【村上淳】リーチ超人は人情味あふれるデジタル雀士

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【村上淳】リーチ超人は人情味あふれるデジタル雀士

村上淳プロは、最高位戦日本プロ麻雀協会に所属し、最高峰タイトル"最高位"を三度獲得するなど、数々のタイトルを獲得してき最高位戦を代表するプロの一人です。Mリーグは初年度から2022-23シーズンまで赤坂ドリブンズに所属し、チーム退団後はMリーグの解説者として出演している、人気麻雀プロ"リーチ超人"村上淳プロについてご紹介します。

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“ずんたん”こと村上淳プロについて

プロフィール

  • 名前:村上 淳(むらかみ じゅん)
  • 生年月日:1975年4月10日
  • 出身:東京都武蔵野市吉祥寺
  • 学歴:早稲田大学商学部卒業
  • 血液型:B型
  • 好きな物:カラオケ、お酒
  • 所属団体:最高位戦日本プロ麻雀協会(第22期入会)
  • Mリーグチーム:赤坂ドリブンズ
  • X(旧Twitter):@zunzuntantan

村上淳プロと言えば"ずんたん"という愛称が有名で、親しみやすいキャラクターもあり、ファンや麻雀プロからも多くの人がずんたんの愛称で呼んでいます。

メンゼンで手を進め、積極的にリーチをかける雀風から"リーチ超人"の二つ名がついています。しかし、リーチに固執することなく、効果的に鳴くこともあります。

また、リーチやポン、チーの発声や点数申告、また点棒を渡すときの返事の声まで、誰よりも大きな声ではっきりしているのが特徴で、特にリーチの声は「リッチ!」と聞こえ、村上プロのトレードマークとなっています。そうすることになったきっかけは、雀荘で働いていると、ポン、チー、ロンという声が聞こえなかったというトラブルが多く、自分は良い見本になろうと思ったからだそうです。正しい発声はマナーではなく、ルールであるという考えを持っています。(【第13回モンド杯インタビュー】 「リッチ!」の原点(村上淳プロ))

村上淳プロは、大学在学中の1997年に最高位戦日本プロ麻雀協会の第22期入会し、漫画「だめんず・うぉ〜か〜」に登場していたことで有名な渡辺洋香
プロや、Mリーグセガサミーフェニックスで選手として活躍し、勇退後には監督を務める近藤誠一プロは同期となります。他には今は麻雀プロを引退しましたが、26歳で第29期最高位となり最年少記録を持つ尾崎公太氏や、第11期麻雀最強位となるなど"デジタルの申し子"と呼ばれ大活躍し、現在は日本プロ麻雀連盟に所属する長村大プロも同期で、最高位戦第22期は、後に麻雀界で活躍する人物たちが入会した期となりました。

Mリーグでは初年度に赤坂ドリブンズから2巡目指名を受け加入、2022-23シーズンまで活躍しました。2021-22、2022-23シーズン、赤坂ドリブンズは二年連続ファイナル進出を逃し、"同一構成のチームで2年連続ファイナル不進出だった場合、最低でも1名の選手の入れ替えとなる"というレギュレーションの対象となり、二年連続マイナス三桁という個人成績だった村上プロは、丸山奏子プロと共に契約満了となりました。

赤坂ドリブンズ退団後は、解説者としてMリーグに関わっており、選手を経験し長いキャリアを活かした解説と、試合終了後には勝った選手のチームの決めポーズを見せるなど、明るく楽しいキャラクターで人気解説者となりました。しかし、選手としてMリーグに戻る意思を表明しています。

自団体の最高峰タイトル最高位を3度獲得し、一発、裏ドラ、ノーテン罰符無しルールの最高位戦Classicを2度、そして、CSチャンネルMONDO TVで長年放送されている放送対局モンド杯を2度優勝するなど、数多くのタイトルを獲得しています。

涙の勝利

Mリーグ2021-22シーズンに、村上淳プロは4連続箱ラスという記録を作ってしまいました。

この間、39局連続ノー和了と絶不調、全てがかみ合わず、テンパイしても当り牌を引いてしまう不運でまさに泥沼、4連続箱ラスが決まった局の表情は、見ていて辛いものがありました…。

しかし、どんな状況でも、点棒を払う時にしっかりとした声で「はい」と返事をする村上プロの姿に多くの麻雀ファンが好感を覚えたはずです。

そして11月9日、ようやくシーズン初トップを挙げ、4連続箱ラスを脱出、その試合の勝利者インタビューでは、松本圭世さんの「「いろいろな人からメールが来て、たくさん声をかけてもらったんだって言ってましたよね」という言葉をきっかけに、村上プロは感極まって涙を見せる場面もありました。支えてくれた、先輩、後輩、ファンへの感謝の念を述べ、涙を流す村上プロの姿に多くの視聴者が感動しました。

