瑞原明奈 家庭と仕事を両立する美人女流雀士について

瑞原明奈プロは、最高位戦日本プロ麻雀協会に所属する麻雀プロで、MリーグではU-NEXT Piratesに所属、2021シーズンではMVPを獲得し大活躍、チーム名のパイレーツからとって、「気高き女海賊」のキャッチフレーズを持っている人気女流プロです。プライベートでは、二児の母であり、家庭と麻雀プロの活動を両立している、ママ雀士の代表格でもあります。最強ママ雀士、瑞原明奈プロについてご紹介します。
気高き女海賊・瑞原明奈プロについて
プロフィール
- 名前:瑞原明奈(みずはら あきな)
- 生年月日:1986年11月19日
- 出身:長崎県佐世保市
- 学歴:早稲田大学国際教養学部卒業
- 血液型:O型
- 趣味:映画鑑賞、人狼
- 所属団体:最高位戦日本プロ麻雀協会
- Mリーグチーム:U-NEXT Pirates
- X(旧Twitter):@akn19mj
- インスタグラム:akinamz
瑞原明奈プロは、「気高き女海賊」の二つ名で紹介されることが多いですが、オンライン麻雀ゲーム「天鳳」では"みかん太"のハンドルネームで、九段まで昇級したことで知られているため、その名前にひっかけて「未完の大器」という二つ名も持っています。最近では、気高き女海賊の方が良く使われている印象です。
現在は最高位戦日本プロ麻雀協会に所属していますが、最初は日本プロ麻雀協会に2014年に13期生としてプロ入りしましたが、2017年にリーグ戦のスケジュールが合わないことなどを理由に最高位戦に移籍しました。
麻雀にはまる前は、映画が好きで、一番好きな映画として必ず上げる作品は「エターナルサンシャイン」です。他には、「素晴らしき哉、人生」や「アニーホール」といった作品が好きだそうです。他には、趣味であり特技であるのが「人狼ゲーム」で、麻雀界屈指の人狼プレイヤーとしても知られていて、人狼の番組にもよく出演しています。
また、コアラが好きだそうで、20時間眠っていて、起きている時はユーカリを食べて酩酊している、自由な姿に憧れているらしいです。自由なものを見るのが好きみたいです。(YouTubeチャンネル「るみあきchanねる」より)
普段はおっとりとして、可愛らしい印象がある瑞原プロですが、麻雀になると熱くなるタイプで、対局中の表情も普段とは全然違った印象で、そのギャップも魅力の一つかもしれません。
チームメイトの小林剛プロ曰く、Mリーグの楽屋でチームメイトの試合を観戦している時、誰よりも喜怒哀楽が表に出るそうです。
天鳳高段位ユーザーでどちらかというと、確率を重視する打ち方をしますが、パイレーツのチームメイトである小林剛プロや朝倉康心プロ、石橋伸洋プロ(朝倉プロと石橋プロは現在は退団)といった選手たちほどデジタル思考でなく、チームメイトたちは直ぐに数字の話を始めるが、ついていけないと話しています。また、小林剛プロたちと違って、げんを担いだりもするそうです。
最近では、2022年4月20日にTBS系列で放送されたクイズ番組「東大王」に出演したり、音声配信サービス「AuDee」で初の冠ラジオ番組「ミズハラジオ」(全四回)が放送、Mリーガーが出演するソニー損保のCMにも出演するなど、Mリーグに参戦したことをきっかけに、多数のメディアに出演、人気の麻雀プロの一人となりました。
二児の母であり麻雀プロ
瑞原明奈プロは、麻雀プロになる前の25歳の時に、麻雀関連ではない一般のお仕事をされている方と結婚、2015年4月に第一子の妊娠を自身のブログで発表、7月に女児を出産。そして2019年1月には第二児となる長男の出産をX(当時はTwitter)で発表しました。
瑞原プロは2014年に麻雀プロとなっており、二年目に入ったころには第一子を妊娠、出産しているので、麻雀プロとしてのキャリアは、子育てを両立しながら歩んできたものとなります。
子育てをしながらも、家族や周りの方のサポートもあり、着実に麻雀プロとしての実績を重ね、Mリーグに参入、今やトッププロの一員で、最強のママ雀士となった瑞原プロですが、母親であることにこだわりを持っており、
