麻雀牌の種類と選び方 !! 麻雀牌素材も掲載

麻雀牌とは
麻雀牌(マージャンパイ)とは麻雀のメインとなる用具です。
日本の麻雀ルール(リーチ麻雀)で使用する麻雀牌は34種類で各牌4枚ずつあるので合計136枚となります。麻雀牌は厚みのあるタイル状のものですが、数える際の単位は「枚(マイ)」となります。
34種類も覚えるのは大変そうと思うかもしれませんが、34種中27種が数字なので覚えること自体はとても簡単です。
麻雀牌の種類
麻雀牌は大きく数牌(シューパイ)と字牌(ジハイ)に分類されます。
文字通り、数牌は数が刻まれているす牌、字牌は文字が刻まれている牌、となっています。
数牌と字牌は更に下記のように分類されます。筒子と索子は不思議な図柄ですが、それぞれ丸と棒のマークで数字を表しています。
数牌 | 萬子 (マンズ) | |
---|---|---|
筒子 (ピンズ) | ||
索子 (ソーズ) | ||
字牌 | 風牌 (カゼハイ) | |
三元牌 (サンゲンパイ) |
数牌(シューパイ)
数牌は数字を表しており、萬子(マンズ)、筒子(ピンズ)、索子(ソーズ)の3種に分類されいて、それぞれに1~9の牌があります。トランプにスペードやハートなどの種類があるのと同じですね。
萬子(マンズ)
萬子はお金の単位である「萬」がモチーフとなっている牌で、1萬~9萬までの牌があります。漢数字と萬の字が彫られているので、分かりやすいですね。









筒子(ピンズ)
筒子は「貨幣の形」をそのままモチーフとした牌で、1筒~9筒までの牌があります。古くはトンズと呼ばれていたそうですが、麻雀の長い歴史の中で銀貨を意味する餅子(ピンズ)と混ざってしまったようです。









索子(ソーズ)9種類
索子は「穴あき銭に紐を通したもの」モチーフとした牌で、1索~9索までの牌があります。一見すると竹のように見えますが、索子もお金がモチーフとなっています。数牌は全てお金が関係していることになりますね。
理由は定かではありませんが、1索だけは鳥の図柄になっています。所説ありますが、この鳥はクジャクではなく貨幣を背負った雀だそうです。









字牌(ジハイ)
字牌には風牌(カゼハイ)と三元牌(サンゲンパイ)の2種類があります。
風牌(カゼハイ)
風牌は方角を表す牌です。
麻雀では方角の順番は「東西南北」ではなく「東南西北」となります。牌の順番はとても重要なので必ず覚えてください。
それぞれの牌の名称で「トン・ナン・シャー・ペー」と口に出して言うと覚えやすいです!




三元牌(サンゲンパイ)
三元牌は「美しい女性をモチーフ」とした牌だと言われています。※諸説あります。
- 白・・・白い肌
- 發・・・緑の黒髪
- 中・・・赤い唇
三元牌にも牌の順番があり「白發中」となっています。こちらも「ハク・ハツ・チュン」と声にして覚えましょう。



麻雀牌の数字の読み方
数牌の紹介で「1萬」や「2萬」と表記しましたが、これはどう読むのでしょうか?
「イチマン」「ニマン」でも間違いではありませんが、麻雀には中国語由来の数字の読み方があります。
ちなみに、萬子は「ワンズ」とも読み、数字と合わせて読むときは下記の表のように「ワン」と言うのが一般的です。
麻雀の数字の読み方
数字 | 読み方 | 萬子 | 筒子 | 索子 |
---|---|---|---|---|
1 | イー | イーワン | イーピン | イーソー |
2 | リャン | リャンワン | リャンピン | リャンソー |
3 | サン | サンワン | サンピン | サンソー (サンゾー) |
4 | スー | スーワン | スーピン | スーソー |
5 | ウー | ウーワン | ウーピン | ウーソー |
6 | ロー | ローワン | ローピン | ローソー |
7 | チー | チーワン | チーピン | チーソー |
8 | パー | パーワン | パーピン | パーソー (パッソー) |
9 | キュー or チュー | キューワン | キューピン | キューソー |
麻雀牌のグループ分け
麻雀牌の種類は上記で紹介した通りですが、それらはいくつかのグループに分類され、それぞれに名称がついています。
老頭牌 (ロウトウハイ) | 数牌の1と9 |
---|---|
么九牌 (ヤオチュウハイ) | 数牌の1と9と字牌 |
中張牌 (チュンチャンパイ) | 数牌の2~8 |
尖張牌 (センチャンパイ) | 数牌の3と7 |
これらの名称を覚えることはさほど重要ではありませんが、このグループ分けの考え方は役の成立条件に関わってくるのでしっかりと覚えておきましょう!
老頭牌(ロウトウハイ)
老頭牌は、数牌の1と9のことです。老頭牌と言わずに、一九牌(イチキュウハイ)などと呼んだりもします。