家族想いのデジタル派

2000年頃、まだ頭角を現したばかりの若手プロだった、村上淳プロ、小林剛プロ、鈴木たろうプロの三人は、アンチオカルトユニット「オカルトバスターズ」を結成しました。「オカルトバスターズ」は今は廃刊になってしまった、「月刊プロ麻雀」の誌上で結成されたユニットで、101競技連盟所属の山内啓介プロによって、三人は選ばれました。

三人の共著『デジタル麻雀の達人』という本の中で、「麻雀という知的ゲームのあらゆる場面からオカルト的要素を徹底的に取り除き、正しい考え方・取り組み方をともに考え、伝えていきたい ― オカルトバスターズは、同じ方向の思想を持ち、それぞれが互いにその技術や力量を認め合う3人の実力派プロによって、この単純な動機でのみ結成された誌上ユニットである。」とオカルトバスターズについて説明しています。

それまで主流だった"流れ"を中心としたオカルト的な理論を真っ向から反対し、村上淳はデジタル派の代表格として知られています。

"麻雀サイボーグ"と呼ばれる小林剛プロはゲンを担いだりということは一切ありませんが、人情派な村上淳プロは、時にゲンを担ぐこともあります。

村上プロは入会して4年で最高位戦Aリーグまで上り詰め、数年間Aリーグに踏みとどまっていましたが、2007年にB1リーグに降格してしまいます。この時、家族からもらったお守りを胸ポケットに入れ対局に臨み、ぶっちぎりの成績で1年でAリーグに返り咲きました。それ以来、胸ポケットにはお守りを入れて対局に臨んでいるそうです。

また、Mリーグのユニホームの左ポケットには、息子の写真、娘の手紙と好きなおもちゃを入れていました。その理由について、「これを触っていても、配牌がよくなるとか、ツモがよくなるとか本気で信じてやっているわけではないんです。でも子供のことを思いながら戦う、力が出るっていうのは、そんな気がするだけですが、そう思ってやっていますね」(別々に暮らす2人の子供のために…デジタルプロ雀士・村上淳の信念と決意/麻雀・Mリーグより)と語っています。

運要素の強い麻雀で、デジタル派雀士というとゲンを担いだりしないイメージがありますが、デジタル派の代表格である村上淳プロは、家族思いな一面もあり、ゲン担ぎをする一面もあります。

再婚

村上淳プロは、2008年に結婚、息子、娘が誕生しましたが、2015年に離婚。子供想いである村上プロが、毎日会っていた子供たちと会えるのが月に二回となり寂しい思いをしていたそうです。

しかし、2023年1月1日に自身の公式Xで再婚を発表し、多くの麻雀プロや関係者、麻雀ファンから祝福されました。お相手は麻雀プロや麻雀関係の仕事をしている人ではないそうです。

奥さんとは、昔からの知り合いで、同じ雀荘で働いていた経験もあり、知ってはいるけどそこまで親しくはなかったそうです。しかし、Mリーグが始まり、奥さんは園田賢プロの麻雀が好きになり、赤坂ドリブンズのファンに。そして、Mリーグ2021-22シーズン、あの伝説の4連続トビ事件が起き、それをきっかけに、村上プロが落ち込んでいるから励まそうと思い、村上プロがゲストに入った雀荘で再開、そこで意気投合しお付き合いすることになりました。

奥さんと共に、前の奥さんと子供たちと一緒に会ったこともあり、子供たちの関係も良好で、良い関係を気づけているそうです。

四連続トビは辛い経験だったと思いますが、悪いことばかりではなく、それをきっかけに良い縁に恵まれたという面もありました。

ずんまるコンビ

村上淳プロは、赤坂ドリブンズのチームメイトだった最高位戦日本プロ麻雀協会所属の丸山奏子プロと仲が良く、"ずんまるコンビ"と呼ばれていました。

丸山プロは、麻雀プロになって二年目ながらも赤坂ドリブンズの指名を受けMリーガーとなり、"まるこ"の愛称で親しまれ人気麻雀プロとなりました。

1993年生まれで小柄で可愛らしい丸山プロは、村上プロとは対局なキャラクターですが、それでも仲が良く、二人のYouTubeチャンネル「ずんまるチャンネル」を2022年4月28日に開設しました。

