猫でもわかる!1翻から役満までとれる三元牌の基本と活用法
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猫でもわかる!1翻から役満までとれる三元牌の基本と活用法

目次
  1. 三元牌(サンゲンパイ)とは?
    • 1-1. 三元牌ご紹介
    • 1-2. その他の役牌も覚えよう!
  2. 1翻から役満まで!三元牌を使った役
    • 2-1. 役牌のみ
    • 2-2. 小三元
    • 2-3. 大三元
  3. 初手、三元牌はこのように切る!
  4. まとめ

三元牌(サンゲンパイ)とは、字牌の種類であり、3枚揃えてアガると1翻もらえるたいへんありがたい牌です。麻雀牌のなかでも異色で、柄も独特なのでついつい集めたくなってしまいます。漢字1文字で書かれた牌(ハクは無地)なんて、とても素敵じゃないですか!プロの中でも三元牌が一番好きだと豪語する人もいるぐらいです。

麻雀をやっているときに、なかなかアガれず、あまりよくない配牌が続く場面にぶちあたった経験がある人は多いでしょう。そんなときに三元牌など役牌をとりあえず3枚揃えてちょっと一安心した経験がある人も多いとお思います。そうなのです、字牌の中で三元牌・自風牌・場風牌は、とりあえず3枚揃えてしまえば役がつくのです。なかなか上がれないときにこのような簡単な役を見逃す手はないでしょう。また、そんな急場しのぎ的な役割から、三元牌を3種類とも刻子(コーツ)でそろえて役満!一発逆転!!輪廻転生!!!ということも可能になってきます。そんなめでたくもある特殊な牌なのです。

そんな大変うれしく目出度い三元牌の基本と活用法をご紹介しますニャ。

三元牌(サンゲンパイ)とは?

1-1. 三元牌ご紹介

基本中の基本、そもそも三元牌とはどの牌のことを指すのでしょうか。
三元牌よりももう1つ大きなくくりである字牌をまずみてみます。

■字牌(ツーパイ)とは
牌の中の漢字で書かれた図柄の牌。風牌(フォンパイ)の 東西南北(トンナンシャーペー) の4種と 白發中(ハクハツチュン) の 三元牌(サンゲンパイ) の3種の合計7種。

麻雀をやったことがない人でも1度は聞いたことがあるフレーズかもしれません。トンナンシャーペーハクハツチュンです。語感がすばらしいですね。覚えやすい。また、何も書いてないハクを除いてすべて漢字1文字が書いてあります。潔いですね。まずはこの字牌というくくりを覚えた上で、これら字牌をさらにわけた中に三元牌が存在しているのです。
では次に大本命の三元牌をみていきます。

■三元牌(サンゲンパイ)とは・・・
字牌(ツーパイ) の中の 白發中(ハクハツチュン) の総称。

白 ←何も書かれていない白い牌、これを白(ハク)と呼びます。正式名称は「白板(パイパン)」といいます。ハクという呼び名以外にも、「シロ」と呼ぶ場合もありますが、一般的には「ハク」と呼ばれる牌です。

發 ←緑色で發と書かれている牌、これを發(ハツ)と呼びます。正式名称は「緑發(リューファ)」といいます。

中 ←赤色で中と書かれている牌、これを中(チュン)と呼びます。正式名称は「紅中(ホンチュン/フォンチュン)」といいます。通称はあくまでもチュンで、決してナカとかチュウとは呼ぶことはないです。

このように、字牌の中のハクとハツとチュンを合わせて三元牌と呼びます。数牌(シューパイ)にくらべるとただ者ではない雰囲気を感じ取れるでしょうか。それもそのはず、この3種類は同じ3枚を揃えるだけで役となる特別な牌なのです。その場合は役牌という役になります。数牌などにはない特権です。役牌となる牌は三元牌だけではなく、自風牌と場風牌も役牌になります。このことはのちほど解説します。
まずは三元牌でアガった形をみていきましょう。

■役牌(三元牌)のみでアガった形
一筒二筒三筒7筒7筒7筒3索4索5索中中中役牌2萬2萬

みごとに三元牌の役牌のみでアガりました。「中」が燦然と輝いています。この形は役牌以外の役はつかない、純粋な役牌のみの役となります。翻数的には1翻しかありませんが、この役牌がキーとなって対局が進むことがあります。また、初心者にとって覚えやすいということも手伝ってよく出現する役です。また、副露(フーロ)といってターチャの牌をもらって揃えても同じ役牌1翻となります。

