三色同刻(サンショクドウコウ) 地味だが忘れるなかれその魅力【2翻役】
三色同刻、37コあるアガり役の中でも最も影の薄い役、と言ったら言い過ぎでしょうか!?2翻役でありながら、かなり出現率の低いこの役は、アガった事のない人の方が多いかもしれません。しかし、備えあれば憂いなし、ちょっとしたアガるコツとバリエーションの多い役の複合をしっかりと覚えておきましょう!
三色同刻(サンショクドウコウ)とは?
三色同刻という役は名前からわかるように、「三色」を「同じ数」の「刻子(コーツ)」に揃える役です。
ご存知のように、数牌は萬子(ワンズ/マンズ)、索子(ソーズ)、筒子(ピンズ)の3種類ありますが、その種類の事を”色”と表現します。つまり、三色というのは、萬子(ワンズ/マンズ)、索子(ソーズ)、筒子(ピンズ)の三種類全てという意味です。この三色で同じ刻子を揃えるので、三色同刻と言うわけですね。
- 三色同刻(サンショクドウコウ)
- 萬子、索子、筒子で同じ数字の刻子アガリの形
- 2翻 鳴きOK 出現率:0.04%
3種類(萬子、索子、筒子)の全てで同じ数字の刻子を作る。
ポンをして作ることが多いため、三色同ポン、と呼ばれることもあります。他にも三同刻(サンドーコー)や三同ポンといった略称で呼ばれることもあります。
こんな状況に注意
三色同刻で手を進めていった結果、テンパイの形がシャンポン待ちになることがあります。下記のように、とのシャンポン待ちでをツモってしまうと役無しになりアガれません。だからといってを切ってしまうとフリテンで出アガりできなくなりますので要注意です!
三色同刻は地味な役?
三色同刻ってあまり馴染みが無いと言うか、地味で存在感が無い役のような気がしませんか?それもそのはず、三色同刻の出現率は0.04%~0.05%と言われ、なかなかお目にかかれない役だからです。しかも、役満の四暗刻の出現率(0.03%~0.05%)とさほど変わらないのにたったの2翻しかありません!なるほど、あまり注目されないわけです。
しかし、完成した時の美しさ、そして高得点へのポテンシャルの高さは決して侮れません。トイトイ、タンヤオとの複合や刻子にドラが乗った時の爆発力、そして物珍しさ(笑) 注目を浴びていないからこそ、ガツンとアガった時のやったった感はひとしおです!
三色同刻は鳴きが基本
もちろん門前(メンゼン)で揃えられればそれにこしたことはありません!しかし、その出現率の低さからも分かるように、非常に難易度の高い役で、門前で揃えるのはかなり大変です。なので、やはり三色同刻を揃える時はポンで揃えるのが殆どとなるでしょう。
ただし、2つ目の刻子まで鳴いてしまうと、三色同刻が見え見えになってしまうので、注意が必要です。2回目の鳴きは、三色同刻が確定する3つ目の刻子で行うのが無難でしょう。
喰い下がりが無い
副露(ポン、チー、カンの総称)は、鳴くや喰うとも言われます。喰い下がりとは、副露をする事で役は成立するものの1翻減らされる事を言います。この喰い下がりは全ての役に適用されるわけではなく、三色同刻には適用されません。つまり、門前で揃えても、鳴いて揃えても、同じ2翻となるわけです。これも、三色同刻は鳴きが基本と言える理由の一つです。
ちなみに、順子系の役は喰い下がりがあり、刻子系の役には喰い下がりが無いと覚えると簡単です。刻子の方が順子よりも揃えにくいので、優遇措置が取られているのでしょう。
端に近い牌が狙い目
4・5・6のように中央に近い牌は、やはり他のプレーヤーの手の中にある可能性が高く、同じ数字を9枚揃えるの至難の業です。もちろん、一九牌なら簡単だとは言いませんが、中央寄りの牌よりは捨て牌として出てくる可能性は高いでしょう。
役の複合を狙おう
何度も書きましたが、三色同刻は出現率の低い難しい役です。ですが、ひとたび三色が確定すれば、他の役との複合はとてもし易い役でもあります。しかも、複合のバリエーションも非常に豊富です。せっかくの高難易度役なので2翻で満足せずに役の複合を狙いましょう!
タンヤオとの複合
一九牌以外で三色が確定していれば、残すは1面子と雀頭だけです!もちろん、残りの面子は順子でも構いません、鳴いてもOKです。もはや必須クラスで複合させたいのがタンヤオです!
三色同刻(2翻) + タンヤオ(1翻) = 3翻
- 断么九(タンヤオチュー)初心者必修!
- 中張牌(チュンチャンパイ = 数牌の2~8)のみ雀頭
- 1翻 鳴きOK 出現率:21%
中張牌(チュンチャンパイ = 数牌の2~8)のみを使って手牌を完成させた場合に成立する。面子は刻子でも順子でも良い。
一般的には鳴いても成立するが、門前(メンゼン)のみとするルールを採用する場合もあり。
トイトイとの複合
刻子系の役の代表格と言えば、やはりトイトイでしょう。三色以外の面子まで刻子でそろえる事ができれば、トイトイとの複合が完成です!可能であれば、これにタンヤオも加えたいところですね!