「基本は、私は『お母さんであること』を大事にしていきたいと思っています。子どもたちが小さいうちは、母親業をちゃんとやりたい。でも、子どもって、本当にあっという間に大きくなって、どんどん手がかからなくなっていく。それにつれて、自分で仕事にあてられる時間も増えてきました。そのバランスをとりながらこれからもやっていくんだろうなと感じています。」ESSEonlineインタビューより
といったように、インタビューで答えています。
一人目のお子さんが生まれた時には、ワンオペで乗り切ることができたそうですが、二人目のお子さんを出産した時というのは、Mリーグの参加が決まったころでした。シーズン中は夜の対局が続くことになり、さすがに今まで通りでは厳しいという事になり、旦那さんやそのご家族のバックアップがあって、乗切ることができたそうです。
子育てを協力してもらえた、すんなりとお願いすることが出来た一つの大きな理由として、Mリーグは年棒制であり、最低年俸が400万と決まっている事を挙げています。他の麻雀プロの活動は報酬が出ない可能性もありますが、Mリーグは企業がスポンサーになっており、報酬をもらうことになっている、これが説得力となったとインタビューで話しています。
また、旦那さんも今まで家事が得意なタイプではなかったようですが、Mリーグに参加するように、いざ自分がやらないといけなくなったら、いろいろとできるようになったそうです。いろんな所にMリーグの影響がありますね。
天鳳のハンドルネームは”みかん太”
瑞原明奈プロは、第一子の出産後、所属団体のリーグ戦などは休業していましたが、麻雀の腕を衰えさせないために、オンライン麻雀「天鳳」を始めます。子供が寝たら自分の時間と考え、瑞原プロはオンライン麻雀で麻雀の勉強、研究を始めることになります。
瑞原プロの天鳳のIDは「みかん太」という名前で、これは名前をつけるときに、みかんを食べながら考えていたからだそうです。みかんだけだとなぁー、と思い、運が太いアカウントになればと思い、「みかん太」という名前にしたそうです。
みかん太さんは、最高で九段まで昇段し、安定して八段と九段を行ったり来たりしている強豪プレイヤーとして知られ、この実績が評価され、Mリーグ・U-NEXT Piratesから指名されることになりました。
天鳳の強豪プレイヤーということで、ネット麻雀出身だとよく誤解されることがあるそうですが、麻雀プロになってから天鳳を始めているので、ネット麻雀出身ではありません。
グッズ
所属する最高位戦日本プロ麻雀協会から、瑞原明奈プロのオフィシャルグッズが販売されています。
ステッカーや缶バッチ、キーホルダー、スマホケース、スマホリング、コンパクトミラー、エコバック、お守りが発売中で、ご自身がデザインされた、猫の頭の上にみかんが乗っている可愛らしいイラストが印象的です。
また、過去にはアパレルブランド「LIVERTINE AGE(リバティーンエイジ)」ともコラボしており、ロングTシャツ、パーカー、キャップが販売されました。
著書
瑞原明奈プロは3冊の著書を発売しています。「瑞原明奈のロジカル麻雀入門」は、麻雀のルールを覚えたばかりの初心者から中級者ぐらいに向けて、瑞原プロの"ロジカル"な戦術を解説している本です。そして、コラムも掲載されており、瑞原プロのファンにはお勧めな一冊になっています。
「海賊の麻雀 勝率を上げる技術と思考」は、メンバー交代で鈴木優プロ、仲林圭プロが加入し新体制となったパイレーツの選手たちが、Mリーグ2022シーズンの実践譜を元に、実際に打った選手と他のチームメイトの意が掲載された一冊となっています。
「麻雀つれづれ日記 切った牌はもどらない」は初となる自伝フォトエッセイで、牌譜検討もありますが、「第一章 麻雀と人生」、「第二章 U-NEXT Piratesという名の船」、「第三章 麻雀プロとして、母として」といった内容で、瑞原プロご自身が、今までとこらからの人生について書いています。
- 瑞原明奈のロジカル麻雀入門(2022年、マイナビ出版)
- 麻雀つれづれ日記 切った牌はもどらない(2023年、KADOKAWA)
- 海賊の麻雀 勝率を上げる技術と思考(2023年、池田書店) ※小林剛プロ、鈴木優プロ、仲林圭プロとの共著
働くお母さんで女海賊、瑞原プロの経歴
二児の母でMリーグMVPも獲得、天鳳では高段位プレイヤーでもある美人雀士、瑞原明奈プロが麻雀と出会い、プロとなりMリーガーとして活躍するようになった経歴をご紹介します。
テレビ対局で麻雀と出会う
