【東城りお】ミス・パーフェクトと言われるニューヒロイン

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【東城りお】ミス・パーフェクトと言われるニューヒロイン

東城りおプロは、日本プロ麻雀連盟所属で、Mリーグ・セガサミーフェニックスに所属している人気女流プロです。可憐なルックス、個性的なファッション、もちろん麻雀の実力も確かな物で、ミス・パーフェクトと呼ばれています。最近ではバンド活動を始め、幅広い活躍をしている、麻雀界を代表する美人麻雀プロ、東城りおプロについてご紹介します。

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ミス・パーフェクト、東城りおプロについて

プロフィール

  • 名前:東城 りお(とうじょう りお)
  • 生年月日:1990年9月18日
  • 出身:秋田県潟上市
  • 学歴:高校中退
  • 血液型:O型
  • 好きな物:パチンコ・パチスロ、アニメ・漫画、ゲーム
  • 所属団体:日本プロ麻雀連盟(29期)
  • Mリーグチーム:セガサミーフェニックス
  • X(旧Twitter):@RioTojyo
  • Instagram: riopara0918
  • YouTube:りおみんちゃんねる

"東城りお"という名前は本名ではなく、"東城"という名前は、漫画「銀魂」に登場する"東城歩"というキャラクターからとり、"りお"はパチスロの「リオパラダイス」が由来となっています。銀魂のキャラクター東城歩自体が、「いちご100%」に登場する東城あやのパロディであるため、パロディのパロディという事になり説明が複雑になるので、「いちご100%」の東城あやが由来になっていると答えていた時期もあったそうです。下の名前も銀魂のキャラクターから取ろうと考えたそうですが、硬い名前になってしまうのっで、ひらがなの名前にし、当時好きだったパチスロから名前を取っています。

ゲンを担いだり、ルーティーンを作ることはあるが、長続きせずよく変えることが多いので、インタビューなどで話したことが、数か月後にも変わっていることが多いそうです。

パチンコ、パチスロが好きで、それが仕事にも活きており、パチンコ店のイベント出演や、パチンコ・パチスロ番組に出演することが多いです。名前の由来となったリオパラダイス以外には、牙狼をよく打っていたいたそうです。

セガサミーフェニックスのチームメイトであり、同じ日本プロ麻雀連盟に所属する魚谷侑未プロと東城りおプロは、Mリーグ入りする前からプライベートでも仲が良く、二人でYouTubeチャンネル「りおみんチャンネル」を運営しており、"りおみんコンビ"と呼ばれています。

バンド活動

東城りおプロは、2023年10月に結成されたバンド「Drawing」のボーカルを務めることが発表されました。このバンドは、ボーカルの東城プロだけが麻雀プロで、他のメンバーはプロのミュージシャンとして活動されている方々で、本格的なロックバンドとなっています。

このバンドの始まりは、東城プロがYouTubeチャンネルで歌っている動画を目にした音楽プロデューサーが、日本プロ麻雀連盟所属の宮内こずえプロと東城プロの二人が出演するライブイベント"こじゅりおライブ"が企画され、それをきっかけに、今度は東城プロをボーカルとしたバンドを結成しようという事になり、Drawingが結成されました。

デビュー曲「M」のミュージックビデオは、2023年10月28日に一般募集したファンが参加し、ライブハウスで撮影されました。歌詞の中にはMリーグのチーム名を連想する言葉が入っており、東城プロも各チームのポーズをとっており、Mリーグファンには胸が熱くなる曲となっています。

最初は、棒立ちで歌っていたそうですが、それでは絵にならないということで、Mリーグチームの決めポーズを入れたらうまくはまったそうです。

現時点では始動したばかりですが、これからの活動が楽しみです。

Drawing公式X(@Drawing___JP)

Mリーグで天和チャンス

2023年10月10日に開催された第一試合の東一局、配牌の時点でテンパイし、第一ツモでアガる、奇跡的な役満"天和"のチャンスが訪れました。

東城プロは配牌時点で、三索の単騎待ちとなるテンパイ、手配の一番右側に三索を置きます。

そこへツモってきたのは、八萬、残念ながら天和とはなりません。心なしか、少しがっかりとしたような表情に見えます。そして、ここでダブリーのチャンスもありましたが、待ちが悪いため、ダブリーという選択は取りませんでした。二巡目には、四索を引き、一・四索待ちのノベタンに変化したため、ここでリーチ、すると三巡目には一索をつもり、「リーチ・一発・ツモ・ドラ1・裏ドラ1」の満貫4,000点オールを決めます。