老頭牌が重要となる役
- 清老頭(チンロウトウ)
- 役満鳴きOK出現率:0.002%一九牌のみで雀頭と面子を揃える鳴きOK
老頭牌(ロウトウハイ)のみで全ての面子と雀頭を揃えます。老頭牌とは数牌の一と九のことを言います。
么九牌(ヤオチュウハイ)
公九牌は、老頭牌に字牌を加えたものです。そのまま、一九字牌(イチキュウジハイ)などと呼んだりもします。
ちなみに、么(ヤオ)とは、「小さい」という意味で「1」を表しています。なので、中国では「么九牌」は「一九牌 = 老頭牌」の事なのですが、日本では老頭牌と字牌を合わせた総称として使われています。













么九牌が重要となる役
- 国士無双(コクシムソウ)
- 役満門前のみ出現率:0.05%一九字牌を1枚ずつ揃え、1種の牌だけ2枚揃える
1・9・字牌を1枚ずつ全て揃えて、更にその中のどれか1種類だけ2枚揃えて 雀頭を作ります。
中張牌(チュンチャンパイ)
中張牌は数牌の2~8の牌のことです。両面待ちを作りやすく様々な役で使用できるので、中張牌を集めることが麻雀のセオリーのひとつです。





















中張牌が重要となる役
- 断么九(タンヤオ)初心者必修!
- 1翻鳴きOK出現率:21%雀頭一九字牌の無い面子
幺九牌(ヤオチュウハイ=数牌の一と九と字牌のこと)を一つも使わず、中張牌(チュンチャンパイ=数牌の二~八のこと)のみを使って手牌を完成させた場合に成立する。面子は刻子(コーツ)、順子、槓子の何れでも良い。※一般的には鳴いても成立するが、門前のみとするルールを採用する場合もあり。
尖張牌(センチャンパイ)
尖張牌は数牌の3と7のことです。あまり重要そうに思えませんが、尖張牌が全て出てしまうと、1、2、8、9、を使った順子を作ることができなくなるので、ある意味キーとなる牌とも言えます。






尖張牌がメインとなる役はありません。
赤牌(アカハイ)
元々の麻雀のルールにはありませんでしたが、近年麻雀ゲームやフリー麻雀などで多く採用されている牌に赤牌(アカハイ)があります。



このように、通常の牌の色を赤くしたものが赤牌で、ドラと同様、持っていると1翻がつきます。ドラと赤牌が同じ牌の場合、2翻つくことになります。
「五萬」「五筒」「五索」の赤牌が一般的ですが、「三萬」「三筒」「三索」や風牌の赤牌がある場合もあります。通常の牌と入れ替えて用いるので、赤牌を入れる事によりその牌の枚数が5枚になることはありません。赤牌の採用や枚数などは特に決まりが無いので事前に確認が必要です。
赤五筒の中心がガラス玉になっているものもあります。高級感がありますね。
花牌(ハナハイ)・季節牌(キセツハイ)
基本的には日本のリーチ麻雀では使う事がありませんが(ローカルルールでの使用は稀にあり)、「花牌」「季節牌」という牌があります。