瑞原プロが麻雀に興味を持つようになるまで、一番興味を持っていたものは映画でした。故郷である長崎県佐世保市にある、長崎県立佐世保西高等学校を卒業し、早稲田大学に進学、大学在学中には映画制作研究会に所属し、麻雀ではなく映画制作に熱中していました。今では麻雀プロとなり人前に出る機会が多いですが、基本的に人前に出て何かすることは苦手で、映画制作も女優として表に出るわけではなく、裏方に徹していたそうです。
大学在学中には、アメリカオレゴン州に一年ほど留学、アメリカの映画が一番好きだったため、アメリカの文化を直に触れることによって、映画をもっと楽しめると思ったからという理由だったそうです。
そんな瑞原プロが麻雀に興味を持ったのは、テレビ対局を見ていたのがきっかけでした。20歳ぐらいの時に、CSチャンネルの「MONDO TV」で麻雀対局番組を見るようになり、しばらく見る専門のいわゆる"観る雀"となりました。大学在学中は見るのみで、麻雀を打つ機会はなかったそうです。
一番最初に好きになった麻雀プロは土田浩翔プロで、素人が見てもびっくりする、セオリーや確率を無視して自分の考えを貫く打ち筋を見て好きになったそうです。土田プロがいなければ、こんなに麻雀を好きにならなかったかも、と語るほどです。また、佐々木寿人プロのように、殴られても殴られて立ち上がるボクサーのような、芯の強さを感じる麻雀が好きだったそうで、お二人のような信念のある麻雀に憧れたと語ります。
大学卒業後に一般企業に就職、23歳になったころから、会社で出会った人たちと頻繁に麻雀を打つようになります。そして、25歳の時に結婚、会社を退職、そのころにオンラインの麻雀番組で『一般の麻雀好きな女性で、麻雀を強くなりたい人を募集』というのに応募し、プロに麻雀を教わったり、アマチュアも参加できる大会に参加することによって、競技麻雀への興味を強めていきます。
元々、麻雀への興味の入口になったのは、テレビで麻雀プロが打つ競技麻雀を見た事がきっかけだったので、競技麻雀をやってみたいという気持ちは強く、麻雀プロたちと実際に会う機会も増えていく中で、自分も同じところで戦ってみたい、という気持ちで麻雀プロになったそうです。
子育てしながら麻雀プロとして活動
2014年に日本プロ麻雀協会に入会し、麻雀プロとなります。その年の冬に妊娠が発覚、プロになって二年目となる2015年に第一子となる女の子を出産し、産休、育休を繰り返すことになります。
子育てをしながら所属団体のリーグ戦や麻雀の大会に参加することが難しいことから、オンライン麻雀「天鳳」をみかん太のIDで始め、ネット麻雀の世界で麻雀の腕を磨きます。
2017年4月に、日本プロ麻雀協会から最高位戦日本プロ麻雀協会に移籍をします。これは、子育てをしながら協会の女流リーグに参加することが難しいという理由でした。日本プロ麻雀協会の女流リーグは、すべて土日祝日の開催であり、旦那さんが平日休みの仕事をしており、また近くの一時保育も平日のみのところばかりで、日程を合わせることが難しかったのですが、最高位戦の女流リーグは、夏の平日に短期間で開催されるということもあり、家族の負担を少なくするために、移籍をすることになりました。
2019年は大きな転機となる一年となり、1月には第二子となる男の子を出産します。そして4月には、最高位戦日本プロ麻雀協会、日本プロ麻雀協会、RMU、麻将連合-μ-に所属する女流プロが出場する、スリアロチャンネルによるリーグ戦「プリンセス・リーグ」で見事優勝、初となるタイトルを獲得します。
そして、7月にはMリーグのドラフト会議にてU-NEXT Piratesから指名を受け、Mリーガーとなります。
Mリーグに参戦、女海賊となり活躍
Mリーグ結成の二年目となる2019シーズンは、レギュレーションが変更、チーム構成「3人ないし4人」「男女混成」となります。2019年7月9日に行われたドラフト会議で瑞原明奈プロはU-NEXT Piratesから指名を受けます。
当時パイレーツは、小林剛プロ、朝倉康心プロ、石橋伸洋プロと三名が所属しており(現在は朝倉プロ、石橋プロが退団、鈴木優プロ、仲林圭プロが加入)、デジタル派の雀士が揃っているチームカラーを大事にするため、天鳳と関りが深く、最高九段まで昇段し、一度九段に行ったことがあるだけでなく、安定して高段位を維持している瑞原プロを指名したと、監督である木下尚氏は語っています。
