少牌(ショウハイ)を見逃さない ミスのない麻雀を打とう
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少牌(ショウハイ)を見逃さない ミスのない麻雀を打とう

少牌(ショウハイ)は勝敗を分けるような大きな罰則ではありませんが、麻雀初心者~中級ぐらいまでの方はとくに気をつけたい反則行為です。少し打ち慣れてきた頃が一番やりがちな反則行為でもあります。

反則行為にはさまざまな種類があります。勝敗に大きく影響するものから、ちょっと恥ずかしく少しの痛手ぐらいの軽度なものまでいろいろです。その中で少牌は比較的軽度な反則行為ですが、少牌することによって流れが悪くなったりします。しないに越したことはありませんね。

少牌を少し意識して恥ずかしい反則行為をせずに、良い流れを呼び込める麻雀を目指しましょう!

目次

1. 少牌(ショウハイ)とは?

まずは少牌を知ろう

そもそも少牌とは何のことをいうのでしょうか。ずばり、反則行為です。麻雀に少しなれてきて、役もある程度覚えてきた時が一番危ない時期です。手作りやせっかく覚えた牌効率などに気を取られて、肝心の目の前の手牌をおろそかにしてしまってミスが発生するようになります。
実際の牌でみてみましょう。

■手牌
一筒二筒三筒4筒6筒一索一索一索7萬8萬東西發ツモ

字牌をツモった状況です。メンツも3つ揃っていていい感じです。手牌の枚数を数えてみましょう。

■少牌
一筒1二筒2三筒34筒46筒5一索6一索7一索87萬98萬10東11西12發13

普通であれば(副露していない状態)牌山から牌をツモった場合に、手持ちの牌の合計は14枚にならなくてはいけません。
上の例は1枚少なく持っていることになります。これはいけません。このように手牌の枚数が定数より少ない反則を少牌(ショウハイ)といいます。

少牌(ショウハイ) ⇒ 手持ちの牌の数が定数よりすくないこと

これははっきりと反則行為です。なぜ反則になるか、また、どのような罰則なのかは後述します。

麻雀は4つのメンツと1つのアタマを揃えるゲームです。合計14枚で役を作っていくので、14枚より少ないとなると役もつくれなくなります。

■4面子(メンツ)+1雀頭(ジャントウ=アタマ)
一筒二筒三筒メンツ一索一索一索メンツ7萬8萬9萬メンツ東東東メンツ9筒9筒アタマ

■合計14枚でアガり
一筒1二筒2三筒3一索4一索5一索67萬78萬89萬9東10東11東129筒139筒14

合計14枚でアガりになりますが、対局中はツモと打牌(ダハイ)を繰り返しますので、手元には13枚あることが基本になります。

2. 少牌になりやすいポイントを攻略

少牌になりやすいポイントがいくつかあります。もちろんこのポイントだけではないのですが、多くの場合このポイントの時点で少牌になるのでしっかりと覚えて気をつけるようにしましょう。

①配牌時に牌山から定数を取り忘れる

麻雀では配牌時に
------------------------------------
親:14枚  子:13枚
------------------------------------
の牌を牌山から取ってきます。そのとき最後の1枚をとり忘れるときに一番起こりやすいです。ほとんどの場合このときに少牌になっているといえるでしょう。ただし、どの時点で少牌になったか、ということは問題ではありません。気づいた(ターチャに気づかれた)時点で少牌となります。

haipaiji

このように、親は通称「チョンチョン」と言って2枚とります。残りを子が1枚ずつとっていきます。このときに1枚とり忘れることがあるのです。

②カンの「嶺上牌(リンシャンハイ)」の取り忘れ

ポンやチーの副露の場合は捨牌から1枚とってきたあとに、手持ちの1枚を捨てればいいのですが、カンの場合少し手順が複雑になります。そのため、多牌・少牌になりやすいポイントです。

通常時の手牌の枚数
一筒1二筒2三筒34筒46筒5一索6一索7一索85索97萬108萬119萬12東13

この手牌からソーズの1をカンしたとします。

■カンの牌の枚数の変化

他家の捨て牌から索子1をとる
一筒1二筒2三筒34筒46筒55索67萬78萬89萬9東10一索11一索12一索13一索14

嶺上牌から1枚ツモる

一筒1二筒2三筒34筒46筒55索67萬78萬89萬9東10中11一索12一索13一索14一索15

嶺上牌から1枚ツモった上で1枚捨てる

一筒1二筒2三筒34筒46筒57萬68萬79萬8東9中10一索11一索12一索13一索14

カンはこのような手順で手牌の枚数が変化します。このとき嶺上牌(リンシャンハイ)を取ってくるのを忘れてしまうことによって少牌となってしまいます。2回目3回目も同じように自由に出来る手牌の枚数は減っていきます。この捨て忘れによる少牌(多牌)は多くみうけられるので注意が必要です。

rinshanhai

この嶺上牌(リンシャンハイ)をとるのを忘れないように!