村上プロと丸山プロは2022-23シーズン終了後に赤坂ドリブンズを退団しましたが、ずんまるチャンネルでの配信は続いています。

YouTubeチャンネルを作ったり、あまりにも二人が仲が良いため、村上プロの再婚相手が丸山プロなのでは、と勘繰る人もいたと思いますが、もちろんそんな事はありません。

著書

  • デジタル麻雀の達人 ※共著:鈴木たろうプロ、小林剛プロ(2008年2月5日、毎日コミュニケーションズ)
  • 最強麻雀 リーチの絶対感覚(2012年3月5日、マイナビ)
  • トッププロが教える! 麻雀 最強の戦術55 ※監修:村上淳(2012年5月28日、メイツ出版)
  • トッププロに聞いた 麻雀「読み」の神髄 ※聞き手:鈴木聡一郎(2021年1月21日、彩図社)
  • リーチ超人! 村上淳のメンゼンで勝つ麻雀(2023年9月20日、マイナビ)

デジタル派の先駆者でもある村上淳プロは多くの著書を発表しています。

「デジタル麻雀の達人」は、オカルトバスターズを結成し、まだ売り出し中の若手プロだった、村上淳プロ、鈴木たろう、小林剛プロが発売された2008年では主流だった流れを中心とした戦術を否定し、効率を重視した戦術を解説した本です。

「最強麻雀 リーチの絶対感覚」は、初の最高位を獲得し、"リーチ超人"村上淳プロの知名度が上がったころに発売された本で、村上プロの得意とするメンゼン中心の戦術を解説しています。同じ2012年には、村上プロが監修で「トッププロが教える! 麻雀 最強の戦術55」という本が発売されていますが、この本の表紙には"デジタル発想とアナログ思考で勝率を上げろ!!"と書かれていたり、流れ論的な内容も盛り込まれているので、あまり深く関わっていなかったのかもしれません。

Mリーグが始まり、数々のタイトルを獲得した村上プロは、2021年に赤坂ドリブンズの広報であり最高位戦所属の鈴木総一郎プロと対談形式で、麻雀の読みについて解説する『トッププロに聞いた 麻雀「読み」の神髄』という本を発売しています。戦術だけでなく、滝沢和典プロ、水巻渉プロ、丸山奏子プロとの対談も掲載されています。

2023年には「リーチ超人! 村上淳のメンゼンで勝つ麻雀」を発売、村上プロによる最新のリーチ主体の戦術を解説しています。

リーチ超人と呼ばれる村上淳プロの経歴

エリート家庭に育った少年時代

村上淳プロは、吉祥寺出身で、父親が弁護士、母親は料理研究家という厳格な家庭に生まれ育ち、有名進学校である私立桐朋小学校に入り、そのまま中高一貫校の桐朋中学校・高等学校に通っていました。

一見、麻雀とは無縁な環境に思えますが、まだ5歳の時に、岐阜にいる母方のおじいちゃんから、囲碁、将棋、麻雀を教わり、囲碁には興味を持たなかったそうですが、将棋と麻雀には興味を持つようになります。将棋は中学三年生ぐらいまで将棋会館に通うほどでしたが、どうしても実力差がはっきりと出て、格上の相手に勝てなくなっていったそうですが、麻雀は勝ち続けていたため、麻雀の方が好きになっていったそうです。他にはピアノ、テニス、ゴルフ、水泳なども、幼少期から習っていました。

麻雀は子供のころから、近代麻雀や片山まさゆき先生の「ぎゅわんぶらあ自己中心派」や「スーパーヅガン」を読んでいたり、麻雀の戦術本なども読んでいたり、小学校4年生の時には点数計算を覚えていたほどでした。

早稲田大学進学を目指しますが失敗し、一浪して早稲田大学商学部に入学します。世の中はバンドブームで、村上プロも中学生の頃からバンドを始め、浪人生活中もバンドと麻雀ばかりやっていたそうです。

大学進学後、西原理恵子さんと共著でコラムを出したり、銀玉親方の愛称で知られる山崎一夫氏と知り合い、山崎一夫氏が経営す高田馬場にある雀荘「たぬ」で働き始めます。そして、大学二年生の終わりごろ、壁に貼ってあった最高位戦プロテストのポスターを見て、腕試しのつもりでテストを受け、合格します。ちなみに、現在は日本プロ麻雀連盟に所属する長村大プロも、この時、村上プロと一緒にバイトをしていて、共にポスターを見てプロテストを受験、最高位戦に入会しました。