花牌・季節牌のローカルルールでの使用方法
手牌に花牌・季節牌がある場合、打牌の前にそれらの牌を晒します。複数ある場合は、複数同時に晒すこともできます。
晒した牌の数だけ嶺上牌からツモをします。アガった時に、1枚1翻として計算します(ドラと同じ扱いです)。
尚、花牌や季節牌を使う場合、通常より嶺上牌を多く残す必要があるので、ドラの表示牌の位置は、花牌だけ使う時は後ろから5列目、花牌と季節牌を両方使う場合は、後ろから7列目となります。
王牌は通常通り14枚残しで、カンの時と同様に嶺上牌からツモした場合は壁牌から補充します。
麻雀牌購入時のポイント
ここまでは麻雀牌の種類について解説してきましたが、ここからは麻雀牌の購入を考えている方のために、購入の際のポイントなどを解説していきます。
使えれば良いからとにかく安いものと考えると後悔することもあるので、下記の点を確認して選びましょう!
麻雀牌のサイズと重さ
日本で一般的に使用されている牌の大きさは、製造メーカーによって多少の違いはありますが、おおよそ縦26mm×横20mm×厚み16mmで重さは15g程度です。
多少の違いがあっても、これに近いサイズと重さを選びましょう。安い牌はこれより小さくて軽いものが多いですが、やはり扱いにくいです。
やはり一般的な大きさのものを購入することをおすすめします。
ちなみに、中国で一般的な牌は日本の牌の1.5~2倍の大きさがあるそうです。日本ではそのサイズの牌をゲタ牌と呼ばれています。
麻雀牌の素材
麻雀牌の素材は色々なものがありますが、ほとんどがユリア樹脂製かアクリル製です。
古いものでは象牙製や鯨骨製のものもありますが、ワシントン条約により象牙製品の全面輸入禁止となった今では象牙の牌は希少品で、オークションなどでは1セット20万円以上はするでしょう。
ユリア樹脂を選ぼう
価格はアクリルの方が安いので、こちらを選びたくなるかもしれませんが、アクリルは絶対にお勧めしません。まず何と言っても、臭いからです。新品のアクリル牌はシンナーのようなキツい薬品臭がします。一局打てばその臭いが手に移ります。風通しの良いところに何日か晒して置けば臭いも取れる場合がありますが、やはりお勧めしません。また、サイズも小さく軽いものが多いですし、ユリア樹脂と比べると強度も劣ります。
アクリル牌を選んではダメな理由
- とにかく臭い
- 小さくて軽い
- 強度が弱い
アクリル素材の牌↓↓↓
アクリル素材の麻雀牌は色がついていたり透明だったり、遊び心がある牌が多いのでちょっと欲しくなりますが、観賞用というかコレクション用という側面が強いと思います。
麻雀マットも忘れずに
麻雀牌のセットを買えば、点棒など必要なアイテムもついてくるので、すぐにプレーする事が出来ます。しかし、そこで忘れてはいけないのが麻雀マットです。これは、麻雀牌のセットにはついてこないので、別途購入をする必要があります。
麻雀マットとは、テーブルの上に敷く正方形のマットで、麻雀牌のジャラジャラ音を和らげたり、牌がテーブルの上で滑ったりするのを防ぐ為に用います。もちろん、これがなくても麻雀のプレーは出来ますが、音がうるさいと近所迷惑にもなりますし、牌が滑ると非常にやりにくいので、必ず用意しましょう。
麻雀マット↓↓↓
まとめ
冒頭にも書きましたが、牌の種類自体は簡単に覚えられると思います。まず麻雀を始めるにあたっては、「数牌」「字牌」を覚えればそれで十分です。それに、必ずしも正式名称を覚える必要はありません。牌の種類だけを覚えたら、あとは麻雀をガンガン打つのみです!牌それぞれの特性や、老頭牌(ロウトウハイ)や么九牌(ヤオチュウハイ)などの分類は、麻雀を打っていれば自然と覚えていくものなので、難しく考えずに是非麻雀を楽しんでください!
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
四連刻、大七星入れてください
十三不塔もできればおねがいします