(チュンチャンパイ)
数牌(シューパイ)の中で、2~8の牌の総称です。
中を張る、という事でなんとなく覚えやすい気がします。
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中張牌(チュンチャンパイ)で出来る役には、簡単に揃えられる初心者の味方「断么九(タンヤオ)」があります。么九とは一九という意味です。一と九を絶つ、すなわち二~八、つまりは中張牌ということですね。覚えやすいような、回りくどいような感じですね。
- 断么九(タンヤオチュー) 通称:タンヤオ初心者必修!
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順子 or 刻子
アタマ
- 1翻
- 門前 or 鳴きOK*
- 出現率:21%
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中張牌(チュンチャンパイ = 数牌の2~8)のみを使って手牌を完成させた場合に成立する。面子は刻子でも順子でも良い。
*門前のみか、鳴きOKかをゲーム前に選択します。
3-4.尖張牌(チェンチャンパイ/センチャンパイ)
数牌(シューパイ)の中で、両端から3番目の牌の総称です。
辺張(ペンチャン)待ちという、待ち(その牌がくればアガれる)牌のことです。
残念ながら尖張牌(チェンチャンパイ)のみで作る役はありません。
『 辺張(ペンチャン)待ち 』
1・2を持っていて3が待ち牌、8・9を持っていて7が待ち牌、このような待ちを辺張待ちと言います。
赤牌(アカハイ)
元々の麻雀のルールにはありませんでしたが、近年麻雀ゲームやフリー麻雀などで多く採用されている牌に赤牌(アカハイ)があります。
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このように、通常の牌の色を赤くしたものが赤牌で、ドラと同様、持っていると1翻がつきます。ドラと赤牌が同じ牌の場合、2翻つくことになります。
もちろん、対局前に皆で色を塗るわけではなく、このような牌が通常の牌とは別に用意されているのです。一般的には「五萬」「五筒」「五索」の赤牌がありますが、「三萬」「三筒」「三索」や風牌の赤牌がある場合もあります。通常の牌の代わりに用いるので、赤牌を入れる事によりその牌の枚数が5枚になることはありません。赤牌の採用や枚数などは特に決まりが無いので事前に確認が必要です。
赤五筒の中心がガラス玉になっているものもあります。高級感がありますね。
花牌(フアパイ/ハナハイ)・季節牌(キセツハイ)
日本の麻雀ではあまり使う事がありませんが、「花牌」「季節牌」という牌があります。
花牌 | 季節牌 | ||||||
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採用してるローカルルールによりますが、一般的な使い方としては、配牌やツモで花牌が来たら、不要牌を捨てる前に花牌を鳴きの時と同様に公開します。(配牌で複数来た場合は全て公開)。そして、公開した花牌の数だけ嶺上牌からツモをします。アガった時に、1枚一翻として計算します(ドラと同じ扱いです)。尚、花牌や季節牌を使う場合、通常より嶺上牌を多く残す必要があるので、ドラの表示牌の位置は、花牌だけ使う時は後ろから5列目、花牌と季節牌を両方使う場合は、後ろから7列目となります。王牌は通常通り14枚残しで、カンの時と同様に嶺上牌からツモした場合は壁牌から補充します。
麻雀牌の素材や大きさ
現在の麻雀牌はユリア樹脂やアクリル製がほとんどですが、そういった素材がない頃は牛骨のものが主流で、象牙製や鯨骨のものもあったそうです。ワシントン条約により象牙・象牙製品の全面輸入禁止となった今では象牙の牌は希少品で、オークションなどでは1セット20万円以上で売られている事もあります。ちなみに、アクリル製の牌は、安いものなら2000円程度で購入出来るものもあります(※後述しますが、アクリル製はお勧めしません)。
日本で一般的に使用されている牌の大きさは、製造メーカーにnよって多少の違いはありますが、おおよそ 縦26mm×横20mm×厚み16mm 程度です。昔の牌と比較すると、持ちやすさや見易さを考慮して、少し大きくなっているそうです。なんと、中国で一般的な牌は日本の牌の1.5~2倍の大きさがあるそうです。ちなみに、日本ではそのサイズの牌をゲタ牌と呼びます。
麻雀牌の選び方
自宅で気軽に楽しむ為に麻雀牌の購入を検討する場合に気を付けたい点があります。使えれば良いからとにかく安いものと考えると後悔することもあるので、下記の点を確認して選びましょう。
サイズと重さ
日本の麻雀牌のサイズは、縦26mm×横20mm×厚み16mm、重さは15gが一般的です。多少の違いがあっても、これに近いサイズと重さを選びましょう。安い牌はこれより小さくて軽いものが多いですが、やはり扱いにくいです。慣れてしまえばいいのかもしれませんが、一般的な大きさのものに慣れていると、小さい牌で麻雀をする時は、牌山を崩しそうで気を使います。
ユリア樹脂を選ぼう
象牙や金属など特殊な素材の牌もありますが、一般的に麻雀牌の素材として使われているのは、「ユリア樹脂」か「アクリル」のどちらかです。価格は、アクリルの方が安いので、こちらを選びたくなるかもしれませんが、アクリルは絶対にお勧めしません。まず何と言っても、臭いからです。新品のアクリル牌はシンナーのようなキツい薬品臭がします。一局打てばその臭いが手に移ります。風通しの良いところに何日か晒して置けば臭いも取れる場合がありますが、やはりお勧めしません。また、サイズも小さく軽いものが多いですし、ユリア樹脂と比べると強度も劣ります。
「アクリル牌を選んではダメな理由」
- とにかく臭い
- 小さくて軽い
- 強度が弱い
↓アクリル素材の牌
アクリル素材の麻雀牌は色がついていたり透明だったり、遊び心がある牌が多いのでちょっと欲しくなりますが、観賞用というかコレクション用という側面が強いと思います。
麻雀マットも忘れずに
麻雀牌のセットを買えば、点棒など必要なアイテムもついてくるので、すぐにプレーする事が出来ます。しかし、そこで忘れてはいけないのが麻雀マットです。これは、麻雀牌のセットにはついてこないので、別途購入をする必要があります。麻雀マットとは、テーブルの上に敷く正方形のマットで、麻雀牌のジャラジャラ音を和らげたり、牌がテーブルの上で滑ったりするのを防ぐ為に用います。もちろん、これがなくても麻雀のプレーは出来ますが、音がうるさいと近所迷惑にもなりますし、牌が滑ると非常にやりにくいので、必ず用意しましょう。
「麻雀マット」
まとめ
色々な牌を紹介しましたが、覚えられそうですか?冒頭にも書きましたが、牌の種類自体は簡単に覚えられると思います。まず麻雀を始めるにあたっては、「数牌」「字牌」を覚えればそれで十分です。それに、必ずしも正式名称を覚える必要はありません。牌の種類だけを覚えたら、あとは麻雀をガンガン打つのみです!牌それぞれの特性や、老頭牌(ロウトウハイ)や么九牌(ヤオチュウハイ)などの分類は、麻雀を打っていれば自然と覚えていくものなので、難しく考えずに是非麻雀を楽しんでください!
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
四連刻、大七星入れてください
十三不塔もできればおねがいします