■役牌(三元牌)のみでアガった形(副露)
一筒二筒三筒7筒7筒7筒3索4索5索2萬2萬中中中ポン

自力ではもちろんのこと、鳴いてもOKな役牌はとても心強い味方となってくれます。
また、麻雀を覚えたての頃は役無しチョンボすることがあるので、スーパー初心者の方はこの三元牌のトイツが手牌にあった場合、ターチャが同じ牌を捨てた瞬間にポンしてもいいぐらいです。とりあえず三元牌を含む役牌を3枚持っていれば、役無し罰符(ルール違反:役なしだとアガれない)になることはありません。

副露(フーロ=鳴き・鳴く)とは
他家 の 捨牌 を チー、ポン、明カン などして取得することで面子(メンツ)を揃えること。

●ポン
2枚同じ種類の牌がある 対子(トイツ) の状態で、 他家(ターチャ) が切った牌を貰って3枚の 刻子(コーツ) 揃える行為。

●チー
2枚連続した 数牌(シュウパイ)がある 塔子(ターツ) の状態で、 上家(カミチャ) が切った牌を貰って3枚の 順子(シュンツ) 揃える行為。

●カン
3枚同じ種類の牌がある 刻子(コーツ) の状態で 他家(ターチャ) が切った牌を貰って4枚の 槓子(カンツ) 揃える行為。

1-2. その他の役牌も覚えよう!

三元牌以外にも役となる牌がいくつかあります。まずは役牌の種類をみてみましょう。

三元牌
字牌(ツーパイ) の中の 白發中(ハクハツチュン) の総称。

場風牌(バカゼハイ=圏風牌・荘風牌)
現在の局における場と同じ 風牌(フォンパイ) のこと。東場なら東、南場なら南のこと。役牌の1種。

自風牌(ジカゼハイ=門風牌)
現在の 局 における自分の 風牌(フォンパイ) のこと。東家(トンチャ) は東、南家(ナンチャ) は南。役牌の1種。

このように文字だけ見ても何のことかわからないと思います。
今回は三元牌の紹介なので、その他の役牌についてもっと知りたい方は本サイトの別の記事をご覧ください。

『シンプルだけど奥深い「役牌」簡単な手を使ってもっと上のステップへ!』

1翻から役満まで!三元牌を使った役

2-1. 役牌のみ

すでに先ほど三元牌ご紹介でみてきました役牌のみとして三元牌を使用した形です。
もう一度さらっとおさらいしましょう。

■役牌(三元牌)「中」のみでアガった形
一筒二筒三筒7筒7筒7筒3索4索5索中中中役牌2萬2萬

さらにもう1つ大切なことがあります。それは、役牌を2組揃えた場合はどうなるのか。それは2組揃えば2翻、3組揃えば3翻と足し算で増えていきます。初心者はこのことを忘れがちになるので注意してください。

■役牌+役牌
一筒二筒三筒3索4索5索中中中役牌2萬2萬白白白役牌

役牌のみではかなり打点が低く、あまり攻撃を与えられません。そこで、役牌を増やすとすこし攻撃力がアップします。また、立直(リーチ)をかけてさらに1翻追加する手も十分に考える必要があります。

ここまでは三元牌を役牌として使用した例をみました。次に役満をさえ狙える手をみてみましょう。

2-2. 小三元

まずは小三元のアガった形です。

おしい!と思わず言ってしまいたくなる形ですね。あとハク1枚さえあれば…しかし、惜しい悔しいだけではありません。この小三元は点数計算がちょっと面白い計算になります。
小三元自体は2翻役なのですが、じつは前項で解説したとおり、役牌の点数も付属します。

小三元【2翻】 + 役牌 【1翻】 + 役牌 【1翻】 = 4翻

という計算になります。実質4翻役ということです。満貫確定もしくは満貫1歩手前までもってくることが可能になります。役牌のみの三元牌よりも攻撃力アップできました。
さらに次は三元牌の大親分登場です。

2-3. 大三元

次は一気に打点があがり、みんな大好き役満です。

このように、三元牌を目一杯つかって作る役です。
役満の中では国士無双とならび比較的出やすいとされている役なのでぜひ狙ってみてください。

初手、三元牌はこのように切る!