三色同刻(2翻) + トイトイ(2翻) = 4翻
三色同刻+トイトイで、さらに混老頭を複合させると何と跳満になります!ダブ東やダブ南があれば、倍満の超大物手になります。
三色同刻(2翻) + トイトイ(2翻)+ 混老頭(2翻) = 6翻
- 対々和 (トイトイホー/トイトイ)
- 全ての面子を刻子で雀頭鳴きOK
- 2翻 鳴きOK 出現率:3.75%
4つの面子を全て刻子で揃える。3面子が暗刻の場合は三暗刻、4面子が暗刻の場合は四暗刻となります。
- 混老頭(ホンロウトウ)
- 全ての面子とアタマを一九牌または字牌で揃える。鳴きOK
- 2翻/実質4翻 鳴きOK 出現率:0.09%
一九牌と字牌のみで全ての面子とアタマを揃える。必ずトイトイまたはチートイツと複合するので、実質4翻になります。門前の場合は、三暗刻とも複合します。また、門前で自模アガりもしくは単騎待ちでのロンの場合は役満の四暗刻となります。
三暗刻との複合
三色同刻を門前で作れば、必然的に複合するのが三暗刻です!当然、難易度はかなり高いです。というか、ここまで来たら四暗刻狙いたいです(笑) もちろん、三色以外の面子は鳴いても三暗刻は成立するのでご心配なく!
三色同刻(2翻) + 三暗刻(2翻) = 4翻
- 三暗刻 (サンアンコウ)
- 暗刻を3面子雀頭面子は鳴きOK
- 2翻 鳴きOK(暗刻以外の1面子のみ) 出現率:0.7%
3つの面子を暗刻で揃える。残りの1面子だけは鳴いても良い。ロンで揃えた刻子は明刻として扱われるので要注意。
チャンタ系との複合
もし、一九牌で三色同刻が作れようなものなら、チャンタ系の役は是非複合させたいところです!ただし、チャンタ系の役は喰い下がりがあるのが玉に瑕!
三色同刻(2翻) + チャンタ(喰い下がり1翻) = 3翻
三色同刻(2翻) + ジュンチャン(喰い下がり2翻) = 4翻
- 混全帯幺九(ホンチャンタイヤオチュウ / チャンタ)
- 全ての面子とアタマに一九牌または字牌を絡ませる。
- 2翻 喰下り1翻 出現率:1.1%
全ての面子(メンツ)と雀頭(ジャントウ=頭)に1・9・字牌(=ヤオチュウハイ)を絡ませる。
- 純全帯幺九(ジュンチャンタイヤオチュウ)
- 全ての面子と雀頭に一九牌を絡ませる3翻 喰下り2翻 出現率:0.03%
全ての面子と雀頭に一九牌を絡ませる。
もはや役満!?
ジュンチャンとの複合を見てお気づきかと思いますが、これってほぼほぼ役満の清老頭(チンロウトウ)ですよね!チンロウトウの出現率は0.001%~0.002%と絶望的に低いです!しかし、三色同刻とジュンチャンとの複合もデータはありませんが出現率はかなり低いはずです。そこまで来たら是非とも役満のロマンを追っていただきたいものです!役満がが成立したら、三色同刻だの複合などは、もはや関係ありませんが(笑)
役満になりました!
- 清老頭(チンロウトウ)
- 一九牌のみで揃える鳴きOK
- 役満 鳴きOK 出現率:0.002%
数牌の一九牌のみで全ての面子と雀頭を揃える。
もう一つの三色
実は、「三色」の名を冠する役がもう一つあります。それは、三色同順です。こちらは、かつて麻雀の花形とまで言われた役なので、みなさんご存知ですよね!その名の通り、三色を同じ順子で揃える役です。出現率も3~4%と非常に高く頻繁にお目にかかります。ちなみに、三色(サンショク)とだけ言った場合は、三色同順をさすのが一般的です!
- 三色同順 (サンショクドウジュン)
- 萬子、索子、筒子の全てで同じ数字の順子アガリの形
- 2翻 喰下り1翻 出現率:3.5%
3種類(萬子、索子、筒子)の全てで同じ数字の順子を作る。
まとめ
三色同刻、それは三色同順とは違い、使い勝手の悪い、出現する確率も低く、それでも2翻、なかなか日の目を見ることのない影の薄い役です。しかし、もし対子で手牌が偏ってきたら、三色があったら、そう、そんな時こそ三色同刻です。いつか、その日はやってくるはずです。そんな、ここぞという機会、それを見逃さないためにも三色同刻という役をしっかりと覚えておきましょう。もしかしたら、三暗刻やトイトイも複合するかもしれないし、ドラが重なっていたら高得点です。確かに影の薄い役ですが、いいところもあるのです、どうか三色同刻を忘れないでください。
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