村上プロは大学三年生、1997年、21歳頃には麻雀プロになりました。それまで最高位戦日本プロ麻雀協会のテストは難しく入るのが困難でしたが、ちょうどこの時、最高位戦から分裂し、麻将連合が設立、会員がごっそりと減ったため、今までよりも入りやすくなった時代だったそうです。

大学四年生になり、就職活動を行い、父親のコネでいくつか面接を受けますが、麻雀プロを続けたいと話して全て落ちてしまいます。今まで、父親にも麻雀プロになったことを内緒にしていましたが、打ち明けることになります。当然、受け入れられることはなく、援助なしで一人で暮らせと家を追い出され、吉祥寺の4畳半のアパートで生活するようになります。しかし、実家からもさほど遠くなく、ちょっと緩めの勘当だったそうです。

最高位3度獲得、最高位戦の看板プロに

麻雀プロとなった村上プロは順調に頭角を現し、2001年、最高位戦に入会して5年目のシーズンにはAリーグに昇格、2004年(第29期)、2006年(第31期)のリーグ戦上位3位に勝ち残り、最高位決定戦に進出します。最高位獲得は逃しますが、2004年にはオカルトバスターズも結成され、最高位戦を代表する若手プロになります。

2007年(第32期)のAリーグは下位に沈み、初めてB1リーグに降格。2008年に前の奥さんと結婚、そして、前の奥さんからもらったお守りを胸にB1リーグを戦い、見事優勝、わずか1年でAリーグに返り咲きます。

そして35歳となった2010年、日本プロ麻雀協会が主催し他団体のプロも出場できる第8回日本オープンで優勝。プロ歴14年でAリーガーでありながらも、これまでタイトルには恵まれずにいましたが、ようやく初タイトルを獲得します。そしてこの年は村上プロは絶好調で、第5期最高位戦Classicでも優勝、そして、三度目の挑戦となる第35期最高位決定戦で優勝し、念願の"最高位"を獲得、2010年は3つのタイトルを獲得します。またこの年にモンド杯に初出場し、大きな飛躍となる一年になりました。

2014年も勝ちまくり、第10回モンド王座決定戦で優勝、二度目となる第9期最高位戦Classic優勝、第39期最高位獲得と、再び一年で3つのタイトルを獲得しました。一方、プライベートでは2015年に前の奥さんと離婚することになります。

2016年からサイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋社長が立ち上げた各団体のプロが参加するRTDリーグに出場、また最高位戦、連盟、協会、RMUの4団体の団体戦"麻雀プロ団体対抗戦"に最高位戦代表として出場するなど、名実ともに最高位戦を代表するプロの一人となります。

2017年には、3度目となる第42期最高位を獲得。そしてこの年に行われたチーム戦"麻雀駅伝2017"に最高位戦代表として出場、準優勝に貢献しました。また翌年の麻雀駅伝2018にも最高位戦代表として出場し、区間賞(RTDルール)を獲得し、最高位戦チームの優勝に大きく貢献しました。

好不調の波が大きかったMリーグ

2018年にMリーグが発足、8月7日に第一回のドラフト会議が行われます。この時、現最高位であり、数多くのタイトルを獲得し実績十分であった村上プロは、満を持して赤坂ドリブンズから2巡目指名を受けて、21人の初代Mリーガーの一人となります。

Mリーグの1年目、村上プロはレギュラーシーズン-162.0ポイントと苦戦、チームもレギュラーシーズン-8.7ポイントで4着でファイナルシリーズに進出。ファイナルシリーズでは村上プロも調子を取り戻し、162.1ポイントと大活躍、チームメイト3名共にプラスを記録し、赤坂ドリブンズはMリーグ初代優勝チームとなりました。また、2018年は最高位戦主催でステージによって対局ルールが異なることが特徴であるタイトル戦「新輝戦」で優勝し、新たなタイトルを獲得します。

Mリーグ2年目となる、2019-20シーズンは個人成績366.7ポイントで29人中2位、4着回避率も3位と大活躍。3年目の2020-21シーズンは122.9ポイントで30人中8位、4着回避率も3位と、この年までの成績を見るとMリーグの舞台にも順応し、後に退団するとは思えない好成績を残していました。2020年には二度目となる新輝戦の優勝を果たし、Mリーグ以外でも絶好調でした。