ここまで三元牌の基本と使用する役を理解できたでしょうか。次にちょっと角度を変えて、手牌の三元牌の切り方を考えていきましょう。
1翻から役満まで絡んでくる三元牌の扱いを間違えると、痛い目にあうことがあります。自分で役満まで狙えるということは、裏を返せばそのまま自分へ直撃しかねないのです。
三元牌がらみの役を作る上でも、振り込まないためにも、切り方をしっかりと覚えましょう。

■1巡目 配牌 自風=西 東場
1筒1筒1筒4筒5筒6筒7索8索6萬西北白發8萬ツモ

このような配牌となりました。暗刻が1つとそれ以外はなんとなく順子にもなりそうですが、あまり良い感じではありません。せめて一回目のツモで字牌が重なってくれたらと思います。

まず、親である東家が を捨てました。次に南家が を捨てたとします。
早速三元牌が捨てられました。

そして次に自分が をツモったとします。ここで何を捨てるか考えてみましょう。まず考えられるのはやはりターチャも捨てた「ハク」か「ハツ」を捨てたいところです。さてどちらを捨てるのが最善でしょう。

答えは です。

2番目の南家も を持っていたと仮定します。まず親が を捨てたならばどちらの牌を捨てるでしょうか。おそらく同じ を捨てるでしょう。三元牌は順子が作れずただでさえ揃えにくいところで、 を1枚捨てられたならば、確率的に南家も を捨てるのが妥当でしょう。

そう考えた上で南家が を捨てないで を捨てたということは を持っていないだろうと推測できるわけです。とすると、 はまだ2枚残っていると考えられるわけです。よって、自分も を捨てずに、南家と同じく を捨てる方が妥当だろうと考えることができるのです。

これはひとつの例ですが、このような考えから捨てる牌を決めることもできるのです。ただやみくもに「役牌は捨てる」なんて考えずに、ちょっとでも揃う確率を上げていくとさらにアガれるようになります。

三元牌のドラ

みなさんはドラをご存知でしょうか。
麻雀ではドラといって持っているだけでボーナス加点される牌というものが存在します。
ドラの基本は下記記事をご参照ください。

⇒『ドラ・ドラ・ドラ!ドラを使っての麻雀攻略法。』

裏ドラ
三元牌とドラの関係のお話です。
ドラはドラ表示牌というものがあります。そのドラ表示牌の次の牌がドラそのものの牌となります。
このとき、ふと疑問に思う人もいるかもしれません。1~9の数牌(シューパイ)は数字通りにドラになりますが、三元牌は表示牌に対してどの牌がドラ牌となるだろうかと。
答えは簡単です。

この並びを覚えてしまいましょう。「白⇒発⇒中」です。これは覚えるしかありません。
たとえばドラ表示牌が「白」だったらドラ牌は「発」、ドラ表示牌が「発」だったらドラ牌は「中」です。
ドラ表示牌が「中」だったらドラ牌は最初に戻って「白」となります。

まとめ

ここまで三元牌を細かく解体し、三元牌を使った役までみてきました。三元牌は自分にとって有利であると同時にターチャにとっても有利に働くということも合わせて覚えておきましょう。中級者や上級者は初手で字牌を捨てることが多いのですが、ある著名なプロ雀士は、初手ではほぼ字牌を捨てることはないと言っています。このような考え方もあります。三元牌はおいしくうれしい牌であるからこそ、さまざまな考え方が生まれてくるのでしょう。みなさんも、これを機会に三元牌を自分の方法で料理してください。きっとおいしい麻雀ライフになると思いますニャ!

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皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!

  1. 誤字報告です。
    >麻雀を覚えたの時は役無しチョンボすることがあるので
    →麻雀を覚えた【て】の【頃】は  など

    >あとハク1枚さえあれば、、、しかし
    →あれば【……】しかし(三点リーダーに)

    • 麻雀豆腐編集部です。
      麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!

      >誤字報告です。
      申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
      いつも誠にありがとうございます!m(__)m

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