麻雀観戦が好きだった瑞原プロですので、当然1年目のMリーグも熱心に見ていたそうです。2年目のドラフト会議で指名されるとは思っていなかったようで、指名された時は、「なぜ選ばれたんだろう」、という感想だったそうです。また、ドラフト会議は家族で見ていて、お子さんが騒いで落ち着かせるのが大変で、それどころじゃなかったと、ママ雀士・瑞原プロらしいエピソードを話していました。
デジタル派のチームメイトに影響を受け、どんなシチュエーションでも攻める傾向にあったが、危険すぎるときは冷静になって守りに入ったり、門前で手を進め高打点にこだわり過ぎず、鳴く時は鳴いて、あがりを優先したり、といったように、自身の雀風に良い変化があったと語ります。
瑞原プロが加入した2019シーズンは、チームはレギュラーシーズンに苦戦しながらも6位でセミファイナル進出。セミファイナル、ファイナルと調子を上げていき、チーム初となる優勝に輝きます。
2021シーズンはMVPを獲得、授賞式では「私が活躍することが、働く女性や戦うお母さんをはじめ、だれかの励みになれたら嬉しいなと思います」と語り、子育てをしながら麻雀プロとしての活動をし、"お母さんであること"を大事にしている、瑞原プロらしい素晴らしいコメントを残しました。
しかし、MVPを獲得した2021シーズンは、レギュラーシーズンは首位突破をしましたが、セミファイナルは最下位に沈み、2年連続ファイナル進出を逃し、レギュレーションにより選手強制入れ替えとなり、朝倉康心プロと石橋伸洋プロが退団、2022シーズンから鈴木優プロ、仲林圭プロが加入し、パイレーツは新体制となりました。
瑞原明奈プロは、天鳳の高段位者として活躍し、それをきっかけにMリーガーとなり大活躍、家庭と麻雀プロの活動を両立し、麻雀プロとして多岐にわたる活躍をしています。
シーズン | 個人 スコア | 平均 打点 | 4着 回避率 | 最高 スコア | 半荘数 |
---|---|---|---|---|---|
2022 | 270.3pt | 6,802 | 0.8261 | 73800 | 23 |
2021 | 440.6pt | 6,228 | 0.9048 | 66100 | 21 |
2020 | -117.9pt | 7,014 | 0.6842 | 46700 | 19 |
2019 | -101.8pt | 7,047 | 0.6875 | 50500 | 16 |
獲得タイトル
- 第2回プリンセスリーグ 優勝
- Mリーグ2021シーズン MVP
瑞原明奈プロの動画
優勝を決定づける会心の一撃
プリンセスリーグにて
ヤミテンからリーチへの変化
解説の村上淳プロも素晴らしいと評価しています。
高打点を欲張らず鋭い仕掛け
解説の土田浩翔プロも高評価です。
瑞原プロの見事な守備力
これを振り込まないのはさすがという一局。途中で見せる変顔もキュートです。
最後の最後まで目が離せない
麻雀の醍醐味が詰まったような一局です。
公式YouTubeチャンネル「ミズハラちゃんねる」
瑞原明奈プロは2022年2月13日からYouTubeチャンネル「ミズハラちゃんねる」を解説しました。
Mリーグの試合の牌譜検討や麻雀ゲーム「雀魂」や「Maru-Jan」の実況配信といった麻雀関連の動画や、それ以外にも、ホラーゲーム「夜間警備」やパズルゲーム「Q Remastered」といったゲーム配信、
また、パイレーツ感謝祭でチームメイトと名古屋に行った時の動画など、プライベートの様子が垣間見れる動画もアップされています。
そして公式で、切り抜き動画をアップしている別チャンネルもあります。
まとめ
Mリーグ2021シーズンのMVPである瑞原明奈プロは、Mリーグの実績もあり、美しいルックスで人気の麻雀プロですが、その一方"母親であること"を大切にしているママ雀士という一面を持っています。女海賊であり最強ママ雀士で天鳳の高段位者プレイヤー「みかん太」でもある瑞原明奈プロは、二人のお子さんを育てながら、麻雀プロとして活躍しており、新しい時代の女流プロの一つの形を示しているようです。
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