天和にはなりませんでしたが、やはり運を味方にした一戦となり、このシーズン初となる勝利を挙げた一戦となりました。

セガサミーフェニックス電撃退団

2024年6月10日、セガサミーフェニックスは魚谷侑未プロと東城りおプロとの契約を満了したことを発表しました。二年連続の最下位で終わった2023-24シーズンですが、選手交代のレギュレーションの対象ではなかったため、ファンにとっては衝撃の電撃退団となりました。

東城プロの個人成績は、2023-24リーズンこそ-231.6ポイントと大きなマイナスになりましたが、2021-22シーズンは55.9ポイント、2022-23シーズンは163ポイントと、Mリーグの舞台で結果を残していました。そして、魚谷プロは、ここ数年はマイナスの成績が続いていたものの、ドラフト1位指名選手であり、2019-20シーズンのMVPプレイヤーでもあるチームの顔である存在であったため、二人の退団に多くのファンが驚きました。

東城プロは、あくまでも明るく前向きの気持ちであるといった内容の文章を自身のXで発表、漫画好きの東城プロらしく"東城先生の次回作をお楽しみに!"という言葉で結びました。。

東城プロがボーカルを務めるバンド"Drawing"の公式YouTubeチャンネルでは、退団が発表された直後のインタビュー動画が発表されました。その中で、禁煙、ダイエット、筋トレなどいろいろなことに挑戦しており、今後バンド活動にも今までよりも力を入れるなど、今後の活動についての抱負が語られました。

更にパワーアップして、Mリーグの舞台に戻ってきてくれることを期待しています。

東城りおプロの波乱万丈な経歴

パーフェクトの通り名を持つ東城りおプロですが、現在まで波乱万丈な麻雀プロ生活を送ってきました。その経歴をご紹介します。

タレントを目指し上京する

東城りおプロが麻雀を覚えたのは小学校5年生の時、麻雀が好きなお父さんの影響でパソコンの麻雀ゲームで麻雀を覚えます。しかし、子供の頃は麻雀よりもスポーツが好きで、小学校ではバスケと水泳、中学では陸上部に所属していました。

高校生に進学して直ぐに、東城プロは肺気胸という肺に穴が開いている病気になってしまいます。その病気の影響で、一カ月半入院することになり、学校を休むことになってしまいます。退院して学校に戻ったときには、仲の良いグループが出来ていたり、入院前とはクラスの雰囲気も変わってしまい、また、退院後には体を動かすことも制限され、運動をするよりも家でゲームをする時間が増え、学校に通う気持ちがなくなってしまっていったそうです。

高校二年生の時に、修学旅行に行き、高校時代の良い思い出ができたことに満足し、高校を退学します。

高校退学後、17歳の時に、タレントになることを目指し、長距離バスの往復分の1万円だけを持ち、とりあえず、竹下通りに行けばスカウトされるだろうという考えで、東京・原宿の竹下通りを目指します。流石、後にミス・パーフェクトと呼ばれる東城プロ、狙い通りモデル事務所からスカウトされます。タレントになろうとしたのは、失恋したことがきっかけで、元カレを見返したいという気持ちと、元々、子供の時から歌手やモデルになりたい思いがあったからだそうです。また、当時は、女優のキャメロン・ディアスに憧れていたそうです。

タレントになる夢への一歩が実現しかけていた東城プロですが、一度、荷物をまとめるために実家の秋田に戻ると、突然警察から連絡があり、東城プロをスカウトしたモデル事務所の社長が逮捕されたことを知ります。当然、社長の逮捕で入る予定だったモデル事務所はなくなってしまいましたが、東城プロは秋田を出て、埼玉県に引っ越し、拠点を東京に移します。

18歳になると、姉の影響で興味のあったパチンコ・パチスロにはまります。18歳から20歳ぐらいのころは、ほぼパチンコとパチスロで食べていけるほどの実力になったそうです。そして、そのころに雀荘でウエイトレスとして働き始め、麻雀への興味がより深まります。

東城プロは、それまで麻雀プロという存在を知りませんでしたが、自分の好きな事を仕事にできる麻雀プロに興味を持ちます。また、働いていた店では、従業員は麻雀プロしか打つことができず、後ろに回って対局を見たりすることによって、自分も麻雀プロになってみたいと思うようになります。その店では、日本プロ麻雀協会所属の木原浩一プロが働いており、東城プロは木原プロから麻雀の基礎を学びました。