しかし、2021-22シーズンはあの4連続箱ラスを経験し、個人成績-384.1ポイントで32人中30位、チームも7位でレギュラーシーズン敗退。翌年の2022-23シーズンも不調は続き、-307.5ポイント、二年連続で32人中30位で、チームも7位で二年連続でファイナル進出を逃し、選手交代のレギュレーションの対象となり、2023年5月29日に赤坂ドリブンズは村上プロと来季の契約を結ばないことが発表されました。麻雀の成績は厳しい結果が続きましたが、プライベートでは2023年1月1日に入籍し、悪いことばかりではありませんでした。

Mリーグでは不調が続きましたが、最高位戦のリーグ戦は好調で、2023年は2位、2024年は1位で二年連続決定戦に勝ち進みました。また2024年に放送された第24回モンド杯では、第14回以来となる2度目の優勝を果たしました。

赤坂ドリブンズ退団後は、解説者としてMリーグに関わっており解説者としてのイメージが強いですが、もちろん選手としても活躍しており、Mリーグ最後の二年間のマイナスが目立ちますが、Mリーグ以外の舞台では好成績を残し続けています。数々の栄光を手にしてきたリーチ超人ですが、Mリーグへのカムバックを目指しています。

Mリーグレギュラーシーズン成績

Mリーグ成績
シーズン個人
スコア
平均
打点
4着
回避率
最高
スコア
半荘数
2022-307.56,3330.782638,20023
2021-384.16,9640.652268,60023
2020122.96,2480.846259,60026
2019366.77,5090.851953,60027
2018-162.07,6380.7048,50020

獲得タイトル

  • 第35期、39期、42期 最高位
  • 第5期、9期 最高位戦Classic
  • 第2期、4期 新輝戦
  • 第8期 日本オープン
  • 第14回、第24回 モンド杯
  • 第10回モンド王座決定戦

村上淳プロの対局動画

モンド杯、思い出の一局

2011年から2012年に放送された第12回モンド杯、思い出に残っている局として村上プロが選んだのは予選第1戦南1局の2本場、ラス目で迎えた親番で倍満をアガり、多くの視聴者の印象に残る一局となりました。

麻雀駅伝2018、思い出の一局

最高位戦チームが優勝した団体戦"麻雀駅伝2018"、村上プロが選んだ思い出の一局は、派手なアガりをした局などではなく、読みが冴えわたり、放銃を回避した局でした。村上プロの思考もさることながら、最高位戦のメンバーがみんな仲良しなことが伝わってくる動画です。

役満・小四喜

現最強位として迎えた第43期最高位決定戦、全20回戦の第15回戦目、東2局、この時点でトータルポイントで最下位となっている村上プロは、逆転に望みをつなげる役満・小四喜をアガります。結果的に村上プロが小四喜をアガりましたが、高打点の仕掛けを察知した三人の守備力にも注目の1局です。

村上淳プロによる技ありの純チャン三色

第23回モンド杯、予選第3戦目の東2局、親番ながらも良くない配牌で始まった村上プロですが、二枚持っている白を鳴かず、メンゼンで手を進め、純チャン三色のテンパイに育て、リーチ、これを見事アガりきります。村上プロの真骨頂と呼べる一局です。

最後の最後まで結末が見えない、麻雀の魅力が詰まった1局

Mリーグ2019-20レギュラーシーズン、1月30日に行われた第2試合、村上プロのラス目で迎えたオーラス、茅森プロは三巡目にリーチ、朝倉プロは二鳴きでテンパイを取り、序盤から村上プロにとって厳しい状況となりますが、試合はすぐには決着せづ、終盤まで生き詰まる攻防が続きます。まさに麻雀の魅力が凝縮したような1局です。

村上プロらしい、リーチ

Mリーグ2021-22レギュラーシーズン、2月22日に行われた第1試合の南2局、村上プロはラス目で親番を迎えます。リーチ超人の名にふさわしい手順でメンゼンにこだわり、倍満のアガりを決めます。村上プロの持ち味を発揮した素晴らしい1局です。

まとめ

最近では、村上淳プロといえば、Mリーグで2年連続大きなマイナスを背負い、赤坂ドリブンズを退団して、Mリーグ解説者としての印象が強いですが、その長いキャリアで数々のタイトルを獲得し、Mリーグで負けていた時期でも、別の大会では結果を残し続け、麻雀界を代表する強者の一人と言える麻雀プロと言えるでしょう。一見、強面の外見ですが、明るく交友関係も広く、多くの麻雀関係者やファンから愛されています。数々の名シーンを作ってきたリーチ超人は、これから先も結果を残し続け、いつかまた、Mリーグで選手として戻ってくることを多くのファンが望んでいます。

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