カンの詳しい方法や解説は別の記事に詳しくまとまっているのでそちらを参考にしてください。

 『麻雀初心者必見!もう迷わない槓(カン)の基本と、しどころ。』

カンは方法自体が少し複雑になりますが、1副露に対する残り枚数は変わりません。

そのほかにも少牌になる可能性はありますが、ほとんどの場合上記の2つがほとんどです。

少牌を見分ける方法

少牌におちいりやすいポイントをみてきました。確認する方法はないだろうか、とお思いの方もいると思います。
そこで、漫画「咲-Saki-」でも登場するやり方をご紹介しましょう。

牌の左右3枚ずつをとって端につめるように2段に重ねます。
そのとき真ん中に2段に重ならない牌が1枚であればきっちり13枚あることになります。これはとても簡単に確認できるので、麻雀初心者は特にやってみてもいいと思います。この行為を恥ずかしい行為と思うプレイヤーもいますが、かっこうをつけてチョンボや反則になっていたのではもっと格好がつきません。

3. 少牌(ショウハイ)の罰則

上記の例のように少牌になった場合、罰則があります。ただし、少牌のような罰則(バップ)をどのようにするのかは厳密な決まりはありません。場所場所や時々によってさまざまです。

少牌が発覚または自己申告した場合 ⇒ 対局は続行 違反者はアガり放棄

だいたいにおいて、上記を採用しています。最初の取り決めに大きく依存しますので、対局前にしっかりと確認するようにしましょう。

アガり放棄

アガり放棄とは、麻雀において軽~中度のルール違反に対する罰則です。
違反が発覚した場合、その局1局のみアガることができず鳴くこともできません。厳しいルールになると、ツモ切りのみOKというルールを採用している場合もあります。
また、その局が流局した場合テンパイ宣言もできなくなります。
ただし違反があった局に他のプレイヤーがアガると罰則はなくなります。

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アガり放棄
①アガりを宣言できない
②ポン・チー・カンなどの副露ができない
③ツモ切りのみ ※適用しない場合もあり
④流局の場合にテンパイ宣言できない
⑤少牌の違反者が出た場合でもその局にアガるプレイヤーが出れば罰則は適用されない
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少牌(ショウハイ)の適用時期

罰則にはそれぞれ適用する時期があります。
アガり放棄の場合はそのまま対局が終了すればおしまいですが、罰符の場合は対局が終了した時点で適用する場合と、即刻対局を中止して適用する場合とあります。
これは決まりがないので対局前に事前確認を怠らないようにしましょう。
少牌はほとんどの場合「アガり放棄」になりますので、対局はそのまま続行されます。

4. 多牌(ターハイ)と少牌(ショウハイ)

少牌の説明やおちいりやすいポイントを解説してきました。少牌と同じ系列の反則行為に多牌というものがあります。多牌は罰則も重く、下手をすると対局どころか持ち点すべて没収なんてこともないわけではありません。少牌と違ってなかなか重い罰則です。その理由と内容をみてみましょう。

多牌とは・・・
手牌に定数以上の牌があること。牌が13枚以上ある違反行為

簡単に実際の牌で説明します。

■多牌
一筒1二筒2三筒34筒46筒5一索6一索7一索87萬98萬109萬11東12西13白14發15

このように、副露も何もしていないのに手牌の数が過剰にあります。この時点で多牌となります。たしかに手牌が多いですが、少牌だって少ないので同じ違反ではないのでしょうか?なぜ少牌より重い罰則となるのでしょうか?
それは、麻雀のイカサマと深い関係にあります。
少牌の場合は単純に役が作れなくなります。それだけですみますが、多牌の場合、自分に不利な牌を隠したり、他の牌と変えたりとイカサマが出来うる状態となるからです。「握り込み」なんていういイカサマ行為もあります。本当にイカサマを考えていなくて純然たる間違いだったとしても、このようなことが出来る状態にあること自体をよしとしないルールなのです。

5. まとめ

麻雀はとにかく流れが大切です。軽度なミスといっても良い流れを断ち切ってしまう場合もあります。軽いミスとあなどっていると、大きな痛手をこうむる事があります。「軽いミス」と軽く考えずに、集中してミスのない麻雀をうちましょう。

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皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!

  1. 誤字報告です。
    >このように手牌の枚数が定数より少ない反則を多牌(ターハイ)といいます。
    →多牌じゃなくて少牌(ショウハイ)かと

    >少牌になりやすいポイントがいつくかあります。
    →い【くつ】か

    >残りを子が1枚づつとっていきます
    →【ず】つ 現代仮名遣い

    >牌の左右3枚づつをとって端につめるように
    →【ず】つ

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >誤字報告です。
      申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
      「づつ」につきましては全記事を見直し「ずつ」に修正致しました。
      いつも誠にありがとうございます!m(__)m

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