2010年、20歳の時に、東城プロは日本プロ麻雀協会のプロテストを受験します。日本プロ麻雀協会を選んだのは、他の麻雀プロ団体を知らなかったからといった理由でした。この時に、協会に入会という形にはなりましたが、筆記テストの成績が悪く、一年間の教育期間を設けた仮合格といった形でした。

その一年間で、日本プロ麻雀連盟の山田浩之プロ、伊藤優孝プロ、前原雄大プロと出会い、大きな影響を受けます。山田浩之プロからは麻雀を教わり、その教え方がうまく、もっと勉強したいという想いが強くなり、同郷の伊藤優孝プロは人間的な部分で影響を受け、前原雄大プロからも気に入られあらゆる面でフォローをしてもらえるなど、今まで協会しか知らなかった東城プロですが、初めて他団体の事を知り興味を持つようになります。

仮合格という形だった東城プロは、もう一度テストを受ける必要があったため、協会ではなく、日本プロ麻雀連盟のテストを受けることを決意します。そして、2011年に日本プロ麻雀連盟に入会することになります。この移籍については確執はなく、理事を務める二見大輔プロからは、頑張ってこいと後押しされ、辛かったらいつでも戻ってくればいいと、温かい言葉をかけてもらったそうです。

結婚と離婚がキャリアに大きな影響を与える

日本プロ麻雀連盟所属となった東城りおプロは、その可憐なルックスから連盟を代表する人気女流プロの一人となっていきます。

2014年には、日本プロ麻雀連盟公認の麻雀ゲーム「麻雀格闘倶楽部」で行われた投票選抜戦で、1位高宮まりプロ、2位二階堂瑠美プロにつぐ、人気3位に選ばれ、2015年にはイメージDVD「東城りお Rio TIME!」、2016年にもイメージDVD「東城りお 女神降臨」が発売され、グラビアアイドルとしても活躍します。

27歳の時に、一般男性と結婚、出会った二週間で付き合い、二カ月後には結婚というスピード婚だったそうです。この時、趣味であったパチンコ・パチスロ関連の仕事も増え、メディアにも多く出ていたうえに、麻雀店のゲストの仕事も多く、ほぼ毎日仕事をしているような日々でしたが、東城プロにとっては、自分の好きな事が仕事に繋がり、多忙ながら充実していました。

結婚した最初の二カ月は、旦那さんは東城プロの仕事を応援していたそうですが、次第に東城プロの仕事を制限するようになります。そして、東京出身の旦那さんは将来的に長野に家を買って暮らそうと話していましたが、それを即実行し、東城プロ夫婦は長野に引っ越すことになりました。旦那さんは元々優しかった方だったけれど、人が変わったように若干モラハラ気味になり、東城プロの携帯電話を壊し、一時期仕事関係の人たちとも連絡が取れないような状況になってしまったそうです。

長野に引っ越した当初は車の免許もなく、また免許を取ることも許されず、連絡手段も奪われ、山の中でひきこもる生活を余儀なくされます。そういった生活を送り、このままでは腐ってしまうと危機感を感じていたそうです。

長野に拠点を移し一年ぐらいたつと旦那さんの態度も軟化していき、車の免許も取得し、東京で麻雀プロの仕事を再開できるようになります。しかし、仕事へ行くために車で片道三時間半かかり、体力的にも金銭的にも負担が大きく、東京で生活することを望みますが、旦那さんは別居を許さず、長野から通うか、仕事を辞めるかという選択となり、東城プロは離婚という選択しを取ります。

麻雀プロに復帰、そしてMリーガーに

約二年間の結婚生活の末、離婚、その期間、東城プロは麻雀プロの活動をほぼ休止していました。長野へ引っ越し東京を離れる前、森山茂和会長に挨拶をしたときには、退会を申し出たところ、「今残っている仕事が全部無くなった時にやめるかどうかは改めて考えろ」と言葉をかけてもらい、連盟を休会という形を取っていました。

離婚後、麻雀プロに復帰し、森山会長に挨拶をしたところ、「おう!帰ってきたな」と温かく迎えてもらったそうです。(東城りおの気骨「弱気になって負けるより、前のめりのまま戦い続けたい」Mリーガー列伝より)

こうして、2020年、30歳の時に麻雀プロとしての活動を再開した東城プロは、「夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ2021」で優勝、初めてのタイトルを獲得します。各団体の女流プロが参加するこの大会で優勝したことが評価され、2021年8月に開催されたドラフト会議にて、Mリーグ・セガサミーフェニックスからドラフト1位指名を受け、Mリーガーとなります。

セガサミーフェニックスは、2019-20シーズンは準優勝という好成績を収めましたが翌年2020-21シーズンは最下位に落ち込み、和久津晶プロとの契約満了を発表。吉野慎一監督は、東城プロの指名について「新しい風を入れたことによって、さらなる相乗効果を期待しています」とコメントを残しました。(セガサミーフェニックスに東城りおが加入 吉野慎一監督「新しい風を入れた」)

実はMリーグ初年度の2018年にも、東城プロの元にドラフト指名の可能性があるという話はあったそうですが、ちょうど結婚して長野に引っ越すタイミングでもあり、また、実力不足という想いもあったため、辞退した過去があったそうです。それ以降、指名の噂も聞かなくなり、指名を自ら辞退したことを後悔している気持ちもあったそうです。ドラフト指名の瞬間は、魚谷侑未プロとのYouTubeチャンネル「りおみんチャンネル」の動画で見ることが出来ます。

大きなプレッシャーがかかるMリーグ加入1年目ですが、東城プロの個人成績は32人中15位となる55.9ポイントを記録し、チームもファイナルに進出、惜しくも優勝は逃してしまいましたが、二度目となる準優勝という好成績を残します。

翌2022-23シーズンは残念ながらチームは最下位という結果になりますが、個人成績は32人中9位となる163.0ポイントという好成績を残し、退団した和久津昌プロに比べ実績が乏しい東城プロの加入を不安視する声もありましたが、Mリーグの舞台で、まさにミス・パーフェクトといったような大活躍をします。

Mリーグレギュラーシーズン成績

Mリーグ成績
シーズン個人
スコア
平均
打点
4着
回避率
最高
スコア
半荘数
2023-231.6pt6,5860.66674670021
2022163pt7,4980.75006950024
202155.9pt6,5130.75007720016

獲得タイトル

  • 第15期夕刊フジ杯麻雀女王

東城りおプロの対局動画

多井隆晴プロも称賛した一局

Mリーグ2021-22シーズン、12月14日に開催された第二試合、高打点が見込める配牌、序盤に三枚目の中が出ますが、これを鳴かずにスルー。最終的に6,000オールのツモでアガり、解説の多井隆晴プロは地球上でこの手をアガれるのはそんなにいないと称賛

亡き母に捧げる勝利

Mリーグ2022-23シーズン、11月8日に開催された第二試合、この試合の数日前にお母さんが亡くなり、髪の毛の色も黒く染め臨んだ試合。南2局、この試合を決定づけるヤミテンでのアガりでトップを取り、見事、亡きお母さんに捧げる勝利を掴みます。試合後のインタビューでは、思わず感極まって涙を流す場面も。Mリーグの歴史に残る感動的な一戦でした。

ミスパーフェクトの名にふさわしい一局

Mリーグ2023-24シーズン、1月23日に開催された第1試合、ミスパーフェクトの名にふさわしい、メンタンピン、一発、三色という華やかなアガりを決めます。

日清焼そば U.F.O. presents 麻雀星人 VS 地球代表

Mリーグ2022-23シーズンに開催された、スポンサーの日清食品によるスペシャルマッチ「麻雀星人 VS 地球代表」、地球侵略を狙う麻雀星人・多井隆晴に立ち向かうため選ばれた地球代表の一人として選ばれた東マスクこと東城りおプロ、この試合トップを取り、麻雀星人を撃退し、地球の平和を守ります。マスクを取るシーンが美しい。

東城りおプロの歌ってみた

残酷な天使のテーゼ

さすがバンドのボーカルを務める東城プロ、テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニング曲、「残酷な天使のテーゼ」を見事に歌い上げます。対局中や普段とは少し違った表情が可愛らしいです。

レイニーブルーを小林剛プロとデュエット

徳永英明さんの名曲「レイニーブルー」を麻雀界で歌がうまい人と言えばお馴染みの小林剛プロとデュエット。麻雀サイボーグやロボと言われる小林剛プロですが、その歌声は感情豊かです。二人とも素晴らしい歌声。

まとめ

ミス・パーフェクトの名にふさわしいルックスとプロ雀士としても確かな実力で人気の東城プロですが、グラビアやバンド活動など幅広い活躍をしています。結婚を機に、麻雀プロとしての活動は休止していましたが、離婚し復帰すると、初タイトルを手にし、Mリーガーとなり、まさに不死鳥のような活躍で、人気女流プロの一人となりました。2024年、セガサミーフェニックスとの契約満了が発表され、Mリーグを去ることになった東城プロですが、まだまだ伸びしろが十分にある選手ですので、今後の更なる活躍に期待したくなる女流プロの一人だと言えるでしょう。

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